リクでございます
え~~『リクちゃま 荒くれ《映画講談》』をば トライしたみたいのですが・・・
リクエストをいただいきました『七人の侍』・・努力しましたがコレでも(笑)
・・・ぶっちゃけ あまりにも壁が高すぎる・・(--; 映画も、見直せば見直すほどに・・・
内包されている テーマの大きさスケール感に加えて、時代的背景や人間の機微ってモノに圧倒され・・・
とてもしゃないが、この浅学菲才なわたいには『あまりに 荷が重い』・・・
も少し 勉強してからにいたします この作品 どもすいませーん とほほ・・・。
で・・・「コレなら出来そう」ってのが 今回 ブチかませていただく
SF映画のカルト作品 【 ブレードランナー 】 だ お立会い!
主人公の一人称、それをリクめが役者として演じるって方式で 書いてみようと思います。
それでは はじまりはじまり。
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原作の小説だと、舞台は2019年の地球・・ってんだから 土台 現実との隔離があるわナ・・・
ワシが住む この「地球」なんヤけどナ、どうやら・・『エラい事態に陥ったらしい』・・・。
わからへんのヤ、ホンマにわからへんの。その理由はボチボチ話させてもらうねんけどナ。
あのネ、この地球における【世界史】ってのが、今は事実上【消滅】したんヤ エラいもんや思わへんか?
ホンマなんヤ、推察するに、ど~も・・・世界的な規模で【 核戦争が起きたらしい 】・・・
その結果、国家とか 体制とか 歴史なんてのが 要は【ワヤ】になりよった。
『どないしてや?』ってなら、それはナ・・世界中の為政者・権力者らが、【この地球を捨てて 出て行きよった】ねん・・・。
『こんな環境の星に住めるかっ!!もっと他の惑星で、安全に暮らすんだ』ってナ。
ンだもんで、「スッポリ」・・・、世界全体の機能ってか、まあ、記録の保管とか、統計とか、ダレも 責任もってヤラなくなった。
そんだからヨ、『いったいナニがこの地球におきたのか??』ってのが ゼンゼンわからんよ~になってまったって訳。
知識の世界って点では、16世紀ぐらいの段階に また戻ってしまったンやけどナ、
でもナ・・そ~嘆くことばかりやないデ♪ 国家だの民族だのって《縛り》が無くなったやんか?
イザそうなったなら、この地球上から・・【殆どすべての戦争が消滅した】のヤ♪ わかるやろ?結局・・「戦争」ってのは、個人ではなく、国家体制がそれ起こしていたってイイ証拠。
皮肉やけど、今までの文明と文化が滅んで、「世界はひとつ」って状況が具現化したって事。
歴史の有様を司る それぞれの機関がワヤクチャになりよってんナ、結果、西暦も・・・ぶっちゃけ『今 二千何年ヤ?』ったなら『知るかいヴォケ!』ってなってまったの。興味なくなった訳。
そんな状況になってもだ・・以外にワシらのよな「巷の住人」は、それなりにヤってけてるんやから 思えば不思議なモンやわナ うむうむ。
ほんでナ、地球人類やけど、どうやら・・正式、本格的に 地球外生命体とのコンタクト・・・要はだ、【宇宙人との交流】を果たしたってこと。
宇宙人は、それこそ地球人なぞかより よっぽど 何十倍もドタマがすぐれてるやんか?
