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菩提樹の樹の下で （ｴﾋﾟｿｰﾄﾞ３）
こども食堂の問題児 みちこの母 マリアと、一線を越えたとはいえませんが…世間に誤解されてもモンクも云えない ややこしい事になってまって。。。
それに加え、一向に 体調が良い方へ戻りません・・・ゼンゼン食欲が無い、体調がワルくて 食欲が無いのか？それとも食欲がないせいで体調がすぐれないのかも てんで判らず・・・
ま…この事態を招いたのもこのカラダつきのせい…
こんなわたいですが、さすがに、嫁や娘のことも考慮し、予約取って 神奈川県警庁舎の脇の、歴史ダケは長い病院で 検査を受け、
「三日後にまた来てください」と、医師より そう云われ、わたいは病院を後にしました はい。
まだこの時間 職場に戻れば いくらもするべき仕事は有るのですが、午後休をとったので、帰ろうと。
でもその前に、一応の責任上、例の ボクちんら バカ息子同盟が展開する こども食堂へとカオをば出すことに決めまして。
途中で立ち寄ったスーパーで、シャウエッセンが特価値段だったもんで、２０袋程オトナ買いして、それを手土産に こども食堂の門をくぐりました。
『自己持ち出しはダメ』って前提だけども、ま コレはイイのだ。カネ出して買ったヨって云わなければ、タダの善意の土産だからネ。
『あ リクさんどうも！助かりますシャウエッセン♪これあるならオカズ恰好がつきますんで♪』
部屋の片隅に視線を移すならば、相変わらず・・・《みちこ》が、 独り、来ている他のコとはいっさい馴染まず、孤独にひとり遊びをしています。
わたいは「よぉ みちこﾁｬﾝ、アンタとこのおっかさんに書類書いて貰ったけん、これでもぉ 大手振って ココの食堂利用して構へんエ♪」
云われた みちこは、ジロっと、三白眼でわたいを見上げ そして小さく…「おじちゃん…家に来てたでしょ？・・・おかあさんが目当てで…仲良くんりに来たの？？」って。。。
リク「・・・ っっ！！イヤ…そぉいうンじゃなくてサ・・・提出書類を書いて貰いたくて あくまで・・・」我ながらトホホな言い訳。。。
みちこ「家の中に…おじちゃんの《名刺が落ちてた》はいこれ。要るんじゃないの この名刺？」って差し出します。
リク「あ…サンキュね。（ヤバ・・・落とした事すら知らんかったワ…）」
なんか…すべて見透かされている気がして。。。
みちこ「案外…えらいひとなんだネ・・・おじちゃんとこの会社 ネットでググった。社員何名？うちのおかあさんを…雇ってくれないかなあ？？」
リク「うん それほど大きくはナイ 会社。千人にはチョっと欠ける程度の会社。でも仕事柄で 規模ダケはデカいんだ。で 申し訳ナイんだけどネ…社員さんの採用は、年に１回、春の時期のみで…事務の仕事だとしても、なにか特定の外国語に精通してるとか、ワード・エクセルも、一級以上のスキルがないとチョっと務まらないンだ ごめんネ」
やがてはこのコにも・・・現実ってのが判るだろう・・・でも、今の段階で『風俗上がりのアラフォー女なんぞ雇えるか！』っとは…クチが裂けても云えない。。。
ってか、役員の末席であるわたいとかが、情実で人事採用なんざしたらお終い…みちこヨ、世の中はナ・・・
スマンね…キミのママにはチト敷居が高い場所やねん…
風俗業勤務経験って…政治犯や選挙違反でブタ箱を経験するより 就職案件では欠格条件なのだ・・・その せちがらき社会のルール、いつか判る キミものネ。。。
夜の提供食事に備え キッチンでキュウリを刻んでいる 男子のスタッフに 「おい チョっと・・・」と。
「はい なんでしょうかリクさん？」
「オメエ…気が付かへんかヤ？みちこやがナ うん・・・おでこの端、それとアゴの下側部分、それから シャツの袖口の付近…ぶっちゃけ…《ありゃ 殴られたアザやデ》・・・」
「えっ！？マジですか！」
ワシら「こども食堂」にゃ抱えきれない深刻な事態か…
「ドコでもありよる 親からの《躾の折檻》なら、あないに何か所もアザがつくってのも不自然って思わへん？？」
「確かにそぉッスよネ・・・」
「ホンマ大丈夫なんやろか？・・・こないだ ミチコの家 訪問して、ぶっちゃけ、いつＤＶが発生しても不思議ではなかろぉって 家庭内環境感じたのやけど ああ」
「どうしますか？？役所とかに 通報しますか？？」
・・・ああ そこンところがジツに難しい・・・《児・童相談所》がまず先に浮かぶがヨ、ぶっちゃけ あっこは、全国共通のマッタクの お役所仕事の機関だから。
お役所仕事に迅速さを求めても「無理」…
《所轄の警察 栄署》相談窓口はある、受け付けてはくれる・・・《嫌々な》・・・哀しいかな現実は、親からのＤＶは、みちこのよな まだ初期の場合だと、実際 殆どで《無力》なんだワ ああ。。。
通学してるガッコや、地区の民生委員もアテにはならへん・・・なんせが忙しすぎてて、ンな余裕あらへんワ うん。
かれらは、ﾏｽｺﾐｶﾒﾗの前で頭頂部サラすしか能が無い
「では どうしますか？・・・しばらくこのまま様子を見る・・・要は、黙って見てないフリすると？？」
うん でも、それも《悪手》やわナ・・・ってかヨ・・・ワシとしてはナ・・・
不純なル接近遭遇でしたが いひいひ♪
ついこないだ、短い時間ではあったが、みちこの母親《マリア》と触れ合って（笑）ヨ、そんトキ感じたのヤけど、
マリア・・・あれは けっして根っからのワルい人間だとは呼べないと思う・・・性的な部分含んでの好奇心が通常より 勝っているダケで、自分以外の人間や生き物を叩いたり蹴ったりして快感を得るって、ンな生き物とも思えないんだ ああ。
おそらくは・・・本来なら可愛い筈の娘に 手を挙げてしまうほどの、なんか…《強いストレス》…それを抱えているのではないかなぁ？？
真っ先に浮かぶ要因は やっぱ…金銭問題、借金とかヤけど。でもヘンだ・・・あっこのアパート、月の家賃おそらくは７マン円以下だロ？
ライトな貧困さは感じたけど正直、かとイって、救いようのない 悲惨な貧しさは感じなかった・・・たいしての贅沢とかもしてないように感じたしネ。
ってか・・・ぶっちゃけ、土台ムリなんだ・・・いずれにせよ、みちこが日々被っている環境も、母親マリアのストレスも・・・
それはおそらく《貧困》と《金銭問題》に端を発している筈。ワシらの こども食堂風情にナニが出来る？？ＤＶの疑義在りって、オカミ筋への通報が出来る それがせいぜいで・・・
チっとでも考えればコレはヨ…不幸に喘ぐ者らに対して・・・部署から部署へって、ダレも一括して責任をとらず…【 責任をタライ回しにしてるに過ぎない 】違うだろか？？
