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出口のない舞台 (後篇)


 しかし・・ナンだってンだおい。。。

そりゃわかってんヨ TVのドラマヒーローみたいにサクサク、無駄なくカッコよく作業は進まないってことは・・・。

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ついついグチになってまうけど、なんか・・・不自然に社内が『ぎごちない』・・・。

こないだなんか 《けん子》が、アオざめたカオでワシに教えてくれよった・・・。

『リク部長・・・とんでもない噂が蔓延してます・・・。《ついに 夜逃げのキンさん&港のリクのコンビが会社乗っ取りに動き出した》って・・・それだけじゃなくて・・・《現社長は 計画倒産企んでいるようだぞ》だなんて・・・(動揺)』


      じゃあヤメちまお~か おいテメエら??

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いいたくないけど ヒトがどんだけ胃が痛くなる思いして、アチコチ走り回ってるか知らんやろ??

今スグにだって、ワシはナ・・テメエとこのチームの要員引き連れて 東京の晴海だろ~と 神戸だろ~と、独立は可能なんヤからナ!
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ワシはナ 本来「クレーンのガンメン」なんヤ。浮世の義理さなけりゃ、会社の舵取りなんぞ ダレが好き好んでヤルかってんだ畜生・・・。


クラブハウスに入る。

なんだか・・・みんなの視線が「よそよそしい」・・・

オメエらも「噂」信じてるのかい? 何十回とサケ酌み交わしては共に笑い泣いた《ダチ》じゃなかったのかい?・・・

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          オメエらもかヨ・・・

くつろいでる連中が ワシのツラ見た途端に そそくさと出ていきやがった・・・。

残ったのは チームの番頭格 《ショーゴ》。。。


ショーゴ「リク部長・・・イイんですかコレで??」

リク「ああ・・・イイさ。せいぜい わぁわぁ言わせておけヤ 想定内ヤ」

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ショーゴ「そ~スか・・・でも!・・・あまりに報われないって・・・それじゃ・・・っっ!!」


ありがとうヨ ショーゴ♪ オマエはホンマにココロやさしい漢やワ。

だけどシンパイすな。こんなムダにデカい乳ブラさげてル ワシやけんどもナ・・・

コレでもワシかて チンチンぶら下げた《オトコ》やけん・・・。みんなにハブにされて泣いてるティーンエイジャーの女のコとは違うねん・・・


 赤塚不二夫の好きな名言・・『 最後につじつまがあってりゃ何やってもいいんだよ 』

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会社事務局のウラ側・・別名「コピー用紙倉庫」の隅に・・・

3坪ほどの パーテーションで区切られた「小部屋風」があって、

そこが最近の リクめと 盟友 八百政との秘密基地でした。

PCやら 監視カメラのHDやら あやしい機器の勢揃いなんだ♪


八百政「あ リクさんか。ちょうどいい、例の・・・内通者が割り出せたと言い切れる。縛り上げて拷問でもする?ボクこう見えても得意なんだ♪精神的に追い込んで 尋問相手をぶっ壊しちゃう拷問♪」


リク「・・・案外・・エゲつないヒトなんヤなキミって・・イヤ まだ泳がせよう、案の定●●●やろ?? ヤツも使いッパやが、辿っていけば黒幕がわかる。徹底的に利用し尽くしたろやないか・・・」

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八百政「しかし・・・リクさん。アンタ本当に ケンカが上手いよナ・・・。才能ってより むしろ《本能》か??」

リク「キミやから 言うけど・・・《それは逆だヨ》ワシやけどホンマに・・・テメエのことで、他人と争うってのはイヤでたまらん!のヤ。わかるか?本来 平和主義の人間ほど・・・イザ暴れだしたらシャレにならんって、そういうこっちゃ うん」

八百政「本音を吐き出せるのは今現在この部屋ダケだよね。・・・ところで・・そろそろ《幕引きの脚本》用意しておきたい・・・。どうする??具体的プランとしては?」


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「そうか・・・やはり《アイツ》か・・・。そうではないことを願ったのやがナ・・・」

社長がリクめの報告を聞いて 小さくため息を漏らす。


リク「どうしまひょ?ぶっちゃけ・・そろそろ来まっせ《第二の 矢》が・・・。先手打ちまひょか??八百政もいてますし」

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社長「イヤ、まだ判りやすいアクション起こすの早いデ。エエかリク??腕のいい暗殺者は、必ず最高の場所を選びよるもんヤ。阻止するためには、その場所を特定する必要がある。読み通りなら、カタがつく。それに備えよ今スグに」

リク「 ラジャ!! 」


社長「で・・・どないヤ??なんちゅうか・・社内の評判は??」

リク「シャレになってまへんて(笑)キンさん含んだ ワシら3人 コレ以上ないってぐらいボロカスもイイとこ 言われ放題のサンドバッグやし♪」

社長「なんヤ?オマエ、ボロカスに言われてるの 喜んでるンちゃうか♪」

リク「そういう叔父ちゃんかて くっくっく♪」


社長「しっかし・・・ワシら やっぱ・・否定しようと《忍びの子孫》まんまやナ!ハマ一番のクソ野郎ってワシらかもナ」
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リク「たまりまへんナっ♪」

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放火した過去を隠匿する引き換えに篭絡した レイモンド・カークイから 引き出した情報・・・。

『ワタシのクライアントは・・・《ジョセフ・マツウラ》って、日系カナダ人のオトコだ・・・』

その名は聞いたことがある。ぶっちゃけ【 カナダの《石油王》 】だ・・・。


みなちゃまは 驚かれるかもしれませんが、ジツのところ 2014年現在で、カナダという国は 「原油 世界埋蔵量 第3位!!」の国なのです はい。
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ホントでおます イランよりも多いのです、ナンでか??教科書には載っていない《事実》なのですが。

