上申書
○○検察庁 △△検察官 殿
平成 ●●年 ▲月××日
住所 横浜市港南区●●●●
氏名 オカクラ タクマ
平成 年 月 日、神奈川県横浜市~で、イシイカズホ氏がイソガイノリヨ嬢に対し、
脅迫的に肉体関係を求め、拒否されると暴行の上 強姦行為に及び、その後妊娠が発覚し、その件についても
知らぬ存ぜぬの態度を一貫して撮り続けたゆえに、イソガイノリヨが刑事告訴に及んだ件につき、上申致します。
結論から 先に申しまして、告訴対象であるイシイカズホ氏はまったくの潔白であります。
それには イシイカズホ氏が潔白であるという旨の「電磁的証拠」を わたくしが保有していると同時に、
イソガイが現在 妊娠していると云う事実に関して、その「父親」と確定できるのは わたくし自身であることからです。
真実は、現在告訴されているイシイカズホ氏はまったくの無実であると同時に、逆にイシイ氏は被害者とも呼べるわけであります。
混み入った事情等が交錯しますが、順を追って今回の上申の内容を説明させていただきます・・・・・
== 会社の役員室にて ==
リク「無期限の自宅待機処分ですか・・・ぶっちゃけ、それ カズホにヤメろってことでショ?」
社長「う~~ん・・なんせコレばっかはなア~・・強姦の上に孕ませて知らんぷりやろ嫌疑は?・・とりあえず、裁判の結果出るまで 基本給の8割は出すから。・・・これでも温情やデ。」
リク「カッコつける気はありません・・ですがネ、わたいは 港のリクは、カズホが身の潔白を訴える以上・・・世の中の全員を敵に回しても アイツ信じて 共に闘い抜くツモリでっから」
社長「あのナ・・・テメエの手下(てか)の者だからってナ、ただただ 友情とオトコ気のみで つっ走るのは感心でけんゾ マジで」
== オカクラの上申書 ==
わたくしオカクラが イソガイ嬢と肉体関係に及んだのに間違いはございません。わたくしが誘い込みました。
酔っていたゆえに、言い訳には相当しませんが 避妊も行いませんでした。
正確に云いますと 途中までは避妊具を装着する気はありました。しかし・・・
行為の途中で イソガイが、当日彼女も、泥酔状態とも呼ぶほど酔っており、夢うつつに、
イシイカズホ氏の名前を まるでうわごとのように云い続けるのを見聞きして・・わたくしの心に悪魔が宿りました。
嫉妬です。イシイ氏へのジェラシーと、イソガイ嬢に対する一種の復讐心、雑駁で下品な云い方をするなら「中だし」をしました。
== 会社の給湯室トーク ==
「ネ?聞いてる?? カズホくんが逮捕拘留されてるって あの話・・・」
「知ってる知ってる!! なんかヤ~ね~・・・そんなヒトだったの?カズホくんて・・」
「強姦に暴行、おまけに妊娠させてたんでショ?相手の女性を・・・」
「でもサ・・・カズホさん、いっさい知らない 自分は無実だって、警察の取り調べいっさい非協力的なんだって・・」
「そうなんだ・・・」
「なんでも・・胎児のDNAを調べろ!って・・自分がシロだってわかるからって主張していて・・・」
「そ~だよネ、今はそれが出来るんだから さっさとそれして貰えばいいのに」
「ところがなかなかそういう風にはいかないらしくて・・」
「え??なんで??」
「その検査するにしても、妊娠してる・・この場合 被害者の女性よネ? そのひとが自分から検査してくれって、検査機関にそれを求めないとダメ・・容疑者であるカズホくんの求めではダメらしいのよ。DNA検査の請求の裁判起こすしかないそうで、ぶっちゃけ 今スグにそれ出来っこないじゃない?」
『そうだよね~~・・・』
「で??・・親方の リクさんどうなの?? やっぱ 荒れてる??」
荒れてますモードのリク(笑)
「荒れてる・・なんてモンじゃない・・・ホラ、あのひと・・本気で怒ってるときって、大声立てるでもない、逆に口数も極端になくなってダマりこむでショ? かえってピリピリしてるのがよくよくわかって、なんかソバに寄るのもためらっちゃう・・なんかこういう時って あのひと怖い・・悪魔みたいで・・・」
== 会社の役員室 ==
「なあ・・リクよ・・オマエの叔父でも 会社の社長の立場でもなくナ・・・ココだけの話やゾ・・」
「はア・・・」
「あのナ・・・ぶっちゃけ、ワシとて かつては誰にも負けん 港の荒くれ出身じゃいっ!!オマエの気持はある意味 誰よりもわかる・・・しかしナ・・・」
「はい??」
「遠慮なく云うがヨ・・・ぶっちゃけ リクは、基本的にはヘンに人が良くて 他人のことばっか気にかけてる おセンチ者やし」
「・・・・・」
「『カズホ信じる』って言葉にウソはないやろ。今はナ・・だけどこれ以後 段々と真実が露見して・・もしもとしてだ、カズホが《クロ》だとなってきたどないする??・・ぶっちゃけ、裁判の判決が出るその瞬間まで カズホを信じる《覚悟』アルのんか??・・オメエのことヤ・・他のショーゴくんや、ロテやランのこと考えて オロオロ悩むに違いないやロ??」
