ココロは荒くれ！カラダは乙女？？　菩提樹の樹の下で　（ｴﾋﾟｿｰﾄﾞ４）

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菩提樹の樹の下で　（ｴﾋﾟｿｰﾄﾞ４）

　ぶっちゃけ　それからが…マジでもって、ノンビリする時間はてんでアリませんで・・・
　　　　　　　　

　　　誰ぢゃこのコは？？　ウチとこにこんなコは居らん…（＾＾；

まずは　家族への説明・・・嫁はさめざめと泣きながらも…同時に、わたいの生命保険　支払い内容をチェックし出すって　良妻ぶり（笑）（＾＾；

部長職以上の　社の執行部会にも報告、予想外にも・・・《あの　サダヲが！》心底からシンパイしてくれたのにビックリ！！　＠＠；

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　なんか…こりゃサダヲ『嬉し泣き』とチャウやろナ？？

で『ギリギリまで　甲状腺がんの事実は社内に公表しない』って約束取りつけ。

コレについては、『社員間の　無用な動揺を食い止める』ってナ意味でしてネ、
　　　　　　　　　　

医師の診断に噛みつく気はござんせんが、どぉ～しても・・・今より１０数年前の作業、ウラン鉱石取扱業務で、甲状腺のがんが発症したって説には「納得できない」。。。

それに加え…このわたいに「港のリク」の通り名を授けてくれた　先代…「港のジン」も、やはり放射能性貨物の後遺症、白血病で亡くなってて・・・

今回の事実　病名が無限に拡がるならば、我がチームをはじめ、港一帯に　あらぬ同様と不安を招きます　ええ。。。マズいですよん　それ。。。
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　なんだか「終活」してルよな気分で。。。（迷って出そｵかも）（＾＾；

いくつもの雑事に忙殺される中、『こども食堂の定例会議をしましょう』ってのにも、とても　出向いてくヒマがマジで無いモンで、八百政をはじめとした幹部連に　港まで来てもらうって有様。。。

　・・・クタバる前に・・・云いたいことを吐き出しておこうと思う・・・

わたいは、八百政をはじめに、その他　３名の準幹部らに対して、ノーモーション　ダイレクトで・・・

『なあ？　そろそろ…ワシらが運営する　南区の《こども食堂》…ぶっちゃけ、そろそろ…廃止とせぇへんか？　どないヤ？』

　　　　　　　　　　　　　　　　　

「えええぇぇぇ～っっ！！そりゃナイですよ！リクさん！！」「せっかく軌道に乗りつつあるのに…それはナイですよ」「懐いて　よく利用してくれるコらに　どう説明するんですか！？」

・・・うん…やっぱ　そぉ思うやろナ　当然だ。でも、冷静になって聞いて欲しいのだ　ワシの言い分をネ。

あの《こども食堂》を開設してより、ボクらの…今の姿をよくよく見て観ろ！！ぶっちゃけ同盟員の全員が、草臥れてボロボロやんか！

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　キレイ事に酔ってないで、今のボクらの現状観ろ！！

鏡に映るテメエ観てみろヤ、あきらかに皆　元気ないゾ。。。（現にワシは病魔に冒されたし…）

関係ないハナシだけどサ、今　日本のコンビニの業務の幅ってスゴいと思う。販売ダケじゃなく、調理から　各種払い込み、公共料金まで、

実際問題　ヘタな行政センターよりスキル高いだろう　うん。

けども・・・その優れたコンビニのコンテンツ・スキルを　ワシらのチンケな食堂に導入しようたって　それはムリやデ？？
　　　　　　　　　　　

様々な業務に対処出来得る《理由》・・・ぶっちゃけ　それは…【　コンビニ各社の親会社は、皆　日本を代表する流通大企業だから可能　】なんだ　ああ。。。

逆立ちしたって　ワシたちには、ンな余裕も能力もあらへん・・・仮に　資力があろうとも、ワシらは出来ない・・・それはどうしてだ？？・・・

シンプルだ、ワシらの活動《こども食堂》には…貧困やら　ＤＶやら　ネグレストって・・・【　幸福には程遠い、ギリギリ…悲惨とも呼べる状況のコばかりが集まって来る　そのせいだ　】・・・
　　　　　　　　　　　

　　　　　この深刻で根深い問題を…ボクらが担わされるのが「間違い」だと

なあみんな？忘れたか？？　発足のプラン時、単純に　地域の　ひとり親家庭のコなんかを中軸に、夕食が真夜中になっちゃうよなコらに、ゴハン提供する・・・それダケだったろが？？

