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荒くれ文学館『 1984 』(現在とのシンクロについて)

 え~~久々の「荒くれ文学館」リクでおます。

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    ぶっちゃけ・・未だ「未読」の本持ってくるって暴挙!(^^;

今回は ジョージ・オーウェルの 近未来SF小説『 1984 』をばブチかまさせていただくのでありますが。。。

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だけんど・・イキナリ ツッコミの「嵐」になりそな予感も。。。「《1984》ってオメエ、もはや 30年以上も《過去》やんか!」

ま~~コレは ある意味で「仕方がない」ス。SF名画の1本『バック・トウー・ザ・ヒューチャー』で描かれた「未来」ってのが、

もはや リアルタイムの現代をタイム的にはもはや 追い越してますしネ。

この小説が初版刊行されました 1948年、当時からするなら 1984ってのは、『かなり先の未来』って概念だったことは疑いようもございません はい。

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            我が最愛の映画『ブレイドランナー』の如く・・・
          どうあがいても 未来にバラ色なんて無いのだと。。。

リクめがフト・・・この御本をば 取り上げようと思います その「骨子」というならばだ・・・。


みなちゃまもよくご存じ・・ドナルド・トランプが大統領に就任した1月なのですが・・・

ジョージ・オーウェルが68年前に書いた反ユートピア小説 この『1984年』が、ナンでだか??

アメリカのアマゾン書籍売り上げトップに躍り出た!のでありましてマジ。

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大統領就任式の参加者の数を「史上最高」と強弁し、サンザンとクチにしやがりましたテメエの、事実上としての《嘘》を指して、

「オルタナティブ・ファクト(もう1つの事実)」と言いくるめる政権の手法がってのが・・・

独裁政権が徹底して情報を管理するオーウェルの この大名作を思い起こさせた それが思いもしないリバイバルヒットの理由なのかも。。。

米アマゾンの書籍ベストセラーになった。今の時代を読み解く1つの手段として、アメリカにとどまらず、世界の多くの人が1949年に出版されました この書物を頼りにしているのだって事実。。。


しっかし・・・ノッケから申し上げますのはだ・・・リクちゃまですが、英語の熟達 お勉強を試み、英語版を 無謀にも買い(^^;

辞書片手に読みだしたってのが 高校1年の頃・・・作品の全体に流れる 暗く 救いもナイってトーンもアリまして、

ぶっちゃけ・・・お恥ずかしくも【 未だに完読してない 】って!(^^;ジツにもって「なさけない!」この ていたらくで。。。
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        所帯持ったかって理由よりも むしろ・・・わたいは
      この膨大なル「積ン読」の為 実家追い出されましてン(^^;


「道連れにしたろ♪」ってナ 意図はござんせんが(笑) あのネ、みなちゃまも 【この御本】無理してもチャレンジ・トライする必要は「不要かと」。。。

コレはナニもヤククソや諧謔で述べるのではございませんでネ・・・ぶっちゃけ・・・『この世界中の《読者らが》完読してない書籍の ナンバー1だ』って事実。。。
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      ぶっちゃけエロ本も少なくないので ま~~お母ン怒る事

要は この本、『およそ 読書家と呼ばれるヒトの本棚には 必ずのように置いてある1冊』それなのでして ええ。

けども・・・完読や熟読は滅多にされてない・・・小説としてのグレードは高いのですがたしかに・・我々日本人ダケでわにゃい!

世界中の読者らが「途中で読むのをメゲちゃう本の代表」なんですナ~~コレが。うむうむ。。。
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      今の悩み『…タバるまでに全部読めるか??』で


でもネ・・思うのです はい。いわゆる『本棚のコヤシ』(笑)(^^;「書籍」ってのは やっぱ、録画したHD内のTV番組とかよりも よっぽど、そのヒトにとっての 一生を通じて 楽しめますしネ、

必ずしも、一気集中して 読み込む必要も無いですが、「やっぱ置いてある方がイイ」って、ンな本は有るのも事実。この御本は その価値があるってリクちゃまは思いますのだ うむうむ。



