2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

その男 元・軍事スパイ (完結篇)

対応に出た 教会の人物は、明晰なイメージだったとかで、エイスケが持参していた  幾種類かの書類に丁寧に目を通した後・・・

      190927aa.jpg

そうですか…アナタは、天理側から見て反対側斜面の あの連山に実在する《隠田》の在り処を掴んだのだと・・・

もしかして…中野学校関係者ですかアナタ? …やはりそうか・・・ワタシも戦前戦中と、憲兵隊でしたから能力の程は理解できます。
           190927aa1.jpg

アナタからの提案は 要するに…隠田で収穫された《米》それをすべての数量 売却、売って欲しいと・・・


願いですが・・・あの隠田での稲作は、利益目的ではない・・・イザという際に備えた《自主的備蓄米》です。
        190927aa2.jpg

本部の男子職員有志らに昔から作らせていたモノで、戦時中から敗戦直後って、食料が非常に欠乏した時代からズっと、信者らの家庭にひっそりと分け与えていた そんな物なのですよ。


ハッタリとか抜きにして お答えしますよ、…イイでしょう…今後肝心な点は、具体的な買取価格の交渉それですから。

少々 荒業の変化球だけど(笑)買い取り価格が妥当であるならば こちらとしても 佳き商いですしね。


それにてもだ・・・明治大正そして昭和の今まで…官憲らには一切 発見もされずに在った 隠田を・・・

中野の出身者 軍事スパイ経験者といえども、正直…《どのようにして??》一般の信徒・信者ですら その存在を知らない隠田・・・
           190927aa3.jpg

それを見つけ出せたのかが 正直判らない・・・信念や根性だけで 探し当てられるとは どうしてもワタシは思えんのですよ・・・


『 格好の…《テキスト文書》が在ったのですよ ええ』と エイスケ。 『テキスト ??・・・』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中野学校では 自分、爆発物の教官として所属してましてネ、それで生徒の1人に、自分よりも歳は3歳上なのですが、

授業講義を離れるなら、教官と生徒って関係よりも むしろ 大の親友って、《佐藤》ってオトコが居まして。


彼 優秀な軍人であり 軍事スパイでしたが、あの戦争さえ無ければ・・・ジツは佐藤は、《作家志望》って人間で ええ。

            190927aa4.jpg

いよいよ軍事スパイとして ラオス国境付近に赴任するという相当危険な指令、その際に、佐藤ですが 自分に『帰還するまでコレを預かっていてほしい」、戦争が終わったら出版社に持ち込む予定だから』と。

単行本に起したなら 500頁の大作、ズシリとした量の《小説作品》を自分に託しまして。。。


その内容は…《歴史推理小説》でしたよ ええ。仮題の小説タイトルが『 比叡山延暦寺の最高機密 』

・・・筋はこうです、舞台は昭和初期の京都と近江、海戦訓練で怪我をして 戦線を離脱し 琵琶湖周辺で治療と療養に励む 主人公の若き大尉。

それが探偵となり 事件を解決に導くという筋で。


事件は、1人の 厳しい比叡山は延暦寺、その修行僧の修行に耐え切れず、寺を出奔し 故郷である 岐阜の片田舎の農家である実家へ 逃げ帰ったところから事件が開始します。
          190927aa5.jpg

ある朝に、修行僧が逃げ帰った農家の実家、僧を含め 一家5名が 鋭利な刃物で 惨殺されている姿が村の住民により発見されるのです。


少し略しますが、中盤で主人公の大尉は、《逃げた修行僧は、どうやら延暦寺の最大タブーをウッカリ家族に漏洩、話したゆえに一家中で惨殺される羽目になった》のを突き止めるのです ええ。


延暦寺の 最大の機密とは?? それは・・・歴史でも有名な 織田信長による《延暦寺焼き討ち》、それにより 延暦寺は史上最大の危機 寺院として瓦解の危機を迎えます。

家臣の 秀吉が、わざと1か所 逃げる出口を開け 多くの僧侶や関係者家族らを逃がしたという逸話、

作者である佐藤は 秀吉のその行動は 人情とかではなく《寺に恩を売り 以後 自分の天下になった際の懐柔》それだったと。


やがて天下を取る 秀吉に 延暦寺は恭順するフリをしながら、裏では密かに…逆襲を誓っていたというのが佐藤の見解で。

その具体的策としてが、京都と近江の境界線部に位置する 延暦寺、京都側からは見渡せない、近江側に広がる山の斜面に・・・

   190927aa6.jpg

巧妙に、僅かな斜面の土地を密かに僧らが開墾をして、ジツに 数百もの…隠田を抱えていたというのが佐藤の説で。

小説の焦点は、延暦寺の 門外不出の最高機密とは、この《隠田の存在》それを漏らしたため 脱走した修行僧は、やはり禁断の秘密を聞かされた 僧の家族ごと殺害されたと。。。
             190927aa7.jpg
       もう二度と焼き討ちなどさせてたまるか・・・


「いくさ」には武力とともに、兵糧としての「米」こそが不可欠。再び 権力者と対立し 籠城をすることになっても、2,3年は持ちこたえられるだけの兵糧、

おそらく作者である佐藤は、『戦争は《経済》 根性のみでは勝てない』という趣旨 それを言いたかったのだろうと。。。


・・・ねえ W田サンっておっしゃいましたよね? 要は・・・【 構造は同じでしょ?? 】・・・

以前の時代…あの京都 福知山の《大本教》時の政権と軍部を敵に回し 徹底した弾圧を受けた・・・その記憶はけっして色あせてない・・・

おたくさんら 天理教も、大本教ほどではなくとも、大政翼賛会ベッタリの神道系団体と違い、政府も軍部も万々歳!って 時の権力者ら礼賛の宗教団体では無かったですからネ。
        190927aa8.jpg


 ★★ 【大本教】 明治末、出口ナオを教祖として出口王仁三郎(でくちおにさぶろう)が組織した京都福知山が本拠の神道系の新宗教。

ナオの「筆先」による艮(うしとら)の金神(こんじん)の世直しを唱えて、「みろくの世」(神の国)の到来を説いた

思想と行動の先鋭化により、当時の治安維持法に払拭したという理由(いいがかり?)で、 大正10年(1921)・昭和10年(1935)の二度の弾圧を受けた。


結果として…小説の空想として、佐藤が描いた あの小説の中身と アナタ方教団は 同じ手法に走り出したのでしょ??
            190927aa9.jpg

やっぱ《イザとなった際は 権力に歯向かい 籠城してでも 教団としての道理と意志は通す!!》もしもに備え、コッソリと 管轄の切り替わる高峰山連山の条件を利用し、

税法の縛りも、農林省筋の指導も受けない、《自助独立のための基礎食料》隠田で 米を栽培し 秋には刈り入れ 収穫してきたのですよね?


しかし・・・残念でしたナ、いえ 皮肉抜きに そう思います わたいは。
          190927bb.jpg

ひたすら戦争への道を突っ走る日本は、昭和14年に 長い歴史を誇った 大阪の堂島《米相場所》を閉鎖・・・

それ以後の日本中で流通するコメは 事実上として政府管理と化し 国民配給制へと突き進む。。。もはや先物相場では稼げない、国挙げてのコメは管理品目となった。
      190927bb1.jpg
    敗戦直後のコメ不足騒動は、国策が招いた「人災」です…


そうなりますとだ・・・ハナから 税の縛りを受けてない おたくらが 隠田で造らはったコメは、存在してへん 文字通りの【 闇米 】そうなると。。。

ぶっちゃけ・・・なあ?W田サン、隠田でせっせと米こさえよっても、正直なところ…売りたくても売れない、闇米流通は重罪ですからネ、
   
GHQによる直接の統治支配は終わり、来年には 吉田茂が講和条約締結に外地に出かける(サンフランシスコ講和条約)再び我が日本は独立を勝ち取りますが…
           190927bb2.jpg
      政府と農林省お墨付き以外のコメはすべて「闇」だと…

しかし、生憎…食料管理ダケは、戦時下とさして変わらない まるで社会主義体制の如く 殊コメだけは国から監視される事態は今後も続く。

いくら良質なコメ出来て どんだけか豊作でも、脱法である限り表には出せず 闇米として流通を強いられる、だが、戦後復興に従い 闇米の需要と買い手も細るばかり・・・おたくらも しんどくないですか??


どないですか?? おそらくは 売りたくも売れずにいる、過去数年分の備蓄米が 今や「古米」となって 管理に手を焼いているとチャイまっか?

後日 お邪魔するでしょう、わたいの仕事を依頼した者が、おそらくは それの分の買い取りにも 真摯に対応する筈やて思うますワ ええ。。。


・・・それじゃ、斥候兵は このへんで撤収しますワ。公式には もうお目にかかることも無いと思われます ええ。

但し…すみませんが、とても個人的な事、敗戦から数えて6年…その以前を含めれば 実に15年・・・

《ある けじめ》…それを清算しておかない事には、ワシという生き物はどうにも辛抱出来ひんのですワ。見ないフリ お願いします。刃傷沙汰など起こしません。

申し訳ないが、少しだけ・・・お膝元をザワザワさせます…でも心配に及びません、【 木の葉1枚揺らせません 】おたくの団体も 教義にも、傷など与える気は毛頭ございません。まあ 見逃してください 頼のンますワ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ご納得いただけますわナ? あえて再確認します…もはや貴方はんには選択肢はアリません ええ』

W田との商談が締結し、その後 いちおうの許可を得て、本部教会敷地内の、天理大学関係者社宅にしひっそりと潜入、

文学部教授である《藤本次郎》エイスケは 彼に対し《引導を渡し》…応接用チェアに ガックリとうなだれる藤本を、エイスケは給水ポンプの営業マンでは無く、
              190927bb3.jpg

鋭利な刃物の目つきの《軍事スパイ》で怜悧に眺めていたと。。。

「お嬢さんの、モチロン 命は保証するし、純潔も…って…山際のヤローの事実上 情婦だった嬢チャンに 今更純潔もへったくれもおまへんがネ(嗤)暴行などしません。その点はご安心を。たっだ・・・オトナの怖いおっさんが怒ったらどうなるか?? 世の中ってモンを教えてやるダケですので ええ」

・・・チト《おいた》が過ぎたワルいコに、お尻ペンペンする旨を 予め御父上に宣告するため こんな夜中の時間に伺ったまででおます ええ。。。


 ・・・あと…ご安心なさい♪ ええ、けっして外へ口外なんかしませんよって、

天下の天理大の文学部の教授センセが…夜な夜な、駅の路地裏の娼婦、立ちんぼ シズって若い街娼にゾッコンで、

          190927bb4.jpg
       誰しも 弱点を有しているものですって♪

ベルトで打たれ、おシ~シ~かけられてヒぃヒぃ悦ぶって けったいなごシュミを お持ちだって事! バラしたりしないって誓います はい♪

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・・・だが あの若いオナゴは最後の最後でよかろて。先に 済ませておくとするか、あのオッサン まだ喫茶部に居てるやろ。。。
            190927bb5.jpg

やはり居た・・・教会本部の建物の一角 喫茶部のスペースに、営業も終わり 暗い食堂内に 電気スタンド1つで 

ソロバン片手に 出納長にコマメに売り上げだろう それを記録している、食堂の主人 田宮文三、エイスケはおどけた口調で 田宮に、
         190927bb6.jpg

「まだお仕事でっか?ご精が出まんナ 田宮はん♪」

声を掛けられ ビクっとした田宮、それでもエイスケと判った途端 いつもの人懐っこい笑顔で「なんヤ エイスケはんやんか。…ナンでアンタがこの時間にココの建物に居てまんの??…まぁよろし♪コーヒ飲みまへんか、上等のキリマンジャロおますよって♪」


田宮「ほんで・・・どないですか?? こないだの話、今勤めてる会社辞して、ワシの仕事手伝どぉてくれまへんか?」

エイスケ「へぇ・・・それなんですがネ・・・」 っと、エイスケは テーブルの上に、この天理の土地の縮尺地図を拡げて・・・


田宮「・・・??ナンだすのん? この地図は…」

エイスケ「すんまへん、チョっとこの 赤ペン借りまっせ」手にした赤ボールペンで、地図上の山間部付近に いくつもの丸を描いては囲い、
           190927bb7.jpg

田宮「?? エイスケはん、ナンでっか?この印は てんでわからへんが・・・」


 エイスケは・・・

…まぁ 聞いとくれやス、まず先に…ワシに この喫茶部のチーフ職をやらんか?という 有難いお誘いなんでっけどナ・・・

あのねええ…そろそろ隠しとくのも申し訳ないよって 打ち明けますが…わたいですが、戦前、戦時中と 陸軍中野学校に所属してた 軍事スパイですねん ええ。

はは♪心配おまへん、調査対象は田宮はんアンタやおまへんよってナ。アンタには感謝してます。アンタのお陰でずいぶん仕事がはかどった。


でも・・・言いにくいが…そのアンタも・・・このワシのことウマいこと利用しようとしましたナ?? 掴んでますチャンと、申し開きは利きません。。。

ぶっちゃけ・・・あの日 サイショにココの喫茶部へと 足を運んだ その瞬間に、わたいは《なんか変だぞココ…》って そぉ感じた。

            190927bb8.jpg

云いましたやろ? ワシは軍事スパイ、ワシらが受けた《スパイ教育》ってのはネ、例として 敵国の工場がある…その工場の《煙突》、その煙突からモクモクと吐き出されるケムリ、

それをデータとして ワシらスパイは…その工場での生産量と およその工場の人員を把握出来ますのヤ ええ。


毎日毎日 全国から 教会の本部巡礼の信者らが団体で訪れ、けっこうな賑わいを見せているに思えます この喫茶部やけども・・・

ぶっちゃけ・・・【 ウェイトレスのねえちゃんの数が 実態よりも《多過ぎてる》 】あきらかに過剰人員、ウェイトレスも 皆ヒマそうにしてるし。
            190927cc.jpg
        事業規模内容と、配備人員がバランス欠いてますのヤ

大変失礼やが、莫大な儲けが出ているとも思えない。人件費考えれば 赤字が出ても当然・・・


田宮「い…いやっ!! それは…っっ!! 全国各地の熱心な信者のご家庭から、この教団の本部職員として雇用されていますねん彼女らは・・・」


・・・まぁ 表面上の理屈は「それ」でしょうナ。しかしだ・・・この半月の間、わたい自身で遠峯山界隈の山野を巡り、ワシが この目で確かめ、それで《発見した》・・・それが この赤丸の印でナ・・・
     190927cc6.jpg

田宮「・・・・・ っっ!!」


・・・教団が主導し 開墾した《隠田》がウジャウジャありましたナ。でもそれは 田宮はんアンタとは関係ない 一応・・・

それよりも・・・わたいですが、もっともっと…着目すべき《おかしなモン》めっけてしまったンですワ ええ・・・

      190927cc1.jpg

もぉ判りますやろ?? そぉ…栽培免許を受けてない《内密の タバコ葉畑》それヤ・・・闇米の隠田ならぬ《隠畑》ヤ。


・・・なあ?? ぶっちゃけコレ・・・田宮はんアンタが、教団に因果含ませ、栽培を認めさせた隠畑、たいしたタマやアンタ、皮肉とチャイます、感心してますのヤ ああ。
          190927cc2.jpg

駅前の食堂と、ココの喫茶部の経営ダケでは、あのリッパな乗用車は買えまへんわナ♪


でも安心しぃ…わたいは税務官でも農林省の手先でもあらへん。司法に告発するツモリはおまへん ああ。

田宮はん・・・ココで働く 若いウェイトレスら…妙に…爪の部分が汚れてますわなぁ、それにワシのように 普段タバコ吸わん人間にゃ、あの喫茶部付近は 妙に《ニコチン臭過ぎてる》もはや云わんかてよろしやろ?

