どもどもリクです
え~本日 恒例『ヒネクレ怪談』ですが(^^;
今回はチト、いつもと趣向が違います、ユーレイやオバケは出てこないって、
ある意味で『そんなのよりも もっと不可思議な・・・』ぶっちゃけ【 異世界 】ってなハナシでございます。
ホントはこの回 前々回だかチトふれた 大学時代のいんちきバンドの プロモーション・ビデオ制作秘話、
近所に住んでる 「町内バカ息子同盟」会長の『エロし』 ヤツのボコチンがバッチリ!!映ってる画像でもUPして アイツの社会的立場を崩壊させてやろ~かい♪とも思いましたが(笑)
チトそれも 不憫でおますさかい(^^; 代わりとして、
この エロしが、二十歳の頃に遭遇した【ジツに不可思議 解明不能な数日間】ってのをブチかまさせていただきます。
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なんてこともない 大学も夏休みとなった ある夏の日の午後だったそうです はい。
その頃 吸っていたタバコが切れた エロし君、自宅からダラダラと坂を下り、京浜急行の某駅近くにあります、
今では 殆ど見かけません風景・・・「割烹着着たおばあちゃんが ネコ抱いて店番で座ってらっしゃる」ジツに昔風の たばこ屋、
エロしはそこの店がお気に入りで、その日も 短パンとランニングいっちょで 汗を拭き拭き 坂を下っていったのだと。
『なにかが 微妙に 違うような 同じような・・・』って感じたのは その いつものたばこ屋に着いてスグ。
コレって ナニも変わりません ただ・・・なんかやっぱ「微妙に違うような・・・」って気が。
『はい にいちゃん いつものだよね? カートンで買ってくの?』って、店のおばあさんが エロしに にこやかに問いかけます。
で・・ 『おや?』って思ったのが、カートンで購入した 当時エロしの好み セブンスターのたばこ・・・
気になったってのは「長さ」です。 なんかいつもより微妙に短い気が・・・。
セブンスターは、1986年に、 それまでの現行Size 80mm から 今現在のSizeでもある 85mmへと移行していたはずなのですが、
おばあさんから受け取った「それ」は、目の錯覚かもしれなかったけども、なんか・・・昔風のSize 80mmとしか思えない。
『パッケージデザインが また変わったか??』それでも 小さいことにはあまりこだわらない お坊ちゃんですからエロし。
まあイイや♪ ってことで 店を後にする・・・その際に、チラっと視線のヨコに見えた もうひとつの「違和感」・・・
それは、おばあさんが いつも膝の上で抱いてらっしゃいます ネコちゃん、ぶっちゃけ・・そのネコの『毛並みの色』が いつもと違うような・・・。
たしか 白と黒のトラ猫だった筈が、横目に見えたネコってのが わずかの部分にブチが入った 白猫・・・。
しかしそれも、おばあさんが飼っているネコの数をキッチリと把握している訳もアリませんからエロしは。『きっと もう一匹の猫だべえ』って気にもとまらず。
自宅へと帰る ダラダラ坂を上っていたトキ・・・
・・・坂の上から『ああ~~っっ!!』って、小さな、女性の悲鳴がして エロしハっとした。
前方を見るなら、5,6ケの《果物の赤いリンゴ》が、コロコロと 坂の上のほうからコッチへと転がってきています。
あらよっ あらよっ って感じで、転がってくるリンゴをキャッチする エロし。
麦わら帽子をかぶり、清潔そうな 白の麻のロングワンピースを着た、年の頃 二十歳のエロしと同じか、チョっと年上って感じの女性が、カオをちょっと赤らめながら、『すいませ~ん!』って 笑顔で近寄ってきた。
