リクでございます
ああ眠みぃ~毎朝の「装着」面倒でしゃ~ない・・
ひっさびさ・・道楽の項目をさせていただきます 取り上げますは
映画 『スティング』であります はい。
も~この映画も 正真正銘「古典」なのでありますが、見始めますと ついラストまで『全部わかってるのに』ハラハラドキドキで観ちゃうって、
リクめにとっての「飽きない映画」そのものなのでございますが。
1973年公開ですから もう40年以上前ですが、第46回アカデミー賞作品賞受賞作品。また、2005年に合衆国・国立フィルム保存委員会がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品です。
ネタバレしないだけのストーリーを書きますなら・・・
映画の舞台は、1936年のアメリカ。オールディーズの更に前、はじめての生まれ変わりを経験する前の、アメリカの成熟期のお話です。
この時代ってのは『栄光の ローリング・サーティー』とも呼ばれ、JAZZやらダンスやらが発達した「一見してイイ時代」・・・だけど実態は、
当時のアメリカってか 西側世界全体は未曾有の「大不況時代」・・・アル・カポネ跋扈する 舞台は『シカゴ』・・荒くれしも 荒くれた設定でおますわナ。
ロバート・レッドフォードが演じるこの映画の主役、【フッカー】は詐欺師。
今日もまた、詐欺の師匠にして育ての親代わりでもある黒人の【ルーサー】と共に、一儲けした…のですが、フッカーは自分の儲けをギャンブルで全てスッテしまいます。
フッカーはダイナーの女主人とイイ仲になりますが 彼女が・・・
前々からフッカーのギャンブルに眉をしかめていたルーサー。詐欺師にとってギャンブルは仕事の手段であり、それにのめり込むことは仕事のキレを悪くすることにもなる。
ギャンブルで稼ぐのではなく、ギャンブルを「使え」。
その事を覚えてもらうため、ルーサーはあえてフッカーを破門。自分の儲けをすべて渡したルーサは、古い友人でもあり、ギャンブルや投資で大儲けした伝説の詐欺師【ゴンドーフ】の元へ迎えとフッカーを追い出します。
親心と寂しさが入り混じるこのやり取りが、心を打つ良いシーン。今見ると心に熱いものがこみ上げてきます。
もう一人の主役 ヘンリー・ゴンドーフ
飛び出したフッカーを待ち構えていたのは、悪徳警官のスナイダー。彼はフッカーを逮捕するわけでもなく、脅しにかかります。
「お前が今日一儲けした相手は、大物ギャング【ロネガン】の手下だ。この事がロネガンにバレたらお前たちの命は無い。見逃して欲しければ、分前をよこすんだ」
街一番の悪ともいうべきスナイダーに偽札を掴ませたフッカーは、急いでルーサーに連絡を取りますが、いくら電話をかけてもつながらない。
そう、既にルーサーはロネガンの雇った殺し屋の手に掛かっていたのです…
行く宛が完全になくなったフッカーは、仕方なくポール・ニューマン演じる伝説の詐欺師、ゴンドーフの元に身を寄せます。
しかし、ゴンドーフは聞いていたイメージとはひどく違い、愛人の紐としてダラダラと過ごす毎日。
イカサマの腕もすっかりサビついて(??)・・・
フッカーの生意気さに話すらきこうともしない彼でしたが、旧友ルーサーの敵であるロネガンへの怒りや、復讐心に燃えるフッカーの気持ちを汲み取り、いよいよ伝説の手腕を発揮することになるのです!!
男の友情と鮮やかな詐欺の手口を、軽妙ながら深い味わいの脚本と、飾らない演技で見せる映画史に残る名作。
はたしてフッカーとゴンドーフは、ルーサーのかたきを討つことが出来るのか?!!