抜本的解決策などはドコにも存在しなく、ワシら含んで 世のヒトらは、時として起きる、ＤＶとかでの 悲劇的結果の報道をＴＶで観ては嘆息する…それしか出来ないのだ。。。
・・・でもさぁ・・・マッタクの徒労に終わろうとも…オレらのよな、おひとよしのバカ息子とかがヨ、
出来得る事は、しないままでいるより、ダメ元でも 実行するに限る。。。そぉ信じるより 他はナイやん な？？
わたいがネ、計画が持ち上がって、この こども食堂案件に 強硬に反対した理由は ジツのとこ【 これ 】・・・
稼働するならば、必ず・・・地域社会が抱える、底なし沼の如き《貧困問題》にモロ直面するのは避けられないってのが 目に見えてたから・・・
こ～ゆ～行為はサ…果てなく広い砂漠で、渇き切った迷い人に、ホンの 盃１杯程度の水を与えるダケの行為とも呼べないか？
ホンの一瞬、喉の渇きは収まるだろう、が…しかしその迷い人を 根部分から救う事なんか出来はしない、自明の理だろう？？
おそらくは、ワシらが みちこの件で通報したところで、役所や行政は タライ回しの連続…結果として、みちこは この食堂に来なくなって・・・
無力であり 姑息なボクらは…とりあえず…目の前の問題ケースが見えなくなったことに 懸念しながらも、どこか安堵の思いを抱く・・・。
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限りなく無力に近い微力であるにせよ とりあえず、わたいは みちこの母親マリアが、《何故に貧困から抜けきれないのか？》それの直接原因を掴もうと思いました はい。
馬車道の ハマのマー坊のワインＢＡＲ、お客らがハケる時間帯を狙い出向きました。
リク「堅気に更生中のキミにはワルいがヨ、今回はチト…渡世人としての マー坊の知名度に頼りたくてナ。あのヨ・・・この画像、ぶっちゃけ、この風俗嬢、キミ知らへんかヤ？？」
マー坊「わぁ…見事に《フォトショップ美人》ですねぇ（笑）えっと…あ 知ってますよ ええ、たしか源氏名はマリアってオンナですよね？」
リク「ハマの風俗界隈で 有名なんか？」
マー坊「有名ってか…ぶっちゃけ 悪い意味で名は通ってます」
リク「具体的教えてくれヤ」
マー坊「要は、高校時代…当時の《ガングロＧＡＬ》って、東横線でハマから渋谷まで遠征し《パラパラダンス》踊って、卒業証書片手に そのまま風俗へと入ってきたって それで」
皮肉な意味での『ゴールデンコース』…
リク「いかにもの 手垢がついた陳腐なパターンやナ・・・」
マー坊「わたしら渡世人稼業からして、けっしてアイツなんかは《珠玉の玉》でもありませんしネ。ワルいですが《ひとやまいくら》の存在。」
リク「シビアな見立てやナ…まぁ 振り返る程の美人ではナイってのはワシかて思うがナ」
・・・リクさん、ご存知ないと思いますが、風俗嬢の要件ってのはネ、《ツブしが効くか？》それがネックなんです ええ。
極上の美人では かえってダメな事が多いんです。マリア程度のカオでも、若い頃はそれなりに、１流のキャバクラとか勤められます。そんでお払い箱になり・・・
その後 次第次第に…もはや体質自体が 風俗稼業でしか生き難いようになってますからね、ドンドンと質の良くない風俗を転々として・・・
やっぱ…ダークサイト領域の マー坊は 怖い。。
遂には…諭吉１枚で 股開くって、奈落の底まで堕ちるんですわ ええ。勝手な理屈だと世間は糾弾するでしょうが、あたしら渡世人は、マリアのよな輩を利用して懐肥やしてるって意識は 正直ありません。
テメエで勝手に ジャンクと化していく…《ゴミを有効再利用》しているってダケで。
リク「なるほどナ…でだ…訊きたいのは、このマリアってオナゴ、風俗嬢としての旬は過ぎてるが、店のＨＰによれば、今でも ５本指には入ってるらしい。そこそこ稼いで入る筈、でだ…その稼ぎが・・・いったいドコへと費やされ 消えているのだろうか？？ って事でナ うん」
マー坊「あ それならスグ判りますよ。このオンナ、《ホストに入れあげてます》風俗嬢のテッパンのパターンですね。桜木町裏に《アポロン》ってホストクラブあるんですが、経営はあたしの盃交わした兄弟分で。たしかそこの、シュンって源氏名の若いホストにぞっこんだとか」
リク「ホンマけ…」
マー坊「ええ ジツは、このマリアってオンナ、兄弟分がもう１つ持ってます、男性用の風俗店、一時期そこにも在籍してましてね、兄弟分曰く《バンス（前借り）完済しないままフケやがった太てぇアマだ！》憤ってます。経営者が同じ系列のホストクラブに、よくもまぁ平気で出入りできるもんだと思いますが…その辺が風俗嬢アタマってんですかね？当然ですが、ハマの裏カジノも、ほとんどの店 出禁なアマ公で」
リク「かなり…ヒトとしてロクデナシやナ マリアって。・・・ヒトの事云えんがヨ（笑）」
マー坊「いっぺん 逢ってみますか？ そのシュンの野郎に？」
リク「客のフリして潜入すっか・・・マーちゃん、化粧道具とかあらへん？？ 女装して入ってみようか」
このﾚｳﾞｪﾙなら いつでも化けられるデ♪
マー坊「ンな面倒する必要ありませんて！いい加減リクさん 立場考えません？？■■海運の部長さまがワザワザ変装してまで出番る必要なんかありませんて。あたしが電話してココに速攻で呼びつけますよ ええ」
ダイヤルを回すマー坊・・・
・・・あ 支配人のサカモトだナ？ 社長のスマホに転送してくれや。あん？？…アポイントメントだぁ？？
知るかっっっ！！ ンなモン！！ おいサカモト いつからンなエラくなった ああっっ！？
よく聴けヤ・・・ハマのマー坊が 直々にデンワしてんだよっっ！！調子コイてっと、ウチの生徒回して テメエ、かっ攫って、携帯電波も立たねぇ山梨の奥に埋めるゾ ああ！！
やっぱ…生半可な迫力ではござんせん この渡世人
オメエとこにヨ、シュンってホスト居るだべが？ マッハでそいつココ オレっちのＢＡＲに参上させろヤ、５分で？？ ダメだ 猶予は２分だ！ いいな！
・・・う～～ん…やっぱ…八割方 堅気へと戻りつつあるマー坊だけど、やっぱ こ～ゆ～部分は未だ変わらない・・・
条件次第で《怖いオニ》だ・・・渡世人のマー坊は どうしてもスキくはなれない。。。
ごくろはんでおます～～
大汗をかき、両肩を上下して その《シュン》ってホストが、２分ピッタリに（笑）マー坊の店へと駆け込んできました。きっと２つ３つ 赤信号を無視したのでしょ～ネ。
ぜぃぜぃイってる 薄っぺらなカジュアルスーツ着込んだシュンってホストに マー坊は・・・