幾度も 各国で TVドラマ化、舞台での演劇上演、映画化もされてます はい。だけんど、日本ででは、今現在、DVDは出て無くて、中古屋で旧いVHSテープを漁るしかないって現状で。
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やっぱ この作品・・・「重い」「暗い」「陰鬱」それに尽きますからネ、

一時なんかだと、原作の内容をネジ曲げ、映画のラストを ハッピーエンドに仕立てた ハリウッド映画が、世界中からバッシングを受けちゃって、各地で 上映禁止運動までが起きた!って、そんな、興業の意味合いでも なにかと問題が多い作品。


小説の舞台は1984年の「オセアニア」。世界を分割統治する3つの超大国の1つで、残された地域の領有権をめぐって互いに戦争を繰り返す。

1950年代の核戦争以降は、核兵器を使わない戦争を永久に続けることで合意する。戦争状態を保てば、支配層が国内を統治するのに都合がよく、3大国の共通の利益に適うからで。
 
オセアニアには、「平和省」なる組織が存在し、ぶっちゃけ この省庁こそがアチコチで 戦争起こしては管理するって、ナンともな「皮肉」(^^;


も~ある意味で 最高のブラックジョークにも匹敵する「世界観」。作品中の「健康省」では、日々 いかにして 治療に手のかかる病人・怪我人を《駆逐するか?》それっきゃ考えておらんし、

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      好き同志でのSEX行為すらが摘発の対象に…

「愛情省」たるや、《愛あるSEX》は犯罪に匹敵する ってんだから!@@;リクめなんぞはゼッタイに 生きててはいけない世界じゃん(笑)(^^;
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オセアニアは、国民に絶対的服従を求める。上空を飛び回るヘリコプターが人々の行動を監視し、屋内にいても窓の外から見透かされるような警察国家なんですナ。

だが登場人物であります「オーウェル」は、党のエリートを除く下位85%の被支配階級「プロール」(プロレリアートですわナ)と呼ばれる労働者たちを本当に監視しているのは、「シンクポル」と呼ばれる思想警察だと強調します。
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彼らは密かに一般社会に入り込んで思想犯罪を捜査し、わざと犯罪をそそのかしたりもする。目的は、犯人を連行して改心させ、場合によっては初めからこの世に存在しなかったことにするためだっと主張するのです。


1度でも使用するなら この地球全体がオジャンになっちゃう、キケンな核戦争では無くて・・・
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ソロバン勘定として弾き出された「数値」に基づき、定期的な「戦闘状態」それを まさしく『世界的経済活性事業として』連面と繰り返す事こそが 人類全体の発展であるって「論理」。。。


クチ髭をはやした絶対君主「ビッグ・ブラザー」をはじめとする党のエリートが推奨し、警察が思想統制に使うもう一つの手法が「テレスクリーン」です。

コレは 壁面に掛かるモニターは、恐怖を煽る敵国兵士の映像やビッグ・ブラザーの偉大さを称えるプロパガンダを毎日一定時間、定期的に映し出します。
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同時にテレスクリーンは監視カメラとしての機能も持つ。朝の一斉体操では、手本を見せる若いトレーナーの姿を流すだけでなく、市民がまじめにやっているかどうかも監視する。社会のどこに行っても、この目から逃れられない。


 なんかサ・・・みなちゃま 思い当たらへん??

「テレスクリーン」=「インターネット」 ぶっちゃけ「そのもの」じゃん?? ・・・

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『平和と正義を標榜する 我らの敵とはコイツらだ!』って、一定の人種・民族・国家を設定しては、毎日のように一定時間・・クソミソに貶し 完全否定する言葉を視聴者である市民らはクチずさむ。


 あのサ・・コレって、今の ネットコミュニケにおける『ヘイトスピーチ』そのものとチャウか??