きわめて《妥当》やナ・・・石油王マツウラだからこそ・・カナダ中央銀行を《それらしく》動かせたって訳か・・・。

なるほど・・・原油のバレル数値が 昨今のようにダダ下がりしてル状況では、「オイルサンド」って呼ばれる、その精製にチト手間がかかるカナダの石油事業は完全に 逆ザヤの赤字・・・。

だもんで 溜め込んでるゼニを元手に、実業ではなく 金融でひと儲けしてやろって目論見やがったってか・・・。

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ウチとこの社を呑み込んで 手にできるカネなんて、マツウラほどの人間にしたなら「はした金」だろうに。このオトコもやはり「黄金の犬」だ。。。



・・・だけど なんか・・引っかかる・・・。ぶっちゃけ・・カナダの石油王がワザワザ標的として狙うだけの価値が・・・ウチとこの会社に「在るものか??」


カークイは述べます

マツウラは、人工透析が必要な 腎臓病患者だ。常に新鮮で清潔な空気が必要で、東京や横浜に宿をとるのをイヤがり、伊豆の大島に家を借りて住んでいる。

人工透析は、本来ならその都度4時間もかかるが、マツウラにはそのだけの体力もはや無いアル。
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だから、今の自宅で毎日2時間ずつ お抱えのドクターの手で執り行うってことだ。

さよう・・・急襲してガラを押さえるのは そのトキ【しかない】。時間か?夕方の4時からアルよ。この数年間 1日も変わらずその時刻に行う。なんせが透析しなけりゃ コテっと・・・息しなくなっちゃう訳だから時間に勤勉にならざるを得ないのだ ああ。


そうなれば 『 あの方 』にお願いだ・・・。

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 『イイぜ♪ おもしろいじゃねえか♪前々からカナダの《あの野郎》気に入らなかったしヨ。オレの《親書》でアイツがッビるってなら 喜んで何百通でも書くゼ♪」

リク「ありがとうございます!生涯忘れません」


 『おおげさだよ(笑)しかし・・《なさけはひとのためならず》よく言ったもんだナ・・・。日頃から方々に恩売っといてよかったなリク♪あと・・例の乗り物だけど、準備万端にしとくから いつでも言ってくんナ♪」

リク「お礼の言葉もございませんっ!!」

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 いよいよ猶予は無い。決行のときだ・・・


『チョっと待ってくれヨ!リク!!・・部長・・・』

そう声をかけられ 振り返る『なんヤ ランかいナ。これから社長と出かけるのヤ 忙しいねん ハナシは帰ってから な?』
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・・・コイツ、サケでも飲んで気合入れたのか??マッカなカオして 今日はまた不思議に食い下がってくる ラン。

ラン「同期のよしみって解釈で 言わせて貰うけどヨ部長どの!こんな負け組の人間の 物言い聞いてくれって!」

リク「・・・嫌味な言い方すなヤ!ワシがいつ!同期のオメエとかバカにした事なんぞ一度かてあったか!?」


ラン「バカにってか・・ぶっちゃけ 大きな迷惑かけ回してンじゃねえか!オレだけじゃない、会社の社員全体にヨ!!」

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リク「なに??・・・テメエ 今ナニ言いよった??も一回言うてみ?事の次第によっちゃ・・・」


 『や、やめてくださいって!ふたりとも おとなげない!!』っと・・あわてて後輩のカズホが止めに入る。

 カズホの気持ちはうれしい。だが・・ すっこんでろこのカス!! って怒鳴ってしまう自分・・・。キレそうだ。


ラン「上等だヨ 今日は言わせて貰うゼ!・・・もう・・呑み込まれる運命なんだろ?ウチの社は!みんな・・噂してるゼ!」

リク「知ってたか・・・」


ラン「意味のない悪あがきをしてるのはアンタと社長、それに今欧州の方に出かけているキンさん・・・ぶっちゃけ この3人だろが??アンタらが意地張ってるおかげで、社員全体を不用意に不安がらせてるって・・・気がつかないのかヨ!?」

リク「・・・っっっ!!って・・ワシらの行動は迷惑なのか??・・・意味など無いって・・本当にそう思うのかラン??」
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ラン「ありがたいな・・って思ったヨ、当初はナ・・・だけどヨ!ホント・・チョっとでイイから、社員の立場にもなってくれ!!会社は《法人》って、個人の持ち物ではないゾ。オレら下の者にとっては、テッペンに立つ人間って、ぶっちゃけ・・・ダレに転がろうと関係ないじゃんか!」



リク「・・・それが・・それが ランよ 同じ同期として、様々の苦労共にしたオトコの【本音】かヨ??・・・」



ラン「ってかヨ!いいよなアンタは!会社が大事って、現社長が実の叔父だから、健気に飛びまわれるモチベーションがあってヨ・・・。オレらみてえな、しがない社員はどうなる??ぶっちゃけ不安で仕事も手につかないンだよっ!!」

リク「ラン・・・お前・・」


ラン「イイじゃん♪呑み込まれるってならジタバタしねえでスカっと、飲み込まれちゃえばサッサとヨ。仕事・・・現場が急に消えちまうって訳ないべが?今月来月再来月・・給料が遅れずに出る・・・その【保証】さえアルってなら、オレはテッペンがダレであれ付き従うゼ!なんだヨ?殴るってか??んぐれヨ ああ??」