           190927cc4.jpg

・・・そぉ…この喫茶部の奥 裏側には…【 闇流通のタバコ工場がありますのやろ?? 】田宮はん、アンタ本当の《儲けの基礎》は、食堂・喫茶では無く、この《闇タバコ製造販売》それヤ!

まあ ナスビの葉やバナナの皮の一部、川原などに自生するイタドリの葉を使って、煙草モドキを作って販売って、インチキ手法よりは余程 善良かも知れんが、脱法行為に違いありまへんデ?
           190927cc3.jpg



せやけど・・・ぶっちゃけ…アンタの その闇タバコ商売も そろそろ年貢の納め時が近づいてるって、アンタ自身 感じてますのやろ?

一昨年の 24年には、《日本専売公社》が設立され、全国単位で流通してる 闇のタバコはドンドンと袋のクビが閉まってきてますからナ。
      190927cc5.jpg
      田宮はん、もはや…闇タバコは時代遅れですって ええ

いずれは、ココの場にも 当局の捜査の手が入るでしょうナ、なあ?? もぉ認めなはいヤ、アンタがワシを この喫茶部のチーフに誘った《本心は》・・・

やがて入るだろう 警察の捜査で…【 逮捕される為の《人身御供》 】それを このワシにおっかぶせる目的で 誘ってたンでっしゃろが??

           190927cc7.jpg

・・・ってか、ワシの経験から推量して…この 闇タバコ事業には、ここの地元の警察署も絶対に 一枚噛んでる筈ですわナ、田宮はんアンタは抜け目ないしヨ♪

むしろ…警察筋の方からコッソリ耳打ちされたのやろ?《早急に 捕まり役を用意しとけヤ》って風に・・・


なあ 田宮はん・・・たしかにこの国は…敗戦という憂き目に遭い、それまでなんとか保ってきたバランスが一挙に崩れ、国中が《カオス(混沌)》になってもぉた。

国民の多くが 刹那的になり、目がツブれるメチル酒や、闇市の屋台では 米軍キャンプのゴミが具材となったシチューだの・・・

       190927cc9.jpg

気の利いた飯屋や料理屋で出される飯は みな闇米、庶民の憩いであるタバコ《光》は 認可得てない 闇タバコって・・・
            190927cc8.jpg
     この国は、敗戦で東南アジア笑えぬ『だめなくに』になった…

ワシなあ…田宮はん…そういうの 正論で糾弾する気にはどうしてもなれまへんのヤ ええ。。。【 国民に《そういうこと》させた責任を 雲の上の連中は果たしたのかいっっ!? 】って義憤が湧く・・・


しかしだ・・・なぁ田宮さん、《それでも!!》・・・いつまでも こんな・・・後ろ暗い、お天道様に恥じるべき行為、続けていては許されない、ぶっちゃけ 地獄に堕ちまっせアンタ!!

もぉ 2度と…手を染めない筈やった スパイを、わたいはヤリました ええ。事は終了しました、このまま消えますワシは 【 霧の如く 】。。。
               190927dd.jpg

 世話になった 御礼でもあります、田宮はんアンタも 人身御供用意するなんて姑息な真似せずに、一刻も早く 闇タバコ工場は 廃棄してしまうことです。


     じゃあ…この先 逢うこともおまへんが 御達者で。。。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
           190927dd1.jpg

さあてと・・・いよいよ…最後の《けじめ》だ・・・若いといえどもアイツは《魔女だ》・・・ビビり上がって逃げなどはしてないだろうヨ。。。

教団本部の職員寮 2Fが女子寮部分で、階段脇の一角に 応接用のフロアがあり、その暗いエリアの 置かれたデッキチェアに 悠然と煙草をふかしながら そのオンナは座っていた。
           190927dd2.jpg
       なかなかエエ度胸 それはホメたらあ ああ。。。


エイスケは静かに語りかけたそうで、

「ジツはネ、今回の調査仕事、引き受けたのは 本音部分は私的な事情で。さよう…目的はお嬢ちゃんアナタ…天理教素養部の藤本センセ、いえ…昨年世の中を騒がせた…【 日大ギャング事件の主犯山際の共犯にして愛人《藤本佐文》 】アンタや・・・」

           190927dd3.jpg
        潜伏先で取材を受ける 犯人の山際と情婦の藤本佐文


「・・・東京から…天理くんだりの このド田舎で 今までの素性が まさかバレるとはね」オンナはタバコを手にしたまま クククっと笑った。

「アンタ…まだ十九歳やろ? それ以前に、闇タバコはカラダによぉないデ」

「ふん ダレがあんなシケモクくさい田宮のジジいとこの偽タバコなんか!一本喫う?PX経由の本物 ラッキーストライクだけど」
             190927dd4.jpg
          逮捕直後の 藤本佐文 実際写真

(クズやナ このオナゴ・・・)


佐文「でもサぁ…正直、もぉ《終わったことヨ?》裁判でアタシ、懲役1年 執行猶予3年って、お裁きは済んでるんだからネ。なんか文句つけにきたのオジサン?」

エイスケ「ワシ個人はアンタにはナンの拘りとかはあらへん。しっかし…去年はギャングの婦にして共犯…今年の今ってなら、巨大新興宗教の未来の教授候補生ってかヨ ゴッツいやん♪」


佐文「ねえ…探り合いとか面倒だしぃ ヤメにしない??ナニか欲しいって訳?無いわヨ あん時の奪った金なんか、逮捕時に全額没収されたし」

エイスケ「判ってるわいて、そこまでワシもアホとちゃうわい」

佐文「じゃあ…アタシ個人に なんか興味あるって訳? 悪いけど論外だわネ(嗤)駅裏のバアさん集まる ダンスクラブでも行けば?」


・・・エラい 云いようだわナ…正直チョっと傷ついた(笑) でも、アンタの物怖じしない その勇気、ホメてやんヨ ああ。

その度胸ならば、この天理の田舎で世間欺き、教団の教壇による教団の為のガッコで教師におさまるってのも 案外いとも簡単に出来ますやろ♪


世間は 1つの「事の次第」にスッカリと誤魔化されたようだが、思えば あの《日大ギャング事件》は、不可解なことだらけだと云える・・・

ワシ個人の《猟犬》としての勘も働いてナ。思ったのだ・・・【 この事件には もう1つのウラが存在する 】と。。。


 ● 盗まれたのは、日本大学職員の給料 190万円

 ● 主犯である 山際啓之(当時19歳)は、運転手として雇われた日大の職員

 ● 共犯及び情婦であった藤本佐文(当時18歳)その父親 次郎は当時 日大の文学部教授


・・・なあ どないヤ??この3ポイントが、《すべて偶然》果たしてホンマかいナって。。。

世間は、警察も報道も、戦後の無軌道な若者が起こした 演劇型劇場犯罪に目を奪われ、この巧妙なロジックにスッカリ騙された・・・
         190927dd6.jpg

とくに 主犯の山際は典型的な不良、アプレゲールで、入れ墨持ち、前職はキャバレーのボーイで、刃物刃傷騒ぎも起こして、

そういう輩が…ぶっちゃけ どないして?? 私学とはいえ、天下の日本大学の職員に採用が叶ったのかが まず不可思議・・・


ワシ個人もナ、《とある理由で》キミと山際が起こした事件の情報 色々とコネ使い取り寄せた。

世間のもっぱらの興味の対象は、大胆な犯罪起こしても なんら恥もせず、堂々とマスコミのカメラに写真撮られて堂々としていた、戦後のアプレゲール それに驚き呆れるって、それやったが・・・


ワシは《違うだろう》って思った・・・。盗まれたのは 日大職員の給料190万円それダケではない・・・【 日大側がけっして表に出せない 他に別個の《盗難》が存在 】していたはずだと・・・
            190927dd7.jpg

裏付けるのは・・・この凶行は 1950年9月22日午後2時ごろ山際により実行されたのだが・・・

          190927ee.jpg
      そのブランクの4時間に、ナニが話され行われたか??

日本大学側が警視庁に被害届を出したのが【 午後六時 】・・・ジツに 4時間のブランクが存在する。その4時間に《ナニがあったか?》それがすべてのネックや ああ。


答えは…終戦後に始まった、【 日大の《付属高校》その竹の子の如くの増加 】それだろうサ。なんと 関東ノミでも 11校にも膨れ上がって。
       190927dd8.jpg

そうなるとだ、本来は中・高・大と一貫校がウリだった日大やけども、付属校の生徒数が増えすぎ、付属校の生徒全員を 日大へ上げることが不可能になってきて・・・

困った日大側が企んだのが《衛星大学構想》・・・あまり成績の良くない学生を D東文化大やら K士館、K東学院と・・・日大付属校からの受験者を優先的に受け入れるという策。


無論 教育法の観点として その政策は大いに問題がある。文部省の教育局も、社会党系の議員とかからも糾弾する声が上がり、

こういった場合の 日大の手法はいつも同じ・・・【 金バラ撒いて黙らせる 】・・・
            190927ee1.jpg

なあ嬢ちゃん、ワシは警察の筋とは無縁の生き物ヤ、わざわざ出番ってきたのやから 教えてくれへん? 奪ったワイロのカネが幾らか?なんて訊く気はナイけん。


・・・あの 奪われた 日大のダットサン、その積み荷の中には…《政界及び官界ワイロ資金》が積まれてて、山際ってゆ~か・・・【 キミと父親 次郎はんの真の狙いはそれやった 】と。。。

         190927dd5.jpg


あのナ、ついさいぜん、キミのおとうはん 観念して告白しよったデ、【 計画案を描いたのは 佐文、娘のキミやてナ!! 】

逆なのヤ、山際は主犯では無くて、キミの計画に則り、藤本教授の身分保障で日大事務局へ送り込まれた単なる実行犯、

共犯として裁きを受けた キミこそが・・・この事件の黒幕にして《主犯》・・・

報道では キミのおとうはん、責任を痛感し、日大教授の職を辞し キミ連れて この天理の土地へと都落ちしたって…そぉなっとるけどヨ、

むしろ逆でっしゃろ?キミら父娘は、この天理の地で、天理教団という 大きく強固な【 盾 】それに庇護され、日大側の追っ手から免れるため この地に越したのだ ああ。。。

          190927ee2.jpg
      この天理の街は、信者で固められた「要塞都市」なのだ…

情報的にも 門外漢のワシでも、この《真相》に辿れたのやからヨ、とっくに日大側とて、事のカラクリには気づいているだろうサ。。。

            190927ee3.jpg

オメエ達 父娘は…日大側の追手から逃れる為に、東京離れて この天理へ遁走した。文学部教授に招聘されてだと?(嗤)逆やろ?? アンタら父娘はこの地の巨大教団と折衝し・・・【 今の環境・肩書を《買った》のだ! 】違うとは言わせん・・・

ホントは天理教だろぉが、仏教だの ア~メンソ~メンでも良かったのやろ?さも宗教の教えに帰依しているって、今の姿は 【 偽りだ! 】


…この土地は、教団という1つのシンボルで 土地の殆どが強固に固まっている 一種の《共和国》だ。この地に居る限り、さしもの日大に雇われた ならず者集団も 手をこまねいているしか無いだろうサ。

なんせが 盗られました!と 警察には訴え出られない ウラ金、不正な政界・官界資金って弱みがアルからナ(嗤)


聞いていた佐文は プっと笑い…「たまげたなあ…なにかと思えば、ずいぶん歳食った明智小五郎だったってか♪ まぁ推理はお見事、若干違う点もあるけど…オジサン、アンタ使えるヨ♪」
               190927ee4.jpg


エイスケ「・・・山際が…あと5年程度で出所してきたら どないすんねん ああ??」

佐文「え??・・・」

エイスケ「問題のウラ金の存在、山際かて知らん筈が無い、三分の1 もしくは折半か?出所後にはキチンと分け与えるって約束で あの山際も刑に服して居るのやろ?」

佐文「・・・・・ っっ!!」


エイスケ「失礼やけど、キミら父娘は 教育者ってより、むしろ《悪魔》が似合ってる・・・山際に素直に分け前払うともどうにも思えない・・・」

佐文「ナンのことかしら?・・・」

          190927ee5.jpg

エイスケ「遠峰山の連山地帯に 隠田ならぬ、《墓穴掘って》…誰だかの遺体を埋めても、この地では判りゃせんわナ・・・教団の威光をまとったキミら父娘なら尚更・・・」

佐文「妄想が…ちょっと激しすぎないオジサン?」


エイスケ「オメエらがバカにしてるが、内心では頼ってる、あの田宮だ・・・同じ悪党でも、あの田宮の親切さ、屈託のなさが かえって怖い…キミら父娘に命じられたら おそらくヤルだろう。だが ヤメとけ・・・これ以上の犯罪を重ねてはならん!ヒトでは無くなるゾ!」


佐文は 正直、ハッタリかどうかは判らないが、エイスケに ひるむ素振りは微塵も見せず タバコの煙をくゆらし 艶然と微笑み 言い放った。
 
「こんな片田舎くんだりまで、推理を聞かせるのと、あと お説教に来たの?(嗤)ご苦労様、ご懸念に及ばないですから、どうぞお帰りくださいな♪お・じ・さ・ん♪」
        190927ee6.jpg


  『 話は これからだっっっ!!! 』


   ・・・いいか? ワシが来た 本当の目的を教えたらあ・・・

《アプレゲール》…戦無派の無軌道な若者が起こした 世間に動揺を与えた事件って触れ込み。強盗といっても、ダレにも被害は与えてないって…オメエさん 思い込んでるようだが・・・違うゾ それは。。。


リッパに、事件の被害者は出ている・・・それが誰かも判っちゃおらへんのやろ? 教えてやんヨ、山際に奪われた 日大のトヨペット、

本来その時 運転をしていた日大職員の《佐藤清樹》は・・・小説家になる夢を抱きながらも、軍事スパイとして潜伏先で 行方不明・・・おそらくは生きてはおらんだろうヨ・・・
               190927ee7.jpg

