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荒くれ文学館【 猪鹿蝶 】

 リクでござりますル
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    21歳当時 バンドでのコスプレ(なつかし~)


なんや? タコ助 オメエまたカノジョにフラレよったってか?(笑)


ま・・元気出しぃて♪若いうちダケやデ、何度 失恋しても立ち直れるのはサ♪


あん??『おっちゃん 《オンナの心理を学べる小説とか教えてくれヤ》やて??


う~~ん・・・ぶっちゃけ そりゃ「迷子に道を尋ねる」のとイッショなんやけど(^^;

ぶっちゃけ・・このおっちゃんにも『てんでわからへん』・・・。ワシが教えて欲し~ぐらいねんマジでナ。



だけどナ、そないにクヨクヨすることあらへん。あのナ、「女性心理」ってなモノをだ・・・


ワシは思うのやけんども アレコレとカバチかまして 「机上の論理」で考えても ああいうのは《しゃ~ない》って思ってるンだワ ワリとマジにネ。

こういうのんはヨ、心理学の権威のセンセに相談しても「意味ない」って思うワ。

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おっちゃんは真剣に思うのやけどナ・・もっと こう、身近な・・・

格好の教本が居てますやん!タコや オメエの母親と、その母である 婆ちゃんを 見たりぃヤ。

タコからすれば モチロン恋愛の対象やないし エラいオトナの世代なんやけどナ、ぶっちゃけ アレも《リッパにオンナ》やでぇ(笑)


要はだナ・・・やっこさんら「オンナ」が、『どういう《構造》・・それでもって モノ考えたり 行動するものか??』って・・・

それを「習う」ってんではなくて「慣れる」・・・それがイチバンの早道やってワシとしては思うわけヨ。


1冊 オッタコに お勧めしたい本がある。おっちゃんが好きな作家で『 久生十蘭 』なのやけどネ。

 作品名は【 猪鹿蝶 】。ごく短編で、「青空文庫」で公開されています。


 http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/52223_43410.html

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この作品でっけど、ひとりの女性《私》の、おんな友達らしき 《さきこ》へ、電話口での 一方的な『独り語り』で終始するって、当時としては独創的手法って言われたそうヤ。


文中の表現で 推察できますこのハナシの時代設定は『終戦から6年』、電話の「交換手」云々ってくだりから考えて ようやっとGHQとかの占領政策が解かれてきている時代であろうと。

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この「独り語りの女性《私》」なんですが、全体を通して感じられるのは、ある程度以上の社会的地位の旦那を持つでしょう、典型的【有閑マダム】って感じでナ、

当時を考えると 多くの庶民らが 敗戦後でまだまだ苦しい生活に甘んじていただろうに、プチ金持ちの「オナゴ」らのドタマの中身ってのが、ジツにロクデモない・・・
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胸倉つかまえて『ドタマの中それしかないンかい うらあ!』って、ドヤしたくもなる うむうむ。

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          当時 お隣では「朝鮮戦争」の真っ最中で・・・

正直・・・あまり、コッチ読み手としては、共感とか 思い入れが出来ないタイプ。わたいならば 現実に「こんなヒト」が目の前に出現するならば・・・

チョっと、距離を置いて 深い部分までかかわらないだろうって考えるわナ きっと。

積極的な意味での「悪人」とか「意地悪」とも呼べないが、この「独り語りの女性《私》」に、なんていうか・・・読んでいて『ああ・・この女性には 本当の《親友》は多分ひとりも居ないンだろーナ・・』って、フトそういう気分にさせられる。



で・・・この作品「猪鹿蝶」を タコ助に薦めるか?? っていうならば、

全体が・・・『いかにもオンナの考えそうなアタマの中身が透けてイマジネート出来る』ってとこ。

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        ココロのズっと奥に隠匿される「欲望」も
    
まったくもって・・久生十蘭ってヒトは、ホント・・「人間の本質」を端的に捉えるのがジツに巧妙!

わかりやすく言うならば『あ~~っ!! あるあるあるある~~っっ!!』なの(笑)


当然やけど 女性かくじんには、それぞれ個性や特性が有ってしかりやけどネ、「物事を勝手に断定する」「後先関係なしに勝手に行動する」「けっして額面通りに受け取らず邪推する」「自己矛盾に直面すると 反省するよりもキレる」って・・(^^;

あと・・「常に反目、密かに出し抜こうと画策するくせに なにかっちゃ《ツルみたがる》」って まさにオンナの行動の真骨頂を この短い短編の中身にすべて網羅してはるのやから 素直に『凄い!』ってナ。

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ハッキリした年齢はわからないものの、おそらくは、今現在のリクめなんぞとセイムセイムなんだとも思われるけどナ。

電話中で この《私》」、サービス精神の発露ってのか、自分の容姿だとか体型を やや自虐的に表現するのですが、半面で、《しきこ》という問題となる女性登場人物がいるのやけども、、

その《しきこ》に、ハンパないぐらいの対抗意識もあきらかに抱いているって・・

よく居る(?)やろ? 『アタシっておデブちゃんよネ?』ってコッチに話ふられて ついウッカリ『そうですネ』なんて返答しよ~モンなら『きいいい~~っっ!ダレがデブよ!?失礼ね(怒)!!』ってキレるヒト(笑)(^^; 要は「そんなタイプの女性」。
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《言葉転がしの妙》がウリの 久生十蘭ですからネ、すべて十蘭の脳内で組み立てられた筋なのかも知れませんが、

それにしても、なんていうか・・・妙に【リアル】なんだ この作品はネ。

インスパイアというか、おそらくは「元ネタ」となった、《電話での女性の物言い》があったのではないかな?とも思います。

松任谷由実サンが、曲の歌詞のモチーフを取材に、東京 用賀付近の、深夜のファミレスへと出かけ、そこにてカップルや、女性客同士の会話をフィールドワークしているっていうのは有名はハナシですが、

ひょっとするなら 十蘭も、同じようなロケーションでの『プチ金持ち階級の女性の電話』に なんらかのヒントを得たのでは?


 荒っぽく 「かいつまみます」と・・・《私》は《さきこ》に銀座の たぶん資生堂パーラーあたりから電話かけてるようで。
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さて「しきこ」はいやな男につきまとわれて、自分は死んだことにして大阪方面へ引っ越してしまった。

その男は「きず」という名前で。 「私」は友達の「さきこ」に「しきこ」と「きず」の再会話を憤りながら電話で話している。

「しきこ」は京都弁を話す女性で、「きず」との再会場面に場違いのドレスで現れるものと ばかり思っていたら、「私」とそっくりの和装で現れた。

ほんで それも《私》の服装 いでたちよりも《しきこ》の和装姿は、一段も二段も上回る 《私》が引き立て役としか周囲には映らない それがなによりアタマくるし、

それにしても どうして?? その当日の《私》の服装のチョイス・・・なんだか《式子》は そのデータを予め知っていたとしか思えない不思議な感じがする・・・。

それに まず「おかしい」・・・「私」と同年齢のはずの「しきこ」なのに・・・

久しぶりに「私」の目の前に現れた「しきこ」は、どう見ても 30代前半にしか観えず、不可思議な程「若々しいったらなんのって!」

「しきこ」は実は最近「きず」に墓参りで再会したのだとも「私」は聞いている。

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さて「しきこ」は「きず」との再会がまんざらでもなさそうな風情に「私」は釈然としない。あれほど嫌っていたのになぜ?

「しきこ」はこう話す。(本当は京都弁でおますが)


「私はしずこで、しきこの妹です。時々姉が私に乗り移っているみたいなんです。姉がこの世で やり残したことを私の身体と心を貸してやり遂げさせてやりたいと思ってるんです」


・・・おいチョっと待てヤ・・なんヤこれ「オカルトもの」かヨ??って・・・つい・・早計に走りそうにもなるのですが・・・

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             正直ディティールが「セコ過ぎる」よネ?

読んでおりますとネ、この「私」って主人公、ぶっちゃけ・・・『ンなものアル訳がナイじゃん!今のこの世に』って(笑) 「醒めてる」ってか、てんで《そんなく~だらない作り話ダレが信じますか》って、1ミリも怖がっても居ません はい。
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この「猪鹿蝶」の骨子やけど・・・要するに、「きず」ってひとりの男性を、
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なんやかやって、「私」も「電話を受けている女性の友人 さきこ」も、で「しきこ」、(言い分を信じるならば)姉に憑依されている「しずこ」と・・

女性三人がひとりの男を取り合う三角関係ならぬ・・・もはやこの世の存在ではない「しきこ」をカウントするなら【 四角関係 】

それを、巧妙な話法で描いています。 そんでやネ・・・リクめとして もいっこ・・・『スゲぇなぁ・・・』って感嘆するのは・・・
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ぶっちゃけ・・京都生まれのわたいが読んでいてすら! つらつら感じますのは、ま~~っっ!この文中の「しきこ」が喋ります【 京都弁のイヤミなこといったらアナタ 】@@;

気をつけてはいますが、このわたいも こういった「イヤミな喋り方」で、多くのヒトをばムカつかせているのかなあ??って、つい不安になります はい。

トゲのある関西弁でしゃべりまくしたてる「しきこ」の内に持つ教養ぶりってのもよく判るのでありますが、『おわかりいただけませんですやろなぁ(アンタはバカだから理解できなくて当然だけどネ♪)』って・・・
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           とかく アチコチで嫌われやすいは「京都人」・・・

ま~~ジツにもって・・【イヤミな京都人ぶり】が如何なく発揮されてて チョっとばっか 読んでいて いたたまれない気持ちにもなってきますだヨ(^^;


しかし「なによりも」・・・この「猪鹿蝶」って小説は、ある意味で「ファッション・ディテイール」が大胆に導入された《最初の近代小説》ではないかなあ??って リクめそんな気がしています はい。

「カタログ的」とでもいうか・・今現在よりも少しかこの時代ですけども、この小説内に登場するファッションを まんま踏襲するならば、まず恥はかかないし、パーティーなんかでも、中心的なヒロインでいれますよ、って・・

なんてえか・・ぶっちゃけ よくもまあ・・・オトコである 作者の久生十蘭センセが、【そこまで】ある意味で『女性の脳内構造の断面を読み取ってる』ものである!!って、驚きます。

文学史にはくらいリクめでおますが、泉鏡花にしろ谷崎 三島にしろ、この短編ほどには、「女性の召し物」についてツッコメてはいないって思うのですネ うむうむ。


『  面白くないことが、もう一つあるのよ。当座、見た感じで、たかだか水通しの本結城と、軽く踏んだんですけど、結城はまったくの見そくない……なんというものなのか、粉をふいたような青砥あおと色の地に、くすんだ千歳茶ちとせちゃの斜山形が経たてつれの疵みたいに浮きあがっているの。袖付や袵おくみの皺が苔でも置いたようなしっとりした青味あおみの谷をつくって、いうにいえないいい味わい……帯はね、蝦夷錦の金銀を抜いて、ブツブツの荒地にしたあとへ、モガルの色糸で、一重蔓小牡丹の紋をいたずらでもしたようにチラホラ散らしたという…… 』