マー坊「ご苦労・・・そこに腰掛けている方、リクさんって、《ヤ》のつく業界とは無縁だが、このオレっちの兄貴分にも匹敵するお方だ。」 「は…はい（ぜぃぜぃ）」気弱そうに答えるホスト。
マー坊「そこンとこ よくよくわきまえて クエスチョンに返答しろ …わかってるな？」
全力疾走の汗が 一瞬で 冷や汗に変わり、バネ人形のようにシュンが リクめの座るカウンター席へと近づき・・・
シュン「・・・っっ！！ ども・・・お初にお目にかかります・・・シュンっていいます、あのぉ…ご用向きは？？」
リク「キミがシュン君か・・・いかにもイケメンやナ」
シュン「ども・・・」
リク「な？？」 シュン「は…はいっ？？」
リク「わたいを…《抱いてくんないか？？》」
シュン「っっっ！！ （大汗）」
喰らってみっか？？ この【 猛毒 】をヨ（嗤）
リク「ははは♪冗談だヨ 安心しろ♪ まぁンナ緊張要らへんて、ぶっちゃけキミが抱えてル客の事でナ、いくつか確信したい、質問に応えて欲しいのヤ エエやろ？」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『直々の呼び出しってかい・・・今さっきシンガポールからの貨物挙がって忙しいんだ。手短に早く済ませてくれねえもんかな・・・』
部長職オフィスに呼び出した、タダでさえ狭いオフィスが、いかつく ガタイのデカい リクの同期 【 びれんのホリ 】がトイメンの椅子に腰かけると 一層 部屋は窮屈に思えました はい。
ホリ「なんだ 要件ってのは？？」
リク「いいかよく聞け・・・いかにもエラそに、部長職名義でオメエ呼び出したが…現時点で オメエとワシは、あくまでも同期のダチ同士の関係だって事 忘れるなヤ」
この場ダケは、業務での役員とはチャウからヨ…
ホリ「勿体ぶらずに核心云ってくれねぇか？・・・」
リク「では云おう・・・ホリよ…《マリア・みちこ母娘》ってワードに…よもや聞き憶えがナイとは云わんよナ ああ？？」
ホリ「・・・っっ！！ けっ…ま～たまた《諜報員リク》が、情報掴みやがったってか・・・」
・・・なぁ ホリよ・・・今云ったろ？現段階ではオメエとワシ、ダチとしての関係だって。。。
ぶっちゃけ・・・思わず《ヤメてくれぇぇっ！！》って叫びだしたい…ナンともサイアクの相関関係だと言わざるを得ない・・・
みちこってガキんちょの住むアパートを訪ねた際、気にはなってたんヤ、アパートのスグ真ん前には・・・ホリよ、オメエが住むマンションがあって・・・
３階に住むオメエの部屋のベランダからは… マリア・みちこ母娘の部屋のフロント部分、そこを直で見下ろす位置にあるってこと。。。
ホリ「・・・・・・・・・・」
・・・おい ホリ・・・ったく！テメエって野郎はヨ！ドコまでズル賢いオナゴとかに その人の善さを付け込まれて、地雷オンナに身銭貢げば気が済むのヤ！マゾヒストかオメエはっっ！！
オメエにしたら納得いかんやろけど、証言は挙がってル・・・風俗たって、テメエの人肉を叩き売りして稼いだカネを ホストクラブなんぞで散財してる風俗嬢がヨ、
昼間の時間 パート仕事にも行かんで、ノンキにパチ屋でタマ弾いてるって、ぶっちゃけ それが可能な理由がよぉやく判った ああ・・・
思わず…マリアってｵﾝﾅに殺意が湧いたリクめで…
ホリ・・・オメエ、マリアに【 貢がされているんだろう？ 】いや…むしろ…【 恐喝され 脅し盗られている 】ってのが正解かも。。。
ホンマ・・・オメエ…ドコまで お人善しなんだ？？マリアと肉体関係だってなら まだ判る・・・
事実として…そんな展開など 一切なく…ヘタな弁明はして欲しくない・・・ホリよ、オメエは母親のマリアから・・・
【 娘みちこへの ストーカー行為 】・・・それをネタに 強請られていたンだろが？？
ホリ「いや チョっと待ってくれ！！ 違うのだ…それの疑義については・・・」
・・・だから云うなって！！ …同期のダチやゾ ワシらは。オメエがまさか ンなロリ・コンの変態野郎ってな訳はナイ！ってナ。
ホリよオメエが ンな変態ヤロ～なわきゃねぇだろがっっ！！
だけど・・・ぶっちゃけ、オメエは《歩がワルい》・・・無責任で残酷な世間は…ホリよ、オメエのよな いかつい野郎が、ジツは天使だって事実よりも・・・
おさない女・児を始終 監視している《変質ストーカー》ってカテゴライズの方を 安直に選択して 決めつけるからナ。。。
そのいかつさ 逞しさとはウラハラに、ホリよ…オメエって奴は、ワシの如き悪魔とは違って、いわば このせちがらい世の中に 愛を振り撒く 天使だ・・・
・・・少なくとも ワシは理解しているツモリだ ああ。。。オメエは母親の風俗嬢狙いでも無く、ましてやロリ・コンでもあらへん！
ホリよ・・・オメエって奴は・・・【 日々虐待を受ける みちこの身が心配で心配で堪らず・・・ 】母親からのＤＶを受けてないか？って、
それを ベランダの窓越しに、ジっと・・・監視していたのだよナ？？ その行為を マリアに観咎められ、告発を控える条件として、いくばくかの金銭を恐喝され続けてたんだ！
・・・云うな！オメエの クチからヘタな言い訳は聞きたくもない・・・おそらくはホリ、オメエは…マリアよりの恐喝に応じ 金銭を渡しているならば・・・
母親であるマリアのストレス量は軽減され、娘の みちこが、折檻とかを受けずに平穏だと考えたのだろう 違うか？？
しかし・・・ナマイキやがホリよ、ぶっちゃけ…ホントにそれが・・・正しき解決策だったのだろうか？？
ワシとしてはナ・・・元よりのダメ人間をナ、より一層 堕落させるって、それの《エサ撒き》をしてしまったとは云えないだろうか？？
自堕落なマリアって母親を…より一層深い 底なし沼に誘う行為だったとも・・・哀しいデ こワシかて。。。
ホリよ…せつないが、ｵﾒｴの善意は１００％無意味だったのだ…
いかにもいかつい 頑健なホリ、オメエだしヨ、未だバチュラーの独り暮らし…そんなのが始終、まだ九つの みちこを始終見張ってるって構図やんか・・・
云ったように…無責任な上に冷淡な世間の目は・・・おさないコを付け狙う、ロリ・コンの変態野郎だって解釈するワ どぉしたって。。。 大衆は下衆であり、冷酷な評論家だっっ！！
・・・残酷な事云うデ…ドタマきたなら 殴ってくれ・・・ホリよ、オメエの殉教の行為は・・・
ぶっちゃけ ナンも《事態の根本的解決》にはなっておらんのだ。。。むしろ…身勝手で奔放なマリアを甘やかし、事態を より深刻な方向へと導いているとも呼べるかも・・・
判らんのか？？・・・オメエの貯金だって いつかは尽きる・・・そぉなったらどうだ？？反動で 不安定に陥ったマリアが 娘みちこへの折檻、ぶっちゃけ生死にかかわるってレベルにまで発展するだろうとは思わないか？？