このワシと親友だった《佐藤容一郎》・・・早くして両親を失い、容一郎が親代わりで育てた・・・【 彼の弟だ 】 事件は終了を迎えた後でも、《被害者》を出したのサ。

清樹は、警察でもサンザン《お前も共犯だろうが!》って、延々と追及 疑われた。山際とは歳は違うが、同じ日大所属の運転手仲間だったからナ。

取り調べから解放されても、更なる地獄のような様相が彼を待ってた・・・日大事務局内の清樹への執拗な疑惑追及、《あのウラ金は今 ダレが保管しているんだ??》ってナ。

その尋問は事務局員ではない・・・日大に雇われた ならず者らだ。。。40日に続く厳しい内部尋問により・・・壊れちまったンだワ…清樹のココロは・・・その清樹は…今も、東京世田谷の 松沢病院って、要は《きちがい病院》で、人間の抜け殻になったままだ。
       190927ff.jpg

先々月 ワシ見舞いに行ったが、ひとことたりとも・・・マトモな会話は出来ひんかったワ。

              190927ff1.jpg

   彼は 犠牲者・・・テメエら 父娘のせいやゾ。。。清樹の兄である親友 佐藤容一郎に代わり、落とし前 とらせて貰うからナ。。。


エイスケは脱兎の速さで 、佐文の背後へ回り…《裸絞め》の体制で 佐文を締め上げ、
        190927ff2.jpg

内ポケットから、針治療で使う、針管と針を出し…暴れる 佐文の両の手に ホンの暫くの間ダケ 身動きがとれなくなるツボ《合谷(ごうこく)》を素早く打って・・・


「心配すなヤ、嬢ちゃんアンタの寿命にゃ 残念やがマルで影響せんよってナ ホンのチョっと、動けない それだけヤ それにワシはオナゴを 犯したり殴るなんてしない・・・」

エイスケは、ポケットから ハサミと《バリカン》を取り出し 酷薄にニヤリと嗤った。。。

思いもしない エイスケの攻撃に、モノも言えずに硬直する 佐文、 一瞬 鬼と化したエイスケは、その髪の毛を掴み、ジョリジョリ!! っと・・・
 
       190927ff3.jpg

エイスケ「ははは♪尼さんにされよる気分はどぉヤ?宗教に殉じる立場で良かったわナ♪ 神に殉じる我が覚悟のほどってことで、かえって周囲の尊敬が集まりよりよるやろ♪」

佐文「きゃぁ! っっ!! ヤメてぇ~~!! っっ!! 無いっっ! 無い…アタシの髪!! ひいいぃぃぃ!!」

            190927ff4.jpg

たちまち、アチコチ トラ刈りだらけの 坊主頭と化した佐文は 放心したように床に蹲り、散らばったオノレの髪の毛をまばたきもせずに凝視するのでしたと。


『しばらくの間 テメエは尼さんでいやがれっっ!!コレでケジメとしてやる。ウマいこと罪から逃げおおせたと思うなヨ!逆だ! テメエら父娘は一生…この天理の土地から離れられない《俘囚》なのだ!!チョっとでも この土地離れてみやがれ、ワシ以外の テメエらが奪い取った大きなウラ金狙って、ゴロツキどもが たちまち襲い掛かってテメエっちらは終いだからヨ!けっ! ミジメな人生よナ(嗤)』

        190927ff5.jpg

2Fである窓ガラスを開け 暗い地面に飛び降りた。もぉいい加減歳だが、さいわい捻挫はしてない♪


 『待たんかいエイスケ!! このまま逃げれると思うか!!』暗がりからの声に振り向くと、そこには、丸太やバットを手にした 田宮と藤本次郎、そして教団本部のいかつい感じの青年職員が3名ほど・・・
     190927ff6.jpg

ギラついた目で田宮が「スッカリと騙しやがったナ きたねえヤツだテメエは!あの世で後悔せぇ!いいか?地元の警察なんか、教団の言いなり、どうにかてなるのヤ!覚悟しぃヤ!!」


(ありゃ…チョっとヤバいか(笑)・・・でも、ソースケはんの《サルベージ》そろそろ着く頃なんだが・・・)


 ガッシャ~~ン!! 教会本部入り口の 木戸を叩き壊し・・・強烈なライト光らせ、乗り込んできたのは【 1台のGIジープ 】で。。。

GIキャップのアメリカ人下士官がハンドルを握っていて、腰横のGUNサックから ゴツい 軍用支給品の コルト45を引き抜き 闇夜の空へ向けて ドカン!! と発射・・・
        190927ff7.jpg


『 It's up to that. Time of the play is the end. Monkeys(遊びの時間はそれまでだ エテ公ども) 』

GIの軍曹らしきそいつは エイスケに向かって、

『 Time can't be done wastefully. The gas bill is als expensive. Take it early! (遊んでる時間はネエ、ガソリン代も高いんだ 早く乗れ!) 』

地元を牛耳る巨大宗教教団、行政も警察も怖がらない連中らでも 唯一適わず震えあがる アメリカ進駐軍のGI・・・
        190927ff8.jpg

驚愕と 思いもしなかった展開に恐怖したまま身じろぎもしない デクの棒と化した一団を残し、ジープの助手席に飛び乗ったエイスケ『 オッケ~レッツゴ~ ホナ行きまひょか♪ 』


 居酒屋で落ち合った晩に ソースケが言った。「《脱出》はまかせろエイスケはん。恰好のコネあるからヨ♪大阪の安田ビル知ってるやろ? 《キャンプ・オオサカ司令部》それアルねん。そこの軍曹ってのが、ワシの闇屋商売の協力者、横流し担当者ヤ(笑)来年の4月には講和条約締結でやっこさんらも日本に居れなくなる、それまでに よぉけ稼ぎたいよってナ、ワシのお願い、アンタのサルベージしてくれる都合やから安心しぃ♪」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 ・・・ソースケの計画の骨子・・・

・・・エイスケはん、隠田から買い付けるコメはナ、ぶっちゃけ…それ《全部》…【 援助用物資として 朝鮮に送るのヤ 】 はは♪ビックリしたか♪

朝鮮とは今現在 国交切れてるがナ、しかし…《赤十字》って 便利な存在が在る。アンタかてえ かつては軍事スパイ…言わば《ワル》やろ??

そぉ・・・本気で朝鮮にワシがコメ送る訳がありゃせんのは判るやろ?? ホンマに朝鮮に送られるのは《書類ダケ》や。
    190927gg.jpg

赤十字も、関西の税務局の役人も皆 現ナマでもって手なずけてるワ♪ 書類上の体裁せ整えば、ダレも気にも留めへんから ああ。

1863年に、スイス人実業家アンリ・デュナンの提唱により創立された《国際 赤十字社》やが…その本来の崇高な理念も、第二次世界大戦によって、どエラく形骸化…内部腐敗が進んだのヤ。。。

特定政治利用は当然となり、後ろ暗いの資金の《洗浄》(今でいうマネロン)、総寄付額と配布額が一致してない…赤十字内部の会計収支がどうにも不明・・・とかナ、

ガタついてるンな組織を…ワシらのよな《ワル》が黙って見てるか?? しかし、税務署のテッペン 天下の日本大蔵省とて、赤十字⇔スイス国家⇔西洋社会全体 と対立なんかはしたくない、

今の時代 赤十字の旗こそが《錦の御旗》さネ♪ 関井十字のコネつけた時点で 今回のワシの計画は《勝ち》なのヤ♪

       190927gg1.jpg
     人類愛以前に、アイツらの民族性考えなアカンてば。。。

未だ 南北でドンパチやってやがる朝鮮にコメ送ったところで、エイスケはん?マトモに そのコメ、朝鮮人民らに平等に分けられるって思うか??

闇屋の仲間にも、いわゆる「在日」の連中もよぉけ居ってヨ、その連中が積み立てた《祖国への募金》ぶっちゃけ それを今直接には かれらの母国 朝鮮には届けられん・・・

赤十字を経由した 援助米って名目で、アッチにはコメでは無くて、【 現金が贈られる 】どぉせが アッチの上の連中が《ポッケナイナイ》で分けちまうんヤ、コメよりも よっぽど喜ぶって ああ。

だから、書類上、税法的にも、そのコメは、朝鮮へと渡り もはやこの世には存在しないモノと化すねん。な??コレでもぉ 隠田からの表に出せない闇米が、大手振って、表のコメに化ける。それを暴き、告発する機能は この国には無い・・・

天理教団側にはキッチリ代金支払うしヨ、ドコのダレも傷つけず 損させない、エイスケはんが云うた悪手どころか、コレ以上無いカンペキな仕事やて♪

            190927gg2.jpg
       最大の 悪の巨魁はアンタだったかのかい・・・

現物であるコメは、これからの《正しい日本酒造り》に活用が叶うねん 名案やロ?



  最大にスケールのデカい《悪党》は この ソースケだったか・・・このワシもある意味で《傀儡(くぐつ:操り人形)》に過ぎんかったか。。。
             190927gg3.jpg

・・・戦後も…戦時中と なんら変わらへん・・・ありとあらゆるインチキと不法に満ち満ちている。。。それに手を貸したこのワシも…救いようも無き ロクデナシだわナ・・・

         190927gg4.jpg

宿泊の商人宿から荷物を回収し歩いていたエイスケに、もう明け方に近い時刻、駅裏の暗がりの路地から『あらぁ 旦さんやないの♪』声をかけてきたのは 街娼の アユミ・・・

「おぉ アユミちゃんか」

「こないだの晩は ご馳走様♪ おいしかったわぁ♪」

「へっ! あんなんで良かったなら またご馳走したいところやが・・・生憎 時間が無い、あんナ、ワシ 急に帰ることになった」
     190927gg5.jpg

「ええ~…お名残り惜しいわぁ・・・」


「アユミちゃん、コレ キミにやるワ」 っと、丹後の名産 縞の財布をポンと アユミに投げるエイスケ。
      190927gg6.jpg


「旦さん これ…ゴッツお札入ってるやん・・・わたいこんなん頂く訳には・・・ っっ!!」

「経費の残りヤ、気にするナって。心配あらへん、どぉせ あぶく銭やからヨ♪ 」

「ンな…困るわぁ アタシ・・・」



「エエから! あのナ…云われへんやったが…ジツはワシ・・・《間諜》やねん・・・」

「えっ? 旦はん《イチヂク浣腸》売ってはりましたのん??」

         190927gg7.jpg
        あのなぁ・・・違うゾ こら…(--;

「・・・アホ…(笑)(笑)少しは気が晴れた♪ じゃっ!達者であんじょうヤったってヤ アユミちゃん!」

       190927hh.jpg
       さらばだ この街でイチバン、ココロのキレイな娘よ…

暗がりに響く FEN、米軍放送が 最新ヒット曲 「COME ON-A MY HOUS」ローズマリー・クルーニー(ハリウッドスター ジョージ・クルーニーの叔母) が流れる中、エイスケの姿は アユミがあっけにとられている間に 
       190927hh1.jpg


        190927hh2.jpg

   まだ明けきらぬ街の暗闇の中に アっという間に 消えた。。。

 
 https://www.youtube.com/watch?time_continue=27&v=mriXncI96lw


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

       《 完 》

        190927hh3.jpg
      ご拝読 感謝申し上げます はい m(__)m

 その男 元・軍事スパイ (参ノ弐)


 エイスケが訪れたのは 奈良県の 天理市。

     190926aa.jpg

奈良県北中部に位置する。現在は市域を東西に西名阪自動車道、名阪国道が貫き、南北軸と交わる交通の要衝となっています。

東部は大和高原等が広がる山間地であり、西部は奈良盆地に含まれる平坦地、 市の中心部には石上神宮、大和神社や天理教関連の施設が集中しており、宗教都市としての性格を持ち合わせ、

西部は、近鉄や西日本旅客鉄道の沿線であり、住宅地として開発が行われ、大阪へのベッドタウンとしての性格を持ち合わせる。

都市としては、複数の顔を持ち、同市内でありながら、街の雰囲気、住民の指向は違いを見せています。

但し、「天理市」と制定されたのは 1954年でありましてネ、曾祖父エイスケが訪れた昭和26年の頃はまだ、

山辺郡丹波市町・朝和村・福住村・二階堂村・添上郡櫟本町・磯城郡柳本っと これらの市町村に分かれておりました はい。

               190926aa1.jpg

紳士ハットに 糊の利いた背広上下、エリート風には見えずとも、堅気の会社に勤める営業マンのスタイルに 身をやつしたエイスケは、

櫟本(いちのもと)駅という 桜井線(現 万葉まほろば線)駅で下車した エイスケは、それとなく、スパイ業務で築き上げた能力を駆使して 駅前商店街の空気を読んで、

やがて1軒の コレって特徴も無い 食堂のノレンをくぐって。「いらっしゃい ナンにひまひょか?」「洋食のライスカレー頼ンまっさ」「昼間っから精つけはりまんナ旦はん(笑)」っと軽口を交わし。
           190926aa2.jpg

コレっていう特徴も無い駅前食堂、時代の流儀に加え、この土地の習わしか? 真昼間 ランチタイムの終わりかけ時刻なのにかかわらず、店の 男客らは ごく普通にアルコール類をクチにしていた。


エイスケは抜け目なく 店内を見渡す…間違いない・・・メニューの短冊が並ぶ 店の壁の上方部分に、《当月の信者活動方針》の書き写しが さりげなく掛っている。。。
            190926aa3.jpg

「おまっとさん」運ばれてきたカレーの皿をパクつきながら、店内に居た 2,3組の工員労働者らが感情を払い出て行ったのを見届け、

新聞片手にタバコふかし ヒマそうにしている店のオヤジへ、

「チョっと…お尋ねしてもよろしか??」「なんだすねん?」

           190926aa4.jpg

エイスケは…「ご主人はんとこも、アレでショ?《天理教のご信者はん》ですわナ?」

主人「はぁ…先々代からの信者でおますけども。。。いちお~地区の班長やってますねんが それがなにか??」

エイスケ「やはり、ココいらの土地は 皆さん天理教信者の方が多いですか?」

主人「まぁネ、奈良やからネ、お寺さん、神社もよぉけありますが、やっぱ、天理教は格別、お膝元やし ウチとこのよな小商いは、殆どのとこが天理教新興してますわナ」

              190926aa5.jpg

 (売り上げの為 天理教を利用しているようだが…まあ根本は 実直な働き者の食堂主人のようだ。このヒトに当たりつけてみるとするか・・・)


エイスケ「ご主人 わたいねぇ…戦地から必死の思いで帰国して…親兄弟は皆 空襲で散り散り…焼け野原の祖国見てスッカリとヤケになりましてン、荒んだ暮らししとったのでっけど、天理教の《この世は神のからだ》、《いちれつ兄弟姉妹》の教えに救われましてン ええ」