『はいこれ。スイカだったら悲惨でしたネ~♪』って、それぐらいの気の利いたセリフは慣れてる 遊び人エロし。拾い上げたリンゴの そのヒトに差し出すと・・・。
で、ありがちな謝辞を女性から受けて エロし、進む方向も反対ですから『じゃっ』って歩き出した。
・・・ったら・・・その女性ってのが、ナニを目論んでるのか?? 今まで来た方向と反対、坂を上りますエロしに ついてきて・・・
ナンでかわからないのですが いわく『なんかサ、細かい事を色々と質問してくるんだ うん』と・・・。
それは「お住まいはこの近くですか?」「歳はいくつ?」「出身中学ドコ?」 ま~~「ありがち」といえばそうだ、とくに近所周りでの男女とかの《出会い》にはネ。
エロし『最初は《ありがち》だと思ってサ、ワリと誠実に答えてたヨ俺。コッチとしても、もしかして出身中学の同級生もしくは先輩とかかも知れないじゃん?でも、そんな雰囲気でもなくて・・・。なんだ?・・って感じはじめたのは、そのオンナが《一昨日の夜はドコに居たのアナタ?》とか・・ぶっちゃけ 初対面ではまず訊かない質問ブツけてきたんだワ』
で・・女性が『貯金ある?銀行どこ?』って訊いてきた時点で さすがにエロし「あ?これは 街頭キャッチセールスとかにちげえねぇ」って感づき 辟易してきましたとさ。
そうしたなら・・・やや遠くのほうから・・『アンタ!ナニしてんのっ!?』って、やや鋭い とがめるような声がしまして、
エロしいわく「自分ン家の母親より若く 垢抜けていた」と
なんか 元気のよい、大股で道を闊歩しながら 『ぶっちゃけ ドコかで会ったか??』声をかけてきたトーンからして かなりお馴染みな関係に思えるけど、そのくせ《ゼンゼン記憶にもナイおばさん》が、スグ至近距離までピタっと近づいてきて。
「も~~!!出かけるのわかってるなら お使い頼むんだったのにぃっ!」って うらめし気にエロしにボヤいた と。
当然 エロしとしては『ナンだこのヒト??』って思ったけど、そのヒトが 正直ウザくなって早く別れたいって思ってた麦わらワンピ女性を あきらかに不審な目で、
「こちら どなたさん??」ってエロしに。 そうしたなら「あ・・あ・・わたしは ごにょごにょ・・・」って、しつこかった質問攻め女性はとたんに離れていっちゃいまして エロしとしては「助かったヨ♪」と。
ほんだもんで エロしは、そのおばさんに「すみません 助かりました♪なんかの売り込みらしくて しつこかったんですよ。助けていただいて」と謝辞を述べますと・・・
おばさん「な~に とってつけたよな丁寧な事いってんのヨ!(笑)さ!暑いから早く行こう!」って とっとこ歩き出して・・・。
で・・・てんで知りもしない 関係ない おばさんなんだけど、エロし なんでか?イッショにあとをついて行かなければならないって雰囲気で・・・。
大学の同期生、近所に住んでる リクの家の前を通りかかる。 リクが暑そうにしながら、庭を掃除しているのが観える。
目が合ったので、「おいっす」って感じで手を上げる。軽く微笑み返すリク。コッチの連れであるおばさんにも軽く会釈している。
そしたなら・・・おばさんが いたずらっぽくエロしに笑いかけ・・「どうなの? 【あのコ】とはウマくいってんの??」
はあ??・・・ナニいってんだこのヒトは。リクって・・アイツはオトコじゃんか。。。
あ?でも、《見た目》がアレだかんナ・・このヒトはリクのことオンナだって思い込んでるのだナ って。
ダラダラと坂を上り やがて 自宅の近所に出た。
あれれ?? なんかチョっとヘンだゾ・・・『ドコがヘンで ドコが違うのか?』って説明できないけど なんかおかしい・・・
ぶっちゃけ ココの家って 屋根の色こうだったか? あと先月だか国産車から外車に変わったはずだが、また国産に乗り換えた??
