ココロは荒くれ！カラダは乙女？？

　　　　　　　

A（ﾂｯｺﾐ）[ども！《骨壺収集家》でぇす♪　われわれ大阪から来たんですけどね」

B（ﾎﾞｹ）「そうだんねんそうだんねん！」

A「それ関西弁じゃないよぉ～～・・・」

B「大阪と東京って全然ちゃうんですよね。」

A「全然違いますからね。」

B「まず《東京都》と《大阪府》で…《名前が全然違います》もんね。」

A「そこはええやろ。」

「そこはええんか～い！　通天閣通天閣！」

A[言うてますけども！どういう意味なんや！」

B「いや…今は1人でいたいからあんま触らんといて。今は1人でいたいから…」

A「じゃあ人前出んな！！」

B[東京っつったら奇麗な方が多いやんか。」

A「そうなんですよね。」

B「道歩いてる人全員ね顔の色が虹色ですもんね」

A「なってへんわ！」

B「東京っていうのは最先端なものが多いねん。」

A「そうなんですか？」

B「じゃあここで最先端相撲ギャグやります。・・・はっけよ～いググった！なるほどね～。」

A「やらんでええわ。もうええわ。」



「なんやて？ケンスケ…《コメディー骨壺収集家》コンビ解散したと思モたら、今度はケンスケが　お笑いヤメて郷里帰るってか？？」

わたいが　そう訊くと　カズホは沈鬱なカオつきで・・・

「ええ　そのようなんス。チョイ前みたいに、大阪弁でマシンガンみてぇにガンガン！しゃべくってりゃ　客席は大爆笑って、その時代も終焉したようで・・・」
　　　　　　　　　　　　

「時代性・・・客の好みはコロコロ替わるからナ。実際のとこ、あのコンビがレギュラーやったハコ、あの　ライブ寄席も、最近　ヒト入ってないって聞くし」
　　　　　　　　　　　　

「ケンスケとは、リク上司もイッショに　荒くれモツ焼き酒場で飲みましたよネ？いよいよ仕事が減って…金欠になると　このハマ港で　日雇いの荷揚げ仕事させてたんスけど、昨今じゃ　バイトの筈の荷揚げ仕事がスッカリとメインになっちゃってて・・・」

「ああ　ケンスケ、そこそこ　売れるセンスは有った思うがナ。愛嬌充分あったし　アイツって独身か？」
　　　　　　　　　

「いえ、上司も知ってますでしょ、カモメ通商って、香港・台湾専門の輸入会社　そこで事務してます　ミユキって、ケンスケよか　３歳年上の、なんか　元、性風俗嬢だったってウワサのおんな　それとズっと同棲してます」


リク「。。。あのナ・・そ～ゆ～さしたる確証も無い、無責任な世間のウワサ　安直にクチにしたらアカンて！おそらくは　顔立ちがホンのチョっと　仇っぽいダケやと思うゾ。」

カズホ「すんません・・・」

リク「それにダレかてヨ、好き好んで風俗なんぞの門叩くかって。ウワサの真偽はどうあれ、今はマジメに天下の正業に就いてはるヒトをアレコレ述べたら残酷ヤ」

カズホ「それにしても・・・リク上司？　もはや《お笑いの　旬の時期》ってのは　終わったのですかねぇ？？」

「うん　そうやナ」っと　わたいは続けて　話出しました　はい。

　　　

エエか？？　NSC(吉本総合芸能学院)は、毎年1000人以上が入学。ワタナベコメディスクールは約300人、JCA(人力舎)は約100人、

松竹芸能タレントスクールも約100人、ホリプロ笑売塾は約60人、東京アナウンス学院は約80人と、毎年　未来の　お笑いスター目指し続々　若いのが入学しているって現状。

他のお笑い系事務所にも養成所があり、それら全てを合計すると1年で1700人以上がお笑い養成所に入学していると推測されよるやん　わかるか？？

　　　　　　　　　
　　　　　　　トコロテン方式に　ドンドン押し出されてく・・・

こんだけ芸人が増えてくると、全員が劇場に出れるんですか？という部分で問題になってくるわナ。

ぶっちゃけワシの計算では、中川家さんまでで終わりだと思うんですよと、やはり…劇場数と芸人数の比率が合わなくなっていること。

TV出演はモチロンのこと、各寄席や　ライブの機会そのものでの出場のチャンスが無いじゃん？有力事務所のプッシュも無い　お笑いの新人はツラいわナ　うむうむ。。。


『ジャンボ宝くじ』の当選金が　ドンドン上がってるやロ？どういうカラクリやそれ？？



きわめてシンプル・・・『そんだけ発行枚数が世に出てる』ってこった。そ～すっと当然…テメエがゲットした宝くじの《当選確率が下がる一方》　せやロ？


だいたいにおいてナ、《芸》と名の付く　すべての領域に共通するKEYワード　それは【　食えない　】ってことだ　ああ。

芸能やお笑いにかかわらず、世のすべての　業種・業界には《適正人数》ってのがアルわけわけ。それの比率がウマく機能しなくなると、全体が　揺らぐ・・・


このワシを　この世に送り出したアホ親父、てんで売れへん３流ミュージシャンだったからナ、

ぶっちゃけ　親父が音楽活動《そればするほど》ウチとこの家の家計は貧困に喘いでた（笑）
　　　　　　　　　　　　


音楽の世界で　サイショに激震を受けたのは《クラシック界》よナ。終戦後から、全国単位で　音楽教師や、地方交響楽団の団員とかの需要がイッパイあって、

それらが充当されるまでは《良かった》。でも、イイ事やけど、もぉ戦争などは起きない　平和な世になってますやん？

国公立や　私学の音楽大学や専門校、それを卒業した若い人材が　毎年　定期で世に放出される・・・どうなる？？
　　　　　　　　　　　　

もはや、どんな地方楽団でさえもがヨ、特定楽器の奏者がヤメるって際でないとなけりゃ　新規のオーディションは開催しないって現状・・・


ウチとこのオヤジにしてもが、世の中の　シンセサイザーやサンプリングマシンって、電子楽器の進歩と普及で、も～カンペキに　そのクビ絞められた・・・

そらそ～だ・・オモチャみたいなＫＥＹボード鍵盤と　音源モジュール、それとパソコンでもあるなら、
　　　　　

狭い四畳半でも、ベルリンフィルと変わらない《音》が容易に作れちゃうンだからサ。アル中　薬中って、扱いづらいミュージシャンなんざ　制作現場じゃ用済みの廃棄処分、７０年代に比較して　約９割の楽隊稼業の人間が　失職により　業界からアシ洗ったそうヤ　ああ。


残念かも知れんが・・・《お笑い》だって、リッパに《そのパターン》よ　ああ。

おそらくは、出来てはスグにツブレてく、新規開店のラーメン屋どころのハナシじゃねえゾ？

ベテランのお笑い・漫才師で、舞台に出るなら　客席　沸かすも覚ますも自由自在の秀でたスキルの　ンなヒトらですら、現実として　１０年前よか確実にしごとは激減してるのヤ。

　　　　　

もはや　ワシ思うには、お笑いの業界は、生き残りかけた《サバイバルレース》それだって思うデ。そして…それも　北極圏のシロクマと同様だワルいけんどナ。

頼るべき氷の氷面はドンドン狭小化し、終いにゃ　今立ってる地点すら溶け失せて、哀れガバゴボゲベ・・・って、溺れ死にかもヨって。。。


・・・ごくごく　冷静に考えようヤ？？　《頑張りさえすればいつか！》って…ぶっちゃけ　ンな業界とチャウやろ　お笑いって？

メゲずに　この先も頑張るのも《正解》・・・で、いっそのこと　見切りつけて、業界からアシ洗う…それもマッタクの《大正解》ヤって思うデ　うんうん。


　　（・・・でも…ヤメちゃうのかぁ　あのケンスケも・・・寂しいナ。。。）

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《ハマイチ　京浜港湾工事株式会社》という、世間にはあまりに知られてませんが、ぶっちゃけ　その歴史たるや…横浜港が文明開化で開港されたと　ほぼ同じ歴史を有する　

その分野における　老舗中の老舗で。典型的な一族ファミリー企業でもあり、経営陣と社員は親子も同然、旧い体質の　滅私奉公的な運営で　２１世紀の今まで継続してきた企業で。


お船は海に浮いてます　当たり前。。。横浜港も　年々　大型船の来航が増えてます。

ま　大きいことはイイことなのでありますが・・・問題は《海の地面》である　海底が、その大型船がムリなく　浮かぶ《深さが無いと》

遠くの地より満載した貨物を　港へ降ろす事もかなわない訳で。。。


それも有って、主要な産業港ではブランク無く、自然の潮流で運ばれる　海底の土砂を削って　排除・処理する　《　浚渫（しゅんせつ）　》という作業をしています　はい。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　掘削工作船でス

ハマイチ工事会社は、老舗企業故に、自社で《グラブ式浚渫船》って、海面に浮かべている工作船を所有している強みで　会社としての規模は中堅でも、これまで波風も経たない　一応の《優良企業》として　ハマ港に君臨しているといえましてネ。


そこの　９代目になる青年社長、《三ツ木》リクよりも５歳ほど年上ですが、それでも歳が近いからって理由で　港湾会議所のパーティーで知り合い、半月に１度は逢うって関係でした　はい。

　　　　　　　　

三ツ木はアイデアマンです。今日も、『ハマ・ベイエリア地区　スマイル計画』って・・・企画書の素案を携え　オルグに回ってきていました。


三ツ木「っと・・・ね？　この計画に沿うなら、リクさんとこみたいな会社業務、それで日々続出する《廃棄食物》モノによっては、ただ捨てるダケのモノに、金払って業者に持って行かせたりですよね？それが一気に解決！廃棄するリスクも少なくなる　イイ事尽くめです♪」

リク「ふむ・・・消費期限寸前の食材を　有効利用した【　子ども食堂計画　】ですか。。。でもねぇ・・・ぶっちゃけ、このプランは果たして・・・ホンマにイイ策なのかなあって・・・」
　　　　　　　　


三ツ木「 子どもの貧困対策として注目を集めているのが　この《子供食堂》ですヨ！食材は寄付、調理は地域のボランティアが手掛けることが多く、無料または百円程度で食事を提供する。って方式」


リク「けど・・貧困家庭の子どもがどのくらい、来ているか分かりませんやんか・・・困っている親子というより、安く健康的な食事ができるから来たヨって　フツーの家庭の利用じゃ　ヤル価値すら曖昧ってゆ～か・・・」

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　『ママ友交流会』になって意味あんだろか？？（－－；

三ツ木「それは後ろ向きの意見ですヨ。いいんじゃないですか？ごくごく普通の家庭での利用が有っても、食堂の中にも《明るさ》は不可欠だしね」


リク「せやけど　三ツ木さん・・・ぶっちゃけ、アナタ　《飢えた経験》アリませんやろ？代々社長家の跡継ぎ育ちで。。。わたいは　思いますねん、【　本当の貧困層は来ないと思う　】って。だって、 情報が伝わらないし、マジで生活困窮の状態の家には。救うべき困窮者がイチバン　情報弱者。意義は理解します　でも・・・チト　中途半端だとしか・・・」
　　　　　　　　　　　

三ツ木「貧困だからという特別扱いもおおっぴらにはできないから 　誰でも利用できる、とするしかないのですよ。確かにずる賢い奴らはそういうのをすぐに嗅ぎつけて集まってくる かも知れません。でもそれでもボクはやるべき意義とオトナとしての《責任》が有るって思う」


リク「わたいはネ・・・問題は　その《オトナ》の方だと思いますねん　ええ。マトモに働かず子育てせず《子供食堂があるからいいや》みたいになっては　かえって問題の深刻さを助長しはしないか？？って。 他人の善意に付け込んで、格安食堂扱いするのは間違っている！ ！連れてこいンな無責任な親　はっ倒したるけんワシが！でネ・・・結果、そういう輩が集まる場所として世間に評判が立った挙句が・・・本来　利用して当然のヒトらが利用しづらくなるって　そないなったらどないしますのん　え？？」

　　　　　　　　　　　　
　　　　　「ごはん」＝「外食」＝「誰かが作る」って発想はキケンです…

　
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　（差し込み　《合いの手漫才》）



リク「や～僕ね昔からホラー映画が好きでね。」

自動合いの手ロボット「怖いやつ？」

リク「なかでも『学校の怪談』ってのが好きなんやネ」

合いの手「独特の怖さがあるよねアレ」

リク「学校って　なんか魅力的やないですか？理科室とか保健室　　夜の音楽室とか」

合いの手「そうそう」
　　　　　　　　

リク「可愛いコのたぶん唾液がついてるリコーダーとか、ミョ～に湿った　体操着のブルマとか♪」

合いの手「そらヘンタイだよ・・・」
　　　　　　　　

リク「でこないだの晩　忍び込みましてネ　近所の小・学校」

合いの手「不審侵入じゃんか！チャンと届け出せよな！」

　　　　　　　　　

リク「怪異は・・・スグにあったのだ。。。正門の入り口くぐった途端！　キ～ンって・・ドタマに響く強烈な《頭痛が》」

合いの手「いきなり訪れたか？？」

リク「いえ、《止まりまして》ピタリと♪　ええ。朝からズっと悩まされてたのでおますが」

合いの手「とまったのかいっっ！！」

　　　　　　　　　

リク「こわごわ校舎に入って歩いてて、階段、昇ったンやネわたい。いつもなら《１２段》の筈の階段が・・・ナンでか？《１３階段》おますねんデ　コレが！」

合いの手「ビビりますわな」


リク「ったら、それ・・校舎がボロで　上がりがまちのところが大穴空いてまして、知らんからウッカリその中へ　あああ～！！ってわたい転落・・・」
　　　　　　　　

合いの手「あぶない！！」


リク「ったなら、運よく　夜間巡回のセコムの警備のあんちゃんが居合わせて、すんでのとこで　助けてくれはってン♪」

合いの手「九死に一生ですな」


リク「ありがとう！危ないとこヤった　ココからから落ちてまうとこやった。兄ちゃんがごっつい腕で引っ張ってくれたからな。やっぱ兄ちゃん絶対学生時代なんかヤっとったやろって訊いたら」

合いの手「うん」

リク「警備のあんちゃん　胸張って…《ええ　帰宅部ズっとヤってましてネ♪》って誇らしげに」
　　　　　　　　

合いの手「帰宅部はヤルものじゃねえだろが・・・せめて柔道部でも入ってろよと・・・」

リク「それから　命の恩人とサンザン盛り上がって話し込みましてナ」

合いの手「こらこら・・・警備員の兄ちゃんとダベっててどうすんだ？？」

リク「名残惜しかったけど、先を急ぐからとそこにて　お別れ《また　次の《電波組INC　の秋葉ﾗｲﾌﾞで逢いましょう！》って約束交わして別れて・・」
　　　　　　　　
　　　　　　ヲタ芸　磨いておこぉゼ♪　って

合いの手「オタク同士の集会かよっっ！！」


リク「ビビリながらも進んでいってな音楽室の前を通った瞬間や。聞いたことがあるピアノの曲が聞こえてくるねん！」

合いの手「ティロロリン！ってか？？」

リク「そう　で・・・次の瞬間　耳に入ってきた声…《ピアノ売ってちょうだい。～♪》」
　　　　　　　　

合いの手「違うだろがこらっっ！！」

リク「みぃんなまあるくタケモトピアノ～♪」
　　　　　
　このダンサーのおねいさんらはダレなんだ？？

合いの手「よしなさい！！」


リク「ったら今度は…！ダダダダーンとか流れるねん！」
　　　　　

合いの手「ベートーベンの《運命》か！？」

リク「チャいますって《ダダダダーン　ボヨヨンボヨヨン♪》ってナ」
　　　　　　

合いの手「もぉ平成生まれのヒトは知らねえよ　その元ネタ！！」


リク「ほなら…ピチョンピチョンて音がするからバッて見てみると天井から血が落ちて床が血だらけになってんねん！」

合いの手「わあ。。。っっ！！」

　　　　　　　　　　　

リク「そしたら今度は…《チョっと男子ぃっっ！！掃除するほうの身にもなってよネ！！》って…エラい怒られて・・・」

合いの手「クラスのうるさい女子かいっっ！！」

リク「余計なことまで言い出しやがってヨ《男子が遊んでる。ほうきをギターみたいにするから…。ツインギターはやめなよ。バンド解散の理由になりがち。もっとアルフィーみたいに仲よく》などと・・・」
　　　　　　　　　　

合いの手「もぉ　ナニいってんだか　ぶつぶつ・・・」」


リク「そしたら暗闇にナ、ざんばらの長い髪振り乱して　額から血ダラダラ流したオンナの幽霊がおるわけよ！」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　ンぎゃああぁぁっっ！！

合いの手「ついに　出たかっっ！！」

リク「苦しげな声で・・・《うううっ！！　ナンで勝手にぃ！《西松屋チェーン》《大和ハウス工業》《アマゾンジャパン》なんかにスポンサー替えたのヨ！？　東芝ドコ行った？？》って」

合いの手「《サザエさん》かヨっっ！！」
　　　　　　　　

リク「で・・・《ワタシをコロしたのはオマエかあっっ？！》ってドンドンってくるから　必死でコッチは《ちがいます～～！！》って」

合いの手「そりゃ必死にもなりますわな」


リク「で・・・《オマエかあ！》《ちがいますー！》で　それからタイヘン・・・夜明けになる迄　これが延々と《水掛け論の応酬》でナ」
　　　　　　　　　　
　　　　　　ヤな『朝ナマ』だなあ・・・（＾＾；

合いの手「マジメに聞いてりゃ　くそっ・・・」


リク「ったなら・・・いきなりグランドピアノの蓋がガバ！！っと開いて・・・この隙間に《猫のタマがいて踊ってる》ンですよね～～ビックラした」
　　　　　　　

合いの手「そら　サザエさんのオープニングだろが！　もうイイよ！！」

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　　七に二をたしゃ九になるが

　　九になりゃまだまだいい方で

　　四に四をたしても苦になって夢は夜ひらく

　　
　　サルトル マルクス並べても

　　あしたの天気はわかねえ

　　ヤクザ映画の看板に夢は夜ひらく

　
　　風呂屋に続く暗い道

　　40円の栄光は

　　明日のジョーにもなれないで夢は夜ひらく
　　　


　　八百屋の裏で泣いていた

　　子供背負った泥棒よ

　　キャベツひとつ盗むのに涙はいらないぜ


　　赤提燈に人生論

　　やけに悲しくつり合うが

　　コップひとつの幸せを

　　なんで飲み終る


　　生まれ故郷の小泊じゃ

　　今日もシケだといっている

　　現金書留きたといい走る妹よ


　　本当に行くというのなら

　　この包丁で母さんを

　　刺してから行け行くのならそんな日もあった

　　　

　
　　夢は夜ひらく唄っても

　　ひらく夢あるじゃなし

　　まして夜などくるじゃなし夢は夜ひらく

　（三上寛　夢は夜開く　１９７０年」）


・・・まっさか　このよな唄が・・・今のテメエにピッタリと　降りかかるとは思っても居なかったよ　ああ。。。

ミユキ？　なんだ寝ちまってるのか　寝息立てて。。。白髪増えてきたなオメエも。。。
　　　　　　


スマンな・・・オメエのサイフから借りた７万円…返すアテはしばらくナイわ。。。

ああ　そうだ　オレはバカだ　わかってる。。。ここのとこ　儲けにもなんねえ　お笑いの仕事に、未だに未練たらしく　ぶら下がっては喘いでる・・・

常識、理の当然・・・４月になるなら毎年、意気の良い　若手の新人が続々と誕生するんだ。

３０も後半となりつつある　このオレなんぞが座るべき席なんか　もはや　お笑いの業界には用意もされてない　それは充分判ってるさ　ああ。

　　　　　　　　　　　　　　

　・・・怖いんだ。。。ぶっちゃけ　朝になるのが《怖い》・・・夢から覚めて、それも十分に悪夢なんだけどナ、仕事のお呼びすらかからず、このコ汚ねえアパートに膝抱えて　燻っているままの自分の姿を自覚することが。。。

世に飛び出す直前だって　テメエすらを胡麻化しては、出番も無いのに　ライブ寄席の楽屋行って、売れない仲間同士でパ～パ～　バカ噺しての現実逃避、それから【　抜け出せない　】


なあ？　眠ってるならそれでもいいよ　うん。少しでも意識があるならば、ひとつ　聴いちゃくれないか？？

もう１度だけ・・・このオレ　信じちゃくないか　？？？・・・

・・・お笑いからはアシ洗って・・・オレと一緒に　郷里帰るの、付き合ってはくないだろうか？？

うん　誓う。違う人間になって　骨身惜しまず　今度こそ　懸命に働くヨ　ああ。オレの実家　しがないカマボコ工場だけど、いつか　カリスマ蒲鉾企業になってやらあ。


結婚もしよ　な？　正式に籍も入れるんだ　ああ。式どころか　指輪も買ってやれないが、横丁の古いあの写真館で　写真だけは録ろうヨ　な？


クーラーも無い　残暑蒸し暑いアパート　静寂の闇の中、通りかかるクルマのヘッドライトと、近所の　焼肉屋のネオンだけが　薄明りとして入ってくる室内で、

ケンスケのすぐ脇で、半身で　寝返りをうったミユキは、あおむけの形で　眼を閉じたまま、聞こえていたのか？・・・

　　　　　　　　　　　　

軽い寝息のリズムが乱れないままに　なんでか、妙に満足そうに　「うふふ…」って　軽く笑い　それをいつまでも　脇で眺めているケンスケでした。


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リクめのような《ギリギリのカタギ商売人》それにとって　《情報》はまさに命綱です　ええ。

どんだけか　仕事とかおサボリして　リラックスしてても、最後の部分での緊張感は失わずに居ます。

《ダイトク生命ホールディングス》の『不正会計・不正取引』辞職社員による内部告発が有り、

　　　　　

会社は　東京地検から　内内ではありますが、内部調査を実行され　連日　本社幹部が任意聴取受けているって、

徹底したダイトクによる　新聞各紙への《広告出来（しゅったい）攻勢》で、必死にこのスキャンダラス事案を押えておりましたが、

それでも　ボクちんのような《タカの目の住人》を胡麻化すのはムダでした　はい。
　　　　　　　　　　

『待てヨ…ダイトクっていやあ、三ツ木のハマイチ工事株式会社の、増資した株式を　質に入れたカタチでの　主要支援企業だよナ？なんぞ起こらにゃエエのやが・・・』



　・・・なんですって！？　今になって御社は…ウチの社への《事業支援契約締結》それを　一方的に白紙に戻すって！！本気ですか！？

ダイトク社員「はい。残念ですが今回、御社との支援関係をいったん白紙にする経営判断が為されましてね。」

三ツ木「そんな　無茶苦茶だあ！！　抜き打ちにこれは納得できませんよ！」
　　　　　　　　

社員「でもね　三ツ木さん？《相応の事由の発生によっては、当方　支援側が資金提供を中止若しくは精算できるとする》って、チャンと契約の際　書類の約款にも記載されてます　ええ」

三ツ木「うぐぐっっ　！！」

　　　　　　　

社員「まぁ…御社とは弊社　長いお付き合いです。今回　いかにも出し抜けだってのは認めます　ええ。それゆえ…《猶予期間を差し上げましょう　一か月》御社がこれまでに振り出した小切手及び　増資分の株券、少なくともその８割を期限内に《買い戻してください》申し訳ないですが　期限を過ぎましたなら、第三者への【　債権譲渡　】・・・ま…新たな債権者が筋の良い企業やヒトであればよろしいのですが。では　確かに通達しましたヨ？」

　　　　　
　　　　　振り出した債権が　市中に出回ったなら、その会社は…


　『　（会社の危機だ・・・どうすりゃいい？？）　』


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　　　　　　　　　　　　　次回　後編へと続きます　はい