リクでございます
世の中にはアレルギー体質というものが存在しているのは御存じと思いますが・・・
早い話が、体質的に受け付けない”あるもの”をもった体質ということだそうですナ。
アレルギー業界のヒエラルキー図
花粉症に苦しむ皆さんにはお許しいただきたいのですが・・この階層構造は、”アレルギー体質人の希少性”と”アレルギーによる危険度の高さ”を元に独自の計算式によって割り出したものでござりますだ。
アレルギー業界のピラミッド構造の頂点に燦然と輝く”日本そばアレルギー”。なぜに”そばアレルギー”が、これほどの権力をもっているのか?
何年か前の新聞記事に・・”日本そばアレルギー”の小学生が、給食に出たそばを食べてショック死したという、大変痛ましい事件がありましたネ。”日本そば”とは、アレルギー人を死に至らしめるほど強力な毒をもった食べ物なんすネ。
命がかかっているという点において、”日本そばアレルギー”は最強なのだそうです。
ジツはウチの会社の叔父である社長・・それに社長にとって従兄弟の息子にあたるウチの会社の常務の2人が”日本そばアレルギー人”でありまして・・・ついでに他人ことをカムアウトしちゃうと、リクめの元カノのひとりもケッコー強烈なそばアレルギーの持ち主でした。
さて、”日本そばアレルギー人”の日常が、どれほど危険なものか想像がつくでしょうか??”そば=致死性毒物”の生活が。とにかく”日本そば”を食ったら死んでしまうのだ・・・ギャグじゃありません、ホントにマジなんですからコレが。
ひとつの例をあげますとネ・・数年前のこと、社長がお昼に出前にとった《うどん》・・そばじゃナイんですよん、それなのに、このうどんでじんましんになってしまったンですナ ジツのこれが。
なぜなら?? そのうどんは“そば”を茹でたのと同じお湯で茹でられていたからだってんですからスゴい話でおまっしゃろ??
社内旅行なんぞで出かけた先で、旅館の枕だって油断できません“そばがら”がはいった枕だとぜんそくになってしまう。だから、そんなときは座布団を二つ折りにして布団の下にいれて寝るのだ。
そば焼酎も、そば饅頭もダメっす・・けっしてイイ年コイてスキキライではなくて、食ったら死んでしまうンでおますだヨ。@@;
大晦日は、家族が年越しソバを食っているのを尻目に、2階にあがって社長は一人で年越し茶漬けを食うのだ。(^^;
表を歩くときだって、そば屋の前は息を止めてとおり過ぎます(笑)友人宅に遊びに行けば、まず最初に奥さんに「そば食えません」とお伝えしておく。
そば屋が多いから長野には行かない。一度なんか ソバ畑が一面に広がってるエリアでクルマが渋滞したトキなんぞ、「こ、こりゃ!早よクルマ出さンかいっ!! 死ぬ~っ死ぬ~っ!!」って泣き叫んだ(笑)
ま~~なんという危険の数々、毎日がインディー・ジョーンズのようです(--;
命を危険にさらして生きていく身の辛さ。しかも、“そばアレルギーです”と言うと、たいてい周囲からは「なにそれー!」と、笑われてしまうから お可哀そうです。
じゃあ、和食を敬遠して洋食中心なら安心か?とゆーと必ずしもそうでもなくて・・・例えばドイツのソーセージの一部には そば粉がケッコーな量 入ってるモノもあるし、フランス料理のクレープ類にもブレンドされていることが多くて、しかも悪い事に、洋食で使用される そば粉ってのは、日本で云うなら「更科一番粉」って称される 香りはあまりなくて、真っ白に近い粉だから、食してみるまでわからないことが多いからタイヘンです。
和菓子をもらうときは、必ず“そば粉”が入っていないかルーペや簡易顕微鏡まで持ち出して確認するでおます。その用心部下さはゴルゴ13並ですだ、もちろん・・・周囲のヒトはそれ見て爆笑してますが(^^;
繰り返しまっけどホントの話なのでおますのヨ・・・でも、常務のばやい もっと深刻ともいえまして・・・
本来の「そばアレルギー」に加えて それに比べれば軽度ですが「ピーナッツ・アレルギー」もあり、グリコのジャイアント・コーンのチョコ部分についてるヤツをひとくち齧っただけで・・・クチビルが真っ赤に・・倍ほどに腫れてしまうって有様・・(--;
それにさらに加え 彼の場合 ホントにショック死しかねない危険な食材は なんと「ゴマ」で・・・
ある意味 このヒトは、他人とフラリと、一見の店で外食なんて一生不可能・・なんともお気の毒ですが・・・
じゃあ きっとガリガリにヤセているか??っていうなら、皮肉にも・・・元全日本男子バレー強化選手、身長193センチ 体重87キロの超大男でおます~(--;だけんど アレルギーの多さがスッカリ彼の性格を ノミの心臓に仕立ててるとしか思えません(オメエがズブト過ぎるンや という声もあるにはある・・)
悩める当人らにすれば・・日本人でありながら、国民食とも言える日本そばを食べることができないという矛盾は、例えるなら、実直勤勉なやくざもののオヤジ(お~社長にピッタシの表現♪)やたらとでかいエマニエル坊や(さらにピッタシだ 常務には:笑)とでも云うように、な~~んか納得いかない不条理なモンだそうです。
・・・しかし、ウチの会社はセコイながらも 輸入商社です・・それだったら、そば粉なんぞは危なくて 一切扱わないだろう・・ってゆ~と、現実はまったくその逆で(笑)
豪州はタスマニア島から、あのイオングループに次ぐほどの輸入そば粉を取り扱っておりますンだわサ。
ソバが喰えないのに ソバで儲けの多くを出してる・・・こりゃあ例えると ソープの社長が健康上の理由でオンナ抱けないよ~なモンで(^^;これまたフクザツだ・・・。
・・・で・・・元カノのひとりも やっぱり、そばアレルギーだと云いましたが・・
カノジョの場合も まったくの皮肉・・・カノジョのおじいさんの代までは実家は「そば屋」で・・・
なんでも聞くところによりますと・・・そばアレルギーの因子というのはジツは人間は皆ちゃんと(?)持っていて・・・
体内に吸収される量との関係がどうもあるようで、そば屋も二代目三代目となると そばのアレルギーを発症する確率が多いのだそうで・・。
そのカノジョなんですが・・ココの場で 本来なら云うべきではないのは重々わかっていますが・・・
つい先日・・ 旅行先のポルトガルの地で 逝去してしまったのですね。 やはりというか、そば粉によるショック死で。
外国では そばは、日本のように水を混ぜてコネるというスタイルは殆どなくて、通常の小麦粉とかにブレンドされて入っている場合が多く、
ことポルトガルにおいては「そば」というネーミングではなく 「ムーア麦」という言い方なので、チェックしきれなかったのが真相のようです。
皮肉なものです・・日常あんなにも注意して食生活を送っていたのに・・バカンスで訪れた外国の たった一枚のパンケーキにあたってしまうとは・・。
正直 カノジョとの関係の最後は かなりホロ苦いと云うか、リクめのプライドを挫かれるものでしたが、
今にして思い出すなら、 あのときなんでボクはあのようなことを云ってしまったのか? どうしてあんな態度をしてしまったのか と・・
自責の念ばかりが ココロによぎります。今さらながら 人間とは本当にはかないものなんだと思ってしまいます。
だけど・・・ 泣いちゃあいけないんだ。 オイラは港のオトコなんだから。泣いたってカノジョがもう一度甦るはずもないのだから。
いくら哀しくたって 受け入れるしかないんだ。
ちくしょう。