宇宙人としては 手土産代わりに 地球人のワシらに
重力法則のなぞを解くって、方程式を授けよったんヨ。それの謎こそが、UFOの推進リョクの鍵となっとってらしい うむうむ。
で、しばらくは ダレもその方程式 解くことが出来なんでナ、アキラメとったのやけども・・・。
それがナ、西海岸に住む 引きこもりでオタクそのもののイチ高校生の兄ちゃんがヨ・・・
見事に その方程式を解析してまって 地球世界は大騒ぎ。兄ちゃんは、唯一のアウトドア趣味だった、ゴーカートに その重力方程式を基にしたモーター、それ装着したなら、
兄ちゃんを乗せたゴーカートが、次の瞬間 ハリーポッターの魔法の箒マッサオに 空を飛びよって!@@;
しっかし・・その 全人類が歓喜した その瞬間・・・次の瞬間から始まった【大激変】は まだダレも想定すらできませんでしたネ はい。
宇宙人から授かった「知恵」がナ・・それまでに「当たり前」だった、この地球のすべての常識や産業構造を変えてしまったんだワ。
わかるか? まずはナ・・それまでにブイブイいわせてた『クルマ産業』タイヤもカーナビも全部ヤ、それが【壊滅した】・・・。
次にワヤになってまったのが、鉄道および旅行産業ヤ。ダレもがテメエの「移動乗り物」それに乗って 空をビュンビュンやからナ。
となると当然、世界的に 石油をはじめとする「エネルギー産業」も アっという間に、ぶっちゃけ 石油なんか、意味のないクサい液体って位置づけに・・・。
この世紀の文明の革命による 大きな被害を受けた「旧世代」と、新たな展開によって勃興した「新世代」がブツかって・・・。
それで「核戦争」が起きたようなんヤ うん。ホンマ、ウソとちゃうデ?ワシらそのへんの詳細わからへんの。TV局もマスコミの記者も みんな逃げたかクタバってまったらしく、ダレも真実を伝えられた人間がおらんからネ。
で、なんとか それでも残った科学リョクと、製造能力結集して、メイドイン地球の、UFO それを完成させてナ。
気の利いた連中は、この地球捨てて、なんとか地球人が生きていける「ほかの星」へと出て行きよった。
地球人は宇宙へ進出したのやけれどナ、ワシをはじめとした ぶっちゃけ「貧乏人」は皆 それでもこの地球に残るより他はなかったんだワ。
宇宙に出るだけの資力が無いってのと同時にナ、残るしかなかった我々には、先天的な疾患などがシャレにならんでヨ、
それでも、「文明革命」によって進歩を触発された医療技術によって、早いハナシ『だからって死ぬことまでは無くなった】ってわけわけ。
残された人々は高層ビルの林立する都市に住むようになってナ。で その結果どうなったか??
もーナ、完全に、国家制度って、【縛り】が無力化してナ、だって 国家を司る連中こそが 真っ先に地球捨てて逃げたやんか(笑)
その後の地球ってのは、アレや、【企業こそが国家】となったの うん。地域や人種、宗教も意味をなさなくなってナ、
休みなく酸性雨が降っている このロサンゼルスでは東洋系を始めとして、さまざまな人々がうごめいてんのヤ。
警察機構は残った。ワシやけど その機構の中の一員・・・つい先日まではナ・・・。
宇宙旅行ツアーの看板と 「強力わかもと」芸者のCM映像が流れる ビルとビルの狭間にナ、ワシの「馴染みのレストラン」が在る。
ま・・レストランいうても、21世紀初頭のレストラン想像してもどもならんデ。
単に雨にぬれずにメシ食えるってダケ。ぶっちゃけ 吹きさらしの屋台に毛が生えたよな、そんなところヤ。
この時代では「外食」たって、ンなシロモノしか無いのやワ。機能性食品と名のついた、実際のところ 原油のカスみてえなモノ喰うて人類は生きてるもんでヨ。
「食の喜び」なんて、完全に 夢のまた夢と化した。それですら生きてンやから人間もシブどい思わへん?
皮肉やデ、おされなフレンチやイタリアンほど 革命で 真っ先に潰れよった。
結果残ったンは、1945年に敗戦を迎えた 日本の闇市に点在した 不衛生きわまりない「屋台販売形式」の店ダケやったのやから。
店のオヤジは、日系人らしい。『空きましたヨ いらっしゃいいらっしゃい!』っとワシを呼んどるワ。
よっぽどの空腹でも うげげ!ってなるシロモノやけど、今や貴重な、『機能性食品』ではない、いちおー天然のタンパク食材。
エビの乗ったSUSHI、それ4つくれヤ というなら店のオヤジ『2つで充分ですヨ!』だと。大きなお世話ぢゃ。
『それからウドンもくれヤ』って、ワシがメシ食っとったなら、ガフと名乗る男に声をかけられた。
このガフってのは、警察機構の 日本の江戸時代なら「岡っ引き」みたいな存在。英語とスペイン語と日本語が入り混じった よくわからへん言葉をしゃべりよる 感情が読めないヘンな野郎やデ。
『上司がアナタのこと呼んでます』って。
で、本署へ連れていかされたンやが、そこにはナ、ぶっちゃけ ワシの元上司のブライアントって、下品を絵に描いたよなデブでハゲのオヤジが待っていて。
信じられない事に、人前で「タバコ」なんて、核戦争以前の時代の滅んだはずの産物を吸ってやがるっって御仁。無遠慮にケムリをコッチへと吹き付けるから余計にムカつくデ。
そのクソハゲの元上司は・・レプリカント4名が地球に侵入したので、彼らを見つけ出し、処刑するようにと このワシに向かって命じたんヤ うん。
紹介が遅くなったけんど、ワシ・・「リク・デッカード」いうねん ヨロシクな。日系人・・・らしい??