ホリがポツリと・・・『・・・ジツはな、もう…その段階になってきてるんだよ ああ・・・』と。。。
・・・こんな情けないオレのことを…信じていてくれるリク、オメエにゃ心底から感謝する 本当だ・・・
リクの云う事…１つ１つ 大正解さ（嗤）オレがマリアにカネ渡したからって、ナンの役にもたってないってことも十分にナ。。。
でも・・・一つだけ言わせてくれ・・・凍える真冬の深夜に…まだ九つの子が、洋服さえ着ていない、下穿き１枚の姿で 家のドアの外へ叩きだされ・・・
もはや泣き声を挙げる気力すら無く・・・アパート設置のゴミ収集場所から必死に…空き段ボールやポリ袋引きずり出しては身にまとい・・・
うずくまって、カラダをガタガタ震わせているって 地獄のような構図・・・なぁリク？？ そういう図を目撃して、本当に…自分にゃ関係ないと、かかわらずに居るってのが、果たしてヒトとして正解なのだろうか？？
ある意味で ナンも出来ない・・・テメエがいかにも無力であるってのは オレ自身が充分に理解していたサ ああ、でもな・・・
無力で意味が無いと罵られようと・・・オレは・・・そんな不憫な子を…やっぱ、慰めて…【 抱きしめてやりたい 】冷酷な利口者なんざ なりたくもねえのさ！！
それがキッカケでサ、みちことは、オレなりに精一杯《さりげなさを装って》中央公園の、丘の上の菩提樹の樹あたりで 遊んだり、話したりって そんなつきあい。
でも、リクのお仲間がやっている こども食堂に、みちこだけど、頻繁に出入りしてるだろう？ あれ…単純に 空腹だとばかりではナイんだ ああ・・・
母親のマリア…オレの目から見ても あれは母親失格の上に、身勝手きわまるド助平だ・・・
昼間の時間、風俗店に出かけるまでの時間に…ドコで拾うのかな？パチ屋でからかも知れん、
若かったり、熟年なんかでも…要は《とっかえひっかえ》、アパートの部屋の中 オトコ連れ込んでやがるのさ・・・
それだから みちこは…そんな際に 居場所が無い・・・寄る辺がナイんだ ああ。。。
出来るならば そばに居てやりたいが…オレにも新親方として 港での作業があるし・・・
だから そんな みちこがキミとかにも迷惑おけしている。日頃のああいう態度は みちこなりの、精一杯のレスポンスであり、ヘルプのサインでもあるんだヨ・・・
申し訳ない気がするが・・・出来るならば 広い目で見てやって欲しい・・・ああいう態度は、けっして みちこ本来のモノではないんだ うん・・・。
うなだれながら そう述べる、ホリの背後に回りボクは、ホリの広く大きい背中と肩を 思わず抱きしめていました はい。
必死コイて 嗚咽をガマンしていたのは たぶんホリにもモロバレだったと思う。。。
・・・ホリヨやっぱオメエは、荒くれの衣をまとった《天使だ》・・・誇るべき ワシの同期だ ダチだ。
云ったロ？まだワシらは社内の上下関係では無く ダチ同士ヨ ああ。
いずれ・・・オメエのしてた行動それが、世間へと現れ出てしまって、ホリの進退問題へと発展するかも いや、するだろうたぶん・・・
でも不安がるな…そんトキには お畏れながら このワシが、カラダ張って 食止めたるけん 約束するデ♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・はぁ？？ ・・・今ナンて？？ センセ・・・
病院の検査発表、ぶっちゃけ、医師として白衣着てるよか アクバのＡＫＢ劇場とかで、サイネリウムのペンｒクィト振ってルってのがお似合いの若手医師が…
ぶっちゃけ、コイツが あなどれないタマでスた（後で判明）
「大事な点なので もう１度申し上げます。リクさん…アナタは今、《甲状腺がん》に罹患していて、ステージはⅢ…あるいは既にもうⅣかも…。喉下部分や 脇のあたりが痛んでたのはその理由です。早急に 抗がん剤及び放射線療法を始めないと。即刻 入院の準備をしてください」と。。。
・・・ナンだよおい…普段カッコつけてるワリにゃ 弱いナ自分・・・その 小刻みに震えている両膝ってなにヨ？（嗤）
医師「過去に なにか…放射能や放射線を大量に浴びたって経験ありましたか？」
リク「はぁ…西アフリカの《ニジェール》って国からの貨物で…告知受けてなかったンですが、それ…《ウラニウム鉱石》で、防護服無いまま、数度ほど、都合 １００ﾄﾝばかり取り扱いました １０年以上も前ですが…」
医師「う～ん…それまずかったかも。。。１０年前でも、ウラニウム線量は消滅しないから。ホラ、リクさんあなたの体内放射線量…通常人の《９倍もある》からね。今あの若さで発症しても無理はないかも」
遂に…数々の悪行も、その精算段階となったか。。。
・・・ある意味 しゃあない・・・ダレを恨んでも意味がナイわナ。ひとでなしが１０年前のワシに、ロクデモない仕事をフリよったのでは無い。
要は《その時代における危機管理意識》それってのが 今よりも随分とラフ、希薄だったのだ うん。。。
西ｱﾌﾘｶの採掘現場では 未だにこんな風…
オレらの仕事は いうならば 野球の打者だ、投手が投げた すっぽ抜けのビンボールは、他でもない バッターであるワシらの身に当たるのサ。
遠い海外から 港へと届く 色々な貨物は、けっして笑ってられるモノばかりではナイのだ 今だって・・・
業種ゆえの相応リスク・・・被害を叫んだところでどうにもならんヨ ああ。
・・・だけどもセンセ…こちとら けっして泣き叫んで 騒ぐ気はナイです、《それ》が現実ならば 素直に受け入れます はい。
でも・・・少しだけ 待って欲しい・・・入院については。。。イイだろ？ これまで放置しっ放し続いてたんだからサ、ホンの一週間ほど・・・
ヤルべき事とか様々…それを放置したままでは…【 死ぬに死ねない 】のです。。。
こんなつまらん吹けば飛ぶような生き物ですがわたくし、それでも…《港のリク》なんです ええ。
後を引き継ぐ部下らにも まだ教えきれてない事柄が山積みだし・・・個人的ですが、気になる事象にも、カタを付けるべきモノが存在してましてネ。
医師「う～ん…それは お勧め出来ませんねえ絶対に。。理由あります、リクさんのタイプの甲状腺がんは、有名な あの《白血病》と症状的にも似た部分がありましてネ、前触れも無く、突然…《急性転化》ってのを起こしやすいんです。そうなると怖い…急に視界が狭まり 周囲が昼間だろうと真夜中のように暗くなり、自分では動けなくなります。周囲が気が付いて慌てた頃には もう息をしてないって・・・ヤバいですよそれ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