隣りの家も、なんか・・花壇の花の構成とか違ってきてないか??注意してなかったからよくわからんけど。。。
ってか・・道の《パース》がヘンだ・・・。ココんとこに こんな路地があったか??20年間住んでるけど 知らないゾ この路地なんて。
だけども、「そういった僅かな違和感」それ以外の部分は 【これといってナニも変わりがない】・・・
たとえば 寝起きとかでボ~っとしてんならば、全然気づかないままでしょう。
エロし「なんていうかなあ? たとえるならば焼きそば ペヤング食ってるツモリが、よく確認するなら それは日清のUFOだった!って まさにそんな感じ。《大同小異》ってヤツ。概ねはいつもと なんら変わんないのだけど、でもやっぱ・・なんかがいつもと異なる って」
関係ないけどリクめはコレが好きでス(最近見かけません)
で、エロしが悩みながら いよいよ自宅への道を曲がりますと・・・
おばさんが「アンタ、どこ行ってるのよ!?コッチじゃない!やあねぇ~暑さでアタマやられた??」って呆れたような表情でいいます。
『えっ!?で、でも オレん家こっち・・・』って言いかけるも エロし、気圧されたってのか?そのおばさんが、あまりにもナチュラルな感じで言うもんだから、つい・・反対側に方へついて行ってしまったと。
1件の家の前で立ち止まるおばさん いきなり「ねえ、カギ持ってる?」 はあ??アル訳ナイじゃんか!他人の家のカギなんて。
ったら おばさん「いいわ ポッケの奥にあったから」って、そのカギでもって門扉を開け、5段ほどの石段も上がり、その住居のドアも開錠しました。
『この家の おばさんか このヒト・・』って思ってる エロしに、「ナニ ボ~っとしてんの!早く 中入りなさいって!」と・・・。
え??オレ中に入れってかい?? って、よくよく表札を見ますなら・・・『あれれ?ウチと おんなじ《苗字》だ・・・』
ココは《仮名》でってことでスイマセンが・・エロしの家の苗字ですが、片倉って、ぶっちゃけ けして珍名ではないが、かといってクラスに必ず1人は居るって苗字でもない。
『ヘンだなあ??このへん一帯に 片倉名乗る親戚とかは居ないはずだけど・・・でも、なんらかの身内かなココは?』
それで・・確認してみようか って好奇心めいた気持ちもあり、おばさんの指示に従うように 家屋の中に入ったエロし。
おばさん「ああ暑いわネ。アンタ(エロしに)アイス食べる??それとも、いっそのこと ビール飲んじゃおうか♪(笑)」って、なんかずいぶん親しげだなこのヒトは・・ってエロし。
自分とこの母と違い はなせる「おばさん」♪
ほんで、TVで高校野球放送を眺めながら、スイカの冷やしたのが出てくれば「いただきます」 ビールが出てくれば「ごっそさんです」って、接待されるままに。
そうしてなら、『ただいまあ!ああ!!暑い~~!!』って、元気な女のコの声が玄関から響き、中学生ぐらいの年齢、明るく活発な感じの少女がニョキって、リビングの方に顔を出して。
エロし 思わずペコリって会釈したならば・・・その少女が「??・・・や~だっ!!お客さんかっててっきり思っちゃったじゃない!ヤだ お兄ちゃんたら♪」って、明朗に笑いこける。
お、お兄ちゃんだあ?? オレは「ひとりっ子」だゾ。ぶっちゃけ ウチのオヤジが愛人に産ませた子供がいるってのはハナシに聞いてるけど。。。
反面では ま・・・たしかに 年齢差っていうならば たしかに このコにとってオイラは おにいちゃんだもんナ。そう呼ばれてもナンも違和感ナイけどナ・・・。
で、シャワー浴びて 着替えてきたらしい その少女も加わって・・・
いってみますならば・・・『な~~ンも起きない』『ただダラダラした夏の夕方』『3人でゴロゴロとしながらTV観ているってダケ』
ですが・・・コレが不思議に・・・『マジで かなり 心地よい・・・』
ぶっちゃけ このおばさんと、少女とは マッタクの初対面なのに、もっと以前からココの場で、ズ~っと・・同じような『ダルダルな夏の午後』を空間として共有していたような気になってしまう・・・。
エロし「うん・・・なんかサ、そのトキのオイラ・・《なんか本当の家族みたいに感じるなあ・・・》って、マジで思っちゃったんだ」
知らないうちに、いつしか眠り込んでいたエロし。 肩を揺すられて ハっと飛び起きる いけねえ・・・もう完全に夜だ・・・
知らないお宅で眠り込んじゃった・・・早々に おいとましなきゃ あまりに失礼だこれは・・・ って思ってたなら・・・