主人は急に目を輝かせ「そうなんでっか♪ほなわたしら お仲間でんナ♪やあ今日は目出度い目出度い♪」


エイスケ「まだまだ新参の教徒に過ぎんのですが…厚かましいの承知で、ひとつ、先輩の信徒はんにお願いがあるのですが・・・」
              190926aa6.jpg

主人「ああ♪ボクで出来ることならなんでもしまっせ♪わたしら兄弟や♪遠慮なく言うたっておくれやす」


エイスケ「この街にはチョっとした商用で来たのですが おかげさまで終わりそうなんですが、で…このまま直帰するのもナンやし、ひとつ・・・《天理教の教会本部》そこ訪れ 拝礼をささげたいって思ってるのですが、なんせ…知り合いも居りませんし・・・」
            190926aa7.jpg

主人「おおそれは殊勝な心掛けですやん♪ まかせなはれや!袖すり合うもなんとやら、ボクがその仲介の労 とったりますワ♪」

エイスケ「でも、ご迷惑でしょう?ご商売もあるし・・・」

主人「いえいえ、明日は定休日なんですワ。店のクルマでホンの20分ぐらいです本部は。気まぐれに訪れたのでは入館叶わない場所ですが、ボクが連れ添ってればすんなり入れまっせ♪」


この親切な食堂の主人の好意をまんまと利用する形ですが、エイスケは「まんまと」、潜入を目指す場所への近道をゲット出来て。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日 まだまだ国民が自家用自動車なんて 手が届かなかった戦後の時代に、
            190926bb.jpg

この好人物の食堂の主人は 「日野ルノー」って、今のニッサンの母体社とフランスのルノーからの技術移設で完成したクルマを所有していました。

田舎の食堂のオヤジと 侮れない、かなりの資産を有する人物と思えましたそうで。


しかし 天理教・・・同じ信徒であるって肩書は大きい…フリで訪れたダケの お客に過ぎないエイスケを この人の好い主人は 休日をつぶして 教会の本部までエスコートしてくれるという、

改めて エイスケは、地方宗教の ヒト同士の繋がりの強さを実感したそうで ええ。

 (すみませんご主人…アナタを利用するツモリはナイのですが、本丸へ近づく策、お許しください・・・)

            190926bb1.jpg
         昭和26年頃の 奈良の田舎道をクルマは進み…

僅かな時間のクルマでの道中でしたが、天理教の本部の建物が見えてくる頃には、エイスケと食堂の主人 田宮文三は、10年来の親友のように打ち解けて。

              190926bb2.jpg

見えてきた 天理教の本部建物・・・(デカいな…)想像してた以上に、宗教団体としての資産額は多そうだ。。。


『あっ田宮さぁ~ん♪』 『どうも田宮さん、こないだは法事の仕出しのお弁当でお世話になりました!』ふむ…地区の班長、世話人ってのも、バカに出来んナ、

本部会館の職員とか、宮田を見つけるときまって、笑顔で話しかけてくる。
           190926bb3.jpg

本殿にも案内され、「真柱」と呼ばれる 教祖一族血縁者はさすがにムリで、教化部長という人物が対応に出てきて、

エイスケは、一夜漬けで覚えた 天理教の宗教作法でなんとか 拝礼をこなして。


田宮が満面の笑顔で近づいて来て「よろしおましたわナ♪ せっかく来やはった甲斐がおましたナ♪ 疲れてまへんか??建物の中に《喫茶部》アリますよって、寄って行きまひょヤ」

建物の北西の方向の奥に、やけに だだっ広い 一角があり、そこが喫茶部のようでしたと。7割ぐらいの 客の入りで。

          190926bb4.jpg

田宮「コ~ヒ 飲まれまっか?食事モノもおまっせココ。オゴ」ますワ ナンでも頼んでください♪」

エイスケ「いえそんな!連れて来ただけで有難いのに…この上 お代金までなんか!」

          190926bb6.jpg

ウェイトレスの若い娘がコーヒーを運んできました。 アカギレの季節には まだ早い、ビタミン不足か?若いくせに爪先部分が汚れているのが少し気になったエイスケ。


田宮はニヤリと笑い、「なあに♪心配おまへんがナ。ココのテーブルに勘定書きの紙、持ってくるようなアホなウェイトレスはおまへん。あのネ・・・」
             190926bb5.jpg
       「あのウェイトレスのコら、ボクが給料払ってるのですワ」


・・・エイスケはん、教えたげますワ。ジツはココの喫茶部ですが、《ボクんとこの経営》云うなら《出店》ですワ ええ。

土日も祭日も関係なく、日本各地より 毎日、続々と 全国の天理教信者の団体が詰めかけて来よりますのヤ。

正直…ゴッツい利益です ええ。信者らに提供する お昼の弁当、正直 笑いがとまりまへん♪

エイスケはんと出会えた 駅前のあの店、アレはもぉ完全に《余芸》ですワ。じいさんの代からの店、遊んでるのもナンやから仕方なく続けてるというか。
             190926bb7.jpg

乗ってきた あのルノーのクルマも ココの売り上げのおかげですワ。ほぼ毎日…最小でも 30食分の 昼の弁当仕出し、ね??一心不乱に信じる宗教の実践活動してればイイ事訪れるんですよ♪

 
田舎の地方宗教のチンケな喫茶部と内心でバカにしていたエイスケですが、意外や クチをつけたコーヒの使ってる豆が 上等の アラビア・モカだったのに驚きました。
           190926cc1.jpg
          大阪や京都よりも良い豆使っていやがる・・・


『おっ!これはこれは! 藤本センセやおまへんか!ご無沙汰してます田宮です♪機嫌良ぉしてはりますか?』座っている椅子からバっと飛び上がり 90度のお辞儀をする田宮。

その田宮に 最敬礼を受けている人物っていうのが…コレがジツに意外・・・まだ 二十歳そこそこであろうと思える《うら若い女性》で。。。
            190926cc.jpg

その女性はポっと頬を薄く染めるようにして 恥じらいながら、『イヤですワ 田宮様…先生だなんてとんでもない…まだまだ《素養部》の新入りのインターンに過ぎませんものワタシは』

田宮「いやいや!聞いてまっせ♪ 来期になったらスグに、新設される《保母養成所(のちの天理大短期大部)》そこで教鞭に立たれる予定だと」

『そんな…まだ あくまで内定の段階ですから。それでは…お先に失礼いたします では…』
           190926cc2.jpg


やや上気したカオつきでテーブルに戻った田宮は、

田宮「あの方…東京の日大から、教団経営の 天理大学文学部に教授として赴任なさいました 藤本教授の お嬢さんですねん♪ エラいこと才媛 まだ十九歳ってから驚く!わたいらとはオツムの出来が違いますナ。」

エイスケ「ほほぉ…なっかなかの べっぴんさん 東京のオナゴはんは 垢ぬけてますナ。」

田宮「あとセンスもよろしい!ココの喫茶部にも新メニュー、あの方のアドバイスでもって始めました、東京のデパート食堂で大流行の《お子様ランチ》よぉけ儲けさせて貰ってますワ♪」
               190926cc3.jpg


丁寧なお辞儀を田宮に返し 遠ざかっていく その女性を見送りながら エイスケは・・・


 【 案外と早く実物見れたナ。。。アイツが…《藤本 佐●》だってかい。ウマいこと上品に 世間ダマくらかしてやがる・・・ 】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『せっかく 大きな契約を取り付けたと思ったら…思わぬポカが生じて、しばらくこの地に逗留することになりよりましてン…』って触れ込みで、
                
           190926cc4.jpg

エイスケは駅前の商人宿に逗留し、昼食時とかには毎日、田宮の食堂へと通う日々が始まりました。

モチロン田宮はウェルカム♪で、食堂を訪れる 地元の他の客にもエイスケを紹介しましたそうな。その大衆食堂の客の   大半が やはり天理教信者だという構造も把握しましたそうな。


エイスケは この町での身分は、神戸にある小さな商事会社、そこに勤める 水道ポンプの部品を売り込み歩く営業マンという肩書で。
       190926cc5.jpg

時代的に、26年ごろから、農作業の電動化、街灯電柱から電源を拝借し、農業用水の池から 各田んぼに必要な水を 自動で需給するという 当時としては目新しい新機軸で それを売り込み歩く 当然に田園地帯を回っても不思議はない。

ソースケから依頼を受けた業務・・・『隠し田はどこにあるのか?』『誰が その闇米を仕切り、どういう《卸し》が実行されているのか?』それらを中野学校仕込みのスパイ戦略で探りましたそうな。。。

    190926cc6.jpg

最初こそ 山間部をコマメに歩き回るエイスケを怪訝そうに見ていた土地の住民らも、数日も経つなら、《班長の田宮さんの友達の天理教信者》ってニセの肩書がモノをいって、スッカリと地元に溶け込んでいる感じとなったそうで。

大雨でない限り毎日を、修行の山伏マッサオな距離をエイスケは歩き回ったが、そこは歳は取っても 元・軍事スパイにして《忍びの末裔》日に日に昔の健脚の勘を取り戻して。


依頼人であるソースケはんとは、中間連絡として、地元の 櫟本ではマズいので、《二階堂》という土地の さびれた飲み屋で落ち合ったそうで。
           190926cc7.jpg

ソースケ「どないヤ?エイスケはん、例の 隠田は見つかったか??」

エイスケ「ああ…ぶっちゃけ おおよその場所は察しがついたワ。いよいよの実行は、コメの取入れが完全に終わってからにした後がエエって思う。」

ソースケ「せやナ…逃げ隠れ出来へん ブツがあがったトキこそが勝負やナ・・・」


エイスケはフト ため息をついて・・・

            190926cc8.jpg
      この世の最強強者は 百姓なのかも知れん・・・

・・・しっかし…ぶっちゃけ、百姓らの《ワル知恵》ってハンパあらへんわナ。ジツにもって巧妙に、徳川の世から 明治大正って時代、まんまと政府役人を騙し、隠し田を温存させやがった・・・

            190926dd.jpg

ソースケはんナ…この一帯には 最高峰の国見山から高峰山ってのを中心に、500から600mって、低山なんやけど、行楽登山するにはチト難儀な山とかが一杯ある。登山道も無い、いわば 外から来た人間を排斥する山地ヤ ああ。

考えよったデ 当時の百姓・・・天理市側から見えてる その高峰山とかは《あくまで片面》なんヤ ああ。

江戸の当時からズっと続く慣例で、テッペンの山頂から先の《向こう側》、農作業とかを管轄する 行政区分、それが 天理から他へと替わりよるんヤ・・・

要はナ、区分が替わる反対斜面への詮索や調査の権限は、天理市の役人には与えられてないって事、本来担当の他の市かてヨ、ンな面倒な作業したくもナイやん。
             190926dd1.jpg


・・・あったデ…ああ ウジャウジャとナ 隠田が…1つ1つはごく狭くて小さいのヤけども、チリも積もれば…だ。あの一帯 全部で乱暴な計算だが・・・
          190926dd2.jpg

およそ・・・あの一帯の隠田全部で《四千石(こく)(コメ6千トン)》近くなりよるのとチャウか? 再開する酒造りの 初年度分としては充分過ぎるやろ?
        190926dd3.jpg


ソースケ「あんじょう頼むデ、仕上げはワシとかがキッチリするけん」


・・・でも…ソースケはん、どぉもワシ、スパイ時代のワルいクセが抜けへんでナ、心配せんでエエ、仕事はキッチリ終わらせるよって。アンタのせいとチャウのやが、ぶっちゃけ この仕事 チト《役不足》だったかも。。。

調査の途中で おもろいモン…めっけてしもぅてナ、と同時進行で…ジツに興味深い とある 一時世の中騒がせた人物と偶然に遭遇してナ、

自分なりに分析した結果・・・それの2つは なんか…執拗に絡み合っている(今でいう リンク)気がしてならんのヤ。

            190926dd4.jpg
      互いの尻尾を噛み合う双子の蛇『ウロボロス』の如く…

ソースケはんに迷惑が及ばない範囲で、ワシは、ひとつこの《謎》を解いてみたいと思ってるのヤ ああ。。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 1950年9月22日午後2時ごろ、日本大学会計課員・木下茂と用務員・金山忠一が、富山銀行神田支店、千代田銀行小川町支店から日大職員100余名の給料190万円を

現金で受け取り、日産「ダットサン」で学校に運んでいるところに、待ちうけていた男性が「へーイ、ストップ!」と叫んで停車させた。

 停めたのは日大運転手・山際啓之(当時19歳)で、車を運転していた佐藤清樹とは同僚であった。

佐藤は「何の用か」と気軽に車を止めたが、いきなり襲われたという。山際はジャックナイフで同僚を切りつけ、脅しながら大手町労働省前まで運転させ、給料入りのボストンバッグを強奪、3人を車から降ろして、そのまま逃走した。

 山際は車を乗り捨て、まず東京駅へ向かった。途中、タクシーの乗りこみ、品川駅に行き、国電に乗り換えて有楽町に向かい、映画を見たり、洋服をしたてたりして時間をつぶした。
          190926dd5.jpg
      逮捕後 連行される 主犯の山際

午後7時ごろ、駅前の喫茶店「アマンド」で恋人・■本●●(当時18歳)とおちあっている。2人はその後、目黒に向かい、旅館「紅葉」で一泊した。

 翌朝、新聞を見てみると、昨日の現金強奪事件の記事があり、2人の顔写真が大きく出ていた。2人はいったん別れ、●●は品川区大井の会社員宅の八畳間を「アメリカ人二世」というふれこみで間借りした。

夜になって●●が連れ帰って来た山際は会社員に「私はCIEに勤めている。今日は大阪から着いたばかりで非常に疲れているから・・・」などと英語を交えて話し、12時頃には就寝した。


 翌日、2人は朝からビールを飲み、ふざけあっていた。部屋を貸した会社員の妻(当時28歳)は新聞などで日大給料運搬車の襲撃を知り、2人がその犯人だと思い通報した

 24日午後5時ごろ、2人はここで大森署員に逮捕される。
          190926dd6.jpg


   「オー、ミステイク!」このトキの山際の捨てゼリフは 当時の流行語にもなった。
 
山際はこの時、両手を広げ、●●に向ってこう言ったという。警察に連行されてからも山際は片言で二世を装い、●●も「この人は二世よ。日本語なんてわからないわ」とうそぶいた。2人は2日間で190万円のうち30万円を使っていた。

これが当時の《アプレゲール》(戦無派)によって起きた『日大ギャング事件』もしくは『Oh ミステイク事件』と伝えられている。


「なあ? エイスケさん アンタ歳ナンボや?」 「もぉ 52 ぶっちゃけジジいですワ 双子の孫が居てます」

「ンな! まだまだ老け込むにゃ早いワ!アンタ見込んでちょっと相談がアルのやけど・・・」っと食堂の主人 田宮が。

「なんだすねん??」キツネうどんを啜りながら、答えます。


・・・なあエイスケはん…アンタとワシ、知り合って間もないが、最初に少し話しただけで、アンタって人がここいらの土地には滅多に出よらん、エラく賢い頭回転する人やって判った ああ。

な?神戸の商事会社…辞職して、ぶっちゃけ、ココの土地に定住せえへんか?・・・探しとったねん、ああ。こないだお連れした 天理教教会の喫茶部あるやろ?