「・・・それでもヤツ・・信じます はい・・・わたい個人どないになろうとも・・・」
「そやったら・・もしかして・・やデ・・・カズホが罪状通りにクロやったら お前どない責任とる云うのんヤ??」
ヤケもありましたが、迷いは感じませんでした はい・・・
「そん時は・・・クラブハウスの台所のマナ板に ボコチン乗せて、たたっ斬って《オンナ》になったりますワ 誓います」
どっこい!コレでもオトコでござるヨ♪
社長は しばらくうつむいて考え込んでから やがて・・・
「そっか・・・わかった。そうであるならエエ。も一回云うが 決意は変わらんのやナ??」
「変わりません、たとえ千人の人間に説得されても ココロは変わりませんから」
「よっしゃアっっ!!」 社長は座っていた椅子からハネ起きて・・・
「リク!!そうなったら落ち着いて座っとる場合とちゃうデ♪ ウチの社の顧問弁護士のセンセ、あのヒトつけて徹底的に戦うンや!!ええか?コレは《勝負》やデ!ありとあらゆる手使って、カズホの無罪を勝ち取るンや!!後戻りなんぞ出けへんから覚悟しい!」
== 3月前のこと ==
「な~んか・・カズホよ、オマエ、最近 県庁通りのRZ社によ~く出かけるやないケ??」ってリクが問いかけますとカズホは・・
「てへへ~♪・・ジツは、あそこの受付のコがやけにマブイのがいまして ぶっちゃけ、口説きにかかってますんで♪」
「・・・ぶっちゃけ あんまし感心出来んナ~・・それってヨ、《キャベツ目当てに トンカツ屋に通う》ってことやんケ・・給料貰ってる以上は利益優先やゾ~」
「てへへ♪ お恥ずかしい」
「しゃ~ないやっちゃナ~~・・・ヤレそ~になった際はチャンと云いに来いヨ、ワシが我が身を省みず 大事な後輩の為 毒見したるさかいに ナ♪」
「いい加減にしなさい!」 ちゃんちゃんっ♪♪
ぶっちゃけ ズッコケコンビ(^^;
== それから一月後 ==
「カズホ~・・なんヤ、ま~だ モノにできとらんのかいナ?エエ加減 HOTELでロン!したれヤ!」
「それが・・・環境に問題がありまして・・・」
「どないやねん??」
「例のコなんですが・・実家住まいで 門限・・6時半なんですよ~・・」
「女子高校生かよっ!?」@@;
「まったくですヨ・・おちおちコーヒーすら飲んでられません・・・そのコのオヤジってのが RZ社と目と鼻の先の 県庁・・そこの役人で・・●●課の課長なんスよ オヤジさんってのが・・」
「ふ~ん、県の課長っていうたら、ノンキャリアの最高峰の立場やん。こ~いっちゃナンだが・・オレらと 住む世界がチャウ人なんと違うか??」
「・・・なんかそ~なんスよね~~・・所詮《縁がない》って感じって気持ちが勝ってきまして・・・」
「ま~クヨクヨしなさんなって♪ どや!帰りにイッパイ行こかっ♪」
== 会社の役員室 ==
「リク、カズホがくらいこんでる警察署は ●●署やったナ?」「はいそうですが」
社長は ニタ!って・・ジツに悪魔的な笑いをして・・・
「しめたデ・・・あっこの署やったなら、《伝書鳩》があるけんナ♪」「伝書鳩?」
「リクもガキとチャウねんから 世間の常識として覚えとけ・・ぶっちゃけ、飲み代やら 小遣い銭渡してヨ、情報流して貰ろうたり、多少のワガママ聞いてくれるだけの人材を何人か あの署内にも置いてあるってことやがナ♪なんせテメエらの敷地内やデ♪いくらでもカズホとは間接的会話は可能じゃ♪」
「ヤルもんですなア♪」
「カズホにはヨ、ドタマこずかれようが、机叩いて脅されようが、いっさい尋問には応じるな!って伝えとくさかい。すべては裁判審理の段階でシロクロをハッキリさせればそれで勝負は勝ちやからナ」
「で?わたいはナニからとりかかりましょうかネ??」
「ま~これからのことは弁護士のセンセを基軸とせないかんけどヨ・・とりあえずはナ・・・リク、オメエも、ぶっちゃけ、一筋縄とは云えない《人脈》イロイロと持っとンのやロ? この際かまわんっ!カズホ救出の為 ありとあらゆる、考えつくだけの《網》張って・・・そのオナゴ孕ませたってクソヤロ~を暴きだして しょっぴけ!!逃げ得はさせんゾ・・おいらをナメたらアカンからよ~~!!」
よ~~し♪ 朝陽はのぼったゼイっ!!
== イソガイよりのメール ==
カズホさん・・あれ、本当? 本心ですか??
今までの交際はなかったことにしようっていう・・・
体中がガタガタとふるえて・・仕事も手につかず 今は自宅でベッドで寝てばかりいます。
お願いです もう一度だけでも逢ってください!
厳しい父ですが 説得します! わたしももうオトナです。実家を出てもかまわないとさえ思います。
ですから・・・お願い もう一度 逢ってお話がしたいのです お願い・・・
(ですが、ある意味で このネ~チャンがジツに《喰わせ者》でありました・・・)
ヤリ出したら 負けね~~からっ!