 やっぱワシはダメだ・・・。考えるより先に カラダが脊髄反応してしまう・・・。

ランが 憎まれ口をいい終わるかどうかってトキ アッパーカット・・・しかも《裏拳》・・・左斜め上40センチの方角に 吹っ飛ぶ転ぶラン

倒れ込んだ廊下 バケツが激しい音を立てて倒れる・・・

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『アリガトよ・・殴ってくれて気が楽だワ・・・殴り合いなんて 新入社員時代以来だナ・・やるゼ リク!』 『ああ!!来いやぁ!手加減せんからヨ!!』



「なんじゃ やかましナ!!(怒)」 社長室のドアが開き、社長が出てきた。

「こりゃリク!!アホかオマエはホンマに!これから遠く・・東京都やけどナ、出かけようってトキにナニやってるってか!ガキでもあるまいに!」


社長の傍らには 常務がいる。身長190センチの大男、だけどきわめてチキンなハートの持ち主。ワシとランのケンカを恐る恐る 腰をかがめて見てやがル・・・。


その常務を 社長は「じゃ 留守中頼むデ。ダイゴよ ワシの留守中になんぞ起こったなら、オマエが【社長代行】やけんナ。《すべての決裁権は代行であるオマエがその権利を有する》シャキっとせえ。頼んまっせ♪」っと常務の肩をポンと叩き。

 「ほな・・出かけようかリクよ。遊んでる時間はあらへんがナ」



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 『・・・なんともボロボロですな。会社内の人間関係』 『人間とはかくもモロいものってことヨ』
 

 『予定通りですナ』 『ああ・・・予想以上の展開だ。今日しかない・・実行はナ。』

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 『10月25日 本日のご搭乗まことにありがとうございます。当機はまもなく 大島空港に着陸いたしますシートベルトを・・・』

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着いたゼ、伊豆大島だ。なんか空港内でフェアかなんかやってるナ。《お疲れ様》だの《ありがとう》だって寄せ書きやポスターが出てるが、こちとらはそんなのにかかわってるヒマはない。

殆ど全力疾走で空港を走り出る。ハアハア言いながらも叔父貴もついてくる このヒトも《本気》だ・・・。


 予約していたレンタカー屋に飛び込む。


「早よしてんかっ!車格なんざナンでもかまわんって言うたやろがっ!アルやんかそこにクルマが!!」

のぺっとしたカオ、いかにもトロそ~なツナギ服着た店のオトコがクドクドと言い訳する。

「いえネお客さんそれが・・・エンジンブレーキの調子がイマイチで・・・調整しませんと・・」

「ンなもん 要るかいナ!信号幾つもナイよな島やろココは!?エエから それ貸せヤ!」 「駄目です・・」


・・・くっそ!!とんだ時間のロスだ。ANAの飛行機が欠航にならんでなによりだったが、着いたこの島で トラブるとはナ・・・

マツウラの潜伏先、ズっと島を周回する公道を進めば着くのだけど、ぶっちゃけ【そこまでの足がない】・・・

20年ぐらい前 この島の火山が大噴火して大騒ぎになって以来、人口は減り続け、その結果、飛行場やフェリーが着く岸壁は整備されてるも、島についてから先の、ぶっちゃけバスもタクシーも、今みたいなウィークデイには無きに等しい状況なのだ・・・。


「おい あんちゃんヨ・・・」ふいに社長が店員に声をかける 「はあ?なんでしょう?」


「ワシはナ、クルマの整備士資格持ってンねんデ」 「はあ・・・」

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「さっきから見てるけどヨ、キミ・・・ボンネット開けたはエエけど、ぶっちゃけ《ナンも問題の箇所イジっとりゃせんやんケ》」 「うぐっっ!!」


「本音でいこ~やん♪コッチも初対面やけど、【どなたサンかとの お約束・・それかて、同じ 単発の契約やろが??」 「・・・ っっ!!(汗)」


「キミの行為、責めたりはせんから安心しぃ♪(財布から紙幣を出す)コレ、取っときぃ エエてっ!今晩焼肉でも食えヤ。ワシらを何時間か知らんがココで【足止めしとけ】って、そないに頼まれた そうやろ??」

アオくなって硬直するレンタカーの店員野郎。


  役者が違う・・・。わたいなんか まだまだ青いワ。脱帽だ 叔父ちゃんは このしたたかさと注意リョクで ハマの歴史を生き抜いてきたのだよなぁ。。。

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どうせ信号なんざ殆どナイんだ。まるっきりの暴走に近い速度で 島をぶっ飛ばす。飛行場のまさに反対側のポイントに 約20分ほどで到着した。


マツウラが隠れ住むという コテージ風の一軒家の前に到着。


降りようとするリクめを『ちょっと待て』って社長が押しとどめる・・・

社長「なんかおかしい・・・。妙やワ。ひょっとしてコレ、大きな【罠】とチャウか?」と・・・

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 え?罠? あの、現世利益しか信じない カークイ、アイツの言葉に そんなウソなどはないと思いたいが・・・

社長「思わんか?マツウラはカナダの石油王やデ? 見ろ!これから透析の治療をはじめようって、いうなればイチバン無防備に近い ンなこの時間にだ・・一人の警備やボディーガードも居てへんのは あきらかに不自然ヤ」


 ああ そういえばそうかも・・・。ってか ヒトの気配が感じられへんやん。居てるのか??マツウラの旦那はヨ??