経営者であるワシが常駐してへんのがワルいのかも知れんが、どうも…売り上げとしての量が大きい割には、反対に利益がいまひとつ挙がらないのヤ うん。。。


考えたくないが…従業員の誰かが 売り上げピンハネしている可能性も・・・勝手やとは思うが、ワシとしてはだ…エイスケはん アンタのよな目端が利く すぐれた人物に喫茶部を仕切って欲しいって そぉ思ってるのヤ。

やっぱヨ…全国は広いけど、同じ天理教信者が暮らすには、ココの土地、天理市内で暮らすってのが一番だって!天理教が在り続ける限り なにかとウマ味も多いデ・・・賭けてもエエ。急がない ひとつ真剣に考えてみてくれへんか??

24年には4年制大学 天理大も出来た。この都市はこれからもドンドン 人口増えて発展するデ。喫茶部をアンタがチーフで 独立させたって構わん。
       190926dd7.jpg
      『田舎食堂のオヤジで終わりとぉナイのヤ!!』

いつかワシは 喫茶部を…東京の三越や、大阪心斎橋の大丸の大食堂・・・アレらに負けないモン 作り上げたいのヤ!な??


 (・・・困ったわなぁ…これ以上 田宮はん騙し通すのも なんか罪深く思えてきたワ・・・)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

隠し田の件は 手筈が見えてきた。 で次は・・・ずっとワシのココロにひっかかってた、《あの事件の真相》をハッキリさせんことにはモヤモヤがいつまで経っても取れへんからナ。

エイスケは商人宿から一張羅の洋装に着替え 町の方角へ出かけました。昭和26年当時の地方の午後八時過ぎっていうなら、今とは大違いで、
           190926dd8.jpg

OL仕事にせよ 若い女性が独りで歩いているなんて考えられず、マトモで堅気の暮らしの御仁らはとっくに家に戻っている時間。

町の繁華街をウロついているのは決まって・・・遊び人 博打うち チンピラ そして、昭和33年に 禁止法が施工されるまで、26年当時では、いかがわしいながらも、違法行為ではなかった《街娼》・・・

その御仁らのみが 夜の街を徘徊していた時代なのでした はい。

         
駅前の大通りから 一歩外れた 街灯もまばらな路地、そういった所には公式のように大抵、夜泣きソバ、戦後代々的に増えた 中華そばの屋台が出番っていて、
           190926ee.jpg

それを利用する客層のメインは ドコの町でも 街娼らが小腹を満たすための需要が大きかったとも。

おおっぴらには 遊郭などは無い  天理の 櫟本(いちのもと)の町ですが、魚心あれb水心…とっぷりと夜ともなるなら、

蜘蛛の巣のような路地裏から、客の袖を引く 街娼らが這い出してくるって図は 他の都市らと同じでした はい。


エイスケが屋台の脇を通り過ぎようとすると、暗がりから…「ねぇ 旦那ぁ♪」っと、オンナの鼻にかかった誘いの声がかかります。
             190926ee1.jpg

振り返って見るならば、暗がりに立ち エイスケを誘うそれは、正直…田舎娘マル出しで大根足、《化粧へたやなぁ…》白粉を塗りたくった 洋装ドレスの まだ若そうな街娼で。

「ねえ旦那 遊んでかへん? まだ今ならチョンの間で済むエ、も少し経ったら一泊の値段になってまうから 今がチャンスや どないですか??」


 (うむ…特出するほどの器量ではナイが、このネエちゃん、快活で交友範囲も広そうだ。情報手繰るにゃ こういうオナゴが恰好かも)


エイスケは「せやナ、久しぶりにオナゴの肌が恋しい気もしてるワ。けどナ姐さん、ワシ、シケたカビ生えたよな連れ込み旅館はイヤやデ。サケ飲めて ある程度の料理も出るようなキチンとした旅館か 待合じゃなくちゃイヤや」

街娼は「あ せやったらエエとこわたい知ってるワ♪ カストリよりズっと上等なサケ出してくよる料理屋旅館 行こ行こ♪」

羽振りの良い上客だと思った街娼は キラキラ輝く目でそういったそうな。。。

          190926ee2.jpg

旅館で、オンナが風呂を使っている間 エイスケは手酌で出された(一応)灘の日本酒を呑んでいたと。

 ・・・けっ! どこが日本酒やコレ…混ぜ物だらけの《三倍酒》舌が曲がりそうな味やがナ。だが哀しいかな コレが今の日本の現実ヤ・・・

            190926ee3.jpg

「お先にぃ お風呂いただきましたぁ♪」先ほど誘いの声をかけられ この旅館へと案内してきた街娼、名前はアユミ、気持ちよさげな声をエイスケにかけて。

「エエ湯加減でしたエ 旦さん入ってきなはれや」 「いや…チト風邪気味やもんでよしとくワ」(フンっ入浴で座敷空けてる隙に、ガマグチから札抜かれる程の マヌけとチャウわい…)

           190926ee4.jpg

「ほんなら、早よ することしてしまいまひょや 旦はん」

エイスケ「いや…それがナ、さっきは酔ってて ついウッカリ、テメエで忘れとったのやけどナ、ワシ 持病があって、うん 糖尿病やねん。もはやチンチン ピクリともせんの忘れとった カンニンなアユミちゃん」

アユミ「なんだったら わたいが《クチで》息子はん元気にしたりまひょか?」
           190926ee5.jpg


エイスケ「いや それには及ばんて。でもホレ、この通りチャンと《花代》支払いますけん 許したって な?」

アユミ「エエのん??・・・することもせぇへんのに こんな、お金貰ろぉてもわたい・・・」


エイスケ「エエて! 取っとき、でナ・・・ワシ 助平やねんけど、ジツはもう1つ、家族も呆れる癖というか、こだわりが有ってナ」

アユミ「へえ・・・なんだすのん?」

             190926ee6.jpg
        ナンでも首突っ込みたがり屋の『お変人』なんヤ

エイスケ「仕事でも私的旅行でも、訪れた都市、大阪でも東京でも 名古屋でも、そこの街の 風俗や噂話とかって、そういうのに目がナイのヤ ああ。アユミちゃんアンタかて この街でショーバイして長いのやろ?興味としてワシ、この天理って街の事 色々と知りたくてナ、教えてくれへん?」

 (そうさ…こういう手法こそが、役人の出張では けっして手に入らない《街の生きた情報》それを仕入れる最良の手段なのさ…)

それから 小一時間ほど、エイスケは、案外とおしゃべりなアユミのクチから 街にかかわる様々な噂話、逸話を仕入れて。

エイスケ「ふうん…なっかなか おもろいナ、この天理って町も。勉強になったワ ありがとナ♪ で…ついでなんやけどナ、ここいら界隈でヨ…ホレ、この写真に写ってる人物・・・少しでも 見かけておらんかヤ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しげしげと 手渡された写真を眺めたアユミは、

「う~~ん、正直 記憶にあらしまへんわ。でも…率直な印象として…【教会のお人ら】の香りがプンプン匂いますわねぇ・・・」


エイスケ「ん? 教会のって…なんやそれは?」


アユミ「言うまでもない、《天理教の本部 教会関係者》だすワ。お客はんは、神戸とかの1流の勤め人だっしゃろ?そういう人は この天理の土地には居ませんから目立ちます。アタシら利用するって、地元のお百姓か、工場の工員とかばかしやし。」

エイスケ「ふむ・・・」

アユミ「わたしらもプロ、オトナやからイチイチ詮索とかせぇへんのやけどネ、汗にも土にも グリスの脂にも汚れてない、この土地には珍しい、小綺麗な恰好した《とある一団》…工員なんかヘタすりゃ《青姦》やけど、そのヒトらは、キチっと、ココのような旅館使わはるしネ、おそらくは、天理教の関係者 それやろってアタシも仲間らも想定してるのネ ええ」

エイスケ「ホンマかそれ? 連れいの女房以外に、外での《女犯》は ご法度な筈やと聞いとるが・・・」


アユミ「あら 旦はん、ずいぶん青臭い事云わはるんやネ(笑) ってかさあ・・・天理教の 坊さんだか牧師だか知らへんけど、要は…イモ食えば 屁ぇかてこきますやん?(笑)建前とは異なる《生身のオトコ》はどんな身分の人かてイッショやて」
               190926ee7.jpg
          坊主とガッコのセンセほどド助平とも云いますしネ

エイスケ「・・・なるほどナ…アンタ、よぉ 世の中の神髄知ってるワ…苦労しとるナ アユミちゃんも・・・」


アユミ「アラやだ(笑)娼婦オダてて どないしまののん♪ ホンマにアタシは記憶にナイのやけど、ヒョっとして・・・」

エイスケ「え? なに??」


アユミ「アタシの この道の朋輩の子、シズちゃんいうねんけど、この子《教会のお人ら》からエラいウケがエエねん。シズちゃん、終戦後はパンパンから、進駐軍貸館の《オンリー》しとったから 兵庫県の三宮で。天理の街娼にしては あかぬけてはるよってネ。もしかしてシズちゃんに尋ねたなら なんぞ返ってくるかも…」

エイスケ「じゃあ…今 逢うのは出来ひんかな? その シズちゃんてコに 急に興味がわいてきたねんワシ」


アユミ「うん 出来るデ、やっぱシズちゃんも今晩の客つかまえて、ココの旅館に入ってくの見てるし、でも…まだ《営業中》終わってないと思うけど…」

エイスケ「かんたんや♪  ホレ、この百円札、番頭か女中頭つかまえてポッケにネジ込んで来いヤ、大喜びで シズちゃんがシケ込んでる部屋の号室 教えてくれよるって。で…シズちゃんとやらに伝えろ《仕事棲んだら この部屋に足運べ》ってナ」


アユミ「それはエエけど・・・なんかエラい 物好きやネ 旦はんも・・・」

エイスケ「物好きダケとちゃうド!気前もエエとこ見せたらあ♪ この日本酒ウマないワ、ビールもウィスキーも、料理、刺身でもテンプラでも ビフテキ喰うか? ナンでも好きなモン、豪勢に 帳場に頼んで来いヤ♪」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 『わぁ! こんなお御馳走 三宮時代以来だワ♪』

       190926ee8.jpg

薄切りの牛肉を挟み込んだ《アメリカンクラブサンド》をクチいっぱいに頬張り、目を白黒させ はしゃぐシズとアユミの両名。


 (ちきしょう…敗戦後の耐乏生活って…ぶっちゃけ、カネさえ出すなら、ナンだってアルやないか!庶民らは麦メシ喰うて、ご馳走は成金ダケだってか?…無性にハラ立つわなあ・・・)


エイスケは思った・・・よくよく観察するなら 二人とも・・・まだまだ若く はしゃいでる姿こそが本来の姿なのだろうと・・・
           190926ff.jpg
      どこにでも居てる 若く明るい娘なのヤ このコらも…

歳だって、丹後の実家に嫁いできた 息子の嫁と殆ど変らないだろう・・・それが今…天理の夜の路地裏で 通りかかる客 オトコの気を引き 袖を引いて、街娼となっている。。。

ヤバい稼業だ・・・ずいぶんと、あぶない思いもしてるのやろぉヨ…戦後が《地獄》ってならば、その最底辺に このコらは置かれてるのだ ああ・・・
          190926ff1.jpg


ああそうだ・・・すべては…《戦争のせい 犠牲者》なのだ ああ。。。1秒とて、あの戦争に加担し、戦地に立った者は 皆 十字架を背負った 罪人なのだ・・・
               190926ff2.jpg
        ワシらが 命をかけた「あの戦争は」ナンやったのだろぉか?…

命令に逆らえず やむなく…だなんて、泣き言並べて 被害者ぶってやがるオトコなんざ クソだ!!

目を開けてシッカリと観ろ! この国の荒廃、どれだけの人らの家庭も人生も無残に狂わせたのかを・・・

          190926ff7.jpg
      地獄を見たのは 兵士ダケじゃあネぇのだゾ!!

クルっても もぉヤっちゃなんねぇ・・・あんな 負けるのが判っててヤる 馬鹿げた戦争…敗北する兵士は それだけで「罪人」なのだ。敗北する戦争はしてはならいのだ ああ。。。

兵隊同志の「戦闘」は どちら側からの敗北宣言で兵士としての義務は終了する。が…この娘らを とくと観るがよい!! 終了した戦争の《傷跡》それが未だ 癒えもせず、夜の辻に立つ身となったんだゾ!!


 罪滅ぼしにもならへんが、ネエちゃんらヨ、せめて今夜は…スキなだけ 食べて 飲んで 思い切りおしゃべりして 笑ってくれヤ ああ・・・
            190926ff3.jpg


 『なあ シズちゃんヨ、この…お尋ねのお客…それについて、も少し突っ込んで 知ってること教せぇて欲しいのヤけど ああ』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 『・・・そこに立ってるのは誰だっ!? 何者だ貴様っ!!』時刻は 真夜中、懐中電灯を向ける 坊主頭のオトコが叫びます。

ライトに照らされ まぶし気に目をしかめて 応えますは エイスケ…「エラい遅かったやんか…奈良盆地の夜半は冷えてあかんワ、さいぜんから待っとった ああ」
       190926ff4.jpg


『 …ま、待ってた…だと っっ!?』

・・・おぉ そぉヨ、このワシを 稲刈りドロボーなんぞと勘違いせんといてくれヤ。すべて…《構造》からナンから、承知の上じゃ ああ。

こぉやって アンタ、《隠し田の見回り役》が来るの待ってたのには それなりの訳がある・・・

・・・さあ…ワシを同道して、連れてけヤ・・・【 天理教の本部に 】・・・心配すな 暴れたりとかは一切しないけん。

警察でも税務署でも まして他の宗教の刺客でもあらへんからワシはヨ。云うたらナンやけど、歳はイっても、チト、ワシは手ごわいデ・・・

こぉ見えて、大陸では幾名か・・・イヤよそう・・・。キミまだ若いやろ?早トチリで、カタワになる事つまらんエ?
            190926ff5.jpg
     生き延びる為にはナンだってする、それが…【 軍事スパイ 】だ

教会側にとっても、けっして損にはならへん 【 極秘の交渉事 】それがアルねん ああ。。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

            190926ff6.jpg
           いよいよ佳境でス 続きます


リクちゃまの巫女タイム『思い出した20年前の…』

 リクでございます
      190919aa.jpg

本日の「巫女タイム」は、遠い記憶の中に ひょっこり思い出した『ナンだ身近に転がってたやん』って実体験で。
           ewgbbv611.jpg

結論からバラしますと、今回も…ユーレイそのモンの実体は出ません(笑)