ったら・・家の一階の奥の間から、『ナンだ!また 焼きナスかあ?そりゃスキだけどー。こう連続じゃ 食べるよ 食べますってば!』って、
なんか・・・聞き覚えのあります《声》が響いてきて アレレ??っと思っていたなら・・・
「ヌっ」っとダイニングへ顔を出した 熟年といえる年代の男性・・・その顔を見て エロしは『驚いたのなんのって!!』
ぶっちゃけ それは・・『エロし君の 父親そのヒト!』で・・・エロしと視線が合っても なにも動じるでもない、ごくごく自然って感じ。
「おい エロし 夕刊そっちにあるか?」なんて ごく普通に問いかけてもくるではないですか・・・。
で、さっきの おばさんが エロしに「ほら、枝豆にシオふっといて 冷めちゃう前にネ」って、大皿を渡す。中学生らしき少女は 盛り付けとかを手伝っています。
テーブルの上を見るなら 茶碗が 4つ。 ああ、これは メシ食ってけってことだよナ って不思議にそう納得してしまった エロし。
そうして この『家族の団欒』(??)がはじまったと。
トイメンに座るこのヒトは たしかに・・・オイラの父親だよナ??まさかにソックリさんじゃあるまい。ってか「まんま」だもん。
だが同時にこうも思ったエロし・・・
・・・午後のタバコ屋で抱いた疑念と同じだ・・・なんか。。【微妙に いつものオヤジと違うような・・・】
ヘアスタイルがほんの少し いつもと違う。髪の量も 今、目の前に座っている「オヤジ」の方がフサフサで、白髪の量も少ないっちゃ少ないじゃんか。
「ソックリ」ゆえの違和感が・・・
でも、上記したように、『貴様はニセ者だあ!!』って大声上げるだけの根拠も自信もない・・・。
しかし・・・エロしが いっちゃん『あれれ?』って感じた点は・・・『すっげぇ 仲がイイじゃん この家族・・・』ってことで。
当時のエロしの家の状況、父母とエロしの3人が、会話もなくムスっとしたままの食事の風景。ってか、3人が揃っての食卓なんてのが月イチあるかないかで・・・。
しかしなんだよこの家は・・・みんな同じTVを観て 同じタイミングで屈託なくゲラゲラ笑って。ぶっちゃけ そんなに面白いのか??こんなアホ番組が。
って思ってるうちに・・・エロし、結構 核心の疑念に辿り着いてきたのでありまして。
それは・・・『・・こんな番組観たこともネエや。ってか誰だ??この番組の司会者・・・ゼンゼン記憶にないけどこんなタレントなんか・・・」
エロしは恐る恐る 少女に『ねえ・・この番組のタイトルなんだっけ?』っと問うと、そのコは はあ?ってカオで、
「ナニいってるの おにいちゃんったら。《いきなりサルバトーレ》じゃないの!」って。
「この番組いつから始まったんだっけ?」「なんかおかしいよ おにいちゃん?そうねえ・・もう4年ぐらい続いてる長寿番組じゃーん」って。
・・・知らない・・・観たことがない。そこそこ面白い 退屈しないけど、ゲストの歌手が なんか持ち歌唄ってるけど 聞いたこともない曲だし・・・。
番組は終わり、父親の指示で 夜のNEWSショーへと画面は切り替わり、
やっぱり 観たことがない 男性司会者が『本日のTOPニュースです。紛糾していた●●ダムの建設、村側と国土交通省側が合意に至りました!』
えっ!?あきらかにコレはおかしいゾ。ダムの建設 反対運動していたヒトを知ってるからオイラ。和解合意なんて 1ミリも期待できない雰囲気だった筈だ・・・。
至った結論・・・「もしかしてココの場は・・・すべてのモノが《ごく僅かずつ異なっている 異空間》じゃなかろうか??」って 背中に冷たい汗が・・・。
「なんか今日のエロしヘンなのよ おとうさん・・」っておばさんが。
「毎日こう暑いからナ(笑)夏風邪でも引いたのか?早く 今夜は寝てしまいなさいエロし」
父親ダケは いつもの「記憶にある父親」・・・それでも、ぶっちゃけ・・・いつものオヤジよりもズっと・・・
この 目の前で心配そうに このオイラを見やるこのヒトのことは 好きになれる・・・。ある意味で「こうあって欲しかった理想的な父親」で・・・。
で、この おばさんが仮に本当の母親だってするなら、いつもの・・・陰気な、うしろ向きのグチばかり言っている母とは大違い、
さばけていて 若い感覚も持ち合わせている「理想の母親」じゃないかって・・・。
それに 妹だ・・・。本当にこんな、活発でクルクルといたずらっぽく表情が移り変わる 可愛げな妹が ぶっちゃけオイラどんだけ欲しかったか・・・。
【 夢 】なのか? これは、オイラが望んでいた『仲のよい家族』その理想系の構図が 今、目の前に展開しているのではなかろうか??