嗚呼…ヨッパラって、次の日『夢だった』で済まないモンだろか（泣）
（ さらに続きます）
それに加え、一向に 体調が良い方へ戻りません・・・ゼンゼン食欲が無い、体調がワルくて 食欲が無いのか？それとも食欲がないせいで体調がすぐれないのかも てんで判らず・・・
ま…この事態を招いたのもこのカラダつきのせい…
こんなわたいですが、さすがに、嫁や娘のことも考慮し、予約取って 神奈川県警庁舎の脇の、歴史ダケは長い病院で 検査を受け、
「三日後にまた来てください」と、医師より そう云われ、わたいは病院を後にしました はい。
まだこの時間 職場に戻れば いくらもするべき仕事は有るのですが、午後休をとったので、帰ろうと。
でもその前に、一応の責任上、例の ボクちんら バカ息子同盟が展開する こども食堂へとカオをば出すことに決めまして。
途中で立ち寄ったスーパーで、シャウエッセンが特価値段だったもんで、２０袋程オトナ買いして、それを手土産に こども食堂の門をくぐりました。
『自己持ち出しはダメ』って前提だけども、ま コレはイイのだ。カネ出して買ったヨって云わなければ、タダの善意の土産だからネ。
『あ リクさんどうも！助かりますシャウエッセン♪これあるならオカズ恰好がつきますんで♪』
部屋の片隅に視線を移すならば、相変わらず・・・《みちこ》が、 独り、来ている他のコとはいっさい馴染まず、孤独にひとり遊びをしています。
わたいは「よぉ みちこﾁｬﾝ、アンタとこのおっかさんに書類書いて貰ったけん、これでもぉ 大手振って ココの食堂利用して構へんエ♪」
云われた みちこは、ジロっと、三白眼でわたいを見上げ そして小さく…「おじちゃん…家に来てたでしょ？・・・おかあさんが目当てで…仲良くんりに来たの？？」って。。。
リク「・・・ っっ！！イヤ…そぉいうンじゃなくてサ・・・提出書類を書いて貰いたくて あくまで・・・」我ながらトホホな言い訳。。。
みちこ「家の中に…おじちゃんの《名刺が落ちてた》はいこれ。要るんじゃないの この名刺？」って差し出します。
リク「あ…サンキュね。（ヤバ・・・落とした事すら知らんかったワ…）」
なんか…すべて見透かされている気がして。。。
みちこ「案外…えらいひとなんだネ・・・おじちゃんとこの会社 ネットでググった。社員何名？うちのおかあさんを…雇ってくれないかなあ？？」
リク「うん それほど大きくはナイ 会社。千人にはチョっと欠ける程度の会社。でも仕事柄で 規模ダケはデカいんだ。で 申し訳ナイんだけどネ…社員さんの採用は、年に１回、春の時期のみで…事務の仕事だとしても、なにか特定の外国語に精通してるとか、ワード・エクセルも、一級以上のスキルがないとチョっと務まらないンだ ごめんネ」
やがてはこのコにも・・・現実ってのが判るだろう・・・でも、今の段階で『風俗上がりのアラフォー女なんぞ雇えるか！』っとは…クチが裂けても云えない。。。
ってか、役員の末席であるわたいとかが、情実で人事採用なんざしたらお終い…みちこヨ、世の中はナ・・・
スマンね…キミのママにはチト敷居が高い場所やねん…
風俗業勤務経験って…政治犯や選挙違反でブタ箱を経験するより 就職案件では欠格条件なのだ・・・その せちがらき社会のルール、いつか判る キミものネ。。。
夜の提供食事に備え キッチンでキュウリを刻んでいる 男子のスタッフに 「おい チョっと・・・」と。
「はい なんでしょうかリクさん？」
「オメエ…気が付かへんかヤ？みちこやがナ うん・・・おでこの端、それとアゴの下側部分、それから シャツの袖口の付近…ぶっちゃけ…《ありゃ 殴られたアザやデ》・・・」
「えっ！？マジですか！」
ワシら「こども食堂」にゃ抱えきれない深刻な事態か…
「ドコでもありよる 親からの《躾の折檻》なら、あないに何か所もアザがつくってのも不自然って思わへん？？」
「確かにそぉッスよネ・・・」
「ホンマ大丈夫なんやろか？・・・こないだ ミチコの家 訪問して、ぶっちゃけ、いつＤＶが発生しても不思議ではなかろぉって 家庭内環境感じたのやけど ああ」
「どうしますか？？役所とかに 通報しますか？？」
・・・ああ そこンところがジツに難しい・・・《児・童相談所》がまず先に浮かぶがヨ、ぶっちゃけ あっこは、全国共通のマッタクの お役所仕事の機関だから。
お役所仕事に迅速さを求めても「無理」…
《所轄の警察 栄署》相談窓口はある、受け付けてはくれる・・・《嫌々な》・・・哀しいかな現実は、親からのＤＶは、みちこのよな まだ初期の場合だと、実際 殆どで《無力》なんだワ ああ。。。
通学してるガッコや、地区の民生委員もアテにはならへん・・・なんせが忙しすぎてて、ンな余裕あらへんワ うん。
かれらは、ﾏｽｺﾐｶﾒﾗの前で頭頂部サラすしか能が無い
「では どうしますか？・・・しばらくこのまま様子を見る・・・要は、黙って見てないフリすると？？」
うん でも、それも《悪手》やわナ・・・ってかヨ・・・ワシとしてはナ・・・
不純なル接近遭遇でしたが いひいひ♪
ついこないだ、短い時間ではあったが、みちこの母親《マリア》と触れ合って（笑）ヨ、そんトキ感じたのヤけど、
マリア・・・あれは けっして根っからのワルい人間だとは呼べないと思う・・・性的な部分含んでの好奇心が通常より 勝っているダケで、自分以外の人間や生き物を叩いたり蹴ったりして快感を得るって、ンな生き物とも思えないんだ ああ。
おそらくは・・・本来なら可愛い筈の娘に 手を挙げてしまうほどの、なんか…《強いストレス》…それを抱えているのではないかなぁ？？
真っ先に浮かぶ要因は やっぱ…金銭問題、借金とかヤけど。でもヘンだ・・・あっこのアパート、月の家賃おそらくは７マン円以下だロ？
ライトな貧困さは感じたけど正直、かとイって、救いようのない 悲惨な貧しさは感じなかった・・・たいしての贅沢とかもしてないように感じたしネ。
ってか・・・ぶっちゃけ、土台ムリなんだ・・・いずれにせよ、みちこが日々被っている環境も、母親マリアのストレスも・・・
それはおそらく《貧困》と《金銭問題》に端を発している筈。ワシらの こども食堂風情にナニが出来る？？ＤＶの疑義在りって、オカミ筋への通報が出来る それがせいぜいで・・・
チっとでも考えればコレはヨ…不幸に喘ぐ者らに対して・・・部署から部署へって、ダレも一括して責任をとらず…【 責任をタライ回しにしてるに過ぎない 】違うだろか？？
抜本的解決策などはドコにも存在しなく、ワシら含んで 世のヒトらは、時として起きる、ＤＶとかでの 悲劇的結果の報道をＴＶで観ては嘆息する…それしか出来ないのだ。。。