但し…そのトキの置かれた状況ってのがチトばかり不気味でしてネ・・・その意味でココへ挙げる価値はアルかもと。


 こないだ 久しぶりか?「13日の金曜日」がアリましたよネ、

それでフト、思い出した過去のトピックがあって。
          190919aa1.jpg

しかしだ…殊 日本においては、13日の金曜日ってのは、元々あまり信じても居ないし、「ジェイソン」が映画で登場してより、かえって その恐怖が薄らいじゃった感も。


でもでス…米国ではこの日が怖い人はナンと! 1,700万人から2,100万人もいて、「13日金曜日恐怖症(friggatriskaidekaphobia)」なんて病名があるほどってから驚きますだお。

ま~~いずれにせよ、13日の金曜は キリスト教文化での副産物であり、英米の2国が やったら恐れていると断じても良くて、
            190919aa3.jpg

ジツのとこ、キリスト教の影響が強い国家であっても、案外とバラバラ、けっして統一感はござんせん…イタリアで不吉な日は17日の金曜日であり、スペイン語圏では13日の火曜日が不吉だとされておりましてネ(各国の船員から訊いたッス)

だけんど 信じているヒトなんかは 下記の 13日の金曜日に起きた「事件」を挙げて・・・こんだけもの惨事とかが起きてル!って・・・

1942年11月13日 - 第三次ソロモン海戦。第1夜戦が米側では Battle of Friday the 13th とも呼ばれる。
1972年10月13日 - ウルグアイ空軍機571便遭難事故
1996年9月13日- ラッパーの2PACが銃撃され死去。
2004年8月13日 - 沖国大米軍ヘリ墜落事件
2012年1月13日 - コスタ・コンコルディアの座礁事故
2012年4月13日 - 北朝鮮によるミサイル発射実験。発射は失敗
2015年11月13日 - フランス・パリ同時多発テロ事件

・・・だが どないでショ??・・・当たり前ですが、暦の日付と 曜日の7つは『歴史はじまってより毎日ある』・・・

ぶっちゃけ…《そりゃ どっかで毎日 なんかが起きてるだろ》ってこと。むしろ逆の見方でなら《13日の金曜 案外ナンも起きても無い》とも呼べるわけわけヨ。
           190919aa4.jpg
        「忌むべき数字」は、各国で違ってますネ

 このハナシは、その「13日の金曜日」が少なからず関係(?)してます 不可思議なハナシであります はい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リクめが23歳の頃、当時の元カノのラインで、港の仕事へと就職するまでのヤク3か月、

まんまと お運び嬢として(^^;小銭稼いでました当時の実際の出来事なんですが・・・
          190919aa6.jpg
     だけんどお仕事はキッチリやっとりまスただお

チャイナドレス姿は やっぱコっ恥ずかしかったでっけどネ(^^;日を追うごとに慣れる…ってか、
             190919aa7.jpg

ランチタイムに加え、夕刻からのディナータイム、金土日なんかは思い悩むヒマなんぞナイぐらい とにかく忙しく。

店でも 経営者の娘サンの紹介とはいえ、わたいはホント 珍奇な存在とサイショは見られましたが、労働って 共にイッショの時間を過ごすに従い、仲間意識のようなモンも芽生え始めていた ってそんな時期の事で。。。
              190919aa8.jpg


お店は老舗、道路に面した大きな店舗で、庭があり、店内の床面積も広かった。1階に互いにゆったりと間隔を開けたテーブル席がいくつかと、バーカウンターと個室がひとつ。中2階もあって、そこにはソファ席と個室がふたつありましてネ。

2Fは主に観光バスの団体客、および フリで入ってくる お客様とかを入れてましたが、当時のリクめは、2Fから やや単価の高い 1Fの方に移って間もないころで。

実際 それほどには大きくも思えないのですが店舗は、面積はかなり大きい・・・床面積が広いことにはわけがあっってネ、

この店が建っている土地に、かつて総合病院があったのですと…ナニがあったのかはわからないが、その病院が他所へ移転し、建物を潰して更地にしたところに、レストランを開いたという由来で。。。

そんな広い店内で、しかも2階席にもやはり個室があるとなると、当然、注文用のチャイムが必要となったのは当然です はい。

昭和の40年代後半までは、チャイムたってジツにアナログ 単なるチャリンチャリン!と鳴る 手動の「呼び鈴」でしたそうで、テーブルごとに鳴り響く鈴の音が違うので聞き訳がついてたと。
         190919bb1.jpg
      昔の手動式チャイムの方が趣あってステキな気がしますよネ

で、その後は 電池式のデジタル、チャイム、現在もファミレスのテーブル席によくあるアレでス。数は全部で12個あって、①か⑫まで数字が割り振られていました。つまり、①のチャイムが置かれている1番テーブルのお客さまがチャイムのボタンを押すと、バーカウンターの中にある従業員用の表示板に①と電光表示されて、同時に『ピンポン』と鳴るわけです。

お客様がチャイムを押すと、厨房、フロント、BARラウンジ、そして店内の3か所に設置してた簡易電子掲示板に番号が映し出されます仕組みで。


バイトの期間も終わりかけの頃でした、春のお彼岸祭日連休で混みそうなものなのに、その日はなぜか空いていて、午後6時頃になっても店内には閑古鳥が鳴いてましたの憶えてます ええ。

わたいは他の従業員たちと「今日は暇だね」などと雑談していると、『ピンポン』とチャイムが鳴ったて・・・
          190919bb2.jpg

当時の店ですが、1Fのフロア、テーブル番号①からはじまり、数字が大きいほど云うならば「VIP席で」


 反射的に表示板を見ると、そこに点灯していた数字は・・・ ⑬。…って

                  190919bb3.jpg

『はぁ??』みな一様にクビ捻りました…チャイムは12個しか置いておらず、割り振った数字は当然⑫まで。13番テーブルは存在しないし、⑬が表示されるわけもないスからネ。


不気味だの怖いなどってより、スタッフ全員で コレは機械が故障したのかもしれないということになって、とりあえず表示板のリセットボタンを押しました。

7時近くなって、ようやくお客様が入りはじめた。まずは人気のソファ席からドンドン埋まっていき。さっそく、『ピンポン』とチャイムが鳴らされます。

ボクちんらは表示板の数字を見た。ソファ席に置かれているチャイムの番号、チャンと正しく表示されてました はい。

注文を聞くためにソファ席に向かいながら、やっぱ 先刻⑬が表示されたのは、突発的に機械が誤作動しただけだろうとほぼほぼで確信 なぜなら、こうして普通に作動したわけでっからネ。

       190919bb4.jpg
      厨房でもホールでも、リクちゃまも大忙しの時間過ぎ・・・

いったん 忙しさに火が付くと、いきなりTOPギアでしばらく回転し続けるのがチャイナレストランでス、店中でフル回転、わたいも店の中、あるいは外(支店への連絡、おみやげ販売店へお使い)とかで3時間近く走り回って、

誰一人 先ほどのヘンテコな出来事などは スッカリ忘れておりました ええ。。。


  ところが・・・店クローズまであと少しというときに、お客さまがパタパタッと皆さんお帰りになって、店内に従業員しかいなくなってしまい、それで、またボクちんら店内スタッフはバーカウンターのところで雑談 ダベりはじめました。

すると・・・また『ピンポン』と鳴って⑬番が点灯したんです コレが!
                190919bb5.jpg


・・・2度目も同じ、存在しないはずの⑬番。

13という数字は、西欧ではルームナンバーや階数表示で12の次を14にしてしまうほど、激しく忌み嫌われているのは有名です ええ。

イエス・キリストの処刑日が13日の金曜日だった、いやレオナルド・ダ・ヴィンチ作の『最後の晩餐』に描かれている人の数が13人だから、そうではなく月数や時間、方位など生活に根付いた基数である12よりひとつ多い素数で不調和な数だから……等々、これを忌み数とする所以には複数の説がありますが。

               190919bb6.jpg

中国では地方によっては、逆に「13」と「実生」(実るという意)との発音がほぼ同じことから吉数とするといい、日本にも特にこれを忌み数とする伝統は無かったが、現代では、映画『13日の金曜日』などの影響もあって、不吉なイメージが定着している。

             190919bb7.jpg

でも、さすがに2度目ってなると、店内スタッフは皆 ビビっちゃいましてネ ええ。女子店員はナミダ目です。

 ・・・鳴るはず、点くはずのないチャイムの数字。しかも、それが不吉な⑬だ、と・・・


店のフロアマネジャー 年配の男性がひとりで店中回って、すてのチャイムのボタンを押してみたところ、

ぶっちゃけ…何度試しても①から⑫までしか点灯しなかったので、皆、鳥肌が収まらなくなってしまいましてネ。

              190919bb8.jpg
        チャイナ服なんざ着てられへんと私服に着替え…

そこで、マネジャーはチャイムを全部回収してしまうことにした…のですが・・・
              190919cc.jpg


・・・皮肉にも・・・コレが裏目に出た。チャイムを集めている最中に、またしても『ピンポン』と鳴ったのだ。『また ⑬ってかよおおお!!』@@;

⑬番が点灯していました。しかも今度は、表示板のリセット・ボタンを押しても、すぐに『ピンポン』と鳴るんです。リセットしても『ピンポン』と鳴って⑬が点き、またリセットしても『ピンポン』と鳴り⑬がパッと点く。この繰り返しです。
         190919cc1.jpg

躍起になってリセットしても、怒っているみたいに、すぐに⑬番から呼び出しが来る……。僕らは全員ビビッて マジでパニックですワ ええ ええ。。。
                  190919cc2.jpg
               いよいよ以て 尋常じゃござんせん・・・



表示板は、何度リセットしても、頑固に⑬番を点灯させつづけた。店内には13番目のテーブルは存在しない。それどころか、チャイムは全部、店長が回収してしまったのだから。。。

          190919cc3.jpg

さすがに・・・普段からオカルトには懐疑的なボクちんですらゾゾ~ってなってたンでっから、当然ってか、店のスタッフらは恐怖もMAX・・・

中でも お運びの女子店員らよりも、厨房の中国人コックらが ワンワン泣きで怖がってルのが なんか可笑しくて可笑しくて(^^;
         190919cc4.jpg
       中国人はオバケとか異常に怖がりますわナ

「ウーシン・ライラマ?(ウーシンが来たのか?)」中国の化け物らしいッス ウーシン。「ヴウェン ヴウェン ウ~!!(幋幋我!助けてくれ!)屈強な中国人コックらが泣き叫んで怖がるって ある意味珍しい構図で。

               190919cc5.jpg
           仕事のできる有能なヒトでした

でも流石は苦労人のマネジャー、『皆早く帰りなさい!!後片付けはイイから早く!』って述べて、従業員は、皆、逃げるように家に 帰ってしまいました ええ。

 『正直…怖くない訳が無いですが、わたいは残りますワ』って、

なんか…このままビビって速攻で帰っては、なんだか「負けた」ってナ気がしてシャクだったモンで、意地張りました はい。
             190919cc6.jpg
       昔っから…意地張って 損ばっかしてンだオラぁ・・・

リクめとマネジャーのみが 無人となった店のフロアに ポツンと・・・。


そうしたら、マネジャーが、『もう閉店時間だしさ、、明日の開店時刻までは使わないんだから この表示板の電源を落としてしまおうよ』って言いだし、そこでボクちんがチャイムの表示板の電源をオフにしました はい。


ええ…確かに電源を切ったんですよ。でも……店長が『じゃあオレらもさっさとズラかろぉ 帰ろか』と言って店の戸口で、そこにある店内の照明のスイッチを落としたら、その途端・・・

           190919cc7.jpg

誰も居ない店内にチャイムの音が響いて、バーカウンターの中で電源を落としたはずの表示板に明かりが点いた・・・やっぱ…真っ暗闇の只中で輝く、⑬番の数字。。。


・・・それは…さすがにボクちんも血の気が引きましたヨ ええ・・・

とくに店長は、本当に文字通り顔が真っ青になるほどで、ちょっと尋常じゃない怯え方をして、『ぐわあぁぁぁ~!!』って頭抱えるようにして、店の外へと飛び出していってしまいました・・・
              190919cc8.jpg


わたいも慌てて マネジャーの後追って外に出て……わたいはワリとすぐ正気に戻るってか、少し落ち着いたんですけど、マネジャーは店から離れ、店裏の暗い小路で蹲り まだ全然治まってなくて……とにかく凄い怖がりようでした。
              190919dd.jpg

もう店の外にいて、ナンで??そこまで怖がってるなんて変だと思って、マネジャーに訊いたんですよ。『いったいどぉしたんスか?いきなり走り出してからに…』って

すると、マネジャーは引きつった表情で わたいを振り向いてガクブルで云う事には・・・

              190919dd1.jpg

「俺、聞いちゃったんだよ。《快速到承受物来 (早くオーダー取り来い)》って・・・ハッキリ耳元で聞こえたんだよ!」

それで・・・ガクガクしながら マネジャーはわたいに向けて・・・


ジツはネ リクちゃん・・・アンタとか●●チャン(元カノ)は若いから、今のこの店…今現在の仕様のしか知らないからわからないのは当然なのだけどネ・・・

そぉだなあ…あれは大阪で万博があった翌年頃かなあ、オレはその当時にボーイとしてココへ入店した頃だった。
              190919dd2.jpg
         やはり…存在してたのか…昔の店には…

ここダケのハナシ・・・ジツは…【 有ったんだよ…13番テーブル 】が昔・・・当時の店の中フロアには・・・

              190919dd3.jpg
    マネジャー『どこの食堂もレストランもすごい数の客押しかけてた時代でね』

当時、高度成長のイケイケの時代だからネ、「テーブル間プライバシー」なんて概念は少しも無くて。《とにかく置けるだけのスペースにテーブル置いて客入れろ!》って経営方針。

今だと信じられないけど ココの1Fにも、当時なんか最高で 18卓ものテーブル置いてた。うん まともにクーラーが効かないぐらいにギュ~ギュ~で料理の運搬も苦労してた。


ある日の夜 ディナーの時間帯に…不幸な《事故》が起きたんだ店内で。お客様が大やけどをしてネ、

店に過失責任は追及されなかった。未だに原因は合点がいかない部分が多い。その時のお客さんっていうのが、カナダ系チャイニーズの《ルーファン》って50歳ぐらいの人物だった常連。

       190919dd4.jpg

暴力とかそんなのは店ではナイんだけど、ちょっと怖い人物で・・・やたらせっかちで自分勝手な態度する客で、店のスタッフ怒鳴りつけるとかはしょっちゅうで 始終『加快!加快!(早くしろ!)』って大声出すよな 赤丸つきのお客な。

で、ルーファンなんだけど、彼…ちょっと問題含んだ…《人材ブローカー》だったの。中華街で働くコック、それを香港・台湾から引き抜き 店側へ斡旋する業務だったんだが彼。