「寝る前にお風呂入って 汗流しなさい」ってんで、風呂場に向かい 湯船に浸かったエロし ハっ!として、
いっけね!!当たり前だが ココはよその家、着替えもないのについ入っちゃったヨフロに どうしようか?
ったなら・・フロの扉の向こうから おばさんの声「着替えココに置いとくわよ」
フロを出て 脱衣所で その着替えとやらを確認「サイズ・・・ピッタリじゃん オレと・・・」
で、どうやら 《オレって存在》の この家での部屋は 二階にあるようだ。
こわごわ階段を上がって、ドアの壁面にペタペタと乙女チックなシールが貼ってある部屋は多分 「妹?」のだろうから、
その隣の 洋室の部屋を開け 電気をつけた エロし。
見覚えなんかない、もちろん・・・。だけど不思議っちゃ不思議だ。たとえば 勉強机の上に置いた本の並べ方とか、マジでコレって『オイラの流儀』だ。
あれれ?白いギターなんかオレ持ってたっけ? それになんだろう この一眼レフのカメラって。
洋服ダンスとかチェックしてみる・・・買ったとか、親に買って貰ったとかの記憶はマッタクないのだけど、
「いかにも自分的なセンスとして 選びそうなアイテム」が入っている Sizeもジャストでピッタリだし。
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っと・・・ま~ココまで書いてきましたが、リクめの いつものランボーきわまる 書き捨て文体としては破格の「ディティールの細かさ」(笑)(^^;
ようすつに お読みの みなちゃまの脳裏に、細かな デイティールのイメージをば お送りしたのでございまして はい。
コレ以後は チトばっか はしょって飛ばしますから(←ツマリが書き捨てると?)(^^;
翌日の朝になって・・・
階下に下りていきますと エロし。もうとっくに 父親は会社に出かけ。妹(?)らしき あの活発な少女は、クラブ活動に出かけておりました。
例の 母親らしい おばさんが『アタシも出かけるから お留守番お願いね』って出かけてしまった。
で、「知らない家に独り」ポツンと、所在無く居る エロし。
しかし やっぱ不思議なのは・・・「奇妙に居心地良い」のです。気分的にいえば けっして嫌な気分は無い。
窓から外をボケーっと見てますと・・・道の向こうから 若い人間がコッチへ歩いてくる。あれ?アイツは『リク』じゃないか?
サマーデニムに 洗いざらしのポロシャツ姿、いつものスタイルだが、やっぱ夏場だけに胸が目立つナ。アイツ アレでリッパに《野郎》なんだから世の中皮肉だよナ。
玄関でインターホンが鳴り、『ちわ~暑いネ~ エロし君、貰い物のスイカのおすそ分け』ってリクの声。
そうだ・・なによりものダチの リクに この《奇妙なる違和感》それを相談してみるべきかも。
・・・・・どうなってんだ? かえってわかんなくなってきたじゃないかって・・・
リク・・だよな?コイツは・・・。
「うひょひょ♪」なBodyしてて、そのジツ 誰よりもケンカっ早いデンジャラスBOYの「リク」だよナ??