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『 帯はともかく、着物のほうがわからない。吉野でもなし、保多織でもなし、あれでもないこれでもないと考えているうちに、いつだったか千々村がいっていた、秋田の蕗織なんだとやっとのことで 』


『 デッサンはちがうけど、帯はマアベルのゴブランで、帯止は沈香の花鏡の透彫りという 』
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緻密な着物の装美さの表現で描いていますのに驚かせられます はい。


問題の中心人物である「しきこ」って女性は「いやな男につきまとわれて」、自分は死んだことにして引っ越してしまった。

その時、「私」や咲子や親族を巻き込んで ご丁寧に葬式まで出して【死んだことにして】。

で その「いやなオトコ」ってのが、「きず」ってオトコで、スッカリと「しきこ」が死んだものと思っている と。


このくだりの辺から「ありゃりゃ??」って気になってくるの はい。《イヤなオトコ》って、名指しでされてます「きず」ってオトコですけども・・あきらかに「私」も「さきこ」も、非常に興味をもって「追っかけ」に近い行動をして「きず」の周囲から離れようとしてない。


ってか、今現在だったなら《おんなストーカー》ってな風な表現がマッチングしちえるって気も。。。
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それと「しきこ」も 一連の行動が「いかにもおかしい」・・・。

だってサ、ピンピンしてるのに わざわざ、テメエが「死んだ」ってことにして大阪に引っ越したってのに、東京に舞い戻ったなら・・・

スグに そのいやなオトコ 「きず」と、まるで ヨリ戻すように再開するって 偶然としてもあまりに「都合よすぎる」・・・。


 で・・な??タコよ、《ココ》から 若いオメエは、学ぶべきこと多いデ うむうむ・・・

登場するオナゴら 《私》 《さきこ》 《しきこ》この3名とも・・・

ぶっちゃけ・・『トモダチでも仲間でもナンでもない!』ってことに尽きる!

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        女性全員が『自分さえ良ければ』って・・・

要するに それぞれが、自分勝手にアレコレと暴走行為に走っているダケ!。思いやりも連帯感もナンも無い。


案外と、普段カオ合わせると 途端にボコリ合いはじめよる野郎同士の関係のほうがよっぽど、「イザ!」って際には協調・連帯が可能かもしんないよネ?


《私》も《さきこ》も 長いこと音信も無かった 大阪に行った筈の《しきこ》のことなんかはジツのところ 全然心配でもナンでもない・・・。

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それよか、ヒョっこりと再び東京に現れた《しきこ》が、チャッカリと 抜け駆けしやがって《きず》に 逆ナンかけていないか?・・ってそれが心配なんだワ うむうむ。


『 ……ええ、聞えるわ。それもまたひとつの意見でしょうが、長い間、だまされていたのは、あたしたちのほうじゃなかったかというような気がするの。邪魔にされていたのは、あたしたちのほうだったらしいわ。お二人さんは、今日、強羅あたりにおさまっているはずよ。そのことについて、ご相談したいと思いますから、これからすぐいらっしゃらない? 』
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           してやられちまったと・・・

このラストの表現でもわかるように、《私》も《さきこ》も 早いハナシ【負組みに転じた】ってこと。

《きず》は まんまと、《しきこ=(正体)しずこ》に かっ攫われて その「現実」を素直に受け入れられなくってジイジイしてはる訳だ うむうむ。


タコよ・・ぶっちゃけ こういうのが【オンナの正体】やデ ホンマ・・・。

そりゃあネ、《私》も《さきこ》も チトばかり、我が強い「高ビーな女」やけど、でも ぶっちゃけ『こういう部分』・・女子はみな持ってる。。。」

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『 ……なによウ、そんな大きな声をだすのはよして。耳がガンガンするわ……面子はあなただけのことではないでしょう。軽蔑される点でなら、あたしだっておなじことよ……後のこと? カンカンになって居ましたもンですから、後のことまでは考えませんでしたの。すみませんでございます……ふざけてなんかいるもんですか。大まじめよ。そんな生意気なことをいうなら、電話、切ってよ。あんたみたいなバカ、勝手にするがいいわ。 やっぱり聞きたいんでしょう。だからつまらない強情を張るのはおよしなさいっていうの・・・ 』

《私》は、電話かけている《さき》】に向かって、このように逆ギレしたりしてんだワ(^^;論理も理性もナンもあらへんやろが??

それに大体だ・・電話口の先の《さきこ》には 初耳のハナシもあろうけども、《私》にとっては、ぶっちゃけ・・

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「事の真相」っていうか、ラストまで(自分らがフラレた事実)チャンと判っている訳じゃん??なのに『ナンで??』実体として親友とも呼べない《さきこ】に電話で逐一【 どうして知らせる?? 】ココこそが白眉・・・


 あのナ・・・ここいらへんがオナゴの「こわいところ」・・・

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電話する目的はネ、要するに 【 ミジメな敗北者 笑いものに《私》ダケが陥るなんてマッピラだ!《さきこ》・・アンタも同じ立場に《引きずり込んでやる・・》 】って・・・ゾゾっとせえへん??(--;


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ・・・すると志貴子は、シナシナとしながら木津さんの前へ行って、

「木津さんとちがいますか。うち、志貴の妹の志津子ですのン。何年前でしたか知らん、いちど神戸でお目にかかってます」

てなことを言って、お辞儀をしたもんです。

「こない言うと、けったいな思われるでっしゃろ。うちあけたところをお話しますが、じつはふしぎなことがありますの。

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はっきりした日にちはわかりまへんが、一年ぐらい前から、うちの身体に、ときたま、けったいな変化が起るのんですが、そのあいだ、辛ろうて辛ろうて、息もでけんようになるのんです。

変化いうたら大袈裟か知らんけど、なんということもなく、うちの好みが変ってしまうのんです。
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いままで好きやった着物の色目や柄が、急に見るのんも嫌ァ思うようになったり、口の端にも寄せられなんだ食べもんが、むしょうに慾しィになったり、顔つきや声まで変ってしもて、べつな人間のようなことをやりだしますねんわ。

はじめのうちは月に一度ぐらいやったのんが、だんだんはげしくなって、五日に一度ぐらいの割合ではじまるようになりましたさかえ、生国魂はんの巫女さんに見てもらいに行きますと、

「あんたには、急な病で死ィとげた、肉親の女のひとがついている。そのひとは、現世で仕残したことがあるのんで、それがあきらめきれんで、あなたの身体に憑りうつって、現世のいとなみをしやはるねん」って……そないに言われると、思いあたることがあるのんです。ときどき変る、着るもんや食べもんの好みは、そういえばみィんな姉の好きやったもんで、その何日かの間は、知らず知らず、姉になった気ィで行動していたように思われますねん……

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         ヲイヲイ 都合ワリ~事は『姉のせい』ってか?(--;

「私はしずこで、しきこの妹です。時々姉が私に乗り移っているみたいなんです。姉がこの世でやり残したことを私の身体と心を貸してやり遂げさせてやりたいと思ってるんです」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ぶっちゃけ・・この作品の「構造」 オカルトってするなら 3流そのものヤって思う。

謎解きとか 官能小説として観ても ぶっちゃけハンパやし、コレといった着目するポイントは薄いともいえる短編小説なんだけどネ・・・


登場人物の女子ら、年齢がどうだとか、旦那や家庭の有無とか そういうのと関係なしにナ、

「恋愛」ってものを いっつも追い求めている「女子」っていうのは、このような部分を常に装備して 息をしているって そう考えると・・・

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ナンてことはない、ごくごく「日常のイチ断面」で、フト、『ハっとする』ような、いつもは見えない【エロティズムの扉】・・それが一瞬チラっと開くのを感じて、すっごく!エロい気持ちになるんやワ うむうむ。

このおっちゃんの年齢ともなるとナ・・この小説読んで『ああ・・オナゴってのは しょ~もないナ・・』って、アキレる部分も少なくないのやけど、

  【 だけど なんか無性に愛おしくて エロい♪ 】そう思うの うん。

タコなんか若いのやし ムリにわかったよなフリせんかてエエよ。でも今のおっちゃんのセリフ憶えとき?きっと オメエにも「理解出来る瞬間が来るから」

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タイトルが花札の猪鹿蝶。この作品とどのような関連があるのかなと思ったやろ??

「猪鹿蝶」って花札なんか1度も登場してへんよナ? 花札は二人でする現代版知的ゲ一ムと言われる。

勝負勘、度胸、かけひき、冷静さを必要とする。電話口での女性どうしのやりとりから、互いを探りながら次なる一手を考えているのかもしれないって、フト わたいはそないに考えてしまう・・・。


 な??そういった意味では 女性はすごいなぁ~ っとも思わへんか♪

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      ま・・長い人生 焦らずジックリ「揉まれてみろヤ」♪


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やっぱりリクさんは。。。

「インテリさんなんだなあーー」って思わずうなってしまいますねー。

私みたいな凡人は「ふうん」って、読み飛ばしてしまうところを、
このように深~~く!論じるってのは素直に「すごい!!」

この「ちゃー子」、けっして!《私》のような性格ではありませんけど(笑)
《私》って人にシンクロする「だれかさん」がすぐに脳裏に浮かんできます『ああ あの人とそっくりだわ!』って。
たしかに「ある」のですよねーー。時々 自分が「おんな」であることがイヤになってくる瞬間というのが。。。

ひょっとすると

青空文庫で全文をダウンロードして読んだのですが「猪鹿蝶」。

この作品書いた 作家さんは相当「イジワル」な殿方ですわネv-12
すっかり!幕の裏側覗かれたって気分。「見てる鋭い人はいるのね」って気分です。

おまけに リクさまの洞察も「おみごと」。。。
考えれば男も女も「同じ人間」、どうしようもない部分は それぞれで「持っている」のですよねー。

でも、思ったのは、いちばんに「したたか」だったのは、
問題の男性「きず」サンではないだろうか??って。
取り巻きの女性らに ふり回されているように観えて、
全部のからくりを承知の上で、若い「しずこ」を まんまとゲットした♪って、純粋に思えて けっこうなジゴロなんだったのではないかな?ってv-218

No title

おもしろいですね「猪鹿蝶」!自分もダウンロードしました。
短いようでいて 含まれている情報の量は っぱないッスねえ。
主人公の「わたし」のみのセリフで最後までいっきに進めるってのも、よほどの実力がある作家なのですね。

どんなものでも、書いてある通りにではなくて、あれこれと角度ひねって読むと、エロかったり 他のおもしろさも発見できるとですね。

妙にモダンな都会的小説♪

あきらかに現代とはなにもかも ファッションや風俗は異なるのですが、
浮世離れしている分だけ この小説って、「そごくモダン」な、
ある意味で 舞台が東京とかでないと成立しない都会の空気を感じ取りますよね。

これ、ようするに 横入りしてきた若い子に、狙ってた彼氏をちゃっかり奪われた「私」が、くやしまぎれに「さきこ」も道連れにしてガッカリさせてやるから!って内容ですよね?
正直 まったく不憫って気持ちは沸かないのですが、
「その状況を」ドライに眺めている「読者である自分」って存在も、かなりワルだともいえますね(笑)