ってココまで。
始めはだらしない、ボンクラの腑抜けオヤジでしか無かったゴンドーフの目が、少しずつ輝きはじめる。コレが演技で表せるって、ものすごいですよ。ええ♪
『まずは身内から騙す』それこそが一流イカサマ師♪
(ちなみにこの【元禄積み】リクめも出来ます♪)←通報しました
で・・・今回レコメンド細大にしたいってのが・・娼婦でもあるゴンドーフの愛人【ビリー】
最近 惜しくも亡くなられたステキな女優さん
なんかこう、夫婦でも恋人でもない、とても素敵な男女関係。
紐であるゴンドーフに文句をいうわけでもなく、盲目に愛するわけでもなく、なんとも言えない大人の関係がそこには有るのです。
ただ、それ以上に この映画を初めて観たトキの少年リクめが衝撃を受けたのが、ビリーを演じるアイリーン・ブレナンのご尊顔。
チョット男前すぎますよね(^^;
ぶっちゃけ 正直いうと、当時のわたいは「なんでこんなカッコイイ人が、なんでこんな顔の人と付き合ってるの!!!」ってすごい思いましたよ!!
お互いに依存するわけでもなく、あくまでビジネスパートナーとしてサラリとした関係のゴンドーフとビリー。
この映画、いかにも 主役の【コンビ】ってのは 当然『明日に向かって 撃て!』の名コンビ P・ニューマンと R・レッドフォードなんですがー・・・
オトナになるにつれ「その存在意義」がわかってきました
ウラの意味としての【コンビ】ってのは、ジツはこの ゴンドーフとビリー・・・『それに他ならない!!』って、後年 わたいは固くそ~信じるようになりましてン。
そして『ナンで?この映画の監督( )が、アイリーン・ブレナンをば起用したのか?ってのも ナマイキでっけど次第に見えてきた・・・。
それはネ・・・アイリーン・ブレナン演じます ビリーが時折見せる、「チラリ」って感じ・・けっして出しゃばるではない【 目 】その動きが ま~~~っ!!お見事の一言に尽きる @@;
女性ながら まさに「いぶし銀」の名演技!!
ホント『コレかっ! コレなんだよナ!!』ってのが、わたくしめ オッサンになればなるほどわかってきます はい。
若い、ガラス細工のような女優が、真っ直ぐ正面から ジっと見つけるのもワルくはない。だけど、けっして美人ではない アイリーン・ブレナンが、ホンのわずか一瞬・・・「チラ」っと・・
見せます その視線が持つ 饒舌さたるや、まさに『白眉』なのであります はい。
コレをモンクも出ない美人女優がヤっちゃあ この【味】は出ません・・あえて失礼なる言い方・・《醜女》が【するからこそ!】 いわく言い難い 切実感と ナンともいえない あの凄みと、ビリーって女性が今まで どんな暮らしを経てきて、どうしてゴンドーフと知り合い、ゴンドーフをどう想っているのか?が透けて見えてくるって、デクの坊ではできない まさに「役者冥利に尽きる」役。
ウナってしまいます『ウマいよなあ・・・この女優さん』って。与えられた役の けっして多くないセリフの数を、「目線の演技」でリカバリーしてるのだから クセ者だわこのヒト♪
後半になってきて、ビリーとゴンドーフが経営する 売春宿を畳んで去るシーンなのですが・・・
店頭に設置している 回転木馬(店のコをこれに乗せ 客寄せにする)を ふたりはホンの一瞬 チラって振り返り眺めるのですが。
この際の ブレナン、ナニも言いません 無言です。だけども・・・本当に「チラリ」って振り返り 回転木馬を見つめるビリーの心情、ココロの有り様ってのが『うっっ!』って・・・
思わずコッチが 涙ぐんでしまう『スッゲ~~良いシーン』で大好きです♪。
『ああ・・このヒト(ビリー)は、世間を欺く 偽りの売春宿夫婦を演じていたダケなんだけども・・・その《隠れ蓑である生活も》十分に《しあわせを》感じていたのだナ・・・』って無性にせつなくなって 毎回泣いてしまいます(^^;
無口で けっして出しゃばらず 使えるオンナ・・・それが絶世の美女ではなく、アイリーン・ブレナンのような 失礼ですが ゴツい系のヒトが【演じるからこそ この味が出る!】やっぱスゲ~や このキャスティングは。
1 The Players - "プレイヤーたち"
12 The Set-Up - "段取り"