         190919dd5.jpg
      事のはじまりは、幕末の頃まで遡ります歴史の1ページ

でも…それは表向きの顔で・・・ウラではエグいことに手を染めてた・・・歴史で《苦力(クーリー)》って習わなかった?幕末の頃から この横浜港とかの埋め立て、浚渫工事で働いた 出稼ぎ中国人労働者の総称、今だったら土木作業員ネ。
 
横浜港も この中華街の一体も そのクーリーの連中が築き上げたといって過言ではないんだけど、その後 上海事変から日中の国交が遮断されて中国人クーリーは来日出来なくなって。


でもネ・・・本当は《有ったんだ》戦後 日中の国交が断絶してた頃にも苦役の中国人…ああ 完全なる《密入国》・・・田中角栄が台頭してきた頃だったから、「日本列島改造論」で建設現場はマジで人不足でネ、福富町なんか景気良かった。

中国本土、黒竜江省とかってド田舎の方から中国人集めて 香港まで通関役人にワイロ渡して辿り着かせて、その後貨物船で神戸やハマ港までってパターン、
            190919dd6.jpg
       いつの時代にも「鬼畜生」は居るものでス(--;

相当に…扱いは雑っていうか 非人道的…要は 奴隷商人だよナ ルーファンの野郎・・・

なんたってさ、日本人の人夫よりも 三分の一って…非人道的な価格で密入国の中国人人夫らを斡旋しますよ♪ってんだから、喉から手が出るほど人手が欲しい建設業者は そりゃ大喜び。需要は絶えなかったそうな。

そういう してはいけない《人間の密輸》をしていた元締めがルーファンそのヒトで・・・


たいそうな羽振りだったけど ルーファン、でも・・・次第に 追い詰められたのも事実・・・悪い事は出来ないよリクちゃん。。。
              190919dd7.jpg


大規模埋め立て工事だの ダム建設って、地方のタコ部屋に斡旋した 中国人労働者だけど・・・少なからずの数で…《脱走》が起きてネ うん・・・行方不明、ハナから密入国だから当然ってか、警察への届けは出せず、

あくどい事でツルんでる奴らの世界では、そういう際は 斡旋役の責任ってなるらしい。《責任とれっ!!》ってルーファン怖い筋からかなり脅されてらしい。。。
             190919dd8.jpg

実際、店でルーファンが夕食とってる その最中に、あきらかに与太者の数名が店乱入して、ルーファンの胸倉掴んでるって図、オレ観てたしネ。。。


それと 当時の《政治情勢》な…どうやら来年ぐらいには 田中角栄政権がいよいよ誕生して、かねてよりの中国側 周恩来との密約で、日中間の国交が締結されるって雰囲気で、

でもそうなると…ルーファンのようなアコギな斡旋してた連中ヤバいわけよ、いろんなしがらみや圧力で、ルーファンとかの悪行を挙げられず歯ぎしりしてた神奈川県警・・・

当時は米ソの冷戦に加え、中国が一挙に台頭してきてた時期でもあったから、県警の中国絡みの事件とかは腰弾けてたわけよ、国際緊張関係の中でウッカリ手を出すと県警もマズいからさ。

    190919ee.jpg
     ホンの小さな火ダネで国際紛争に発展しかねかった時代…

米ソの冷戦に加え、俄かに「日中関係」って…当時は「米・ソ・中・日」その《4すくみ》、国際関係が微妙でネ。

それにアグラかいて ルーファンとかは ある意味でやりたい放題だったんだ ああ、日本の警察なんて歯牙にもかけない態度だった、

それが、国交樹立をサインに、それまで不正な中国ルートからの密輸犯罪とか一斉摘発に踏み切れるじゃん?ルーファンなんかマジでもって賞金首だったんだよ ルーファンも自覚してたと思う。。。

        190919ee1.jpg
    『さすがのルーファンも、県警の本店敵に回しちゃネ…』

だから、羽振りがよさそうに見えて 当時のルーファンは心理的にも相当 追い込まれてたって思うんだ ああ。


《アレはルーファンの自殺…だったのか??》ってのが、当時もっぱらの中華街で働くスタッフらの噂の種だったよね。
                 190919ee2.jpg


問題の夜、ルーファンは 独りでウチの店訪れて 彼が好む いつものテーブル席へ・・・

《ノモー》ってリクちゃん知ってるか? 日本では《白酒(パイチュー)》とも呼ばれてる中国酒だけど、
               190919ee3.jpg

ルーファンが この店の常連だった訳は、そのノモーでも特製…北京付近の牛欄山地区って地域からコネでもって輸入してた特別性ノモー、それ当時はウチの店しか置いてなかったからネ。

アルコール度数ってなら マオタイチューでも 56度だけど、なんと!《71度》・・・リクちゃんは賢いからその意味わかるべ? そう…【 消毒用のアルコールとほぼ同じ度数 】ってこった。。。
           190919ee4.jpg
      リッパに炎上燃料のアイテムになるって事 71度は


ルーファンの近くのテーブルの目撃者によると…浴びるように テーブルでノモー飲んでたルーファンがタバコに火をつけようと ライターで火をつけた途端 ボ~って…ルーファンの上半身全体が火だるまになったらしい・・・
           190919ee5.jpg


おかしぃだろ?? ジャケットの袖口付近とかにノモーのアルコールが揮発しての引火ってなら、まだ合点がいくじゃん?だけど 上半身全体だゼ?

どう考えても 偶然のアクシデントだとは思いにくい・・・可能性としてだけど、ルーファン当人の覚悟の自殺・・・

テメエの頭っから上半身全部・・・あの度数高いノモーを振り撒いて浴びた後に ライターで火を点けたのではなかろうか?? と。。。

いくら高度数だからって、所詮はガソリンとかとは違うじゃん、ルーファンだけど 黒コゲとかにはならず、熱傷3度以上で救急車で病院搬送、その夜のうちに ヤケドってより 全身脱水症状 ヤケド随伴作用で亡くなったそうな。。。

            190919ee6.jpg

 でネ・・・その死んだルーファンが…いつも好んで座っていたテーブル・・・【 それが《13番テーブル》なんだよ うん・・・ 】永い事スッカリ忘れていたけど、急にそれ・・・思い出したよ ああ・・・。


お盆になると、地獄霊界、天国霊界、それらの真ん中にある中有霊界から、祖霊たちがこの世に帰ってくるという。

この時に回忌供養をする慣わしは今も生きている。盆の終わりに、霊魂はあの世に引き揚げてゆくともされますが。

           190919ee7.jpg

考えれば・・・「お彼岸」ってのも ある意味充分…この世と まだ解き明かされない不可思議な《あの世》・・・

それが どこかシンクロするタイミングが存在するのかもしれない・・・現時点ではすべてが「謎」のままですが ええ。。。

店のその後ですが、その晩のような怪異は報告されてないそうですが、呼び鈴スイッチ自体を ①から⑫までの数しか掲示板にも打電されないシステムを敷いたのだそうで その成果か?

でも、それでも相当の恐怖だったのは間違いなく、今も ラストオーダー終了時刻には、お客様が居ようと、テーブルの電子チャイムは回収、

掲示板も インターフォンスピーカー共に 完全にスイッチ切っちゃうって…ぶっちゃけ「そぉまでして怖がっている」それも1つの事実で・・・


あのとき…最後にマネジャーがポツリと漏らした・・・

『そういや、《あの事件》が起きた月はたしか…はじめの1日が日曜日で…そうすると…事件が発生した日は【13日の金曜日】だったんだよナ・・・』と。

               190919ff2 (2)
       でも その説は、100%賛同は出来ませんわナぁ…

だけども・・・バイト先の店での あの怪異が起きたのは、13日でも 金曜でもなかったし・・・ドコまでマネジャーの言を真摯に捉えてよいのか判りません。。。
            190919ff.jpg


 …それでもまだ、もしかして今も・・・13番目のテーブルの客は、誰かが注文を取りにくるのを待っているのですかねえ??

           190919ff2 (1)
      魔物落としにゃ おっぱいが有効だってイイまっから いひいひ♪



食物ネタの筈が次第に…の巻

 どもどもリクです
      190914aa.jpg
   わたいがusj行ったらアカンのか!?

よそ様を批判とか そういう気は一切ございませんが、わたくし基本として・・・

ブログやツイッター それの「更新ネタ」を『食べる物』で穴埋めするのはポリシーとして あまりスキくないのでして ええ。
    
いっくら「インスタ映え」たって なんら興味ござんせん・・・視覚情報にて「味」までは 読み手のみなちゃまには伝わらないスからネ。


だけんど・・・今回久々に 食べ物についての お題でブチかまさせていただきます(^^;


わたくし、食物について 若干の 知識や こだわりもございますが、かとイって けっしてグルメではございません ええ。
      190914aa2.jpg
     体調の具合や、ネツの有るナシでも味覚は変わる

やぱ『味覚』って大事なモンですが、体格・健康状態・環境 あとナンたって『味の好みの傾向』それにより、各個人でゼンゼン異なるぢゃにゃいですか。。。


わたいのばやい まず!! 食に関して《意地汚いけど たいした量食べきれない》…って前提が存在し・・・
          190914aa3.jpg
        ハナから体格は 蚊トンボだもんで・・・

コレは女性化のせい ではござんせん、ハナから ガキの時分より「食の細い子」それでしたモンで。

高校で始めたラグビー、よくお相撲の新弟子さんとかは、稽古のキツさより、「ちゃんこ」それでのキツさで部屋をトンズラするとか云われてますが、

わたいもマッタクそれ…日々のハンパない練習 それよか、とにかく『カラダ造らにゃヤレんデ』って、ゴハンをとにかくモリモリ食べる そっちがキツうおましたわいなぁ うむうむ。
              190914aa4.jpg
      来世は(…ヒトに産まれるだろか?)こ~ゆ~体格になりたい!


だもんで…エラそに「味」それを語るには、資質として情報量が決定的に足りません ええ。小食の人間は食べ物についてアレコレ語るのは説得リョクに欠けるだロって思ってて。


ほんでネ 今回は「麺類」それに決めたのでおますが・・・考えるより以前に 「麺類」たって、そのジャンルの種類も膨大だ。。。

生まれ落ちてより、テメエとしていっちゃん 回数的に食べてきたのは やっぱ「おウドン」で、

    190914aa5.jpg

 以下
 2、焼きそば
 3、日本そば
 4、スパゲティ
 5、(全般として)ラーメン …ってそれで。

インスタント含めて わたくし意外に…「ラーメン」数として食べておりません ええ。

           190914aa6.jpg
       胃弱ではナイですが、わたいの胃「もたれやすい」ので

けっしてキラいではございませんヨ、むしろテメエで食せる全食べ物の中でも 上位でスキな方でス はい。

考えましたが、「うどん」に関しては…コレってやっぱ、『回答の無い永遠の連続テスト』それでわにゃいかなあ?? って気がして。

小麦粉・水・食塩それさえあれば、ダレかて打てるし、スーパーとかでも うどんは、価格としても最低ランクの「物価の優等生」

要は ダレが どんな製品形態でこさえましょうと、みな『そこそこに食えておいちい』
              190914a7.jpg
     リクちゃまのお勧めは、福岡のこの半ナマうどん 1食¥140円♪

で、逆にいうなら『こだわり出すと永遠にキリが無い』…世の「目玉焼き論争」とイッショ…これぞ王道!! だなんて現時点での決めつけは意味がございませんよネ?
             190914aa5
        ナンであれ、食べるモノは程々に 熱くなりなはんナって


「日本そば」についても、なんか・・・みなちゃま?この「蕎麦」に関して やったら!テメエの持論 滔々と語る人間って『ムカつきませんか??』(^^;

それに接する際なんか、いっつも感じます…『うっせぇなあ・・・テメエのオナニー独り言なんざ聞いてられっか!ソバが延びらあ・・・』
         190914aa8.jpg
     世間中に『なんちゃって半可通』増殖されたダケやロ?連中は…

無論ですが「こだわるのは勝手だ」でもサ…そば粉100%「生粉(きこ)打ち蕎麦」であれ、逆にゼッタイに 手打ちな訳ナイ(笑)「富士そば」の蕎麦であろうが、
             190914bb.jpg
   たかが『蕎麦如きで』履き違えた「選民意識」はヤボなダケだお

ぶっちゃけ…『マジでハラ減ってル時にゃあ ドッチかてウマいよん』って、わたいはそぉ思う。。。

本格的な手打ち蕎麦店の お味もいちお~は知ってます、が…冬場のサムいトキなんかに、マジ腹ペコってより、小腹も空いたし、カラダ温まりたいってニーズで飛び込む「立ち食いソバ」

             190914bb1.jpg
        むしろコッチのニーズの方こそが「健全」ぢゃにゃいかナ??

心底からの気持ちとして ジツにありがたい存在だと思ってます はい♪ 2つの差…価格として ¥2000円vs¥400円ですが、

ナニも「栄養価」って点で 5倍の差がアルとも思えませんしネ。フトコロ裕福なヒトは 2千円本格蕎麦の美学を追及すればよろしかろぉと。。。


で さてさて消去法で残ります「ラーメン」それですが・・・

コレについても・・・ネットとかでもラーメンについてググり出したなら、1年かけてもネット上の文章読み終わらないだロって思いますよネ?