 なっかなかに面白い小説をご紹介いただきました♪

なかなかに芸が細かい♪

 「猪鹿蝶」の本文が 電話をかけてる一人称の《私》にならってか?
ココでの本文も リクさんが甥っ子のタsコ助くんに語りかけるスタイルにしてみたのですネ♪

しかし 「時代変われど 男女の仲や行動はなんら変わらず」ですネ。
なんとも無駄な行為に時間や手間を費やしている我々「人間」ですが、
かといって、そういうのが1つもないというのもこれまた、
なんだか砂をかむようなつまらない世界だって気がしますネ。
でも、登場の「私」っていう人も、かなり上流の階級なんだろうけど、正直 人間としての内面は上品でもなんでもないって そんな「むなしさ」も同時に感じられる、さすがは 港のリクがチョイスするだけあって、単純なようでいて、色々な部分が巧妙にヒネられている面白い作品でした♪

それにしても、冒頭の画像。。。
キレイだけど あれってどうなのかなあ??
「女装」なのか? それとも180度ならぬ 360度回転した「男装」なのか??(^^;(コレも相当ヒネってありますな:笑)

この作品が

 目指すところは「怪談」とかではなく 一種の「奇談」ですね。

主人公の《私》がきわめてドライに、「まさか 姉の魂が妹の《しずこ》に憑依して《きず》にこなかけているなんて 信じられますかって!」って、
「そっち系の世界」へと行こうとするのを徹底して拒否するって手法。
そこでメルヘン的世界から、たちまち リアルで生々しい現実に引き戻されるという、文学の手法としてとても面白いですね。
それでも 高等遊民に近い《私》とかだから、現実といっても、その現実というのが、自分勝手な浮気恋愛に興じているって、そういうイモにおいて「現実感が希薄」というのも なんともの皮肉。

ひがみではなく、なりたくはないですナ。こういう「人種」にはネ!

昨年末にテレビで「黒い十人の女」という映画を見ました。一人の男とその妻、九人の愛人。女同士反発したり、共闘したり。しかし、根本には、愛人たち互いに「貴女と、一緒にしないでちょうだい!」という思いがある。
こちらの作品の男は、最後に愛人に飼い殺しにされちゃいました。
男…2時間サスペンスの帝王。船越さんのお父さん。
愛人に、宮城まりこ、岸田今日子、中村玉緒…
中村玉緒さんが、ピチピチでした。

ちょっとしたキッカケで、気になり出して、相手の反応に「これは、いけそう!」となって…
いざ❗️アタック❗️
そしたら「あら、勘違いしないでね」だって。

こんな事、沢山有りました。
一時(酷い時は、1年近く)落ち込みましたが…やり直しを繰り返し…

今は、ちゃんと⁈家族ができました。

時間があったら

読みますね。
また感想文書かせていただきます。


華やかで、実がない世界のお話ですね。
でも、摩訶不思議な美観、話の分かりやすさとしては、よい題材ではないかしら。
JJさんの読み、ステキですね。
さすがだわ!
女性のかわいい呪い(いじわる男から見れば。それに付き合わされる(ほんとに気の弱い)同性からすれば迷惑しごく!!www)


女の恋愛に関する可憐な呪いと言えば、この二曲。


https://www.youtube.com/watch?v=o5v8gDQVEmo
Coccoのカバーですが。

https://www.youtube.com/watch?v=cdLhXTGH58s
これをすらっと自然体で歌えるアギレラは、実力派アーティスト。もはやアイドルではありません。

Re: ちゃー子さんへ

 ちゃー子さん いつもありがとうございます♪

あのー わたいはネ 「インテリ」などでわごりませぬ。単なるエロい「おっちゃん」でして(^^;

でもま~ その「エロさ」っていうのも、個人的にしまい込むでもなく、
可能な限り「みんなで共有出来る」扉が開かれたものを目指している って、それでございます はい。

時代性とか関係なく おっしゃいますよーに、《私》の要素を持っているヒトは「居ます」。
ある意味で ONTIMEにおいて「むしろドンドンと増殖してる」ともいえるのでわにゃいかな? と。

結局さ~、このヒトらって、ウマいこと事が運ばない原因は、当の自分に問題があるのだって点にゼンゼン気がついてもいませんよネ~(--; いつでも トラブルや座礁した問題は、すべて他人のせい って、それに帰結する事で「自分から逃げている」
知らず知らずに 自分の恵まれている環境にも気付かずに、いっつも不平ばかりっていう 「まことに不幸な人種」でもあります やだやだ(--;

Re: JJさまへ

 JJさん いつもありがとうございます♪

Shoukoさんも誉めていた様に なっかなか「深い読み」ですねぇ♪ さすがはJJさん♪

わたいもフト感じたッス。《きず》ってオトコも、3人のオンナにフリまわされているようでいて、
どっこい!・・意外にも「したたか」っていうか、『しめしめ♪オレさまをめぐって さやあて が激しくなってきているナ♪』って、そういう空気の流れを当然 気付いていないほど鈍感でも純情でもないって思いますナ うむうむ。

この小説に登場するオンナたちが「キツネ」だとするならば、《きず》ってのは「タヌキ」ですナ。
言うでショ?『キツネの七化け タヌキの八化け』って。一見 愛らしくも見えますタヌキの方が 化けるのは「上手」なんですよ はいー。

Re: タキさんへ

 タキさん いつもありがとうございます♪

>含まれている情報の量は っぱないッスねえ。
 はいはい♪ よくぞ「そこ」に気がつかれました♪

この久生十蘭って作家の あなどれない点は まさに「そこ」なのでしてネ。
ご本人自体が「歩く百科事典」みたいなヒトですから はい。
博覧強記そのもので、多方面の事柄で ぶっちゃけ「書けないものはない」って そういう作家。