ま 出目され不明な、「街場のカス」育ちやと思うなら正解。宇宙に移住なんて出来ない階層ってことヤ。
【ブレードランナー】って呼ばれる・・・レプリカント専門査察官・・・キレイに聞こえるけど 実際のとこ、【レプリカント殺し】だった・・・。
レプリカントは、要は「人造人間」ヤ、サイボーグといってイイわナ。
宇宙開発がヒートUPして、肉眼では見えない 太陽の裏側の とある惑星にヨ、未知なるエネルギーを含有する鉱石がアルってのが発見され、
乾電池1ケ程度の大きさで、ぶっちゃけ 30年分の原子力発電所が産み出す電力と同等だって エラいモノでナそれ。
ただ なんせが遠いしそこの採掘場所。宇宙腺やら、放射能、それに作業の危険さって点で、人間では作業は ほぼ無理ってなって、
『どもならへん・・』ってアキラメかけてたんヤけど、そこに・・・
例の 重力方程式を解いた兄ちゃんが、人間に代わる キケンな作業こなしよる いうならロボット・・【レプリカント】を発明しよってナ。
第1号機はマッタクの いかにもロボットだった。だけど、ドンドンと改良型ってか、人間とクリソツにモデルチェンジが果たされ。
現行機種である「レクサス6タイプ」ってなるなら、ぶっちゃけ【人間としか観得ない】ってなった。
ぶっちゃけ・・ナンでそうなったのか?? ワシにもわからへんのヤけどナ、いつしかレプリカントってのが、『殆ど ナマの人間と見分けがつかない精度にまで発達した』うむうむ。
そうなるとナ、この地球の上でも、ヒトがやりたがらん きっちゃない仕事やらキケンな仕事やら みなそのレプリが代行して行うようになったのはアル意味で必然・・・。
体力なんかも 機種によってはオプションで、人間よりも何倍ものチカラを出せる そんなレプリカンも誕生し、そのトキまでは「エエことばっかり♪」やったのやけどもネ。
だが・・・【決定的な誤算】が噴出したのだワ うん・・・。
最先端技術を搭載した 人工知能の塊のレプリカント・・・それに いつしか・・・【感情】が備わっていたって「大誤算」・・・。
世の事象でも、殊「感情」・・それだけは数値化不可能やからネ、精密な人工知能を植え込んだレプリカントに、【ごく自然に 感情が芽生えた】のは想定外やったとゆ~こっちゃ うむうむ。
ワルいことに・・一種の「PCウィルス」によって、そのレプリカントの一部には・・・
【プリセットされた 虚偽の過去の記憶】ってのがインクルードさせるって段になって・・・
そうなるとだ・・・そのレプリカントは、テメエが機械であるって前提をスッカリと忘れちまって、テメエは「人間だ」って意識、それを疑いもしないって・・・な?エラいことやと思わへん??