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   1個人として思う。。『特定民族の《子供》イジメてどないすんねん!』

小説内の「テレスクリーン」では、視聴している市民の姿を 管理する権力サイドが常に監視している訳ですが、

ぶっちゃけ ネットだって、相互の情報通信ですからネ?ダレがいつ? ドコのサイト訪れ、どのよな発言をタイプしたか?なんてのは、容易に調べられるのですよん もう既に。。。

TV番組にだって、もはや「Dボタン」は当たり前でショ? クイズ当てで、Dボタンを押そうとするたんびに、『ンなモン使うナっっ!!』って怒ります リクちゃまを 嫁と娘チャンらはマジで変人扱いしてますが(笑)でもホント・・・ナニ探られてっか判ったモンやおまへんデ(--;
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・・・ってかサ・・例の・・『共謀罪うんぬん』わたくし個人的に考えるのでおますが・・・

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   ど~~も…マスコミと野党は、切り札の人選間違えたとしか(^^;

ぶっちゃけ「あれ」なんざ、ネガティブ方向に考え出したならば、ホント・・『キリ無かろが??』って 気がしてなりません はい。

10年も先の お天気具合を心配してるに過ぎんやんケ。。。長い期間には 嵐もくれば、大雪被害だって有るかも知んないス。人間が構築する「制度」なんつ~のは 元々《穴だらけ》木の葉1枚も揺れるのすら「許さん!」ってなら、アンタはんは、他の人間とは完全に隔絶してヨ、独り 森の奥にででも隠遁して暮らせヤ♪

でも真逆に、「あれ」が国会成立した『ところで・・・』日に日に巧妙化、計画・凶悪化されてます、各地の『テロ行為未然段階で防止』だなんて・・・《なる訳きゃネエだろが!》って気も。

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         こら 山井っ!このヒト 掌返しの「使い捨て」にすんなヨ。。

真に「警戒すべきは」・・・ダレ1人として問題とはせず、《いつのまにか》日々の 我ら庶民の生活の中に、抵抗もなく 浸透してくる「それ」こそが げにキケンを多く秘めているって思うのだお。。。



事実を支配し、ゆがめる国家に疑念を抱く主人公のウィンストン・スミスとヒロインのジュリアを中心にストーリーは展開しますが。
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          カリスマ&トリックスター『ビックブラザー』

2人の反抗の手段は、過去に関して国家がひた隠しにしてきた真実を見つけ出し、国家が存在を認めていない情報を日記に記録することだ。ウィンストンの勤務先は、建物のあちこちに「無知は力なり(IGNORANCE IS STRENGTH)」というスローガンが掲げられた巨大組織「真理省」。

コレもジツに皮肉・・・真実をとにかく!ひた隠しに隠し、過去を改竄するための組織名が「真実省」・・・

その仕事内容は、新聞など過去の記録から、国家に都合の悪いデータを消去すること。

例えば、ある女性党員が上層部の寵愛を失ったら、彼女の存在ごと消し去る。ビッグ・ブラザーが約束を反故にしたら、その約束自体がなかったことにする。
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古新聞や歴史の記録から「改ざん」するべき事実を探すという職務上、ウィンストンは「ダブルシンク(二重思考)」に長けている。

リクめが この御本読みまして、ぶっちゃけ・・「イチバン難しかった部分」は まさしく『ココの部分』でして はい。

この「ダブルシンク」ってのの《概念》・・・それを理解するのが ナンとも「困難至極」で。。。

要はこの「ダブルシンク」・・・「ウソっぱち」とか「ダブルスタンダード」って、それらとは《本質的に異なる》のでス はい。。。

それは クチにする ウィンストン自身が、『オレはウソなど微塵もついてない』って、ココロの底から思い込んでいて 揺るぎもしないって その態度。。。
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ウィンストン曰く、『たしかに 最初云っていた文言とは今は異なる。しかしそれは、最初から発言した文言の《背後》《ウラ側》あるいは《行間に》、今現在の物言いに完全一致する《もうひとつの意味》が含まれていたのだから』って・・「そ、それってナンでもアリやんか・・・」って。
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ぶっちゃけ 「思想と発言の 後出しジャンケンそのもの」です はい。こんなんが まかり通るならば、国家体制の『権力を掌握した人間の ひとり勝ち』そのものとチャウやろか??(--;

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       少しは 潔くせんかい こら。。。


作中に出てくるのですが、「相反し合う二つの意見を同時に持ち、それが矛盾し合うのを承知しながら双方ともに信奉すること」

今の 大袈裟でっけど、『世界的情勢』をスライドさせて 考えますならば・・・


「政治的なイデオロギーの問題」、ぶっちゃけ【 右も左も関係ないっっ! 】・・・

『いったいぜんたい 今の世の中はど~なってんだ!?』と・・・ココロあるヒトなら、当然のように、

今目の前で 繰り広げられてます ある意味で『クルった状況』にココロ痛め 憤りもしますよネ??