こういった作家さんは、ある意味で 連載小説のように、締め切りがキツかったり、1回の文章量に制限がアルって、「ルールが厳格に設定」されてる方のが より実力を発揮するようです。
なにも縛りがない長編だと 案外 途中でダレてしまうって そんな「短所」もありますようで。。。

日本の場合「大衆小説」はなんでか?一段下がったモノって評価される傾向アリまっけど、
わたくし思いますが、最低限のレベルをいつも維持しながら、書き続けるっていう作業、なっかなか凡人では出来るものではない!ってマジそう思います はいー。

Re: サンシャインさんへ

 サンシャインさん いつもありがとうございます♪

> ある意味で 舞台が東京とかでないと成立しない都会の空気を感じ取りますよね。
 
あら・・これもお見事な「発見」でございますネ♪ サンシャインさん。

そうですネ~、銀座とか コレは東京の繁華街だから成立していく部分が否定できません。
昭和26年当時ってのも考えますと、コレが 地方の温泉街とかなんかだと、チョっと違ったトーンの小説の展開になってしまいかねませんナ うむうむ・・・。
ようするに「戦後の苦労もなく 東京の都会でプラプラとノンキに遊び暮らしてやがるムカつくやつら」のことを 嘲笑うって目的で書かれた雰囲気がアリますよネ この物語は。

この小説 1行で表現するなら『死んだ《しきこ》の妹に 以前から狙ってた《きず》を まんまと攫われて《私》と《さきこ》は見事フラレちゃった・・・』って それだけのハナシ(笑)
リクみてえな庶民のスタンスからいうならば『だからナンなんだ!?そんな大騒ぎするほどの大事でもなかろ~に けっ!』って気持ちでイッパイになりますが、でも、十蘭センセの狙いこそが・・・
読者層である 圧倒的な数の「庶民のココロ」に、こういった「思い」を想起させるのが 真の狙いだったような気もたしかにしますねぇ。やっぱ・・作家の卓越した「筆力」にコロがされたのはわたしらなんですかねえ??

Re: 長生きの秘訣さんへ

 長生きの秘訣さん いつもありがとうございます♪

まーそのー・・人様に テメエが読んだ本をお勧めするってのも、むつかしいってか、
当然「好みの問題」アリますからネ~。例えば 昨年の大ベストセラー『火花』とかを紹介しても、
今の段階では、勧める相手には、結局『買って読め』って強制するような感じにもなっちゃうでショ?
それでは あまりに申し訳ないので、青空文庫のように、著作権切れでWeb上で公開されてますモノを軸にわたくしチョイスを心がけております はい。

でも 終戦から間もないころの 都会を舞台にした近代小説も「オツ」なもんでありますわナ♪
『人間の堕落』って事柄を あえて、ネガティブなものと捉えずに前向きに評価するならば・・・
敗戦からホンの数年間で 東京に住む「遊び人」ってのは、「あそこまで」速い速度でもって 堕落を手にするのが速いのだ って、人間の 享楽に対する その「熱意」に少々驚く気がいたしますネ。 うむうむ。

>冒頭の画像 ・・・

なんせが相当に以前なので、ナンで?あんな構図になっていたかって その理由すら ぶっちゃけ憶えておらんのですが(^^;
あの当時 バンドでチケット売る「手段の一環」として リクめ「ナゾの女性キャラ」で売るってセコい手とってましたから(^^;
ご指摘のよ~に アレは「男装」っていえるのかも いひいひ♪

Re: 八百政どんへ

>  目指すところは「怪談」とかではなく 一種の「奇談」ですね。

うん そやねん。底が見えてる「底なし沼」ってか(笑)
信じろって方がムチャともいえる怪談をサ、完全否定することによって、「それがゆえに」見えてくる また1つ違った「景色」それがおもろいとこやねんナ 久生十蘭の小説の「肝」はネ。

でも 考えてみますに・・キミもワシも、考えるビジョンは共に「スタッフ目線」とゆ~か、
この小説の《私》とからが、プラップラと遊び呆けている 銀座とかならば、ワシらって、
そこでせっせと働く労働者の観点から抜けられないって、そういった意味での「せつなさ」がございますわなぁ(^^;

Re: アツシさんへ

 アツシさん いつもありがとうございます♪

ウマいこと手繰っているツモリの「愛人ら」が皆でツルみ出したならば・・・
オトコなんてのはマッタク!無力に近いでしょうネ なんだか寒気がします はい(^^;

しかし 殊「恋愛」ってのは、ぶっちゃけ 「限りない挫折の繰り返し」それやと思いますワ はい。

そこのドツボにハマり込んで 費やされた膨大ともいえる時間とダメージが ある意味で「今の自分」を構成しているとも言えますわナ。
ダレかて そこに陥りたくないってのは至極当然でっけども、
かといって、そうなるのを ただただ恐れて ヒトを好きになってもコクれないってのも、なんか・・・この世にヒトとして産まれた上で、大事な「なにか」を自ら放棄しているようで 要は「もったいない」っとも思えたりもします。

失恋した あのミジメな気分と、仕事とかでのシッパイ・・今のテメエにとって、ドッチが恥ずかしかったり ココロのダメージが強いのかな?って フト最近そう考えたりもします はいー。