機械だから、自然生物のように 妊娠とか出産は不可能だけどナ、スッカリとアタシは人間の♀よん♪って思い込んでるレプリカントを 人間の♂がテメエのカノジョにしたり女房にまで間違ってしてしまうって段になって 大慌て。
同時に、キケンな作業を地球外惑星でさせられてるレプリカントにも、「反乱」が起き始めて・・・。
宇宙船を暴力で乗っ取り「逃げる」・・まではまだわかるが、始末がワルいことには、この地球に逃げ込んで、ヒトに化けて 社会のもぐりこむってケースがシャレになんなくなってきた・・・。
で・・・正直『ぶっちゃけオレら人間が撒いたタネやんか』って気持ちでイッパイやけども、その脱獄し 地球にもぐりこんでいるレプリカントを【始末する】
ロボットの「イヌ殺し」が、つい先日までの このワシの職業だった・・・そういうこっちゃ。
でも やっててナ その仕事・・・。ぶっちゃけムナし~ダケやねん。
相手は所詮は機械ヤ、構うこと無いって、言い聞かせるも、道具・・・要は《抹殺用銃器》それで、仕留めたレプリどもは、
死神さ ワシャ・・・
マッタク・・モノホンの「人間」同様に、苦しみ 悶えながら、血液や体液も人間と見た目イッショのモノを吐き散らして【無残に息絶える・・全機能停止】になるのを この目で観るンだワ ああ。
ぶっちゃけ たまらんデ・・・だからイヤになり ワシ辞めたのやけんども。
ブライアントは、もう一度 その職に就けとワシに言いよル。従わないと 市民権を剥奪するとヨ けっ!!
ワシにも 先天的な疾患がアル。放っとくなら カラダが勝手にドンドン「女性化きたす」ってなぞの症状ヤ。
あかげさんでボコチン機能は正常なんやけど、ある程度以上の治療受けられないと どうなっていくか?不安はアルねん。そやから市民権は手放せないとも言え・・・。
なんでも今回、宇宙開発の最前線で奴隷として過酷な作業に従事していたレプリカント【4匹】が、宇宙船クルーの人間を殺害し、この地球に紛れ込んだとのことで。
そのうちの【1匹】が、レプリの中でも、知力・能力・身体機能バツグンの リーダー格だと。
ブライアント『現に もう事件は起きた。某製造会社で実施された《レプリカント識別テスト》で、テストしていた技官を射殺してそのまま逃でた♂レプリを確認してる。ただちに追跡し、それを処理せよ』だとさ 泣けてくるゼ。
で・・まずワシが向かわされた先ってのが・・・
上記の あの・・天才高校生、「タイレル」って名前なんだがそいつ。そのオタク高校生が 今や「タイレル博士」となり、
ナンのことない・・世界最大の「レプリカント製造販売企業」である【タイレル社】を起こし。
もはや 20世紀末の マイクロソフトをも数倍以上も上回るマクロ企業・・要は このロスアンゼルスの「国家」ってなってる次第なのさ。
タイレル博士と美人秘書のレイチェルってネーチャンがいるらしいんだけど、
なんせが ダレがモノホンの人間やら レプリ やら??見た目ではわかんなくなってる有様じゃんか?
レプリの本家本元である タイレル社がコレじゃあ困るってんで、ワシに レイチェルをテストせよって指令で。
レイチェルはグっとくるオナゴやったデ うん。ある意味「マジ惚れ」してまったデ ワシはネ。
だけども・・・テストしてスグに、そのレイチェルって美人秘書がをテストして 【すぐにわかってしまった】ヨ うん。
ネックは『質問による 瞳の虹彩反応』・・・質問は 意味も無いような、非現実的「問いかけ」なんだワ。知能指数では解けない「経験値」
いいかな?キミは砂漠を歩いている そうイマジネーションしてくれ。
すると、前方に ブルータートル、青海亀が、甲羅を下に、ハラを上向きにさせバタついているのを観る・・・
けれどもキミはそれを観ても 亀を助けない。 それはどうしてか??考えて答えてくれ。