ナニよっ!化粧してナニがいけないのヨ!?(笑)
・・・うっすらとだが、『化粧してんじゃんコイツ・・・』香る柔軟剤の香りもするゼ、なにより《体臭》がオンナくさい・・・。
『なに?どしたの?今日 なんかヘンだよ エロし君・・』ってリク。
「うん いや、ヘンっていうか、昨日からなんか不思議というか・・よくわかんない感じでサ 俺・・・」
『暑さ負けした??病院行ったほうがしょくなくない?イッショに行ったげようか?』ってオイラを心配そうに覗き込むリク。
やば・・ゾクっとした。ってか・・チンコがピクっとした(嗤)モノホンのオンナだったら かなり色っぽいネーチャンに間違いないよなコイツは。
あれれ??ってか・・・おかしくないか?? あの・・いつものリクの【ドきつい関西弁】はどうした??
「あのさあ・・」『なに?』
「オマエ・・出身地ドコだっけか?」『京都の丹後地方だヨ 知ってンじゃん?』
・・・安心した やっぱリクだ。コイツだけはとりあえず【本物】だワ♪
「なんか、今日は妙に標準語しゃべってるくさくない?」ったら・・・
リク『ああ、【ワタシ】育ちは殆ど東京だからネ』 って・・え?なんだそれ 聞いてないハナシだゾ・・・。
リク『5歳の頃に 両親が離婚してサ、姉は母方 ワタシは父に引き取られて東京で学校とか入ったんだア』
「・・・じゃあ ナンで?今 横浜に居るんだっけか?」
リク「うん。オヤジがさ~再婚してサ。相手方のオンナがコブつき・・【ウチとこと同じように娘が居てサ】なんか・・合わない ってか・・ムリしても仲良く出来ない感じだし~、ババアもなんっか・・ムカつくオンナで、お母さん なんて呼ぶ気になんなくて~~、ったら都合よく、母方が一家して コッチ、横浜で住宅買って引っ越してきたっていうんで、ワタシも大学進学をイイ機会に、コッチに引っ越したって訳。コレ、何回もしゃべったよ~ 忘れた??」
・・・おかしい・・・パーソナル環境が違っている・・・それに・・・今の話しぶりからするなら・・・
『 リクってのは 【 ♀ 】って設定ってならんだろうか??』
「・・・リ、リク・・・オマエ、出身高校ドコだっけか?」『うん? 都立家政高校調理科だけどなにか??』
・・・ 女子高じゃん・・・(--;
「ごめん・・失礼なことツッコんで聞くけど、都立家政に・・・【どうやってモグり込んだ】??」
リク「【ヤ~だぁっ!】ナニいってんのアンタ??マジでおかしくなった??ナニ言いたいの?【オンナが女子高に入ってどこがおかしいってのヨ?】」
・・・ 決定的証拠だ・・・【この 目の前のリクは《オンナ版》】のニセモノだ!!
『ふざけんなバカヤロー!!』思わず叫びながら リクに襲い掛かった。「えっ!?なになに?や、やめてっっ」
目を丸くして硬直するリク・・らしきニセモノ。そうだ、やっぱニセモノだコイツ、リクがこんなに か弱い訳があるか!抵抗しても こうやってスグ組みふされちゃうなんて本当のリクならありえない!
くそ!! ダレが黒幕か知らんがバカにしやがって!!ホラ 脱げよ 脱がしてやるよ。しらじらしく泣いてんじゃねえよニセモノが!
そら、ナンだコレはヨ?リッパにてめぇ マ●コついてんじゃねえか!ほんまもののリクは♂だゾ!肝心なポイント見落としてたナ(嗤)
もうあったまきた。犯してやる。事を目論んだ黒幕、どっかで隠れて見てるなら 出てきやがれ!!テメエの《駒》陵辱してやっからな!
ガンガンに犯してやるゼ てめ・・ナニ喘いでんだよ?これはレイプしてんだゾ?泣けよ 叫べよ 歓んでどうすんだおい??