Re: Shoukoさんへ

 Shoukoさん いつもありがとうございます♪

寒いですね急に最近。 例の件もあって、ご体調はいかがですか?体調にはくれぐれも気をつけて。
陰ながら 心配しておりますので♪

正直 思い入れがし辛い《私》を中心とした 女性メインキャストらでありますが・・・
でも、やっぱ・・・『どこか 無性に かわいい♪』ですよネ♪ そこが救われているポイントで。

ある意味で お気楽にテメエの恋愛ごとにイノセントに ひた走ってる作業にナンの疑問も持たずに ひたすら暴走している(笑)ってところが、オトコなんぞらの会社人間的な謀略や各種の根回し 腹芸ってな世界よりも「よっぽど」
ピュアで ヒトとしての血が流れているって思われます。(ホント・・わたいなんぞシャレじゃないッスから)(^^;

思いますが 世の中には 勤勉な世間とはあくまでベツに、遊び呆けているヒトなんぞも ある意味で「必要」なのかも?って、フト最近 そういう考えに至っておりますわたくしで。
そういうヒトらは エンターテイメントを発信するサイドの「イノベーション」なんだとも思う。
遊んでいるように思えて、100人が100人とも必死に働く社会ってのだとスグに全部がオジャンにもなりかねないので、ストレスでネ。
社会全体のバランスを維持するためには 「ああして」ノンキに遊んでいるようにも観える行為がジツは、
この社会での潤滑油の役割を果たしているのでは?って ようやっと 今の歳になって そう思う得るようになりました はい。

 アギレラって、モチロン才能はスゴいのですが、あのヒト 血統的には かなりフクザツですよネ?
相当にいろんな血筋や人種が混交している雰囲気が。
マライヤ・キャリーとはチト異なりますネ。むしろ エルヴィス・プレスリー的とでもいうか・・・
プレスリーも、白人社会のカントリー出身の若者って感じに思えて、リズム感や歌唱法は、ルールの1つである「プエルトリコ」の色合いがかなり強く浮き出てもいまして。オギレラって歌手にも、アメリカって大陸に多くの人種が移住して 200年経った結果、そのハイブリッドの進化系として世に出てきたシンボルっていう感じがします はい。

つづら折り

あれまぁっ、久生デュランって去年のお盆以来かな?
はい、お久しぶりですm(._.)m
ではでは・・

戦後のカオスが生み出したモダニズムとデカダンの渦の中で舞う木の葉
それは丁度
「空に浮かんだアイスクリームのお城」のように甘く儚い夢物語

久生デュランの筆から紡ぎだされる緻密なつづら折りの模様の数々
その縦糸には情念が横糸にはエロスが互いに交差し、女の持つ様々な感情の起伏を描きだす
それはボクに日陰茶屋事件を描いた、吉田喜重の『エロス+虐殺』を想い起こさせる

自由恋愛論者でアナーキスのト大杉栄をめぐる神近市子と伊藤野枝の泥沼の三角関係
伊藤野枝の激しさと神近市子のオドロドロしいまでの情念は、大杉をたじたじとさせる程で、さらに大杉の妻 堀保子と神近市子と伊藤野枝の四つどもえの争いになって行く
まさに【猪鹿蝶】の私、志貴子、志津子 

デュランの面白いところは、『蠶』の時にもそうだったと思うけど、言葉を駆使して登場人物の心理を余す所なく表現していることで、彼のマニエリスティックな手法は精細な着物の描写に留まらず、より物語にリアりティを与える為に得意のオカルト要素をさりげなく盛り込むあたりは、職人芸と云う他はなく、今のように豊富なメディアが無かった時代に読み手の想像力を3次元的に拡大したことは間違いない
彼のモノは読んでいると、まるで主人公が目の前にいるかのような錯覚に囚われてしまう昔のモノ書きは凄い文章技巧を持っていたんだね


さて・・

>「物事を勝手に断定する」「後先関係なしに勝手に行動する」「けっして額面通りに受け取らず邪推する」「自己矛盾に直面すると 反省するよりもキレる」って・・(^^;>あと・・「常に反目、密かに出し抜こうと画策するくせに なにかっちゃ《ツルみたがる》」って まさにオンナの行動の真骨頂を この短い短編の中身にすべて網羅してはるのやから

と彼が得意の超絶技巧で描きだす、女性のネガティブな側面は、決して女性を蔑んで得意になると云うのではなく、男からすればドアホでどうしようもないと思いつつも、そこに成熟した女のエロティシズムが見え隠れしている

結局のところ、そんな女をなお可愛いと思う男ゴコロの浅はかさも同時に皮肉っているんじゃないかと思えてしまうのがこの小編ではないのかな

その意味で、タコ助には良い教訓になると思うけれど、
でも、ホントのエロティシズムってやはり歳取らないと分からないかもね

Re: pierrot le fou さまへ

 pierrot le fouさん いつもありがとうございます♪

十蘭センセも ピエロさんぐらいに「深く読み込んでくれる読者」がいるのだと知ったなら あの世でさそかしや歓んでおられるって思います はい♪

十蘭の「すごさ」っていうのもそうですが、懐古趣味への盲目的賛美ではございませんが、
ひと昔以前の小説家の文章は、ぶっちゃけ 十蘭ぐらいの「知識のストック」がないと成り立たなかったのだと思いますねぇ うむうむ。そんだけ今の作家がどうだってハナシではありませんが、とにかく 世のあらゆるジャンルにもキチンと適応できるスキルを有するって、なっかなか出来るものではないでしょうネ。