意味など無いのだ、その被験者がレプリカントである場合、インプットされている記憶・・ぶっちゃけそれは【虚偽】だから、
うん いうならば「知識の隙間」だわナ、『干からびそうな亀を どんな理由で自分は助けないのか?』なんて聞かれても、
質問に対する返答の 起爆である「脳内シナップスの起こり」が得られず 平静さを装うも、ゼッタイにウソをつけない、瞳の奥の虹彩が 異常な反応を示すのだ うん。
だけど・・・彼女は自分がレプカリントであることを知らなかった。
カノジョは自分が中西部に生まれ、学校を卒業し タイレル社に入ったと信じて疑いもしていない。
幼いころにハチに刺された記憶やら、読んだ本や聴いた音楽などの記憶も鮮明。だけども それらは すべて【後付の 虚偽の記憶】なのだ。
カノジョは、悲しきレプリカント。自分が人間であることに疑いも持たないが、おおむね・・「4年間」が経過するなら、
わかるだろう??キミにも記憶アルでしょが? ホンの数秒前まで 元気よく動いていた電動のオモチャが、「電池切れ」起こして パタ・・・っと停止してしまうって「そんな瞬間」それがレイチェルにも【必ず訪れる】・・・。
レプリであることが判明したが、ワシはネ・・「あえて」レイチェルの真偽の結果を 曖昧にボカシた。シカトしたって事(笑)
だって なんてって!ベッピンやし いひいひ♪
惑星を脱走した 問題の4人組レプリの一味とは レチェルはなんら関係ないし、急ぎで、【処理】する必要もなかろうって思ってナ・・・。
街で捜査を続けるうちにワシは、1件の スピークイージー・・ぶっちゃけモグりの酒場で、ショーダンサーとして踊っている女の正体をレプリカントと暴いた。
皮肉なモンだゼ・・・いかにもウマいこと、人間に紛れて生きていたのヤけどもナ・・・
ぶっちゃけ ショーの小道具として使う【蛇】・・それのウロコなんヤ、それからアシがついたの。
ぶっちゃけ ワシの今 生きている時代には、『本物の動物』ってのは殆どおらんようになっててナ。やっぱ 核戦争にて、生命体のサイクルが甚大な被害を受けた影響やと思うデ うん。
街には イヌもネコもおらん。チワワやペルシャ猫 大事に抱えてはるカネ持ちらは とっくに地球から他惑星に逃げてるからナ。
だからに、鳥も蛇も みーんな「レプリカの人工物」、地球に逃げ込んできた宇宙船に残存してた 蛇のウロコ、そのシリアルナンバーで 持ち主のダンサーのオナゴが逃げた4人組の一人やと判明。
人混みに紛れて逃走した女【ゾーラ】を追って射殺したったデ。気分?? いつものこっちゃ。高揚する気持ちは1ミリもあらへん。ムナしさだけヤ。
ったら・・・思わず 油断ってか、ヘタ打ってまったワシ・・・
隙を突かれレプリカントのレオンって、例の製造会社で技官を射殺した ゴッツいレスラーみてえな体格のおっさんレプリカントにワシ襲われるてん・・・
マジで 死んでもなんら不思議やなかった。いきなりブチかまされて、5mぐらい中を飛んでヨ・・
もはや街のゴミとして捨てられ 放置されてるクルマのボディーにドアをヘコませながら着地した。
息が詰まって呼吸でけへん・・・思わずアセって、射殺銃かまえたのやけど、レオンに、引き金にかかった【指ごとヘシ折られて】・・・
で・・レオンがワシの胸倉掴みながら訊きよるのやワ『オレの【寿命】はあとドレぐらいなのだ!?』ってナ。
ワシは告げた『多少の誤差はアルけんども、4年で電池切れになる場合が殆どヤ】ってナ。
するとレオンは、『オレは 3年半、あの惑星で、エネルギー鉄鉱石を採掘作業に従事してたんだ。するとオレの寿命はあと半年か?処置は?延命策はどうなんだ!?』ってワシに訊く。
ワシは『ンなもん知るケ!早晩テメエはクタバるんぢゃ!』って返答するなら 怒りやがってレオンのクソめが。
レオン「貴様 今何歳だ? 」
……ンなもん知るケ!バースデイのプレゼントでも呉れるってか?