・・・でもさぁ・・・マッタクの徒労に終わろうとも…オレらのよな、おひとよしのバカ息子とかがヨ、
出来得る事は、しないままでいるより、ダメ元でも 実行するに限る。。。そぉ信じるより 他はナイやん な？？
わたいがネ、計画が持ち上がって、この こども食堂案件に 強硬に反対した理由は ジツのとこ【 これ 】・・・
稼働するならば、必ず・・・地域社会が抱える、底なし沼の如き《貧困問題》にモロ直面するのは避けられないってのが 目に見えてたから・・・
こ～ゆ～行為はサ…果てなく広い砂漠で、渇き切った迷い人に、ホンの 盃１杯程度の水を与えるダケの行為とも呼べないか？
ホンの一瞬、喉の渇きは収まるだろう、が…しかしその迷い人を 根部分から救う事なんか出来はしない、自明の理だろう？？
おそらくは、ワシらが みちこの件で通報したところで、役所や行政は タライ回しの連続…結果として、みちこは この食堂に来なくなって・・・
無力であり 姑息なボクらは…とりあえず…目の前の問題ケースが見えなくなったことに 懸念しながらも、どこか安堵の思いを抱く・・・。
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限りなく無力に近い微力であるにせよ とりあえず、わたいは みちこの母親マリアが、《何故に貧困から抜けきれないのか？》それの直接原因を掴もうと思いました はい。
馬車道の ハマのマー坊のワインＢＡＲ、お客らがハケる時間帯を狙い出向きました。
リク「堅気に更生中のキミにはワルいがヨ、今回はチト…渡世人としての マー坊の知名度に頼りたくてナ。あのヨ・・・この画像、ぶっちゃけ、この風俗嬢、キミ知らへんかヤ？？」
マー坊「わぁ…見事に《フォトショップ美人》ですねぇ（笑）えっと…あ 知ってますよ ええ、たしか源氏名はマリアってオンナですよね？」
リク「ハマの風俗界隈で 有名なんか？」
マー坊「有名ってか…ぶっちゃけ 悪い意味で名は通ってます」
リク「具体的教えてくれヤ」
マー坊「要は、高校時代…当時の《ガングロＧＡＬ》って、東横線でハマから渋谷まで遠征し《パラパラダンス》踊って、卒業証書片手に そのまま風俗へと入ってきたって それで」
皮肉な意味での『ゴールデンコース』…
リク「いかにもの 手垢がついた陳腐なパターンやナ・・・」
マー坊「わたしら渡世人稼業からして、けっしてアイツなんかは《珠玉の玉》でもありませんしネ。ワルいですが《ひとやまいくら》の存在。」
リク「シビアな見立てやナ…まぁ 振り返る程の美人ではナイってのはワシかて思うがナ」
・・・リクさん、ご存知ないと思いますが、風俗嬢の要件ってのはネ、《ツブしが効くか？》それがネックなんです ええ。
極上の美人では かえってダメな事が多いんです。マリア程度のカオでも、若い頃はそれなりに、１流のキャバクラとか勤められます。そんでお払い箱になり・・・
その後 次第次第に…もはや体質自体が 風俗稼業でしか生き難いようになってますからね、ドンドンと質の良くない風俗を転々として・・・
やっぱ…ダークサイト領域の マー坊は 怖い。。
遂には…諭吉１枚で 股開くって、奈落の底まで堕ちるんですわ ええ。勝手な理屈だと世間は糾弾するでしょうが、あたしら渡世人は、マリアのよな輩を利用して懐肥やしてるって意識は 正直ありません。
テメエで勝手に ジャンクと化していく…《ゴミを有効再利用》しているってダケで。
リク「なるほどナ…でだ…訊きたいのは、このマリアってオナゴ、風俗嬢としての旬は過ぎてるが、店のＨＰによれば、今でも ５本指には入ってるらしい。そこそこ稼いで入る筈、でだ…その稼ぎが・・・いったいドコへと費やされ 消えているのだろうか？？ って事でナ うん」
マー坊「あ それならスグ判りますよ。このオンナ、《ホストに入れあげてます》風俗嬢のテッパンのパターンですね。桜木町裏に《アポロン》ってホストクラブあるんですが、経営はあたしの盃交わした兄弟分で。たしかそこの、シュンって源氏名の若いホストにぞっこんだとか」
リク「ホンマけ…」
マー坊「ええ ジツは、このマリアってオンナ、兄弟分がもう１つ持ってます、男性用の風俗店、一時期そこにも在籍してましてね、兄弟分曰く《バンス（前借り）完済しないままフケやがった太てぇアマだ！》憤ってます。経営者が同じ系列のホストクラブに、よくもまぁ平気で出入りできるもんだと思いますが…その辺が風俗嬢アタマってんですかね？当然ですが、ハマの裏カジノも、ほとんどの店 出禁なアマ公で」
リク「かなり…ヒトとしてロクデナシやナ マリアって。・・・ヒトの事云えんがヨ（笑）」
マー坊「いっぺん 逢ってみますか？ そのシュンの野郎に？」
リク「客のフリして潜入すっか・・・マーちゃん、化粧道具とかあらへん？？ 女装して入ってみようか」
このﾚｳﾞｪﾙなら いつでも化けられるデ♪
マー坊「ンな面倒する必要ありませんて！いい加減リクさん 立場考えません？？■■海運の部長さまがワザワザ変装してまで出番る必要なんかありませんて。あたしが電話してココに速攻で呼びつけますよ ええ」
ダイヤルを回すマー坊・・・
・・・あ 支配人のサカモトだナ？ 社長のスマホに転送してくれや。あん？？…アポイントメントだぁ？？
知るかっっっ！！ ンなモン！！ おいサカモト いつからンなエラくなった ああっっ！？
よく聴けヤ・・・ハマのマー坊が 直々にデンワしてんだよっっ！！調子コイてっと、ウチの生徒回して テメエ、かっ攫って、携帯電波も立たねぇ山梨の奥に埋めるゾ ああ！！
やっぱ…生半可な迫力ではござんせん この渡世人
オメエとこにヨ、シュンってホスト居るだべが？ マッハでそいつココ オレっちのＢＡＲに参上させろヤ、５分で？？ ダメだ 猶予は２分だ！ いいな！
・・・う～～ん…やっぱ…八割方 堅気へと戻りつつあるマー坊だけど、やっぱ こ～ゆ～部分は未だ変わらない・・・
条件次第で《怖いオニ》だ・・・渡世人のマー坊は どうしてもスキくはなれない。。。
ごくろはんでおます～～
大汗をかき、両肩を上下して その《シュン》ってホストが、２分ピッタリに（笑）マー坊の店へと駆け込んできました。きっと２つ３つ 赤信号を無視したのでしょ～ネ。
ぜぃぜぃイってる 薄っぺらなカジュアルスーツ着込んだシュンってホストに マー坊は・・・
マー坊「ご苦労・・・そこに腰掛けている方、リクさんって、《ヤ》のつく業界とは無縁だが、このオレっちの兄貴分にも匹敵するお方だ。」 「は…はい（ぜぃぜぃ）」気弱そうに答えるホスト。
マー坊「そこンとこ よくよくわきまえて クエスチョンに返答しろ …わかってるな？」
全力疾走の汗が 一瞬で 冷や汗に変わり、バネ人形のようにシュンが リクめの座るカウンター席へと近づき・・・
シュン「・・・っっ！！ ども・・・お初にお目にかかります・・・シュンっていいます、あのぉ…ご用向きは？？」
リク「キミがシュン君か・・・いかにもイケメンやナ」
シュン「ども・・・」
リク「な？？」 シュン「は…はいっ？？」
リク「わたいを…《抱いてくんないか？？》」
シュン「っっっ！！ （大汗）」
喰らってみっか？？ この【 猛毒 】をヨ（嗤）
リク「ははは♪冗談だヨ 安心しろ♪ まぁンナ緊張要らへんて、ぶっちゃけキミが抱えてル客の事でナ、いくつか確信したい、質問に応えて欲しいのヤ エエやろ？」
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『直々の呼び出しってかい・・・今さっきシンガポールからの貨物挙がって忙しいんだ。手短に早く済ませてくれねえもんかな・・・』
部長職オフィスに呼び出した、タダでさえ狭いオフィスが、いかつく ガタイのデカい リクの同期 【 びれんのホリ 】がトイメンの椅子に腰かけると 一層 部屋は窮屈に思えました はい。
ホリ「なんだ 要件ってのは？？」
リク「いいかよく聞け・・・いかにもエラそに、部長職名義でオメエ呼び出したが…現時点で オメエとワシは、あくまでも同期のダチ同士の関係だって事 忘れるなヤ」
この場ダケは、業務での役員とはチャウからヨ…
ホリ「勿体ぶらずに核心云ってくれねぇか？・・・」
リク「では云おう・・・ホリよ…《マリア・みちこ母娘》ってワードに…よもや聞き憶えがナイとは云わんよナ ああ？？」
ホリ「・・・っっ！！ けっ…ま～たまた《諜報員リク》が、情報掴みやがったってか・・・」
・・・なぁ ホリよ・・・今云ったろ？現段階ではオメエとワシ、ダチとしての関係だって。。。
ぶっちゃけ・・・思わず《ヤメてくれぇぇっ！！》って叫びだしたい…ナンともサイアクの相関関係だと言わざるを得ない・・・
みちこってガキんちょの住むアパートを訪ねた際、気にはなってたんヤ、アパートのスグ真ん前には・・・ホリよ、オメエが住むマンションがあって・・・
３階に住むオメエの部屋のベランダからは… マリア・みちこ母娘の部屋のフロント部分、そこを直で見下ろす位置にあるってこと。。。
ホリ「・・・・・・・・・・」
・・・おい ホリ・・・ったく！テメエって野郎はヨ！ドコまでズル賢いオナゴとかに その人の善さを付け込まれて、地雷オンナに身銭貢げば気が済むのヤ！マゾヒストかオメエはっっ！！
オメエにしたら納得いかんやろけど、証言は挙がってル・・・風俗たって、テメエの人肉を叩き売りして稼いだカネを ホストクラブなんぞで散財してる風俗嬢がヨ、
昼間の時間 パート仕事にも行かんで、ノンキにパチ屋でタマ弾いてるって、ぶっちゃけ それが可能な理由がよぉやく判った ああ・・・
思わず…マリアってｵﾝﾅに殺意が湧いたリクめで…
ホリ・・・オメエ、マリアに【 貢がされているんだろう？ 】いや…むしろ…【 恐喝され 脅し盗られている 】ってのが正解かも。。。
ホンマ・・・オメエ…ドコまで お人善しなんだ？？マリアと肉体関係だってなら まだ判る・・・
事実として…そんな展開など 一切なく…ヘタな弁明はして欲しくない・・・ホリよ、オメエは母親のマリアから・・・
【 娘みちこへの ストーカー行為 】・・・それをネタに 強請られていたンだろが？？
ホリ「いや チョっと待ってくれ！！ 違うのだ…それの疑義については・・・」
・・・だから云うなって！！ …同期のダチやゾ ワシらは。オメエがまさか ンなロリ・コンの変態野郎ってな訳はナイ！ってナ。
ホリよオメエが ンな変態ヤロ～なわきゃねぇだろがっっ！！
だけど・・・ぶっちゃけ、オメエは《歩がワルい》・・・無責任で残酷な世間は…ホリよ、オメエのよな いかつい野郎が、ジツは天使だって事実よりも・・・
おさない女・児を始終 監視している《変質ストーカー》ってカテゴライズの方を 安直に選択して 決めつけるからナ。。。
そのいかつさ 逞しさとはウラハラに、ホリよ…オメエって奴は、ワシの如き悪魔とは違って、いわば このせちがらい世の中に 愛を振り撒く 天使だ・・・
・・・少なくとも ワシは理解しているツモリだ ああ。。。オメエは母親の風俗嬢狙いでも無く、ましてやロリ・コンでもあらへん！
ホリよ・・・オメエって奴は・・・【 日々虐待を受ける みちこの身が心配で心配で堪らず・・・ 】母親からのＤＶを受けてないか？って、
それを ベランダの窓越しに、ジっと・・・監視していたのだよナ？？ その行為を マリアに観咎められ、告発を控える条件として、いくばくかの金銭を恐喝され続けてたんだ！
・・・云うな！オメエの クチからヘタな言い訳は聞きたくもない・・・おそらくはホリ、オメエは…マリアよりの恐喝に応じ 金銭を渡しているならば・・・
母親であるマリアのストレス量は軽減され、娘の みちこが、折檻とかを受けずに平穏だと考えたのだろう 違うか？？
しかし・・・ナマイキやがホリよ、ぶっちゃけ…ホントにそれが・・・正しき解決策だったのだろうか？？
ワシとしてはナ・・・元よりのダメ人間をナ、より一層 堕落させるって、それの《エサ撒き》をしてしまったとは云えないだろうか？？
自堕落なマリアって母親を…より一層深い 底なし沼に誘う行為だったとも・・・哀しいデ こワシかて。。。
ホリよ…せつないが、ｵﾒｴの善意は１００％無意味だったのだ…
いかにもいかつい 頑健なホリ、オメエだしヨ、未だバチュラーの独り暮らし…そんなのが始終、まだ九つの みちこを始終見張ってるって構図やんか・・・
云ったように…無責任な上に冷淡な世間の目は・・・おさないコを付け狙う、ロリ・コンの変態野郎だって解釈するワ どぉしたって。。。 大衆は下衆であり、冷酷な評論家だっっ！！
・・・残酷な事云うデ…ドタマきたなら 殴ってくれ・・・ホリよ、オメエの殉教の行為は・・・
ぶっちゃけ ナンも《事態の根本的解決》にはなっておらんのだ。。。むしろ…身勝手で奔放なマリアを甘やかし、事態を より深刻な方向へと導いているとも呼べるかも・・・
判らんのか？？・・・オメエの貯金だって いつかは尽きる・・・そぉなったらどうだ？？反動で 不安定に陥ったマリアが 娘みちこへの折檻、ぶっちゃけ生死にかかわるってレベルにまで発展するだろうとは思わないか？？
ホリがポツリと・・・『・・・ジツはな、もう…その段階になってきてるんだよ ああ・・・』と。。。