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だけども・・・ごく正常な判断の結果として クルってるとしか思えない、ンな状況を、 日々 TV ラジオ 新聞 雑誌と・・・

コレでもか! ってばかりに、日々 「それ」の報道に 晒されていますならば・・・


「ヒトという生き物」の 懸念すべき特性・・いつしか多くのヒトは『この状況こそが《正常》なのだ』って・・・いつしか考えるように「追い込まれる」。。。
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            フィジカルもメンタルも、「篭絡」されてく訳だ(--;


作中の例でいえば、舞台となっている全体主義国家では民主主義などは存立しえない、という事実を信じながら、なおかつ、国家を支配する「党」が民主主義の擁護者である、というプロパガンダをも同時に信じております はい。。。

けっして強引な強制では無い・・・主人公のウィンストン(というか登場人物すべて)は、「2+2=4」であることを理解しています。

これは事実であり、算数を知らなくても2個のリンゴが入ったカゴに2個加えたら4個になることは 誰しもボクちんらは、実生活で経験していますからネ?


だけんど、「支配者層は」・・そんな庶民の経験による思考を許してはいません。

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党が言うことが絶対であり、それ以外のことは考えることすら許されない世界だからです。党は「2+2=4」であることを理解した上で、「2+2=5」であると主張します。


チト昔ですが・・・某巨大新興宗教の教祖ってのが、信者への説法で、『カラスの羽は ジツは白いのである!』なんてこと 言いやがりました 事実でス。
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ぶっちゃけ・・あなたならなんと答えますか?? そのありがたい(笑)説法を聴いていた 信者の殆どは・・・即座に『そうだ!!カラスはジツは白いのだ!!』って、殊に 若い信者ほど 熱狂したように 次々に云い始めたって、コレもマッタクの「事実」。。。


 ・・・ぶっちゃけ 『似とらへん??』・・・ 今現在 世界のリーダーを自負する 巨大国の新リーダーは、間尺に合致しない事ばっか!懲りずに云ってますゼ??

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  【 メキシコ国境に壁? そういうことは云ってない 】


しかしだ・・作者でありますジョージ・オーウェルは社会主義者だったンですナ。
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『1984』は、自分が信じた民主的な社会主義が、ソ連の独裁者ヨシフ・スターリンに乗っ取られることへの彼の危機感の表れであったと云われています。

目の前の世界に対する鋭い観察眼と、スターリニストに殺されかけた経験から生まれた作品なのだというのが -ウェル研究者らの統一した見解で。


スペインでは1936年、ファシストの後ろ盾を受けた軍が、民主的な選挙で勝利した社会主義政権を倒そうと、軍事クーデターを起こした。
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オーウェルや米作家アーネスト・ヘミングウェイら社会主義を信奉する世界中の活動家が、右派の反乱軍に対抗するため、左派の義勇兵として参戦しました。

 
その間、ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーは空爆で右派を後押しし、スターリンは左派の共和党軍を支援した。やがてオーウェルたち義勇兵がスターリニストに歯向かうようになると、共和党軍は反対派を潰す動きに出た。

その後、妻とともに家宅捜索を受けたオーウェルは、1937年に命からがらスペインを逃れたそうで。

で、第2次大戦中にロンドンに帰国したオーウェルは、リベラルな民主主義や自由を支持するはずの人々が、いつの間にかビッグ・ブラザーと同じ統制への道を歩むのを目のあたりにしたと。。。

そして・・1941年に入社した英BBCで与えられた仕事は、イギリスの植民地だったインドの視聴者に向けた「プロパガンダ」。英政府の目的に適ったニュースやコメントだ。
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         オーウェルさんヨ、アンタは英雄なんかじゃない…