「俺の誕生日は二〇一七年四月十日。俺の寿命はどれくらいだ? 」
・・・四年ヤ
するとレオンはニヤリと嗤い・・・
【じゃあアンタよりは長いなぁ!?恐怖の中で生きるのって痛いだろ? 】
まるで 鉄アレイみてえな馬鹿チカラでばっかばか!殴られてヨ ワシ。「ああ も~あかん・・・」って覚悟したならば・・・
殴るのがストップしたって思い ハっとして 下を見るなら・・・レオンが、ドタマに大穴開いて倒れて 「機能停止」になってて・・・。
ふっ飛んでたワシの銃拾って、レオンのこと撃ったのは・・【レイチェル】やった・・・。
いよいよ動いて来たゼ 生き残り(?)のレプリの連中も・・・。脱走4人組には もう「1匹」の♀がおった。名前は「プリス」と言う。
プリスは、一見するなら、コケティッシュでPUNKな化粧や服装をしていて、世間に興味を持たない イノセントな不思議系少女に観得る。
街場の路地裏で、今や世界最高峰の企業の代表 大金持ちとなるも、ココロ孤独なオタク天才の「タイレル博士」に まんまと接触し・・・
警備もパーフェクトである 博士の私邸に まんまと潜入しやがった。アタマいいやないケ このレプリも・・・。
タイレル博士が 家に帰りドアを開けるなら、何十人もの 「夢の世界に住む小人」らが博士を迎えてくれます。
だけど・・それらはみんな・・・博士が作り上げた「レプリカント」・・・息をして生きている 「本物の人間」はただの1人も居ない・・・。
そうなんだワ・・モノホンの人間とマトモに交際できないタイレル博士・・・『ンで?レプリカントなんぞをテメエはこさえたンかい??』ってならば、
すべては・・・『 寂しかったから・・・ 』でナ・・・
路地裏で偶然出会った 独特の価値観を持つ 不思議な少女、ああ・・・「運命」とはジツにもって皮肉・・・
やっと ココロ開くことが出来た その「少女」こそが・・・ナンのことはない、テメエが この世に創り上げ 世に氾濫させ問題化している「レプリカントそのもの」だったと。。。
遅かった 一歩・・・やっぱワシはブレードランナーとして 3流だわナ・・・。
プリスの手引きにより、脱走レプリカント4名の 【リーダー】・・・ぶっちゃけ 人間の数倍 体力も知力も上回る・・
【バッディー】って、そいつが 屋敷に見事 潜入し、博士を問い詰める。
タイレル「もっと早く来るかと思っていたのだが 」
バッディー「創造主と出会うのは楽なことじゃないんでネ♪」
タイレル「何をお求めかな?」
バッディー「さて、創造主殿、作ったものは直せるかい? 」
タイレルは痩せても枯れても科学者だ。気の毒だからってウソなど言わない。
『 それは不可能だ 』と告げたバッディーに。
そう言うなら きっとバッディーは、おそらくは自分を殺すだろう・・・。しかし あえて一流の科学者である博士は告げます。
しかしこれは全部学術的な話だ。
君たちは可能な限り完璧に作られた
普通の倍輝く炎は、半分の寿命しか持たないものだ……
君たちは実によく、本当によく輝いたな、自分を見たまえ。
君は聖書に出てくる放蕩息子だ;結構の値打ちものだぞ!
バッディー「問いを投げかけられるようなことは……したな」
普通は出来んこともだ - 人生を楽しんだろう?
ワシが駆けつけたとき・・・博士は 両目を繰り抜かれて 朽ちていた・・・。
屋敷の中の 膨大なマネキンロボットに紛れ込んで隠れていた プリスは、苦労したが【駆除】した・・・。
最期だ・・・ワシはレプリカントの潜伏先に出向き・・・最後にバッティが対決になったサ うん・・・。
鉄骨ムキ出しの建設現場で ガチでヤリ合うことになってまった。勝てんのか??このSUPERレプリカントである バッディーなんぞにワシが・・・
ホラ、言わんこっちゃない・・・。てんで勝負にならへんやんか・・・
アイツ・・バッディーは高らかに そして誇らしげに もはやボロカスと化している このワシにこう告げた。
どうだ?デッカード・リク 今の自分が誇らしいか?
これはゾーラの分だ!(指を折る)これはプリスの分だ!(指を折り、銃を返す)
さあおいで♪ デッカード・リク、俺はここだ。
だけど、まっすぐ撃てなきゃダメだなぁ!?
もはやヤケクソで銃を撃つ・・・弾はバッティの耳を吹き飛ばした。機械のクセしやがって血を流してやがるバッディー。
ははは♪ 真っ直ぐなだけじゃダメみたいだな!