主人公らの《私》とかって、どう前向きに評価しても ぶっちゃけ「アホ」としか思えないのですが(笑)(^^;
でも・・やはりというか、時代性や状況がどんだけ変化を見せようと、根本として不変な「男女の関係性と意識」それらを有無を言わせない説得リョクで、読み手である我々に『アンタもなんやかって ワタシなんかと1つも変わらないのヨ』ってことを示しているって気がします はい。
醒めた批判的に観ている我々にも充分!《私》のような愚かで どうしようもない部分が否定も出来ずに深く存在しますし、
《きず》のように一見して 純情なオトコであるようでいて、チャッカリと 若い《しずこ》ものにして箱根にシケ込むって、そういった行動は狡猾そのものといった側面も否定できません うむうむ。

ご指摘されましたように、この小説の技法は、現実の「なまなましさ」をクッキリとさせるが為に、あえて底が既に見えているオカルト的な要素を織り込むってテクニックを縦横に駆使していますよネ。

ウチとこの タコ助なんぞには ま~だまだ!行く就くまでには相当の時間と労力を要するそういった価値観なんですが。
まだ若いタコなんぞは、異性とのふれあいを肌と肌ってゆ~フィジカル中心としてしか捕らえられませんからネ、
ゆえに そのアンテナってのも、視覚情報が中心になってまうのでありまっけど、
この伯父としては、そこからチョっとでも脱却してみるならば、また1つ「違った景色が見えてくるヨ」ってことをば伝えたかった ってそれが目的で はい。

楽して儲ける気はなくて

「猪鹿蝶」の小説の話は、面白いと思いました。

>>『いかにもオンナの考えそうなアタマの中身が透けてイマジネート出来る』

これを実践するなら、環境・社会的地位・女の顔・男の財産によって、随分違ってくるのではないでしょうか!


内面的なのは長く一緒にいるなら大事ですけど、やっぱ若い人は、フィジカル中心になりますよ。
見た目や顔を重視するんですよね。
若い人に人気のある漫画やアニメなんて、まさにそれですからね。



恋愛文学というなら、少女漫画もそうなんですけど、深夜アニメになると全然だめらしいです。これが、アイドルや同性愛とかだと、受けがいいそうですよ。
つまり、若い人はフィジカル重視のアイドルが好きなんですね。
身体で人を評価するなら、自分も同じように評価されると思った方がいいです。


ところで、実は、今必死でやっていることはBAMBOOというペンタブレットを使って絵を描いています。この安物なんですけど、全然実務向きではありませんでした。
若い人が好む絵を描きたくても、すごい手間暇はかかってしまうのです。
もっと性能の良いペンタブレットを買うべきなんですけど、こっちで収入があるまではBAMBOOで頑張っているのです。

ブログでコメントを書いている暇があったら、ペンタブレットを握っていろよという状態です。

ここで以前に言っていた、アイドルの最新鋭システムですが、光の部分と闇の部分があったんです。
光の部分は、非常にコストがかかるので、もっと設備投資をしないと作れないですね。
それに比べて、闇の部分は、低予算で作れてしまいそうなのです。
どんな内容かは、だいたい想像ついてしまいますけど。
だから、苦労をして一から作っていき、全部自分で管理するのです。


気のせいだと思いますけど、ここのブログでコメント書いていると、某ゲーム会社の念がすごいです。昨日も夢の中で出てきました。
接点は、ないんですけど。

バ○ダイ関連企業なら、今でも模型関係で戯れていましたね。
無関係でいるのは、ちょっと危険なのです。
実は、アイドルシステムは模型とテレビだったというのは、秋○康先生も知っているんですよね。メイドを、S○E48の研究生にしたのも、それが活きているときだったのです。
ちょうど、趣味で作ってしまったアイドルシステムを打ち切ったときに、メイドのA○B48の研究生は不合格になっていたのです。
ちなみに、大失敗したアイドルプロジェクトは、当初の計画だと研究生合格者を量産する予定だったそうです。後になって、分かりましたよ。

ちょっと長くなってしまいましたが、若い人は、異性のフィジカルを求めてしまうんですよね。たくさん経験をして落ち着いてくると、メンタル重視に変わるんですよ。

Re: おっさんからおばさんになった人 さまへ

 おっさんからおばさんになった人 さん いつもありがとうございます♪

なかなかに お忙しいようで。いちばん寒い時期ですから どうぞご体調にはお気をつけてくださいね。

ご指摘されますように、「芸能・エンターテイメント」のジャンルは イコールで「欲望産業」でもありますしネ。
最近ではスッカリ「その構造のあらまし」までスッカリと世間に公表されてしまってますから、
「それを承知の上で」アニメ関連だったり メイド喫茶関連であっても、そこに入ってくる膨大な志願者がいますよね?
それって、もはや共犯関係ともいえますってわたくし思っているのですが。
「だから 芸能のフィールドに《ナンにも知らない清純派》など存在しない」って。

だけど・・マジで「今の時流の売れ線」ってのが理解できません。

もはや 売れ線のすべてのコンテンツってのは、わたいの年代とかは1ミリも対象範囲にはなってないのは理解してます はい。
『よっぽどスキなら 勝手について来い』って感じですよネ?
だけど ぶっちゃけドタマ下げてまで付いて行く気持ちなどゼンゼンござらぬのでありまして(^^;

こう湯~と『いかにもシャレにならない』ですけど・・・
なんとか48とか、それ自体にモンクがあるのではないのですけどネ、
どうなんでショ? ああいうのが世に台頭すればするほど、結果として、この国の「芸能」全体の「パイの大きさ」はかえって小さく減少していくとゆー気が。。。
ひと昔以前の社会ならば、「100万枚のヒット曲」ってなると老若男女関係なく みんなが知っているって感じだったけど、

今 なんとか48が 100万枚ヒット出しても、それって『若者中心で 100万人 のみが知っている』
ってなってませんかねーー(--;
プロフィール

港のリク

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