「あ?ちょうどエエわ 自転車のオマワリが向こうから来よる♪」

社長は、クルマを降り、おおい! っと警官に合図して『この建物の中から、なんか・・女性の《たすけてえ!》って声が聞こえましてナ・・すんませんけど、放っとけないもんで チョっと調べてみてくれはりませんやろか?」 上手い♪ 立ってる者は親でも使えってか(笑)



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  社長『 ヤラレたワ・・・【もぬけの空】ヤ 』 やはりマツウラなどは、ハナからココには居なかったのだろう くそ・・・。

リク「どないしましょか社長??」 社長「うむ・・・ドタマ真っ白ヤ。だが仕方ない。。。即刻帰ろう!!時期が時期や時間は1分もムダにはできん」

少し離れた農道に停車していたらしい 1台のミニバンがゆっくりと、エンジンがかかり遠ざかっていきます。
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 リク「・・・行きましたナ・・」 社長「ああ行きよった・・だが まだ気を抜くなリクや」



 リク&社長『 なにっ??羽田へ帰る【飛行機がもう無い!!】やとぉっっ!? 』

地上アテンダント「はぁ・・お客様が先ほど 羽田から乗っていらしゃいました本日、10月25日正午の便をもちまして・・・当社ANAの、羽田⇔伊豆大島路線は、定期便の【無期限停止(事実上 廃止)】になりまして・・」

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       よ、よりによって今日が「その日」ってかヨ!?

   『 げげっっ!! @@; ど、どないかなりまへんやろか!? 』

「はぁ・・新中央空港さんの 乗員19名の 双発プロペラ機「ドルニエ 228-212」でしたなら、羽田ではなく、東京は調布飛行場へ約25分で到着するという手段があるにはあるのですが・・・」

  『 それでエエから どないかしてくれっ!頼む ねえちゃん!! 』

「でも・・・正直ムリですワ。新中央サンの午後最終便っていうのも・・たった今・・【16:00の便で本日は最終】ですので・・」

  『 あっちゃ~っっ!! (><) 』

「高速フェリーボートならば 本日中に東京都内に戻る手段としてはありますが・・それでも芝浦到着は 午後の9時以降となりますがどうします?」
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  『なんだお・・事実上の 島へ足止めってことか!!』

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          ワシら 足止め喰らったやんケ(--;


 離れた場所から 盗み見の御仁が居るようだ きっと思っているのだろう・・・『どんなに頑張っても 夜までにハマにはアンタら戻れんヨ♪今頃・・・会社でナニが起きているか知らないだろう はっはっは♪』って・・・。


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「そんなっっ!!それって【暴挙】です!!認めるわけにはいきません!そんな!社長が留守の際に・・【緊急の役員会 開催】するだなんて!」

社長代行を任されてる 常務がマッサオになって抵抗します。

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「ドコも不法な行為は存在しませんよ♪我々は社の【定款】に基づき 与えられている執行役員としての権利を主張しているのであって、代行であるアナタも、それを認め 受け入れるしか他はないのですから」

ゴリゴリの《銀行出身者役員』が したり顔でうそぶきます。

役員「定款にシッカリと書かれています《緊急を要する案件が生じた際には、全執行役員の五分の二の求めにより 臨時の役員会を開催することが出来る》ってネ♪状況は逼迫しています。今ココでごんこうよりの融資を受けないことには、ウチの社は破綻します!アナタも執行役員なら 少しは会社のことを考えるべきです」

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常務「だけど!!ぶっちゃけ それじゃあ【ダマしうち】じゃないですか!?これって・・【事実上のクーデターだ!】世間的にも許される行為ではありません!」


役員「人聞きの悪いことをおっしゃいますなあ♪緊急役員会・・メイン議題はあくまで・・《銀行からのあらたなる借入れ》それについてで、ナニも社長を弾劾排斥しようって そんなハラじゃありませんから」

常務「それは詭弁です!!融資のための銀行側条件を受け入れるってことは即・・次年度の社内人事で、アナタのような銀行出身グループが、この社の舵を一手に握るってことではないですか!!」


 役員「ふふ・・会社は個人の所有物ではありませんヨ♪社会のものであり 社員のもの、そして株主のものなんです ははは♪」


それでも必死に食い下がり 常務は、銀行出身グループ執行役員らがズンズン 役員会会議場へと進む 廊下を押しとどめるように 頑張り・・・

常務「待ってください!!本当に使いますか??そんな・・・非合法スレスレの汚い手段を??」

役員「失礼なこといいますなあ・・・現社長と港のリクさんが居ないって事実・・わたしらにはナンの瑕疵もございませんヨ♪加えて その2名が出席しなくとも、役員会の最低限の出席議席定足数は足りています。アナタがなんと言おうとも【有効】なんですよ これから開く役員会はネ♪」
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         組織の法律「定款」の隙突いてきやがったか・・


 ガチャリ・・・常務の必死もむなしく 非情にも会議室のドアが開け放たれる・・・。


  『 ・・あっっっ!! あんたらは・・・ 』
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 中に・・既に 涼しいカオして着席していたのは・・・


       【 社 長 と 港 の リ ク 】・・・

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社長「むはは♪映画ならば バリっとタキシードできめるとこやけど、普段着でスマン(笑)緊急役員会やてナ?エエど サッサと済ませよやんか♪」


 銀行出身グループのおっさんどもが狼狽しています。無理もない♪ 聞きたいだろうに『どうして!?30分前には伊豆大島に居た我らが・・今ココに来ているのか?』って・・・

だけど、それ「聞いたならば」ワシらを この場に「居れなくするための悪い算段」それを実行したのは私らです って、認めることに相成るのですから いひいひ♪

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社長「おい・・第一営業部部長のトドロギ・・ハメよったナ ある意味では見事に・・」

トドロギ「 うぐっっ・・・ 」


社長「ある意味では《よくやった》本音やデ。途中まではワシら コテっとヤラレる一方やった」 「・・・・・」


社長「だがナ・・ぶっちゃけ イイ気に成り過ぎて詰めを欠いたナ♪今思ってること当てたろか??《ナンで?コイツらココに居れるねん??》そやろ?」 「・・・っっ!!」


社長は茶托の上の茶碗をグっと空けて

社長「・・・あいかわらずマズい茶やナ・・・緊急上程!!今後 我が社での日本茶は、福岡の《八女茶》へチェンジすること!どや?(笑)キミらの疑問 教えたろ、あんナ・・・ワシら【 ヘリコプターで来たのヤ ホレ、3つ隣のビル屋上のヘリポートまで♪大島からナ・・」
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トドロギ「げっ!! ヘ、ヘリでっっ!?」