・・・こんな情けないオレのことを…信じていてくれるリク、オメエにゃ心底から感謝する 本当だ・・・
リクの云う事…１つ１つ 大正解さ（嗤）オレがマリアにカネ渡したからって、ナンの役にもたってないってことも十分にナ。。。
でも・・・一つだけ言わせてくれ・・・凍える真冬の深夜に…まだ九つの子が、洋服さえ着ていない、下穿き１枚の姿で 家のドアの外へ叩きだされ・・・
もはや泣き声を挙げる気力すら無く・・・アパート設置のゴミ収集場所から必死に…空き段ボールやポリ袋引きずり出しては身にまとい・・・
うずくまって、カラダをガタガタ震わせているって 地獄のような構図・・・なぁリク？？ そういう図を目撃して、本当に…自分にゃ関係ないと、かかわらずに居るってのが、果たしてヒトとして正解なのだろうか？？
ある意味で ナンも出来ない・・・テメエがいかにも無力であるってのは オレ自身が充分に理解していたサ ああ、でもな・・・
無力で意味が無いと罵られようと・・・オレは・・・そんな不憫な子を…やっぱ、慰めて…【 抱きしめてやりたい 】冷酷な利口者なんざ なりたくもねえのさ！！
それがキッカケでサ、みちことは、オレなりに精一杯《さりげなさを装って》中央公園の、丘の上の菩提樹の樹あたりで 遊んだり、話したりって そんなつきあい。
でも、リクのお仲間がやっている こども食堂に、みちこだけど、頻繁に出入りしてるだろう？ あれ…単純に 空腹だとばかりではナイんだ ああ・・・
母親のマリア…オレの目から見ても あれは母親失格の上に、身勝手きわまるド助平だ・・・
昼間の時間、風俗店に出かけるまでの時間に…ドコで拾うのかな？パチ屋でからかも知れん、
若かったり、熟年なんかでも…要は《とっかえひっかえ》、アパートの部屋の中 オトコ連れ込んでやがるのさ・・・
それだから みちこは…そんな際に 居場所が無い・・・寄る辺がナイんだ ああ。。。
出来るならば そばに居てやりたいが…オレにも新親方として 港での作業があるし・・・
だから そんな みちこがキミとかにも迷惑おけしている。日頃のああいう態度は みちこなりの、精一杯のレスポンスであり、ヘルプのサインでもあるんだヨ・・・
申し訳ない気がするが・・・出来るならば 広い目で見てやって欲しい・・・ああいう態度は、けっして みちこ本来のモノではないんだ うん・・・。
うなだれながら そう述べる、ホリの背後に回りボクは、ホリの広く大きい背中と肩を 思わず抱きしめていました はい。
必死コイて 嗚咽をガマンしていたのは たぶんホリにもモロバレだったと思う。。。
・・・ホリヨやっぱオメエは、荒くれの衣をまとった《天使だ》・・・誇るべき ワシの同期だ ダチだ。
云ったロ？まだワシらは社内の上下関係では無く ダチ同士ヨ ああ。
いずれ・・・オメエのしてた行動それが、世間へと現れ出てしまって、ホリの進退問題へと発展するかも いや、するだろうたぶん・・・
でも不安がるな…そんトキには お畏れながら このワシが、カラダ張って 食止めたるけん 約束するデ♪
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・・・はぁ？？ ・・・今ナンて？？ センセ・・・
病院の検査発表、ぶっちゃけ、医師として白衣着てるよか アクバのＡＫＢ劇場とかで、サイネリウムのペンｒクィト振ってルってのがお似合いの若手医師が…
ぶっちゃけ、コイツが あなどれないタマでスた（後で判明）
「大事な点なので もう１度申し上げます。リクさん…アナタは今、《甲状腺がん》に罹患していて、ステージはⅢ…あるいは既にもうⅣかも…。喉下部分や 脇のあたりが痛んでたのはその理由です。早急に 抗がん剤及び放射線療法を始めないと。即刻 入院の準備をしてください」と。。。
・・・ナンだよおい…普段カッコつけてるワリにゃ 弱いナ自分・・・その 小刻みに震えている両膝ってなにヨ？（嗤）
医師「過去に なにか…放射能や放射線を大量に浴びたって経験ありましたか？」
リク「はぁ…西アフリカの《ニジェール》って国からの貨物で…告知受けてなかったンですが、それ…《ウラニウム鉱石》で、防護服無いまま、数度ほど、都合 １００ﾄﾝばかり取り扱いました １０年以上も前ですが…」
医師「う～ん…それまずかったかも。。。１０年前でも、ウラニウム線量は消滅しないから。ホラ、リクさんあなたの体内放射線量…通常人の《９倍もある》からね。今あの若さで発症しても無理はないかも」
遂に…数々の悪行も、その精算段階となったか。。。
・・・ある意味 しゃあない・・・ダレを恨んでも意味がナイわナ。ひとでなしが１０年前のワシに、ロクデモない仕事をフリよったのでは無い。
要は《その時代における危機管理意識》それってのが 今よりも随分とラフ、希薄だったのだ うん。。。
西ｱﾌﾘｶの採掘現場では 未だにこんな風…
オレらの仕事は いうならば 野球の打者だ、投手が投げた すっぽ抜けのビンボールは、他でもない バッターであるワシらの身に当たるのサ。
遠い海外から 港へと届く 色々な貨物は、けっして笑ってられるモノばかりではナイのだ 今だって・・・
業種ゆえの相応リスク・・・被害を叫んだところでどうにもならんヨ ああ。
・・・だけどもセンセ…こちとら けっして泣き叫んで 騒ぐ気はナイです、《それ》が現実ならば 素直に受け入れます はい。
でも・・・少しだけ 待って欲しい・・・入院については。。。イイだろ？ これまで放置しっ放し続いてたんだからサ、ホンの一週間ほど・・・
ヤルべき事とか様々…それを放置したままでは…【 死ぬに死ねない 】のです。。。
こんなつまらん吹けば飛ぶような生き物ですがわたくし、それでも…《港のリク》なんです ええ。
後を引き継ぐ部下らにも まだ教えきれてない事柄が山積みだし・・・個人的ですが、気になる事象にも、カタを付けるべきモノが存在してましてネ。
医師「う～ん…それは お勧め出来ませんねえ絶対に。。理由あります、リクさんのタイプの甲状腺がんは、有名な あの《白血病》と症状的にも似た部分がありましてネ、前触れも無く、突然…《急性転化》ってのを起こしやすいんです。そうなると怖い…急に視界が狭まり 周囲が昼間だろうと真夜中のように暗くなり、自分では動けなくなります。周囲が気が付いて慌てた頃には もう息をしてないって・・・ヤバいですよそれ」
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嗚呼…ヨッパラって、次の日『夢だった』で済まないモンだろか（泣）
（ さらに続きます）