ダレダレのせいって訳では無いが、思わないか？？　この豊かなニッポンって国の中に…どぉナニを処方しようとも依然無くならない　《貧困》と《家庭内暴力》ってのの根深さ　深刻さ・・・

　　　　　　　　　　　　

イってみりゃ　オレらは、現実の深刻さ　１ﾐﾘも理解しないまま、勢いのみで飛び込んだ世間知らず…おひとよしのバカ息子なんだ。。。子らが置かれた状況について　ナニひとつ解決なんて出来ないくせにヨ・・・

ついつい、身につまされ、子らが発する　不幸のオーラに感染し、今や　疲弊しきっている。。。

　　　　　　　

八百政「じゃあ…リクさんは…ボクらの　こども食堂には、結果　なんの意味も無かったって・・・そう言いたいのか？」

いや・・・ホンの　微力ではあったが、無力では無かったって・・・せめてそう信じたい・・・本心でナ。少なくとも、地域に　一石は投じたって・・・信じたい　せめて。。。

　　　　　　　　

だがヨ…気付くべきだろうって思うんだ　うん・・・ワシら食堂、世間はワシらに、火中の栗を拾わせてるのだ…って事にナ。。。

そりゃたしかに、近隣の　おっちゃんおばちゃんらが、貰いものだから　余ったからって、お菓子やら　使いかけのダイコンとか　持ってきてくれるのには　感謝の念しかない、ナミダﾞが出る・・・

しかし…こぉゆ～イチ庶民の善意とはベツに、ぶっちゃけ…【　行政はナニを協力・支援してくれたってんだ！　ちくしょう！！　】

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　栗を拾わされ、ﾎﾞﾛﾎﾞﾛに火傷してるボクらの手はどうしてくれるのだ？

末端の小役人を責めてるのではない、発起人の　湯浅誠ｻﾝにゃワルいが・・・こども食堂プランは、【　土台　民間人の善意とパワーのみじゃあムリな作業なのだ　】・・・

出来得るのは…社会状況によって《孤食》となっている、成人前のコら、その食卓となり得ることぐらいで・・・

なあ？・・・思わないか？？　無関心な《世間の意思は》・・・ワシらへ　背負いきれない重荷を背負わせて、いつか問題は解消されるでしょうと、ノンキに考えてるのみ。。。

オレらの鋭意工夫や努力が足りないとはゼッタイに云わせないデ！！だけど…やっぱムリなんだ・・・どんだけか頑張るとも、結果として　オレらはドンドン疲弊し弱体するばかり。。。

　　　　　　　　　　

　　　弱者の救済も叶わず、ｵﾛｵﾛ嘆くカトリックの坊主みてぇなモンよ…

オレらの存在ってのは、この　おおいなる貧困と家庭問題、それの　ダストシュートにされてるんだ！違うかっっ！？

八百政「・・・判るヨ…うん　判る。。。でもさぁリクさん・・・《頑張ってみましたが　結局ダメでした》って、白旗掲げようってのかい？」

・・・違う　そうじゃない・・・。云うならナ、オレらの《失敗》は、【　今後につながる　価値ある失敗　】それなのだ。

ドコの時点で　当初の計画や歯車がクルい出し、オレらがどう座礁をきたしたか？？　丁寧に記録し、分析して…包み隠さず、恥じずにヨ、ネットとかに大々的に発表し　拡散して貰うんだ　ああ。

　　　　　　　　

　　　　『スターテョング・オーヴァー』　また出直そぉ～ゼ♪って意味

そうなれば、今後　後に続くこども食堂その後継者に向けた、絶好の　失敗例に学ぶ貴重なテキストになる筈ヤ。

八百政「それでも・・・みちこﾁｬﾝをはじめ、食堂を利用するコらの…そのカオが浮かばないかリクさん？」

・・・ああ　それも考えての発言ヤ。かれらは確かに《不幸な状況》抱えているとは思う。でもだ・・・正直、その《不幸》は、手垢がついた　ありふれたモノだとは言えまいか？？

ぶっちゃけ、幸福家庭に育つコらから、どえらく逸脱した程の不幸ではナイって思うゾ　少なくともワシは・・・

　　　　　　　　　　　　

　　　　　イイ気になるなよガキ…テメエの不幸なんざ「お笑い草」だ！

俯瞰…距離を置いて眺めるなら、ホンの少しの違いでしかないとも思う。ワシたちがヨ、そのかれらに対しての　思い入れが強まるにつれ　それは・・・

かれらのココロの、《自分は不幸な被害者》って、被害者意識を助長させ・・・こども食堂って名の《泣き場所》を提供しているに過ぎないとも。。。

このワシからイわせりゃナ…アイツらは　不幸な被害者なんかじゃナイ…むしろ　太てぇ了見の　愛情乞食　】だ。

　　　　　　　　　　