彼はインド人に、息子や物資を戦地に送るのが正義だと信じこませようとした。嘘を書き連くのにも自分自身にも嫌気がさしたオーウェルは、2年後にBBCを退職したそうで。。。

オーウェル自身はそれを「嘘だと分かっていても完全な真実として認識し、そのどちらも受け入れる能力」と表現すています はい。


 そう…この 作者であります オーウェルのオッサンってのは、けっして 無辜の民ではござりませんで、

むしろ 権力サイドの側についてて、日々【フェイクニュース】を創り上げては発信する 【体制の走狗】だったンですなぁ うむうむ・・・。

この「1984」みてぇな 「体制側手法の暴露」それの小説書いたからって・・テメエでしてきた《数々の所業》・・それらの 償いが完了したか??ジツに微妙ですゼ。。。

サンザンと社会主義体制の下でウマい汁吸って・・・で、後になってから『やっぱ全体主義は怖いヨ うん』って・・・【 オメエが云うかっっ!! 】の世界とも(笑)
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オーウェル自身は帝国主義自体にうんざりしていたようで。

まだ若かった1920年代、ミャンマー(ビルマ)で警官として勤務したオーウェルは、植民地で自分が担った役割について、独裁的で野蛮な行為だったという内容のエッセーを残しているますナ。

「こんな職業だと、大英帝国の卑劣なやり方を間近で見ることになる。悪臭が漂う監獄に閉じ込められたみじめな囚人たちや、長期刑囚たちの青ざめて怯えた顔といったら......」
 
オセアニアは、大戦中から冷戦初期という特定の時代を念頭に、オーウェルが未来を見据えて生み出したものだと1つの仮定をすれば・・・

「オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実=嘘)」を自ら奉じる今の世の中は、オーウェルには想像もつかなかったに違いございませんわナ??


オーウェルが描いた一党独裁制下では、オセアニアの「党内局」と呼ばれる一握りの中枢が、あらゆる情報を管理する。

それが権力の主たる源泉だ。今日のアメリカでは、人口の少なくとも84%がインターネットに接続し、開示された情報を閲覧できる。またアメリカの権力は、有権者と憲法、裁判所、官僚、カネなどの中間のどこかに存在しており、一カ所に集中はしていません。

オセアニアと異なり、2017年のアメリカでは情報も権力も分散していると申せます はい。

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     トランプ政権報道官『就任式は史上最大の人手』
     米マスコミ『史上最低の参加者人数』・・・
     
 
でもネ・・アメリカの有権者が政策の根拠や証拠に求める基準が低下したと嘆く専門家は、『責任は政治家にある』と述べますが 果たして・・それはどうなのでしょうか???


政治家 とくに米・日の政治家らは1970年代頃から、公然と専門家を疑い、議会や議員の信用を落とし、政府の正当性さえ疑問視したと申せます。
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既存の組織や権威を地に落とし、自分たちが取って代わろうという陰謀だと言うのだ。いわば、もう1つのオルタナ権威、 コレって、『オルタナ現実』ではないのかにゃ??(--;


インターネットの存在も、それがオルタナティブ・ファクトを拡散するのに果たす役割も、人々がスマホという名のテレスクリーンをポケットに入れて持ち運ぶ姿も、オーウェルには想像できたはずがないものにもかかわらず・・・

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         ヒトは「真実」より、自分に快楽な「幻影」を求めだす

現代には、中央で情報を拡散し監視するこの小説内で登場する「真理省」は存在しないでス。

・・・ある意味では、【 誰もがビッグ・ブラザー 】になっちゃっている傾向があるような気がして。。。

この小説の中で「絶対的 権威と正義の象徴」とされる《ビック・ブラザー》なのですが、

ぶっちゃけ・・・その「彼」こそは、《ジツは用もナイ 木偶(でく)人形》に過ぎないンですなぁ うむうむ。。。
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            黒子に手繰られる『傀儡(くぐつ)』なんだ。。。


夜逃げのキンさんや、盟友の 八百政なんかと、アメリカ大統領選をTV画面で観ながら 話し合った結果なのですがネ。

あの トランプ候補を 積極的・能動的に 支持しては、称賛の声を上げる アッチの有権者らを観ていて感じたのですがネ、

トランプ支持の「かれら」ってのは なんだか…トランプ氏が 心底からアメリカの国を牽引するリーダーに 彼こそがふさわしいって、心酔し、その政策公約も支持するって態度というよりも むしろ・・・