13 The Hook - "引っ掛け"
4 The Tale - "作り話"
5 The Wire - "電信屋"
6 The Shut Out - "締め出し"
7 The Sting - "とどめの一撃"
この物語・・ウラ博打小屋を舞台にした 競馬の「電信サギ」を利用した 競馬詐欺の物語なのでありますが、
マフィアの大物ロネガンを騙した方法について。
①終了したレースの情報をいち早く仕入れ、生中継を装う。
②しかし、ロネガンには賭博場に送られてくる競馬中継は実際よりも数分遅らせたものだと言う。(これはロネガンを信用させるための嘘)
③レースの前に電話でロネガンに勝ち馬を教える。
④ロネガンは指定された馬に賭け、予想通りその馬が勝つ。
簡単に言えば、レース中継は創作(形態模写)だからです。
昔のコンピュータにつきものだったよネ
当時の電信事情では まだ「全米同時中継」ができませんので、厳密に言えば、レースの内容は「テレタイプ」って、いうなら《電信暗号文》を・・
受信したラジオ局が 中継をそのまま《事後再生》していたのが当時の方法なんですけれど、
そのカラクリを利用し、ラジオ局よりも 送られるテレックスの内容を内部協力者によりゲットして、『予め タイムラグ利用で 勝ち馬を知った状況で馬券を購入し 賞金をせしめる♪』って手で。
ぶっちゃけ この場の「全員がサクラ」そんな仕掛けで♪
・・・ちなみに 私事でっけど、以前 我が社の荒くれ叔父貴であります社長が、あの・・天下の『電●』とガチでケンカしよりまして・・・(^^;
あの巨大な組織、チンケなハマの貿易会社にナメられてたまるか!!ってんで、妨害工作の一環・・ウチとこと (デジタル)電信のすべてをハッキングしてやがりましてネ・・・
マイったけど、だがヨ・・・こちとら野良犬にも「意地」があんデ エリート様よ・・・
対抗手段として ネット回線ぜんぶブった斬って(笑)活用しましたのは このチョー旧式 テレックス打電♪
ナメたらあかんデ・・イザってなりゃアナログは強いのだ♪
トラックのCB無線や モールス信号機(笑) ついでのオマケに 『ハム』だ わはは!!マイったか♪
「電●」側のハッキング行為を「無力化」してやりまして、いひいひ♪ 図体デカいけど、相手がメゲずに攻撃に転じると 途端に根性ナシになる 世界の「電●」は、
経済界の大物(荒くれノベル観てはるヒトならダレかは推察できると思いまス)に仲裁を依頼しやがりましてネ、
ま~~ぶっちゃけ 完全勝利とまではいかなんだが・・あの広告企業をヘコませてやっただけ コッチとしてはおおいに溜飲がおりました いひいひ♪
いつでも相手になったるドこら 日本イチのクソ会社めが(笑)
「柄」のデッカい相手に ガチでケンカを仕掛けるのは ぶっちゃけ【愉しい】♪ 恐怖よりもワクワク感が止まりません。
ボコられ負けたとて、アッチよかコッチは 失うモノは少ないのですから♪ この「スティング」って映画は、ハマのわたいらのような どこかクルってる荒くれ野郎共には まさに「バイブル」でおますだヨ♪
この物語では、レースの勝ち馬にかぎっては、配当の低いレースを、ロネガンに教えたものに差し替えようとしたわけです。
実際の競馬中継所は、レースのラジオ放送を中継所で流します。ですからロネガンは実際の放送が流れているものと思い込んでいます。
ところが あの偽の中継所は、電信でレースの結果だけを知らされた詐欺仲間が、裏で中継の振りをそれらしく形態模写しているというだけのものでした。ですから、レース内容はどうにでも操作できたわけです。
(もちろん、後からロネガンが実際のレース結果を調べればばれてしまう危険はあったでしょうが、一応当たっているので、そこまで調べることは無いと考えたのでしょう)
ロネガンが二度目に賭けた時は、被害(払い戻し額)を最小限に抑えようと、配当の低い勝ち馬レースを探し、その中継で勝った馬をロネガンに教えたものにしようと画策したわけです。
ところが・・・ゴンドーフは、“ロネガンが思っていたよりも多くの金額を賭けそうだ、これでは多額の配当を払わなければならない”と察知して、土壇場で窓口締め切るように操作します。