　　　　ｽﾏﾎばっかイジってないで、『出てこい！！』ﾄﾞｱの外の世の中へ参加しろ
　　　　　　　一生「被扶養者」の立場では居れないのを自覚しろ！

連中　もぉ十八歳になろうってヤツかて居るやろ？配膳や　後片付け　手伝ったり、ンな殊勝なガキが居るかヨ！？

眉間にシワ寄せやがっては、全身で不幸の身を《演技して》、またこんな食事かヨ…って、勝手なモンクつけてるダケやんか！

親も親ヤ！我が子が世話になってますと、礼に来いとは云わん、だが…デンワのイッポンぐらいあったってバチ当たらんやろ？

ナニ考え違いしてるのヤ？　ワシらはタダの１円とて、行政サイドから　支援のカネなど貰ってナイ、【　すべてが善意　】だゾ！！

こんなワシかてナ、そこいらのコらに、メシ提供するぐらい、さしてタイヘンとは思わん。が…ワシら食堂サイド、それに近隣の　奇特なヒトらの《善意》、それにすがっている事実を　あまりにも軽く捉えてる　親も子も。

　　　　　　　　

「リクさんっっ！！　・・・まさかアナタから　そんな言葉を聞くなんて・・・それがっ！！マジでもって　港のリクとしての《本音》なのかい！？」

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　間違った事を述べてるツモリはネエからヨ。。

・・・ああ　否定せんデ、ってか現に…ワシの同期社員のホリってのがヨ、例の　みちこの、その母親から　トンデモない恐喝受け続けてるってのが発覚してナ・・・

このままじゃ　いつホリの奴が、犯罪者として挙げられないとは限らん・・・ンな冤罪の殉教者出してまで続ける必要なんざネエさっっ！！

ヤメようゼっ！！スグにでも　こんなボランティア。かかわり過ぎて　オレらの今後の人生　棒にフったらどないすんねん？？　本業に身ぃ入れようヤ。

八百政「結局は・・・アンタの脳内を占めるのは《出世》かよ？・・・」

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　マジでもぉ・・・クタクタなんだよ　オラぁ。。。

「ああホンマの本音ヤ、ランにせよ、ホリにせよ、ワシにとっちゃ《大事な同期の者》、ぶっちゃけ、同期の人間らが会社内で　一定以上のポポジションを欠けずに保っててくれへん事には…このワシが…【　今以上の出世は見込めないゆえ困る　】ってこった♪」

　『　ばかやろうっっ！！　』・・・初めてだナ…八百政に…本気で　殴られるってのも　ああ・・・

殴られた反動で、　　ザブン！！　っと、波止場を越えて　下の海へと転落しちゃった。。。コレも久々だ…海へと落とされるって、十数年前の荒くれ丁稚修業時代の以来だ。

　　　　　　　　　　　　　　

岸へと這い上がるわたいを　同盟員のいくつもの手が助けようとしましたが、《ええい！余計な事すな！》っと断り、よぉよぉ這い上がりました。

ずぶぬれになったシャツを絞ってます、『すまない・・・ついヤリ過ぎた。すまないリクさん』っと八百政　「気にすんな。久々　海落ちて　新人時代を思い足したワ」

　　　　　　　　　　

『スマンけどヨ　数分ダケ、八百政と　二人きりにしてくれへんか？』傍らで硬直している準幹部二人に告げて、

そのかれらがボクと八百政の会話が届かない距離になり　わたいは　八百政に云いました。。。

リク「あのナ・・・」　八百政「なに？・・・」

リク「ジツは、ワシ…癌に罹患している・・・ホンマのことヤ、既にステージⅢからⅣらしい。。。」

八百政「ええっっっ！？　本当なのか！？」

リク「ああ　甲状腺の癌だとサ。ナンで罹患したかも思い当たりがアル」

八百政「そんな…ウソだろ？？」

リク「ホンマにウソで済んだら　どんだけイイか　ははは・・・せやからナ、マジでもって　今のワシには《時間が無い》のヤ。せやよって、今さっきのよな毒吐かせて貰った。酷い事云った　カンニンな・・・」

八百政「リクさん・・・・・こども食堂や同期のホリさんを心配するより　まず・・・そんな事象を心配していてイイのか？　怖くないのか？？・・・」

　　　　　　　　　　　　　　