さあ今度は俺の番だ!そっちに行く前に少し時間をやろう!
マジなところ、ワシはバッディーって 残虐なる猫に 弄ばれ、屠られるがためダケに逃げ回るネズミそのものやった。
不思議やけど、モチロンのこと 怖くてズボンの中、ビッショリと漏らしてるのやけどナ、
一種の「覚悟」はあった・・・。この数年か・・数えられない程の脱走レプリカントを【駆除】してきた。
それって「仕事」ヤ。ワシって生き物の「存在価値」であったのも事実。後悔などしておらんデ。
だがナ・・・【象使いは 最後に象に踏み殺される】・・・まだ本物の象が生きてた時代の訓話だけどヨ、
こいつら・・レプリカント、人間じゃないっといっても、ワシが今までしてきたこと コレは立派に【殺生】やんかって・・・。
「ついに この日が来たのだ」ホント、訳わからへんのやけど、なんだか『安堵する』思いが不思議にこみ上げてきてナ。
ワシって生き物も「電池切れ」してしまうなら、もうこれ以上・・・【殺生を重ねなくて済むのだ】・・・。
それでも・・悟りきれないアホやねんナ ワシ・・・。
最後に 腕一本で、ビルの鉄骨につかまって 今にも50mは高さのアル地面へと落下しようってなった その時には『ひぃぃっっ!』って声を漏らしてしまった カッコわりぃ。
そこに ジリっ ジリっと、バッディーが近づいてくる。うん いよいよ最後だ。クタバるならそれでもエエよ。
最後に お願い聞いて貰えるかバッディー? 頼む・・・1秒でも早く この恐怖からワシのこと解放してくれ・・・。
バッディーの太い手が、ワシの、ある意味で「この世への未練」で、離せずにいる片手へと触れたのを感じた。
そうだ・・バッディー、一気にそれ 引き剥がしてくれヨ。一寸刻みはカンベンやデ 頼む。
ワシの手を握った バッディー・・・ うん??・・・ナニしようってんだ今更?
バッディーは・・・放っといても下へ落下するだろうこと間違いない、ワシを・・・
スルスルと【救い上げ】・・・鉄骨の足場に意外なやさしさをもって座らせたのだ。
???・・・ぶっちゃけ意味がわからへん・・・。コレって「なさけ」なのか??
少なくとも さっきまでのコロし合いは【ガチ】やゾ お互いに・・・。
バッディーも腰を下ろした。 遠目にワシらふたりを眺めるならば きっと、作業でくたびれた工事人夫同士のくつろぎの休憩って観えたと思う。
思わず バッディーのカオを眺めたワシ。 そこには・・・
もはやそこには、人類に、そして創造主に思いっきりの憎悪を抱く、殺戮者としての【バッディー】は居なかった・・・。
正直・・『哲学者だ』と思ったネ うん。後でそう考えたが、少なくとも「この瞬間」・・バッディーは『神をも超えていた』のだと。
かれは静かに ワシへ こう「告げた」・・・
俺はお前ら人間には信じられない光景を見てきた。
オリオン座の肩で燃え盛る戦闘艦……
タンホイザーゲートの近くの暗闇で輝くCビームも見た。
そういう……刹那も、時の流れの中に失われていく。
あたかも……雨……の中の涙みたいに・・・。
今・・・【そのとき」が来た……時間だ
そうして バッディーは、目を閉じ、まるで夢を見ているように 息絶えた。
★このセリフを初めて映画(ビデオソフト作品)として観たのは リクめ小学校3年生でした はい。
まだナンもわからん 単なるアホなガキでしたがわたい、
このレプリカントのセリフを聴いて 観て、訳もわからず とても哀しく そして感動し・・・
しばらくの間 蹲りシクシクと泣き続けました はい。
ある意味で このくだらんわたいが、神や仏 人間の運命 そして哲学に チョっとでも目覚めたってのは、
この ナンとも希望のカケラすらもない、暗く、汚濁にまみれ、淫猥で、救われ無き この映画に、「真実の光」を見た気分となりました はい。
終わった・・・今回のこの任務も。だがきっと・・・このワシの命がアル以上、クタバりよるまでズっと続くのだろう おそらく・・・。