この作品が「醸し出す」独特の雰囲気と、「ノリ」ってのは、恥ずかしくも わたくしめの「荒くれノベル」、そのテイストにも まことに影響を及ぼしているモノでありまして。
なんつ~か、やっぱ アメリカが舞台なだけありまして、緊張感張り詰める中にも どこか・・・ノンキで解放された感じの カラっとした【風】を感じるのですネ、
コレが舞台がパリとかで、ジャン・ギャバンにアラン・ドロンなんてがコンビの映画ならば、1コマ1コマが 心臓止まるンじゃねえか ってぐらいにテンション張りまくり~!のドっと疲れる映画になるンでしょが、
ポール・ニューマンっていう 名優に違いありませんがこのヒト、それでも、意外に・・・その演技力が100%評価されてない その俳優の生涯で3回もアカデミー受賞してるにもかかわらず・・・いわば「くすぶってた俳優」が、その「底チカラ」をばフルに発揮しえた映画。
最初に 主人公である ロバート・レッドフォード演じます 青年詐欺師『ジョニー・フッカー』がP・ニューマン演じる『ヘンリー・ゴンドーフ』と列車内バクチ場で出会うのですが、
このヘンリーってのが・・・正直、盛りを過ぎて 手先の器用さも失われつつある ある意味「終わったヒト」みたいで、
「ありゃりゃ・・この先の展開 大丈夫なんか??」って観客としてトホホな気分に陥るのですが・・・
どっこい!・・・ぶっちゃけ 『その構図すらが【スティング】(ひっかけ 騙す)の一環』なんですナ~~♪
後になり ニヤリ♪とすること請け合い!! ボクシングの試合とはジツは 調印式の瞬間から始まっているのだ の例えとイッショです はい。
とにかくこの映画、《騙しのテクニック》が立体的です。単純な 1つダケの騙しは それは「ひっかけ」でしかありませんが、
もうひとつの騙しを用意してブツける それは【構図】に昇華します。
で・・・もっともっと高度な・・身内や仲間 そして 映画を観ている【観客】をもを騙しにかけてしまうってそれはもう チンケな詐欺ではなく より高度な【スキーム】で ある意味での芸術にも相当する所業です。
その【騙しの手段】は ご自分の目で確認されるのがなによりですから、書きませんが(^^;
それにしても、この映画が公開されたのは1973年・・・当時ったなら 当然 今みたいな「CG」とかアリませんから、
「どこの部分にカネをかけるべきか?」をよく判ってる映画♪
当然ってか、30年代のシカゴの町の雰囲気をセットで組んだに違いないのですけども・・・
地下鉄高架わきの風景とか、ウラ通りの小道の倉庫街とか、観ていて『あ?この撮り方か!』って合点がいきます。
よ~するに、『この映画の撮り方が1つの不動の《お手本》』になってルんですワ、その後の数々の映画のカットの。
う~ん・・・やっぱ この映画の監督はスゴい・・カネかけるべきとこはどこか??ってことについて、キチンとした理念持ってはる♪
マジメっ子できた 遊んでないヤツも、意味もない絢爛豪華な美術とか やったらこだわるアホな人間が監督ヤっても 出来るのは結局「駄作」・・・
なんて~かナ・・・【 適度にワル・・・の感覚を持ってる 】人間が この映画を撮ったから大成功してるんだと思います はい♪
しかし 観てますコッチは、映画でもあるし、クラシックな懐古趣味で愉しんでればイイのでおますが、
舞台となってます時代『1936年』って、昭和にすんなら 昭和9年ですわナ・・・
庶民風俗は「エログロナンセンス」の時代
ガッコの世界史 日本史でもおわかりのよーに、まさしく「暗黒の世界戦争へと突入する入り口」となってた時代・・・
なるほろ・・この映画でも、そんな時代のクラい雰囲気が どこか感じられます。
欧州では ご存知の・・・
考えるなら・・・街場 巷間の ワルや 荒くれどもが、エロだギャンブルだ って、蠢いているよりも・・・
「国家と民族主義」がイビツなカタチで、暴走はじめるってのが やっぱ「イチバン怖い」・・・
ぶっちゃけ この体型で「軍隊」は行き辛い(^^;
ナマイキな物言いでっけど、今在る 熱狂的な賑わいやブームは、『それを包み隠す煙幕ではないのか??』って、冷静な視点をそれぞれが忘れてはいかんなとも思います はい。
それではみなちゃま良い週末を♪(やっぱ眠い・・