リク「ああ・・・本当は…怖いヨ・・・【　夜中に飛び起き　叫びだしそうになる・・・　】、でもナ、ンな弱く情けないテメエだけどサ、《クタバるまでに白黒つけなならん事が山積み》ってのも事実なんだ　ああ・・・」

八百政「だが待て！　正直、リクさんへの　その診断にはおおいに疑問　疑義がある。《セカンドオピニオン》…所属の異なる医療機関で早急に再検査しようよ！！最大協力する　ボクらダチ、盟友だろが！」

・・・痛み入るワｖ八百政ヨ・・・そのご厚情には素直に感謝申し上げるが・・・ジツは・・・ワシのことよりも、《即刻で　とある調査をして欲しいんだ　うん》

ワシの　家系的な領域、第六感なんだが…ホリの件、それの導火線が　今にも火が付きそうな、ンな予感してならないのだ　うん。

コレはナ…港のリク　一世一代の《保険》であり、同時に　警察組織と刑法・・・それすらを手玉に取るカラクリの仕上げ作業なんだ　ああ・・・出来るのはキミしかこの世には居てへん　頼めるか　どや？？

　　　　　　　　　　　

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にわか雨の後　湿気がこもりムっとした風が吹く　ハマ中華街の　香港ロード、
　　　　　　

殆ど来訪客らも足をとめない　古びた　中国骨董の店、

　『そうか…港のリクから聞いて、その使いの者かオヌシは・・・』

「ええ…だから、知らぬ存ぜぬって、表層的態度は要りませんから・・・《マオ老子》…」

　　　　　　　　　

八百政からそう云われた　痩せた老人　マオ老子は、

老子「隠さんヨ、いかにも・・・このチャイナタウンには　そうさな…３件ほど、《闇社会の住人専用の、脱法的医療機関》要は…《ニセ医者》が存在する　ああ」

　　　　　　　　　　　　　

八百政「やはり…ですか・・・」

老子「でも、日本政府発行の医師免許が無いというダケだゾ。技量は高い　腕は確かだ。八百政とやら、そういう闇の病院が、唯一困っているのはなにだか判るかオヌシ？？」

八百政「ええ・・・それは…《手術・輸血用の血液の確保》…それですよネ？？」
　　　　　　　　

老子「ああ　いかにもじゃ・・・利用患者、ヤクザ者が多いからナ、銃だの刃物で　撃たれた斬られたってのが多い。」
　　　　　　　　　

八百政「業務上で、《輸血用血液》その需要に日々苦慮しているってことですよネ？」

老子「さよう…しかし、いくらなんでも　まさか《赤十字センター》を頼れないからナ　闇の医者は（笑）　だから・・・この　チャイナタウンの界隈には・・・【　闇の《売血所》それが今も存在　稼働しておる　】・・・絶対に外の世界に他言するでないゾ　八百政とやら。消えるゾこの世から。それにしても…この最大タブーに辿り着いていたか　リクの奴は・・・」

・・・心配はご無用ですよ　老子。あいにく今は　社会正義を追求しているヒマなどありません。

なんでも、医療健康保険でなら、輸血血液はさほどの価格ではないが、闇で買い集める　その値段って意外に高いそうですね？

たしか…４００ｃｃパックでの売血で、売血者には　八千円だか支払うとか。。。この売血ビジネスが綿々と滅びない訳だ・・・

　　　　　　　　　　

昭和２０～３０年代の頃の《売血》と異なるのは・・・なんといっても昨今は《肝炎ウィルス》《エイズ》なんかも有る…安全性確保の面で、

売血しようって人間、その血液抜き取りの際に、【　すべての血液に関するデータ　】それのサンプルを完璧にデータファイル化して　保存しているってことです　違いませんよネ？
　　　　　　　　　

老子「で・・・リクとオヌシは…その《データファイル》を…貸し出して　見せて欲しいと・・・もう一度訊く…正気かオヌシら？？」

・・・すみませんが　至って正気です　ええ。マオ老子、アナタが‥・その問題の《闇医者利権》に深くかかわる、ある意味　実質的経営者でもあって、利益を得ているって事実も　港のリクさんは掴んでますヨ♪

　　　　　　　　　　　　　

マジですが、事を急ぎます　ええ。《貸し出してください》って　お願いよりもむしろ・・・ボクらとしては《貸しなさい》ってことです　ええ。

老子「仮に　《断る》っと、そぉ返答したら？？」

・・・はい　仮に《その時は》・・・港のリクが、どんな手を駆使してでも…【　盗み出して　】・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　くだらんジョークだと思わん方がイイですよ老子…