高揚感は 無い・・・。むしろ・・大事な仲間を失った気分だ ああ。
泣き言じゃないが、考えてみてくれない? ワシって「人間」の人生・・・ごくごく普通に人間との「かかわり」よりも ずっと・・・
そうさ・・・アイツら、【レプリカント】らとの《不幸な触れ合い》・・・そっちの時間の方がズっとズっと多かったのだからサ。
あばよ ダチ公たち・・・
レプリの「製品回収」に来やがった ガフがワシにこない 言いやがった・・・。
『 カノジョのこと 残念ですナ♪ 』
そう・・ガフ、コイツ見破ってやがった・・・。ワシがレイチェルのこと家に匿ってルってことを・・・。
惨殺された タイレル博士の側近であり、あろうことか「レプリカント」であるレイチェル。
重要容疑者として 今現在「追われる身」なんヤ。
レイチェルは 未だ、自分が人間ではなく、虚偽の記憶をインプットされているレプリカントである「事実」を受け入れられずに 混乱と不安を抱いたままだ。
ある晩 レイチェルはワシの部屋にコッソリとやってきて、再び 幼い当時の記憶や学生時代の初恋のことかを際限なくしゃばっては 「泣いた」。
なあアンタ? ワシ思うねんけども、そもそも「記憶に」ウソもまこともアルのかって思わへんか??
「それ」は もはや【過ぎた過去のコラージュの1つ1つ】なのヤ。持つ者の「自由」やと思わへんか?
ワシな 思わずレイチェルのこと抱きしめた。激しいキス交わして ベッドへとなだれこんだ。
チャンとSEX出来るやんか。ってか、そんなことよりも、もっと大事なのは、このワシとレイチェルが【愛し合うって感情】・・・それを共有できているって大きな「事実」。。。
ナマイキやけども、「いちばんだいなこと」って、コレとチャウのかな?? ナマ身のダッチワイフ同士のようなSEXしとる「人間」より よっぽどマシやろワシら?
この レイチェルを 突き出すって出来ると思うか? このワシがヨ。
ワシは自分の部屋にとって帰すと、ベッドの陰に隠れていたレイチェルに 『逃げるデ イッショに』と告げた。
ホンの僅かな手荷物でもって、ワシらふたりは【街を捨てた】。
部屋の廊下を慎重に、抜け出るトキなんやけどナ・・・フト、見るなら 廊下の一角に・・・
紙で丹精に折られたオリガミが1つ あって・・・。鶴? いや・・これはユニコーン、《一角獣》だ・・・。
おそらくこれは ガフの仕業にちがいない・・・。『わかってるけど 見逃してやんヨ♪』って意味か・・・ガフの「武士のなさけ」ってやつか。
というより・・今ワシわかった。ガフこそが、【真の ブレードランナー】だったのだ・・・
ワシらは今 逃げている。追っ手の及ばない場所まで どこどこまでも逃げるツモリやねん ああ。
逃げたことを知った連中は きっとこう言って嗤うやろナ『アイツ、リクは、レプリなんぞと人生引き換えやがった愚か者』と。
勝手にいってろ!少なくともワシにとってのレイチェルは 人間だろうとレプリだろうと【愛する相手】なんからヨ!
それにアレやデ??・・いかにも「人間でござい」って、ンなツラしてるワシかて、アンタかて・・
やっぱ レイチェルと同じく 【人間としての記憶を植えつけられたレプリカントではない】って、100%の自信もって言い切れるのか?ってことサ。
あの夜 最後の最期になった バッディーが、ワシのことを「救済」したって背景には、もしかしてアイツには、『リクもレプリカントだ】って、見抜く能力が もしかしたなら在ったのかもって フトそう思う。
レイチェルの寿命は限られていない。お互い何年生きられるか、どや??具体的に【この質問に答えられる者など居るのかヨ??】ってことサ ああ。
明日の今 この瞬間・・果たして生きていて意識があり、ナニをしているか??
ホンマ思うデ ワシはネ。そんな未来のことなど知り得ないってのは、人間もレプリカントもイッショやってナ。
っとゆ~ お粗末の一席でございました はい~~♪