社長「距離はあるように思えて ぶっちゃけ【大島っていっても東京都や】・・空には渋滞などは無いけんの♪ ホンの25分の空中散歩やったデ♪正直・・まだドタマがクラクラするけんどナ(笑)」

トドロギ「そ、それにしても・・・どうやってそんな用意を??・・」


リク「トドロギ部長よ~・・ぶっちゃけアンタの分際で・・それ聞かない方がよろしおまっせ」 トドロギ「なんだと!?」
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           そこに触れるな このサンピンがヨ・・・

 沈み行く夕日が 一瞬にして曇った。なんか絶好の舞台装置 演出のように感じた。


リク「ハリーポッターじゃないですが・・けっしてクチにしてはいけない【あの方】・・・そう言えばニブいアンタかてさすがに判らはりますやろ?さよう・・・ハマの協議会の【議長】に・・ハナシは通してましたのヤわたいら。ヘリは議長のプライベートの高速ヘリでおま。」
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 蒼白としたカオに見る見る変わるトドロギ。無理もない。。。このハマに居て 議長の存在を無視しては生きられる筈はないのだから。


リク「おかしいって・・思ってたんですヨ、コッチの全てが、筒抜けに「誰かに」漏れているのはあきらかで、打つ手打つ手がウマくいかずに頓挫の繰り返しで。大島でもズっと監視がついてたしネ。なあトドロギさん?ぶっちゃけ・・社長室やら社内の各所に 仕掛けられたあの【盗聴器って、アレ・・《フェイク》】ですよネ??」

「八百政よ 入ってこいヤ」社長がそういいますと・・・ナンでだか??片手に 家庭用の《マッサージマシン》を手にした 盟友 八百政が登場。


八百政「ご説明しましょうか?本当の・・盗聴器は、埋め込みでも電気タップ型でもない・・【それは《窓のガラスサッシです》】」

八百政は述べる・・・


『レーザー盗聴器』は窓ガラスにレーザーを当てるのです。会話で窓ガラスが振動するのを読み取って、盗聴する装備こそが 最新鋭の盗聴手段で。

それを使用してますよね?ホラ・・ココから見えてますね あの黒い色のミニバン・・ココんとこ いつも停車してましちょね?アレの内部で解析しているはずです今の瞬間も。

それと・・あなんたたちグループは巧妙に、リクさんと社長 それに夜逃げのキンさんの携帯電話内に よからぬソフトウェア仕込んだでしょ??

つまりが・・社屋を離れても、そのケータイを身に着けている限り・・【そのケータイが盗聴器の役目を果たす』・・・考えましたネ。シロートにしては。だけど この元探偵をナメないで欲しかったナ♪ボクもそこまで無能ではありませんからネ♪


トドロギ「・・・っっ!ちくしょう・・」

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マッサージ器を なんでか?サッシのガラスにピタっと押し当てます八百政。『 ガガガガっっ!! 』って音が室内にも響きます。

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八百政「はい完了~~♪ 申し訳ないけど・・謝りません(笑)今の このマッサージ器の振動で、あのミニバンの中にアリますよネ?音声解析コンピューターのHDは【クラッシュ!!】復元は・・・まずムリです♪」


 サマあみさらせ♪ 大損害やデ♪

トドロギ「いつから?・・いつから気付いた!?」


リク「教えたろか?ズ~っと前からヤ!5月の上海ショック以降から、アンタの動き あきらかにおかしいのはわかってた・・ぶっちゃけ・・盗聴器もケータイ傍受も気がついてた とっくにナ!」

トドロギ「気付かないフリしてやがったてか・・・だが・・現に・・フリ回されていたではないかお前たち・・・」


リク「ふふん♪ まだ判りませんか??あのナ・・・社長?もうイイでショ?種明かししても?」 社長「おおエエ頃やろ かまわん言ったれヤ」

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リク「ワシら3名やけどナ・・盗聴されよるの それ判った上で・・・【 台本でしゃべくってた】のヤ!シナリオはこの八百政センセの執筆ヤ♪ンでナ・・・本当のワシらの重要会話やけど それ・・【 筆 談 で 行 っ て い た 】のサ♪ どないヤ??ダマした筈が スッカリとダマされてたのがテメエだと判った気分はヨ??」


社長「定款の隙を突いて・・・銀行融資とバーター条件で 銀行出身者拡大する計画に 魂よくも売りやがったナ トドロギよ・・・。」


 ぶっちゃけ・・味方であるリクめですら 恐怖を覚えた社長の《ハラの底からの 怒りの声》・・・トドロギは『 ひっっ 』っとちいさく悲鳴を漏らしました はい。

社長は・・・『心配すな・・即刻クビになんざせんからヨ♪トドロギ。いや・・・【クビにして はい!それで終わりって ダレがするもんかヨ!】テメエが自らヤメるっていうまでコキ使ってやる・・・しばらくの期間 函館の出張所でドタマ冷やして来い エエな?』ガックリとうなだれるトドロギ。


 そして・・『やい! サダヲ!!』 サダヲ「ひいいっっ!!(汗)」

社長「オマエ、今回も《ねずみ男》演じやがったナ!?」 サダヲ「ボ、ボクはなにも ボクはっっ(泣)」


社長「神妙にせいっっ!!みっともない・・・それでもワシとこの娘婿か なさけない!!それやから いつまでも《使いっぱ》でしかあらへんのヤ!オメエって人間は・・・。媚薬効かされて とんだ毒饅頭くらいよったナ。少なくともワシらのケーターに変な細工仕込んだのはサダヲ オマエだわナ?」