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わたくし 「フト思った」・・のですよん ええ・・・「かれら」は むしろ【 あのヒトらは トランプの その脳内構造と《シンクロ現象》起こしてる 】っと。。。

ツマリは、自分自身が 固定概念化しつつある 米国の幾種もの《制度の壁》それに果敢に立ち向かう、ドンキホーテ的 イノセントな「理想像」、

ぶっちゃけ それを トランプ個人に投影させるってより むしろ・・・【 オレこそがトランプである! 】って・・・
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   人間はしばしば、信奉するアイドルと、同じような脳内回路となります

要は・・『その《戦略》に見事ノっちまったンではないかなぁ??』って気がして。。。


米国も日本も 共に 民主主義採用の自由主義国家。共に「主権は在民に在り」でス。

現在の問題は、人々がビッグ・ブラザーの大きな嘘を見抜けないことではなく、進んでオルタナティブ・ファクトを受け入れていることのようにも思えまス。


ある研究では、特定の誤った世界観──例えば科学者や公務員は信用できない──を抱いた人々に反証となる情報を与えると、考えを改めるどころか自分たちの誤まった世界観をより強く信じることが実証されてます はい。

言い換えれば、オルタナ・ファクトを信じる人々を相手に事実は何かという議論をしても裏目に出るというこってス。

自分たちにとって何が真実かを既に決めてしまった人々(《バカの壁》)は、専門家やジャーナリストが報告する事実ではなく、オルタナ・ファクトのなかに《自分たちの理屈に合う情報を探して》・・それをフェイスブック経由で拡散する。ビッグ・ブラザーとは ジツのところ《権威者》どころか 《有る》とゆ~幻影により 幻を追っている、膨大な数の《木偶人形》でしかないのですから ええ。。。


 オーウェルが描いたオセアニアでは、国家が認めない事実を話す自由はない。2017年のアメリカの一部では、それが事実であればあるほど疑いの目が向けられかねない。ウィンストンにとっては「2+2=4と言えるのが自由」だったけんども、ドナルド・トランプ支持者にとっての自由は「2+2=5」と言えることなんじゃないかなあ?? って不安が。。。

読んでますと 殆どの読者が思う感慨・・・『オセアニアの支配者は、いったいどうして?こんな世の中を創ったのだろうか?』と。
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いくらでも「それ」は考えられるでしょうネ。でも、ボクちんとしてはだ、「ごくシンプルに」考えるのが案外正しいって思ってます はい。


 それは・・・『ナンも考えてないからこうなった』。。。もっとゆ~なら『手にしたかったのは《権力ダケ》だったから』で・・・。
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             ある意味で『純粋権力至上主義』だとも…

おそらくは、絶対的な「支配者」ってのは・・カネもオンナも もはや欲していないのだと思えてなりません はい。


ホント・・・ただただ 闇雲に、【権力のみを純粋に欲して 突き進む】それダケであろうって。。。

あの…トランプって、云うならば『カネ持ちの 下品なオッサン』が、70になった今、ナニか物質的なモノを欲しているとはどうも思えないス。。。


 かつて 敗戦後のドイツで「アナタは何故?ナチス党を支持したのか?」というクエスチョンに・・・
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    軍国主義には『ヒトが大勢の波に包まれる快楽』が有ります

イチバン多かった答え それは・・・『 その波に乗ることが、生活するにおいても、心理的にも《楽だったから》 』

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     やがて「主義」も「思想」も溶け出し【情緒】に帰結する。。

 判りやすい 荒唐無稽さ、それは トキとしてジツにキケンでございますのだお。。。


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      毎度 週末『偏屈者の戯言》でスた(^^;

プロフィール

港のリク

Author:港のリク
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港で働く ジツはとっても気の荒い(?)アンちゃん・・・ですが、産まれついてのホルモン分解異常の関係で♂なのにEカップの胸の持ち主 という混沌としているわたしです。

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