サラリーマンの コーヒー・ブレイクが終わったぐらいの時間が経過。
「・・・・・ひどい・・・」うつぶせで全裸の【リク】がうらめしそうに呟く 「・・・・・」
「いくらなんでも いきなりチカラまかせってそれはナイでしょ? ったく、ランボーなんだから ふふ♪」
あれ??それほどまでには怒ってないみたいじゃん コイツ・・・。
「いちおうはサ・・」「え??」
「今日は安全な日だと思うんだ。ワタシわりと順調だから生理。でも もしも大当たりだったら 責任は取ってヨ?」「・・・・・責任って・・」
「ねぇ知ってる? 最近地方でサ、若い夫婦が定住するって際に、色々と、その地方が補助金といか出してくれる制度がスタートしてるのよネ~」「そうなの・・」
「ね?田舎で自然に囲まれて暮らすってステキって思わない?畑とかお花とかやりながら♪」
まさに「オンナ」じゃん この「リク」は・・・
・・おい・・・って、コレ、【ふたりの将来像】持ちかけられてるじゃん?? どうなってんだこれ??@@;
ったらば・・・次の瞬間 居間の隣にある応接間 そこの襖が ガラ!!っと開き・・・
『そこまでだ!!エロしよ 早く服を着ろ!1秒も早く この家から出るんだ!!』って。
・・アンタ・・オヤジ、父さんじゃん・・・うん モノホンの「父さん」だ。夕べのあの やさしいけど不自然な「とうさん」じゃない。
『なによ~??ひとりでいっちゃわないでヨ この薄情もの~!』オンナ版リクがうらめし気に声をかけ 全裸ですがりついてこようとするのを蹴り倒し(笑)
ほとんどパンツいっちょに近い格好のまま、サンダルひっかけて 家を出るエロし。
玄関のところで、例の母親らしきおばさんが『アンタ、ドコ行くのよ!?家に入りなさい!ケーキ買ってきたから』ふり捨てて走る・・・。
スーツ着た「不自然な父親」も路地から登場『おおい!エロし!ドライブこれからみんなで行かないか?楽しいぞ♪』かまっていられっかい!
妹までが出てきた・・・「おにいちゃ~ん!!そっちに行っちゃダメ~!!戻ってきてお願い!」うるさい!!逃げるんだ俺は。
(偽)妹の涙にはチョっと捨てがたい気がしたと エロし
「さびしいよお(泣)家族のみんなでコッチで仲良く暮らそうよ~!!(号泣)」
急に マックロな「煙幕」そういうモノにあたりが包まれたと感じた 次の瞬間・・・
『君っっ!!大丈夫か!?しっかりしろ!!』っと、屈強な体格の誰かに身体をぎゅっと抱かれたエロし ハっと正気に戻った。
「今のって全部【夢】??」 呆然としているエロし。
よく見るなら・・・エロしを抱きとめたヒトってのは てっきり警察官と思えば・・・それは ぶっちゃけ ヘルメットかぶった「自衛隊員」で・・・。
ケータイ無線機でどこかへ連絡『チェックメイト チェックメイトKINGⅡ こちらリトルジョン(わかるヒトにダケわかるギャグ)XP-224地点、【kamiーkaku】懸案の現象は終結しました ただちに帰還します 以上!』
場所はってならば、エロしの「本当の家」 自宅までの路上で。
本当の母親が 半べそで・・・『アンタ無事よね?わかる?? アンタ、【一週間行方不明だったんだよ!!】』って・・・。
で、その自衛官らしき男性が エロしの両親に小声で、『っということで、いずれこの出来事は世の中に公表する その時が来るまで、ダレにも他言は無用って約束してくださいね。そうなるとお互いで面倒になりますからイイですね?】
っというハナシなんでございますのだ うむうむ・・・。
【全体の まとめ】
のっけから「不可思議」は、たばこ屋からでして。まごうことなき事実として・・・そのたばこ屋『西岡商店』ですが、
エロしがこの不思議事件に遭遇する「2週間前に閉店済」ってこと・・・。存在そのものが「無かった」ってことで。
エロし宅の近隣で 子供絵画教室を営む 村川(仮名)さんって女性が、坂の途中で落としたリンゴを拾ってくれたエロしを見て『ギョ!』
いわく・・・『カオの・・半分が まるで消しゴムで消したみたいに【ボヤケてきたいて】』
村川さんは 本能的に「あ?このヒト なんか今《魔に憑かれている!》って感じ、正気を保たせるが為にワザと、イラつく質問を投げかけたのだと。