        190914bb2.jpg
     好みのお味はヒトそれぞれ。目クジラ立てずノンビリまいりましょ~~

でも 上記しましたように、所詮は『個人の好みの世界』だし・・・正解も落第も 究極も決定版も ラーメンってイチ料理としてのジャンルで存在する以上は、
          190914bb3.jpg

現在進行形で「あり続ける限り」…さも悟ったかの如く テメエ勝手な持論を根拠に断定くだすのは あまりに早計であり稚拙だろぉとも。

要は…リクちゃま個人としての想い…『ゴタゴタ考え過ぎるより、素直に食べる方が絶対おいちいゾ ラーメンはヨ』ってこと(^^;


…しっかし…スタイルもテイストも、これまた膨大なジャンルがございます「ラーメン」、その中からドレを?ピックUPすべきはジツに迷うところで・・・
           190914bb4.jpg

しょうゆ・味噌・塩・とんこつ等々…当然ありますし、ご当地ラーメンの数もハンパござんせん。現にヨコハマも「家系」の発祥地でっからネ。

増して昨今では 担々麺や汁なし混ぜそばとか、加えて「激辛」とかの度合いもスゴいことになってます感もあって。。。


思い起こせば 様々なル 各種のバイトをしました わたいの大学時代、当然ってか、ラーメン店や中華料理店でのバイトもアリましてン。

ゆえに、お店で食べますラーメンってモノ…『どぉすればウマいラーメン完成するか?』については ある程度のコツめいたモンは掴めましたネ ええ。

しかしだ・・・たとえそぉなっても ぶっちゃけ…「わぁオレ スゴい技術と知識ゲットした♪」ってナ 高揚した気持ちとかは無かったですねえ はい。。。


むしろ…「ラーメン屋って職業自体の《問題点》」わたいがバイトしてた店も、セールスのコピーとして《門外不出の独自の味》ってウリでおましたが・・・
               190914bb5.jpg
      入店後僅か半月で、店の殆どを任せられちゃう羽目に…(--;

それがイザ こちとらがバイトで厨房へと入りますならば・・・ぶっちゃけ…《僅か半月で その門外不出のヒミツがマル判りしちまう》それで(笑)(^^;

ボクちんが特別「出来るバイト」だったンではござりませヌ、丹後時代 ウチの祖父がやってました洋食屋 そのメニューにもラーメンあったモンでネ、

売れる日でも1日 15杯程度のショボさでしたが、 ぶっちゃけ「添加物だらけ」のラーメンは地元で意外にもウケてて。。。
             190914bb6.jpg
      味の素のバッタもんの うま味調味料 ケッコ~大量投下

およその基本は会得してましたが、ぶっちゃけ・・・「超本格派」ってウリのラーメン屋も、片田舎町の洋食屋の手ぇ抜いた ありあわせのラーメン

それが…『さしたる違いなどは無い』って…実感として判ったトキはケッコ~にショックでおましたわいなあ。。。

『当店は人工添加物いっさい使用しません』って…それはあくまで「表向き」・・・仕込みの段階では うま味調味料とかバカスカ!使ってて。。。


ホントなんス 店の創業者 大将が作成したラーメンも、半月しか立たないノンキな学生バイトのわたいがこさえたラーメンも、お食べになるお客様は「一切!!」味の見分けがつかない・・・

なんか…『コレでイイのかラーメン屋!?』って、抱いてた幻想が失われた想いがしましたわねぇ うむうむ。。。


「ビッグコミックスペリオール」に連載されていた「ラーメン発見伝」のコマセリフの中に、
         190914cc.jpg

「奴らはラーメンを食ってるんではない。情報を食ってるんだ…」って有名なセリフがアリましたが わたいも「それそれ!」って今も思うッス。

リクちゃまがバイトで入った その店は、『当店はダシに鮎の煮干しを使っております』ってのが1つのウリで、

でもネ…ぶっちゃけ 今だから云えますが…「それ」半分は《ウソっぱち》なんだったのでアリまして うむうむ・・・


流通って観点で考えるならすぐ判りまス、あのネ…鮎の煮干しなんて、アレ・・・『年中を通じて手に入るシロモノでは無いのだ』ってこと・・・

在庫が掃けちまったなら、ハナから「入れてない」・・・要は『鮎の煮干しが《入ってる時もある》』って意味で(--;
     190914cc1.jpg
    鮎の煮干し投入のメリットについては…『未だに判りません』…

それにだ…「鮎から造った煮干し」って、いかにも上等品のイメージですが・・・ぶっちゃけそれ「全部」…《鮎の養殖場》それの養殖過程で、大きく育つ前に死んじゃった幼鮎の イってみりゃ「廃物利用」だゼ・・・

正直…鮎の煮干し入りだからって、ドコが『他と異なるのか?』って問われても…わたいが 舌バカゆえか?『てんで判からしまへん…』としか お答え出来ませんで ええ。。。

          190914cc2.jpg
        慙愧の念 未だ感じております はい…

それでも・・・お客様らは、『…う~~む…なるほど 流石だ!』って(^^; 鮎の煮干しなんざ入ってもいないラーメンスープすすって感嘆・堪能してルって・・・

わたいは「そっか!!」ってピンときた・・・「鮎の煮干し入り」ってイメージが客の脳裏にあれば、違う味のラーメンを出しても「鮎の風味がする」と自動的に『求めている』お客様のノーミソが勘違いする…

大半の人間は単純で分かりやすい味しか理解できないし、世の評判を聞きつけ この店を訪れるお客の大半は・・・

「鮎入りのラーメン」って 【 1つの情報 】それを、事実確認する目的でもって 店を訪れ食べてるのだナ って。ホンマに鮎が入ってるのか?それの真偽などは 二の次でネ。
             190914cc3.jpg
       世の常識の観念が揺らぐハナシざまショ??


ゆえにネ…ナマイキでっけどわたいは、瀬戸内のタイだの ノドグロの煮干しだの 羅臼昆布の特上品 金華ハム 丸ごとの烏骨鶏だのって・・・

ンな…『珍奇なモン』ラーメン出汁にブッ込んでるラーメンなどには1ミリとて惑わされません はい。『ラーメンはラーメンだ』それ以上でも それ以下でも無かろと。。。

      190914cc4.jpg

羅臼昆布なんか、ラーメン出汁には向きません ええ。これダケはリクちゃま断言!製造過程が違いますから。羅臼は和食の お出汁であってこそ価値が発揮されます ええ。

            190914c5.jpg

ってか むしろ…ありふれた、ドコでも入手可能な 出汁の素材から、お客様が美味しいと納得すルレベルの品を提供できるって それが「調理人の腕」ではないかなあ??・・・

           190914cc5.jpg
     リクちゃまじょうれんのラーメン屋(…ってか大衆食堂)
     食べてますと…今にも倒壊しそ~で怖いのだ(^^;

そんでネ…いよいよとハナシは 禁断の領域へと暴走しとりますが…(^^;


過去ログ 2013年にわたくし書いてルのでありますが・・・

「ゆうべのTVにもの申す(??)の巻」

 http://laporta905.blog.2nt.com/blog-entry-1051.html

テレビ東京のゴールデン帯番組「TVチャンピョン」で『東西チャーハン対決』ってのがあり、
        190914cc6.jpg

東は新橋に新規開店した「チャーハン王」ってお店と、片や西は 横浜中華街の老舗高級店 2者が 炒飯にての「勝負!」

画面観てて ホンの10秒で判った 『あ…これは老舗の勝ちだワ』新橋は 片手持ちの「北京鍋」片や老舗側は取っ手ナシの「広東鍋」で、

炒飯のよに 圧倒的火力で《炒(チャオ)》する料理は 鍋高の浅い広東鍋でこさえる炒飯が圧倒的に有利ですしナンたって美味いから♪
             190914cc7
     炒飯はですネ、中華鍋を『充分に焼く』それがウマくなるコツでス

まぁ 予想の通り 結果は老舗の勝ちで、だけんど それはおいといて・・・

                190914CC8.jpg

そのTV番組観て・・・なにより!!リクちゃま ブッたまげて!@@; 思わず腰が抜けそうになったのは・・・

中華街老舗サイドのアシスタント役として出てました 1人のお女中ってのが…ぶっちゃけ…【 リクめの《元カノ》 】@@;;;


今のハマ港に入る直前、前の仕事が思う以上に早く退職(要は 倒産だお)港に入るまでに四か月弱ブランクが出ましてネ、

で…当時付き合ってたのが 問題の(?)ハマの中華街 老舗店の娘サンで・・・あだスは 我が身の女性化を安全に悪用(^^;チャイナ服着込んで お運びとかのバイトに入るって 罪深さ。。。

     190914dd

そのコとの仲は 自然にフェイドアウト解消・・・恨みはかってないと思いますが。。。

             YYHB89
        休憩タイムにゃ 余計疲れたりして いひいひ♪


でだ・・・問題ってのは…その代表的な老舗中国料理店なのでおますが・・・

今現在、「それ」は是正されたから云えます…その老舗、お店の顔となります「ベースの中華スープ出汁」・・・

総料理長・オーナーシェフである その元カノのパパさんが 毎朝「味の見極め」をするのが朝の行事だったのでおますが、

無事治癒したから云えますが ジツは一時期、そのパパさん 脳血管の疾病の作用で・・・《味覚がてんで判らない》って・・・チトばかりシャレになんない事態になり・・・

その事実 公表したらば一気に お客筋は離れるの充分予想できますし 店の従業員にも知せる訳にいかず・・・


苦肉の策として、娘である《元カノが》…その 大事な大事な 味の仕上げを担当するって @@; それがしばらくの間続いたのだそうで ええ。
        190914dd2.jpg


・・・ったなら「どうなったか??」・・・マジ思う…味の世界ってのは…《深いのか それとも浅いのか判らない…》

       190914dd2.jpg
        「毀誉褒貶は人の世の常」とは申しますが…なんか(--;

天下の(?)「食べログ」を中心に・・・『長く低迷スランプだった●元楼も スランプを脱し、久々に食したら とても素晴らしい味♪ 昔の全盛期を彷彿とさせ大満足だった』って・・・

・・・おい…イイのか?? ぶっちゃけ 元カノのコって…「サッポロ一番」もマトモに作れないコやデ・・・(--;

ってか、カノジョ「中華料理大嫌い」(笑)日々の主食ってなら ほぼほぼ「マクドナルド」だってアナタ・・・

ンなカノジョが仕上げる ベースとしての味が…世間的にはナゼだか?『美味しくなった♪』って評価受けちゃう。。。

               YYHB88
         スイマセンおとさん…嬢チャン キズモノにしまスた。。。

ポジティブに捉えるなら、パパが作る従来との味と 元カノのそれでは 若干の味としての「ズレ」それがあったのでしょ~ネ ええ。

それをお客らが「勝手に」…美味しくなったとカン違いして高評価となったのだろうと。。。


しかしでス・・・ジツのとこ ここ数年間…ボクちんですが、街の《行列できるラーメン屋》には サッパリ行っておりませんで・・・

ゆえに ここ数年での 繁盛店のラーメン、味の進化についてはサッパリ データそのものがございません ええ。。。

とある…元祖家系ラーメンの某店で、後輩や部下も連れてたのですが 書く気にもなりませんイヤな思いをしましてネ、

それ以来 その店と同じような繁盛店のノレンをくぐる気には未だになれませんで。


 ・・・でも なんか…世のラーメン店の批判ばっかになっちゃてルなあ・・・(^^;


イっときまっけど…『ラーメンに罪はナイ』、つい指摘してしまうのには…《商なう店側にいくつもの問題点が在る》ってのを云いたいダケで。。。

           190914dd3.jpg
       コレを指して『●カのひとつおぼえ』とイイますのだお

いつからなんだろぉ~ネ?? なんか…最近 新規開店のラーメン店ってのは、ガテン系ヤンキーが、「テメエの人生のリセットマッチ」って感じで 

『ウマけりゃモンクねぇだろっ!!』って、店を開く、ヒトを雇う、お客様を迎え入れる…って、この過程で大事な事とかは スっ飛ばして、

本来 方程式を解くための数式問題を イキナリ!最終の答えノミを殴り書きしているって ボクちんには思えて仕方がありません ええ。。。
            190914dd5.jpg
       コツコツ、辛抱強く過程を解くことに意義と醍醐味がアルだろが!


・・・しっかし…いつまであの…『白タオル 黒Tシャツ 長靴スタイルで仁王立ち』あのファッション形態(?)が続くんだ??

思いません??腕を組んでいかつい顔で睨みつけるポスターってナンなんでショか?売りたいのはラーメンなのか喧嘩なのか(買ぉたろか?)(笑)(^^;
             190914dd6.jpg

お馴染みの 黒Tにしても、アレですが 黒い服は汚れが目立たないようにするため。白い服だとすぐ汚れて洗濯する手間が増えるため、黒い服=不衛生を意味するンですエ~(><)

             190914dd4
       くつろがせてくれるラーメン店はナイのか!?(><)

 我がチームの部下からも多種にわたる店側への不平不満・・・

●「ラーメン」と注文したら「中華そばしかない」と言われた ●美味しいと感想を述べただけで「黙って食べな」と言われた

●食べるのが遅かったからか「早く帰ってくれ」と言われた ●全部食べきるまで帰れない

●上から目線の暴言を吐いてきた ●注文間違いを指摘したら逆ギレされた

     190914ee.jpg


■通話はもちろん携帯の操作禁止、着信が鳴ってもダメ(そのくせ…インスタ投稿用のスマホ撮影はおおいに可って…こら…)

■私語厳禁

■従業員への叱咤激励は温かい目で見守ってほしい(店主が感情100%で怒鳴り散らすわけヨ)

■赤ちゃん連れ、子供連れはお断り

■好みの麺のかたさなどの要望には応じられない

■大盛禁止

■はじめに麺から食べはじめたら退場・・・(お~お 支那ソバ屋風情がよぉ…)

■店主のルールに合わない客は客じゃない(黒ベンツ乗り付けの スキンヘッド&グラサンのヤー公にも同じ態度で通せヨ こら)

     190914ee1.jpg
   なんだかムカついてきたゾ…オメエは「神」かっ!?ラーメン屋!

・・・もはや「店閉めろ!」ってより、むしろ『人間ヤメろ!』ってイってヤリたくなりますデ しかし…(--;

しかしラーメン…かつてハマの野毛の名物でもあり、最近 リクめの住む近所の方に新店で再開した『三幸苑』
       190914ee2.jpg

回数的には それほど通ってはなかったのでおますが、やっぱ・・・あっこの「たんん」は まさに絶品だったッスなあ♪


ぶっちゃけ スッゲぇジャンクで(笑)ひと箸ごとにカラダに《毒》送り込んでルのが判る(^^; だが・・・【 美味いっっ 】。。。

        190914ee3.jpg

でも、シビアな言い方をすれば、あっこの店よりも おいしい、完成度が高いラーメン たんめんは星の数ぐらい この国にあふれているとも思う。

それでも思う・・・『求めているのは《そんなの》じゃナイだろ?』ってネ・・・

店主がラーメンの味を追求するのは当然 是だと思う、だけども店に来るお客様、その全員が…店のオヤジの《ひとりよがり》に 付き合う為に来てるとは限らないンだゼ?


なあ??『も少し 自由にさせてはくれないか??』ラーメンじゃんか、「やすらぎ」では無く「緊張」を強いるような店は、ショーバイ人としても《二流》だとワシは思うンだが。。。


かつての三幸苑は、長い 店としての歴史によって 野毛の街の「看板」、それだったと思う。

カウンターで食していて、フト…近くを観るなら、《柳ジョージサン》が、ごくごくフツ~に たんめんをパクついてて、その隣の席には 労務者のおっちゃんが居てはって、
               190914ee4.jpg

思いました…チト大仰ですが(^^;『ああ…この図こそが ラーメン屋での《民主主義》だ♪』と。。。上下などあらへん、緊張とは無縁で ダレもがくつろいで。

あの魔力めいた 店のたんめんの味は、《野毛の街を訪れるからこその味覚》たぶんそれだったろぉと。

街の顔となる積み重ね…『歴史って時間の流れはカネじゃ買えないヨ』さて…数十年後、果たしてドレだけの繁盛店が、地域の顔として 生き残っているでしょうかねぇ??


               190914FF.jpg
           なんかグチが多い・・・ヤバい 歳か??(^^;


プロフィール

港のリク

Author:港のリク
FC2ブログへようこそ!
港で働く ジツはとっても気の荒い(?)アンちゃん・・・ですが、産まれついてのホルモン分解異常の関係で♂なのにEカップの胸の持ち主 という混沌としているわたしです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR