「それでは、本年度の 最終人事考査・・・新規採用人員の決定会議を行ないます」
会議を前に 社長よりの「ひとこと」
え~~ご苦労さまでおました皆さん。港の改革成果が効いたのか? とにかく今年は、驚くべき新卒就職応募がありまして。
ま~~思い返せば・・・ワシが若い頃の ウチとこ社っていうより、この業界 その全部が、カラダさえ丈夫ならそれでエエ、
ぶっちゃけ《ナンの才能もいらんっ!》アホかて出来るショーバイって世間にバカにされてたのがウソのようですワ。
今じゃあ」リッパな雇用者と社員・・労災はおろか、厚生年金も社会保険も完備してるって ココまでキチっとした雇用形態になったの喜ぶべきことですわナ うむ。
なので、諸君らに更に求めたい・・・。採用者は 使い捨ての駒とはチャイまっせ!いうなら一生のつきあい、そんだけワシら上層部には かれらを守る義務があります。
本当に・・・自分の下に置いて・・・業務の少しでもの向上を実現させられる その《自信と責任》その者ダケを慎重に選んで欲しいです 以上!
『それでわ 野球機構のドラフト制度に則り、チーム達成売り上げ数値 下位より新卒社員指名もつつがんく進行しましたが、それでは最終組、《チーム暁》チームリーダーのリクさん、指名人員 挙げてください』
リク「はい。・・・ぶっちゃけ 選考方法にはおおいに不満があります・・・」
ざわざわざわ・・・・・
リク「ぶっちゃけ 男子は 使えそうなの、まだマシなのがあらかたブン取られてしまいました・・・。コレはあれっすか??リクなんて若造のチームが一等賞とったのがムカつくから、新しい人員の面で報復してやれって事でっか?・」
ざわざわざわ・・・・・
リク「でもイイです・・・。見た目がどうあれ・・ワシもオトコだス。本年度のチーム暁として・・・《がめ子』《けん子》《ホセ(♀)》《サバ子》そしてなにより《リアル貞子》この5名 いただきます。ワリいですがこの5名 ひとりも欠けては困ります、譲りませんのでヨロシク!」
気に入らん・・それに変わりはないデ・・・
ざわざわざわざわざわ・・・ 『おい聞いたか今の??』『マジかよ?いよいよクルったかリクの野郎・・・』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当時を振り返りますと・・・その年の新卒応募の数はチト異常でした。
応募を開始した始めの頃は、新卒者 とくに『女子』の応募なんてのはごく少数でありました。
そしたなら・・・女性向け転職雑誌に ウチの社の紹介記事が載り、ほとんど時を同じくして テレビTOKYOの深夜帯の経済番組にも会社が紹介されて。
メディアの影響力をバカにできません。ウチらの仕事、けっして楽ではありませんゆえ、1年持たずにヤメてしまう人間も考慮しても、全体で 多くて40名ぐらい。
やっぱメディアは凄い・・・
それが 女子のみでも50名を越える @@;例年ではありえない応募者が殺到してきまして・・・。
「リク、チョっといいか?」って 同期のランが・・・。
「なんや?用事かラン?」
「あのヨ・・・アンタがウチのチームのリーダーであることは認める ってよりリスペクトもしてる。・・・けど、ワルいが今日は 同じ同期の人間として言わせて貰う 悪く取らないで欲しい」
「おお ナンでも云うたれヤ♪かまわんでぇ」
「・・・新しく、ウチのチームに入ってくるって予定の新人についてだヨ・・・」
「ああ オナゴばっか5名ほど入れることにした。よろしゅう頼むワ」
「・・・って、それなんだが・・・気付いてるだろ?? 港界隈じゃ もっぱらの噂だゼ・・・『ついに港のリクもヤキが回った』って・・・」
「ンなもん 云いたいダケ云わせとけヤ♪ 常識やセオリーにゃ従わん、非常識な 横紙やぶりの変人の集団こそが、ウチのチームやんケ 気弱になるだけ損するデ ランよ」
「で、でもサ・・・ホントに《熟慮を重ねた結果》なのか??」 「ナニがよ?」
「云い難いけど・・・ぶっちゃけるゾ??取る5名全員《女子》だってのは譲歩するよ。問題は・・・【採用するってアイツら・・・】殆ど全員《入社試験問題の出来は最低・・性格や行動にも問題が大アリ》ワルいがコレは否定できない事実じゃんか・・・」
「ほな逆に訊くけど、ランよ オメエ個人としては、そこが不満・不安のポイントなのか??」
「いや・・・そ~は云わんけど・・正直 ウチの社になんかもったいないような有名大学の才媛とか、フィジカルが大事だとしても、アジア国際大会でメダル取ったって、モンクのつけよーのない優れた人員・・・それらを落選として、リク アンタが、《ジャンクな落ちこぼれ集団》を採用したって・・・その《真意》がわからないし、港の人間らもひそかに心配しているって、その点なんだワ」