その際ですが、用が済んだならば、もぉ２度と・・・データー使用が出来ないように、ズタボロにして叩き返すデってイってます（笑）

・・・ね？マオ老子？　アナタだって内心では判っているでしょう？？もはや　アナタが育て上げた港のリクは、アナタを遥かに上回るモンスターへと成長した・・・

雑賀忍者の子孫であるリクですヨ？　そして…中華街をウラで取り仕切るアナタをはじめ　古老連に純粋栽培…【　悪魔へと育て上げたのはアナタらなんだ！　】

敵のアジトの建物　そのシャワー室に３日間　音もたてず忍び込み、一切の音すら立てず、チャンスを待つ・・・それが出来得る精神力持つ人間ですゼ？　港のリクはネ。

　　　　　　　　　　

　　　『レイモンド・カークイ』も『港のリク』も　みんなアナタが産み出した…

それに・・・あんまりナメないで欲しいですネ・・・このボクとて、その超ヤバのデータが、ドコに隠され　隠匿されてるか？それについては大体の予想は建ってますから　ええ。

そんな超ヤバのデータを　ネット空間ＨＤの　クラウドに保管するほど　アナタ方とてバカではないでしょう？？・・・あくまで　貸さないって言い張るなら、【　見事に盗み出しますヨ　】ええ♪

ね？？　迷い悩むだけ　それは無駄な作業なんですヨ、ぶっちゃけ　マオ老子　アナタには選択肢はナイ・・・心配ない…【　わるいようにはしねえからヨ♪　】港のリクよりの伝言です（笑）

　　　　　　　　

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・・・明後日には入院だ。。。　なんとか…及第点の《後始末》をこなし終えたかナ？　って　その時期。

【　それは　】…唐突に訪れました　はい。。。

部下のショーゴがマジ慌てて…『リク先輩！！タイヘンですっっ！！　ホ…ホリの親方が！！【　まだ九歳のおんなの子《身柄略取して》・・・現在逃走中だそうです！！』

　・・・やはり・・・遂に《この日》が来たか・・・あのホリが営利誘拐なんぞに走る訳が無い、おそらく事実が逆なんだろう、ホリ、アイツが　たとえ汚名を着せられようとも・・・
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　ついに…あの「仁王」がキレたか。。。

身を張ってでも、母親マリアの手から　引き剥がさねばならない、デンジャラスで深刻な状況が発生深刻したのだろうって思う　ああ。。。

云うならコレは《安全への逃避行》だ。　だが・・・ぶっちゃけ　ホリよ…オメエと、みちこが無事に逃げおおせる場所なんて　ドコに在るってんだヨ　ああ？？・・・

貢がされ…恐喝され続けた挙句が、ホリに与えられる　それが、誘拐犯の汚名ってか・・・

勝手きわまる母親マリアは、その厚化粧を歪めて・・・我が子を掠取された不憫な母親を　ウソ泣きで演じる事だろう・・・

　　許さんゾ　ワシは。。。

デスクの電話が鳴る。八百政だ。

　　　　　　　　　

『もしもしリクさんか？例の大事な捜査、間に合うかどうかのギリになって済まない、けど　よぉやっと判明した！スタンバイしてるマー坊に指令出してやってくれ！スグにとりかかる！』

スマン恩に着る。成功確率は低いが…どうにかなるかも知れん。。。マー坊に　『予定通り　開始してくれ』と告げます。

おねだり刑事のＡさんにデンワ・・・『どうでしょう？？ホリの逮捕・・・ホンの少しでも《時間稼げますか？？》』

　　　　　　　

　　　　山本太郎センセに習って、牛歩戦術も　いつまでもは…

Ａさんは「おお、長年の相方Ｂがヨ、移動で　栄署に居て助かったワ。だが…そろそろ限界だ・・・Ｂなりに必死なんだ判ってくれ！１度は記載期日が間違ってるって事　偽って…２度目は、訂正印では済まない、漢字をワザと間違えて…３度目は　書き上げた書類に大量のインクこぼすって荒業、なんとか時間稼いだツモリだが　ぶっちゃけそろそろ限界だ・・・」

リク「具体的に・・・あと何分ぐらい時間稼げますか？？事件報道が発せられて、各所に非常線が敷かれるまでの時間は？？」

Ａさん「保証の限りではないが・・・持って　あと３０分ってとこじゃねえかナ？目算はホントにアルのかリク？？」

今朝　目覚める際に　ムシが騒ぎ・・・もしやと思い　職場にバイクで来ていて正解だったワ　ああ。
　　　　　　　　　　