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サダヲ「お義父さん!!わ、わたしは!」

社長「年末商戦に備えるのと同時に、格好のキャリオアUPや、サダヲ・・お前は正月まで 富山の氷見港の出張所で、《ブリの目利き》よ~く!学習してこいヤ!モンクはいわせん!!」

サダヲ「 そ・・そんなあ・・・(号泣)」


『今なんかアリましたっけ??』って風に、態度をコロって変えた社長は・・・

「ささ♪チャッチャとはじめまひょか役員会。おや?本日は銀行さんからのオブザーバーもご出席ときたもんだ♪都合がよろしいやん。次年度の人事とは関係なく、融資の件了解願いますやろナ??へっへっへ♪」


リク「たった今、【欧州の《モナコ公国》に居る】キンさんから連絡がありました。社長 例の件クリアです」 『モナコっ!?』


リク「キンさんがマサチューセッツ工科大時代の学友が、今 モナコの観光局公社の筆頭理事やってはりますのヤ。モナコはご存知のとおり世界で2番目に《小さな面積の国ですが》2009年の1人当たり国民総所得は18万3150ドルで、世界銀行によれば、統計のある国連加盟国・非自治地域中トップでネ、中でもカジノの売り上げは抜群です。要するに・・トンデもないぐらい金満な国だってこと・・」 『それで??』
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                中でもカジノの利益は莫大です


リク「その学友である理事さんが確約してくれましたと・・・。ウチとこ社の大問題・・SS社からの入金STOPになってます事の大元・・イタリアはモンテパスキ銀行それが発行してます劣後債権・・それをすべて モナコ観光局の内部留保 カネですわナ? 引き受けてくれるってハナシになりました♪コレでもう 事実上の預金封鎖は解除されます。」


社長「おお!そらめでたい♪ 銀行はん、この貸付でっけど、ごくごくホンの、文字通り《つなぎ》ま・・一週間かかるかかからんかって期日のモノで済みますよって♪で・・どないでショ?利息ですが元本の 0・003%ってことで?どないだ♪」


銀行屋はシブシブ首を縦にふって帰っていきました。『なんて会社だ!!社長からしてクルってる!も~こんな荒くれ会社とかかわるのはマッピラだ!』って吐き捨てながら帰っていった。


わたいと社長 叔父は、《そいつら》に深々とお辞儀をしながら・・『へいへい♪ 毎度おおきにありぁとさん でおましたぁ~♪』って ご挨拶。
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     『 今度こそ 勝負アリ 』


トドロギが躊躇しながらも「あのう・・社長?アナタは・・すべてが判った上で・・・留守を狙ったワタシらの事実上クーデターも知った上で・・大島へと出かけられたって そうなのですか?策略だと理解した その上で?・・・」
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社長は満面の笑みを浮かべ「ああ そ~ヤ♪汗かいたが おかげで 40億って膨大なカネ、利息僅か1200万で借りれることに成功した。それの点ではいちお~の感謝するデ トドロギよ。オメエらの行動が【ガチ】やったからこそ、あの金貸しらをも騙せたのやからナ♪さ・・互いの遺恨はココにて終了!!みなのもの!【 祝杯をあげるトキがきた!! 】


 かなわん・・・このヒト、叔父である社長には リクめ この先もしばらくは・・・


社長はリクめに向き直り言った。

「よくやってくれた。さすがはリク・・ワシの甥っ子ヤ。八百政もご苦労はん♪ な?方々に恩を売っておくと、今回のような危機にはエエ事あるやろが♪忘れたらアカンえ?たっくさんの色んな方々からの協力、それがどれだけ有難くい かつ価値がアルものかってのをナ エエな?」

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       思えば初めてだ 本気でホメてくれたのは・・

 あかん・・・泣きそうだ。。。 はいっっ!!社長。


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 ウイニングランには まだ早い。これから【 最終カンファレンス(検討会) 】があるのだ・・・

廊下の向こうから【ラン】がテレた笑いを浮かべやってくる。。。


ラン「どうよ?オレの演劇部仕込の【演技】なっかなかだって思わなかったか?へへへ♪」
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リク「けっ!演技って・・ぶっちゃけアレこそが《本音 」ヤったンとチャウんかい?(笑)」


ラン「よく言うゼ(苦笑)未だに痛てぇゼ このアゴ。2,3日固焼きせんべいは齧れそうにない 恨むゼ(笑)」

リク「スマンの・・ついエキサイトして芝居だって忘れてまってヨ(恥)不器用やねん相変わらずワシ」


ラン「ぶっちゃけガチとしか 傍からは見えないベ♪それにしても・・水臭いゼ・・オレが 協力させろって迫ったなら リク、直前まで躊躇して拒絶しやがってヨ。オレら【同期じゃねえか!】」

 ランが続けた

「農業関係者」ってのは偽装に最適だろが?アウトドアと薬品室、どっちにいたって不自然じゃない。難点は、ヒヨコマメの勉強をめちゃくちゃしないといけないところだがナ(笑)面白いように途中からアッチ側の情報が耳に入ったゼ♪アイツら側・・まさかこのオレが、港のリクの送り込んだ隠密だってツユほども疑わなかったもの。さすがだなリクよ・・」


リク「ああ。。。クロサキからの助言が効いた。《敵の正体がわかったなら、いっそのこと敵の中へ紛れ込むことだ》って。そしてコッソリこうも言ったんだワ《騙されてた事に気づいて怒るのは素人・・・むしろ気づいていないって、ズっと敵に思わせる事によって辞退は見事に逆転するものだ》ってナ・・」


 完璧な変装をしても、計画が完璧に進むとは限らない。別人に成りすますなら、仲間を巻き込まなきゃならない。命がけで一芝居打つ。疑われたら・・・それまでだ。それゆえ躊躇した。

 だけど・・・ナイフの刃の先を渡っただろうに、《水臭いゼ》のひとことで済ませる 同期のラン・・・恩にきるゼ・・・
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 例の潜伏先ホテルの一室 カークイがモバイルPCの「ENTER」を押そうとしている・・・


『チョっと待ちナ。ぶっちゃけ そのエンターKEY押したなら・・まんま地獄へまっしぐらになりよるでぇ・・・』 『ダレかと思えば リクあるか・・』


「『知らない人にヨーグルトもらっちゃいけません』って教わらずに育ってきたのかアンタは?」 「ナニを言いたいアル リク??」

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             よせカークイ それは「罠」だ!

「事の《あいのり》のリスクさってのはナ、同じ 相乗りしてくる連中じゃあナイってことサ。ハンドル握ってる運転者こそが いっちゃん要注意だって ぶっちゃけカークイ アンタ、忘れてへんかったか?」「ナンのことだ わからな~い!」


「カークイ、アンタ自分をパーフェクトやって思っとりゃせんか?ワルいがアンタかて、打率は 全盛期のイチローとほぼイッショぐらいなんやデ・・兵士は敵の扱いを心得てる・・・そして、スパイは友達の扱いを心得てる・・かくいうワシは後者の方ヤ」

「なんだと??リク YOUはこのワタシが誰かに騙されていると・・・そう言いたいのか??」


・・・じゃっ 説明したるワ・・・。

ノッケから カークイ、アンタがワシとこの会社の株のTOB仕掛けてるって聞いたトキに《なんかおかしい??》って、思ってたのヤ ああ。

キミがわざわざ登場するほどのスケールには 正直ウチとこは《慎まし過ぎる大きさ》・・・コレは背景に何かあるってスグに感じた。

カナダの石油王かなんか知らんが、ぶっちゃけ・・キミかてリアルではカオ合わせてないだろ?・・やっばそうか・・電話とメール ライン等ですべての実行指令が発動される そんなJOBやろが?

間違いない・・・【ジョセフ・マツウラって自分角存在は《フェイク》や】この世に存在はしてはるやろ だけども、それはトリックスターだ おそらく・・・
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20世紀の米国を席巻した《ハワード・ヒューズ》みたいな存在やろナ・・一連の《この騒動》それをまんまとウマいことヤってヨ・・・

今こうして 最後の仕上げとしてエンターKEY押そうとしてるカークイ、キミの本当の狙いは《イタリアの ピエトロSS社の株の【空売り】だわナ?もう隠せへんデ。

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ぶっちゃけ《よくも考えた》・・・依頼を受けたマツウラからの指令を見事に途中から、SS社の株の空売りに転じたって、見事な構図とも・・・だけど、【それは罠】だから ああ・・・。

あのナ・・・相手の狙いは・・・カークイ キミが《そうするであろう》ってことをすべて!予測して想定内として この瞬間も監視してる・・・。


それはダレかやて?? 聞いて驚くなよ・・【 日本の公安や 】信じられへんか?当然やろうけど、ホンマや ああ・・・。

潜伏潜入中の現場から、ワシからの「会おう」って誘いにスグさま応じた クロサキって まさのその「公安」の人間のリアクション おかしいと思ったのヤ。

モチロンやけど クロサキは守秘義務で ナンもヒントすら教えてはくれへん。だからワシも罠を張った・・・

レイモンド・カークイの大好物が シチリア風のイタリアン料理だって事実・・あのクロサキが掴んでない筈はあらへんからナ。

その謎かけに クロサキはダチのよしみで 無言で答えてくれたって訳だ。

。。。なあカークイよ・・・ワシとキミ まことに《似ている》って そない思わへんか??

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おそらくは 同じDNAが濃いのだろうと思う・・両名ともに【 悪魔の寵児 】ヨ・・・

そやからナ、キミが構想する『狙い』ってのはビシビシ!ワシにも判るのヤ。1つ違ってたならば このワシが《キミ》ヤったのやからナ。言わば《魂の共鳴》・・・。

このワシがキミと違う点は ただ1つ・・・けっして正義感などではない。

相違する点は、ワシはスグ目の前のカネにココロ奪われ 結果、自分を上回る悪魔の・・その《手足に転ぶマネはしたくない》って、ただそれダケさ ああ。

クロサキはダチやけどたしかに。それでも未だに、ワシを己の捜査上の手足とするべくを けっして諦めてはいない・・・。


こんな関係性のワシらやけども、それですら・・【 友情はあるのだ 】カークイよ キミにもワシとしては その《友情》を感じている キミはどうかは知る由もないけどナ(笑)

「インサイダー違反」で、公安はキミを引っ張る気やデ。ぶっちゃけ 刑務所に送るって気ではナイだろう うむ・・・
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                 事実上の「奴隷」だわサ・・・

この日本とも縁が深い 外人のキミを、この先ズ~っと・・・【公安の犬として使いまわす】狙いはそっちや思うデ おそらくは・・・。

米国のFBIなんかとは、規模も能力も段違いに劣る 日本の公安やけどナ、でも、その まるで蛇のようなしつっこさにかけては世界に定評がある。

組織も持たないフリーランスのキミやけん 「あの組織」独りで立ち向かうってのは 正直「無謀」としか言えない。


『今度も《脅迫》か・・・』カークイは せせら嗤った。
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「脅迫はまるで一発だけしか撃てない銃だ。小さなトラブルで弾を無駄にはできない。ゴールが近づくにつれ、引き金はどんどん重くなる。リクよオマエは既に 公安に魂握られているのじゃないアルか?」


それでも諦めずに説得する「いい加減イッペンぐらいワシを信じろ。ワシら お互い《ワル》やんか?そのワルと接触するときはまず、コミュニケーションをとる方法を決めるところからはじまる。そやろ??」暗号もいいが、実用的なのは、互いが共有している情報を利用することヤ」

カークイ「しかし・・ワタシが暗躍してることをキャッチし、勝手に近づいてきたのはリク オマエではないか・・・」

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リク「ああ・・・それは否定しない。ワシは《忍び》の末裔なのヤ 忍びはナ・・【テメエがコロされる危険を感じたら、別の相手に喧嘩を売るべし】・・って先祖からの《教え》があるのヤ。社の乗っ取りを狙う一段の正体を炙り出すために、途中段階からエントリーしてきたカークイ、キミっちゅう存在フルに活用・・利用じゃらへんデ、だから・・その恩義に報いて、今回はキミを【無事 逃がしたい】」

カークイ「・・・・・う~む・・・」



リク「このワシに任せろ。警察を呼ぶのはダメやからナ。あいつらが2時間で救出プランを練れるワケがない。公安・・・誘拐犯はたいてい警察無線もチェックしてる。自慢やないけど ワシにはハマの街のチトばかりヤバいネットワークもあるけん♪」

カークイ「イザとなるなら・・ワタシにだって、脱出用のルートぐらい有るゾ・・・」



リク「それはわかってル。だが・・もう時間がない《2時間だ 残っているチャンスはもはや》政府の捜査官は法律を守るが、違反スレスレの卑怯な手もたくさん持ってる・・・お役所流のなぶり殺しは、頭に弾丸ブチ込まれるよりダメージがデカいモンだゼ?潮時だ。アンタは 溺れる者で、このワシはワラなんだ。頼りなくとも すがるよか他はないって そういうことだカークイ・・・」

カークイ「そういえば・・祖父に教わった言葉がある。。。《一人海に放り出されたとき、残された道は……生き延びようとすることだけだ》とナ。 乗るアルよ そのプランニングにリク」



 カークイを 牛乳配達用のバンに乗せ ホテルから身ひとつで逃がしました。

帰り道の 暗い歩道の影から『リクさん・・』っと、案の定 八百政だ。

「追いやったのかい?レイモンド・カークイは?」 「ああ・・。なにかと長い逗留されては都合ワリ~もんでヨ」

「しかし・・・よっくもま~信じたものだワ・・【あんなつくり話を】!!」


今度ばかりは 嗤うのはわたいの番だ「ああ・・真実を話してさらに痛い目に遭いそうなら、ウソをつくに限るってナ♪」
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          ぶっちゃけ そ~ゆ~「ワル」さ わたいはナ


“スパイを追う役”にとって、ゴールはっていうのはネ みなちゃま

ターゲットに心底信用されて「自分の唯一の協力者だ」と思われることです はい。

そこで「危機に直面している」と思わせれば、聞きたいことは全部話してくれる・・・そういうものです。



だが・・・別れ際に カークイは述べた。

『どうだリク?? 愉しいだろう? ナニがって 他でもない。この世のことアルよ。この世界に広がる【大いなる《舞台》のことアル】勝つにせよ負けるにせよ ワタシとオマエのような悪魔は、その呼吸を止めるまで、ズっと愉しめるのだ・・・。というより、【この舞台には 《出口は無い》】・・・《刺激》という名の麻薬に囚われた パーマネント・プリズナーなのだオレたちは ははは♪』
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・・・カークイ、アイツのことだ・・・このわたいが仕掛けた最後のカラクリ、見抜いていたのかもナ うむ・・・。



 今回はいちお~の「勝ち」ってさせて貰うデ レイモンド・カークイよ。

次の機会には 手ひどくコッチが負けるだろうってのは容易に予想できるのだけどネ(笑)

しかしアレやろ?自分の家でヨ、来客があまりに家の中で暴れ回り 家のアチコチを汚していくってサマ、いつまでも笑って放置は出来かねるって、そ~ゆ~気持ちわかるやろが?

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          マリーゴールド 花言葉「友情」


 また愉しく 勝負いたしましょ~~ゼ♪ 我が【 双子の悪魔 】よ。


              《 完 》

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『 さらば友よ 』 東京スカパラダイス・オーケストラ フューチャリング 吾妻光良
 

 さらば友よ 疲れ果てた 顔するなら早く帰れ

 いつだってもう 変わらない夜に 夢の彼方行方知れず

 気にするなら 話はない 悲しみの王国でにぎやかに過ごせ

   まず答えは 訊くもんじゃない

   ひとりきりでも苦しんで見つけろ

   いま遊ぶ暇はないと思うゾ


 風が流れ 雲が踊る 追い出されて走りだせば

 涙の在り処にだけ 宿る情熱さ

 遊びはじめ 楽しんでた 夜中まで突っ込んでいいのなら

 まず気持ちのままに話してくれよ

 決めるときは運を抱いて 一度や二度破れかぶれ

 いまにも溢れる チカラ呼び込んで

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 さらば月 夜の闇 引き込まれて迷ったなら

 目に星 飛ばされても 俺は構わない

 何も変わらない 何も分からない


     また明日来い


 https://www.youtube.com/watch?v=5h2lFWYPrEQ

プロフィール

港のリク

Author:港のリク
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港で働く ジツはとっても気の荒い(?)アンちゃん・・・ですが、産まれついてのホルモン分解異常の関係で♂なのにEカップの胸の持ち主 という混沌としているわたしです。

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