「みなまで云うなヤ!採用の責任はワシや!責任はワシがとったる。・・・なあランよ・・邪悪な野望を抱えたオカマみてえな若造・・ワシやけどナ。それと、麻薬犯罪者を父親に持つ男・・・すまん、ラン オメエのこっちゃ。そんなのを・・・ドコの組にも引き取り手が無い そんなワシら、2ツ返事で快く受け入れてくれたのはどうしてか??」
「・・・それは・・親方・・《文鳥オヤジさん》だけが そんなオレらの味方になってくれて・・・」
「せやろ?ぶっちゃけワシなんかはど~でもだ・・薬剤師であり、生化学者でもある ラン、オメエっていう人材を世間体気にせずゲット出来た 文鳥オヤジさんの、その先見性はたいしたものやって。ウチとこチームの業績・・・これ偶然や運と「ちゃうデ・・オメエならわかるやろ?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しかし コレは云っておきますが・・・わたくしめは、情実や憐憫、要するに『お情け お涙頂戴の感情論』などで、雇う人間を選出するなんて 甘い人間ではありませんから はい。
なにゆえカノジョらを採用したか?? それはおいおい今回 説明していきますが、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「するってえと、なにかな?チーム暁のリーダー リクとしては・・・今回実施の新規社員採用試験の、筆記問題は気に入らない・・ってか、ナンの価値も認めないってことか?」
人事部長が メガネの奥に、険の有る 目線を光られながらリクめに問いました。
「まあ、ぶっちゃけて 結論をいうならそ~ゆ~事ですナ」わたいは答えた。
人事部長の隣に座っています、現社長の娘婿 サダヲが 待ってましたって感じで・・・
「や、リク、それはいくらなんでも失礼すぎるでしょが。あの筆記試験の問題は、人事部長がたいそう ご苦労して編纂したもので、まあ・・若干このボクも絡んでいますけどネ♪」
人事部長は「このサダヲ君が殆どの試験問題のセレクトをしてくれた。知ってるように 東大出のサダヲ君が選んだ問題に瑕疵などある筈はないだろが?ま ワタシもガキじゃない・・・試験問題に難癖つけられたからって、人事面で報復・・・なんておとなげない事はしないつもりだし、その権限もないさ。だけどナ・・・」
わたいは「だけどナンでおますか?ハッキリ言って欲しおますが」
「リクも たしかに、現社長の身内・・・だけど、社長が婿入りするまでの出身家の関係の 叔父と甥っ子の関係でしかないだろが?その点 サダヲ君は、社長のお嬢さんの《娘婿》だ。リク、オメエは苦労してきた それはなにより認める!だが・・現場上がりの「叩き上げ」なんだ、サダヲ君はサラブレッド・・・な?ワルいこと言わねえ、もちっとオトナになんないかリク?ぶっちゃけオレなんぞは、一介の使用人ヨ・・今はまだ元気な社長に、もしも!って事があった日には、リクとサダヲ君が後継者筆頭だ。もっとヨ・・二人が協調してくれないと使用人代表として言うけど、近未来が不安で仕方ない。社員らがオメエらのドッチに付くか?ってなるなら正直・・・」
所詮 雑草はエリートにかなわんてか?上等ヤ・・
「ふん、このわたいが?《港のリク》のわたいが?テメエの将来の足場固めの為に、今回ひと文句タレて 主流路線へ対抗してるっておいっしゃるんでっかい?」
「い、いや そうは言わねえけどヨ、社員採用の試験問題・・・ぶっちゃけ ナニをそこまでこだわる必要あんのか??ってナ・・・今後の社会体制にマッチングした《適切で良い問題》だったって、オレとしては素直にそう思っているが、ドコがいけないってんだ ええ?」
わたいは・・・「・・・試験問題、それが《ダメ問題》やと云うてんのとチャイますねん。しかし・・【果たして その問題をウチの社が出題することの意味・・・】ぶっちゃけ それが大いに問題やと思う次第で」
サダヲが「じゃ、じゃあサ、ドコんとこが具体的にダメだっていうのヨ??論理的に教えてくれないかな?リク」
よろしい・・云いましょう。
今回実施の試験問題、【アメリカのシカゴに、何人 ピアノの調律師が存在するか?それを倫理的に推定しなさい】って・・・
ぶっちゃけ・・コレって、ウィリアム・パウンドストーンの書籍『ビル・ゲイツの面接試験』(2003)よりの【丸パクり】でしょが・・・サダヲ、残念やったナ、八百政ってダチに勧められてナ、ワシもうとっくに読んでおるんぢゃ♪
『元ネタ』は割れとんじゃい けっ!