そうしていたなら、【ある筈のない場所に路地が出来ていて】そこから・・
エロしが感じた「やさしそうでさばけた明朗な母親像」 ですが・・・村川さんの目には・・・『顔中 傷だらけで、血走った目をしたすっごい!怖い オニみたいな女のヒト』それが出てきて怖さのあまり硬直してしまった と。
この「おばさん」はナンだったのかが【一切わからない】まま
で、言葉巧みに エロしを誘い、その「あるはずもなかった路地の奥のほうに歩き出して行った」と。
で、エロしは、鶴見にある 某化学薬品工業会社の 社長の息子 お坊ちゃんですから。
こういった「事件」が起きるなら「すわ!誘拐事件!?」って、警察も 慎重にも慎重になるのでありますが。
ったら、そうしているうちに、警察もそうですが、エロしの自宅とかには、なんでか??「自衛隊」のジープまでが出番ってきまして・・・
警察の通常捜査の場合ですが、営利誘拐の可能性が高くとも、被害者が成人で、犯人から具体的な「身代金要求」、それが ケースにもよりますが概ね72時間経過しても「無い」って場合、
捜査方針が「誘拐対応」から「失踪」へと替わるのだそうで。で 警察としては・・「お宅の坊ちゃん 家出したのではないッスか?」ってなってきたと。
でも、自衛隊のほうは、理由は不明ですが やったら周辺を 方位測ったり、ガイガーカウンターみたいな機器で計測してましたそうで。
ほんで エロしの両親に自衛官のリーダーらしきヒトが・・・『お宅の息子さんですが、たぶん・・今から17時間後あたり、明日の正午までには《戻る》と思われます』って告げたと。
そうしたならホントに 翌日の正午の時間ごろに、ホントにナンもない・・・
未だ 宅地整備化もされていない、いうなら「丘の斜面から ヒョっこり・・・」エロしが現れてみんなビックリ!!@@;
って以上です。わかんないのは・・・その「発見されたエロし」が身につけていた 下着類と、短パンにポロシャツ・・・
それだけは「見たこともない(母親)」アイテムで、警察筋に証拠として後日提出し 調査された結果ってのが コレが『タグに印刷されている《そのような会社は存在してない》』って 要は 「謎」「ナゾ」「なぞ」・・・。
エロしは言います・・・
ホント、妙に現実感アリアリの【夢】・・・というには あまりにもムリがあるって感じね 今でもそう思ってるよ うん。
なんていうのかなあ??・・・『 パラレル・ワールド 』?? それではないかなあ?って。うん・・・
思うんだ ワリと真剣に俺は。『異次元への入口』ってのが どこかに存在していて、
あの日の俺は そこに入っちゃったんじゃないかなあ?ってネ。
なリク?思わない? 宇宙って広いじゃん?どっか遠く離れた次元に 地球なんかとクリソツな星があって、
そこでは人間も居て、地球で暮らすオレらと「まんまイッショ」で文明も築き、同じように暮らしてるって世界・・・。
だけど、『 微妙な部分が少しずつ異なってるんだ・・・ 』逆にいうならば、「他の部分はほぼイッショ」で。
な?そ~考えるとすべてが合点がいかない??俺ン家が 仲良しファミリーで妹まで居るって環境。
閉店していたたばこ屋が開いていて セブンスターのSizeが微妙に違ってたりとか 飼ってるネコが違ってるのも。
で、リクが マジで「オンナ」だったりもして(笑)
それにサ・・・今の年代になると あの際は気づかなかったけど、なんか妙に「ひっかかる」部分が出てくる・・・。
自衛隊のヒトがサ・・・本部らしきとこへの報告・・・【kamiーkaku】
アレってサ・・・もしかして・・【kamiーkaku】=【 神隠し 】って意味じゃなかったのか??って・・・。
自衛隊がこんな住宅地にまで出番ってきて、事の詳細 厳重にクチ止めしたって事実からしても、
なんかアルんだよ この事件のウラ側には うん。
ってな実際に起きました エロしくんの災難でございました はい。
ってか、それにしてもエロし・・・パラレルワールドとはいえ、向こうの世界のリクめを いてコマシよるとは 太てぇ野郎だわなぁ オメエっちも(笑)(^^;
それが「異次元世界」でも ヤリ逃げは許さん!責任とれっ!(笑)