サダヲよ、オメエは、それと失礼ですけど人事部長、アナタらこそが【一流企業コンプレックス】それのドツボにハマってられるのを自覚してませんナ。
あのサ・・・企業には【それぞれのカオ】があんでしょが??ぶっちゃけ どんだけ気取ったって、ワシらの業種 人間の【汗】によって支えられる どんだけ時代が進化しようと、泥臭くて・・フィジカルさとダイナミックさが要求される そんな業種ですやろが?
ぶっちゃけ・・【カッコわりぃ~~っっ!!】こんなワシらの業種に携わる者がだ、世界最高峰のネットカンパニーの手法 そっくり真似するなんてのはチョっと・・・
それって かえって自分とこの内容の無さ、田舎モン丸出しを より強調してるって少しは思いませんか?え?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
言うだけのことは言ってやった なかなか気分がイイ♪
しかしコレで、社の《主流派閥》を完全に敵に回したわナ(笑)こりゃも~ハジかれても当然、この会社 乗っ取る計画はかなり遠くなってまったデ あはは♪
しかし『ナンで?問題がそんなにも気に入らないか?』その真意を述べましょう。
スイマセンがチト、この荒くれの独言・毒言につきあってくださいな。
【このシカゴのピアノ調律師は何人いるか?】・・・ って問題、発題者は「エンリコ・フェルミ」って・・1954年におっ死んだ イタリア人の物理学者でス。
神格化されてますが、ぶっちゃけコイツ・・核兵器物理学の権威、マンハッタン計画ってゆー、あ20世紀における アメリカの鬼畜ぶりを立証する『トンデモ実験』も指揮した、ドッチかとゆーと 人類の敵でおますだ。このオッサンは。
『フェルミ推定』って名で特に知られているのが この「アメリカのシカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?」を推定するものがありまして。
わたいは現実主義者です『ホンマに人数知りたきゃ 地域の税務署にでも行けばエエやんか!』人間が行動して汗をかけば たちまち解決する問題 そ~思ってます。
この フェルミ推定ってのは、「けっして正しい解答が目的ではなくて、対象者の考え方を観察するのが目的」って、ぶっちゃけ・・イヤやナ ンな 他人のノーミソ覗き見る下品なシュミはヨ・・・
で、この問題なんでおますが 例えば次のように概算することができます まず以下のデータを仮定いたします。
1.シカゴの人口は300万人とす
2.シカゴでは、1世帯あたりの人数が平均3人程度とする
3.10世帯に1台の割合でピアノを保有している世帯があるとする
4.ピアノ1台の調律は平均して1年に1回行うとする
5.調律師が1日に調律するピアノの台数は3つとする
6.週休二日とし、調律師は年間に約250日働くとする
そして、これらの仮定を元に次のように推論する。
1.シカゴの世帯数は、(300万/3)=100万世帯程度
2.シカゴでのピアノの総数は、(100万/10)=10万台程度
3.ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる
4.それに対し、(1人の)ピアノの調律師は1年間に250×3=750台程度を調律する
5.よって調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される
うむうむ なるほろ・・・って思うと思うか ナメんなヨ現実を サダヲっ!!
ぶっちゃけ この命題を解くための、すべての要素が『推論』やないケ!現実の現象に 照らし合わせるスタンスは不要じゃって言うンかい!?
ぶっちゃけ 何人いよ~が『知るかっ!』
しかし・・わたいの知る限り、この面接手法を最初に広く世の中に紹介したのは 日本の某有名IT企業・・・
『問::富士山をどうやって動かしますか、というやつでおます・・・ぶっちゃけ「現実にはありえない類の質問集」ですナ うむうむ。
発表された当時から既に、この手法に対して神経学者や教育学者 もしくはリクめと同じ 現場主義者の人間から懐疑の声があがっていたことにパウンドストーンは
触れており、著者自身、手法そのものにたいして中立の立場に立って紹介していたと記憶していますが、「中立」ってなんヤ??ツマリそれは『逃げ』やろ??
で・・この試験はその目新しさから多くの企業でマイクロソフト躍進の秘密と解釈され模倣されたのでおますが・・・
「なぜマイクロソフトは面接者の前頭葉の機能障害なんかを調べているのだろう」って疑問が湧き出ました はい。
現実主義者のいリクめにしてみるなら『だいたい 富士山を動かさにゃならん理由がアルのか??』それでおますだヨ
正直、質問の設定がすっげ~「KY」な気がします
わたいとて「ファンタジー」や「空想科学」は否定しない むしろ大好き。
だけどナ・・・【ココの場に 今それ持ってくるか?】ってのがある・・・
招待された結婚披露宴の会場の席で・・『このカップルが離婚する確率は??』って、真剣に計算するに等しい・・『少しは題材を選べヤ この無神経めがっ!!』ってなりませんか??
みなちゃまの中にも前頭葉の機能障害と聞いて、ピンとくる人もいるかもしれない。
アスペルガー症候群(高機能自閉症、PDD)ってのは、まさに先天的な前頭葉の機能障害により発症するものと考えられておりまして、
ネットでの各種のコミュニティーや掲示板サイトででも、『アスベ』って名でカテゴライズされていたりするのは、ご存知の方も少なくないと思います。
ゴッホやベートーベン、アインシュタインらがそうだったと・・
IT企業に勤務する優れたプログラマには この《アスベ》・・・症候群者が多くみられることから俗にシリコンバレー症候群とも呼ばれているンでおますだヨ アタマいいけど いち社会人としては まともな挨拶も出来ないクソ野郎らのことです はい(笑)
そこで、問題だ・・・仮にアナタが IT企業のCEOだったならば・・・
具体的にどうやって?アスペルガー症候群のプログラマを見つけ出せばよいのだろうか?
面接者に精神科受診と診断書提出を求めるわけにはいかないだろうし、面接中に2時間近くかかる検査を行うわけにもいきませんやロ?
ぶっちゃけコレを逆に考えてみるなら・・・そもそもマイクロソフトの面接にまで進める資質を持っているほど優れたプログラマならば、すでにアスペルガー症候群である可能性が高いとってことで(笑)(^^;
断言しちゃいうますが 実際、フェルミ推定だけで面接合格者を決められる訳が無いって!!
注意すべきは・・・フェルミ推定においては【正解が存在しない】ってことなんでおます はい。
【正確無比なる解答】が重要なんじゃなく、解答にたどり着くまでの回答者の思考回路のアプローチを知りたいってのが本筋のはず。
だからに 実際の調律師の数なんつーのは【単なる推測】だって事です はい。たとえその推論が正解でも、永遠にそれは【単なるまぐれ当たり】です。
だが、実際には全く逆の発想でフェルミ推定クイズが課されていたとしたら、どうだろう。
それはすべからず つまり、【異常値検出のための質問】と相成ります。
常識にはゼッタイにあり得ない、浮世離れしたすっげ~突飛な思考をする者ほど【優秀なる頭脳の持ち主】って事なのかいナ?? (--;
・・・ぶっちゃけ これがIT企業とかで、求める人材がプログラマだったなら それで良いのでしょ~けど・・・
ウチとこのよな 泥臭くて いなたい【海運業】が それヤったところで ナンになります??
今日 ヤードに降ろされてる貨物のヤマを、ど~やって効率よく配分し、すべての物資を捌いていくか??それが求められる現場で、あり得ない空想の産物としての手法を云われても ぶっちゃけそんなのは【迷惑なだけ!】それでおます。
先端的IT企業なんかと違い、世のほとんどの会社は、《まずは営業ありき》・・・
アポとって、相手先に伺って、名刺交換して、売りたい製品を丁寧に説明 説得し、深々とアタマを下げ 挨拶して失礼する・・・
・・・ぶっちゃけ《それが仕事ってモンでショ??》・・そんな現場に《アスベ》を呼び込んでナニなるんかい えっ!?
このリクが アナログ的なガンコ者って思うかも知れませんが ジツは、Google社はこの手のクイズ面接(原文では"brainteasers")には効果がないことがビッグデータでの検証により判明したので今後は行わないと発表して話題になったのでおます はい。
ナンのことはない・・・業種的にも 最もグーグルと近しいはずのマイクロソフトの選抜手法にダメ出しがされたとゆ~~皮肉な事実。
それにしてもおもろいって思いません??ビッグデータで検証したって? 統計的検証を行うためにはまず仮説が必要なわけだが、ぶっちゃけ・・どんな仮説をもとに「Google社員の面接応答とその後の実績」という「ビッグ」なデータを分析したのだろう??
要はだ、従来の主張を真っ向から否定する側ってのも、『その根拠は?』ってツッコまれたなら その返答に窮するって、アホアホですわナ オトナ社会も(笑)(^^;
どちらにしても、フェルミ推定面接の正しい運用は出来ていなかったわけで、無駄だったことには変わりがありません はい。
こ~云うとしょむないですが・・・『今 試験会場で初めて逢ったダケの奴のアタマの中身なんかがスグ判るわけね~~じゃん!』ってこと(笑)
わたいは想う・・・調律師の数やら 富士山をどう動かす? なんて事よりズっと! 目玉焼きにはナニふりかける?しょうゆかソースか塩コショウ?それともケチャップか?最近読んだ本のタイトルは?今まで観た映画や舞台で キミが一番スキな演目は? とかソッチ訊いた方のがよっぽど! その個人を把握できるって思うのであります はい。
本音の本音云うゾ・・・オシャレで流行りの試験問題・・しかも それは実社会で役に立たない・・・
ぶっちゃけ ンなモノ持ってきやがって、必死に就活してはる若い学生の【今後の運命】それを弄ぶって『 それほどテメエは偉いのかっ!? 恥を知れ! 』
問題は・・・この面接手法が大流行してしまったことなんでありまして・・・
日本では、たしか2007年頃から「地頭力」という言葉とともに流行ったと記憶しますが、ユニークな人間と思考=異常値検出に使わないのであれば、フェルミ推定面接は ぶっちゃけ、多少お上品な圧迫面接としてしか機能しないンですナ~~アホくさ。。。
で・・・このリクめが 真剣に・・・懸念する事は・・・この手法の「仕様」を理解せずに行われる面接や筆記試験ではアスペルガー症候予備軍とも呼べる人材が・・・
やい面接官!テメエは【神】かっ!?
単なる「常識の無い人」として切り捨てられる可能性が高い・・・知らず知らずのうちに《マトモには見えないけど 捨てるには惜しい人材》それを排除に加担することになる・・・それを なにより畏れておりました はい。
そこで1つ ご提案です・・・
現在就活中の皆さんに生意気ですが、ヘンクツ&頑固者の この荒くれがアドバイスしましょう。
もしも面接中にフェルミ推定クイズを出されたら・・・上記の内容を簡潔に説明したうえで、逆に質問してみよう。
【 御社では高機能自閉症社員を職務上重要な資質だとお考えですか?? 】
おそらくは 試験管は「うぐぐ!」っと詰まってナンも答えられなくなります はっはっは♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おっはよ~♪」
気持ちよく晴れた早朝 港のクラブハウスのドアを開けます。
「あ リク親方 おはようございます」って部下のショーゴが。
「お試し期間の、あの 5名のオナゴ衆ら 全員揃っとるか??」
「はあ・・揃っております が・・・」「が ってなんヤ?」
ショーゴは「・・・今現在、この港界隈で・・良くない意味合いで【あの5名】、注目されてるってのはご存知ですよネ?」
「ま たしかに風当たり強い感じやナ」
「風当たり って・・それダケならいいのですが・・」「なんぞあったんかい??」
「はあ・・早くもってゆーか、」「構わん 飾らんでエエから正確な情報入れろヤ」
「新人の 《ホセ(♀)》ってのが早くもトラブル起こしまして・・。シンタロさんの組の若いのが、なんか からかったらしいんですけど・・泣き出すとかって、そんな可愛いンじゃなくって・・直で聴いてませんがなんでも、凄い毒舌吐いて、挙句にホセですが、相手の若いのの胸倉つかんで頬っぺたピシャ!ってやっちまったらしく・・・周囲に居た作業員らが必死になって止めて、それ以上のケンカにはなりませんでしたが、でも遺恨・・・残りますよねコレは・・・」
女子用クラブハウスの方に行きますと、ちょうど入り口付近にホセはいました。チラっと視線は合いましたが、なんだかフテくされたよなカオをして。
「よおホセ、早くもヤってまったンやて? 聴いたデ」 「・・・・・」
「シンタロさんとこの若い衆やてナ」 「・・・だからなんすか?いいですヨ クビならクビで・・・」
「早トチりすんな・・・このワシがンな事で怒る・・そない思っとるんか?ソッチの方がしっつれ~やデしかし」 「・・・はいっ??」
「エエか?憶えとけヤ この先もこの港でメシ喰いたいならナ。港も 近代化、開放化されたとはいえ、やっぱこの業界は《荒くれてナンボ》やねん・・・ナメられて クチ応えも出来ひん奴は 港を去るまでそれっきりヤ。だから、自分としてハラに据えかねることがあってのケンカを叱るよな親方とはワシャ違うから 憶えとけ」「・・・はい」
「だがナ、気の強いのは上等♪オメエたしか 女子ソフトボウルで、関東大会優勝やったナ?腕っ節あんのも期待できる♪しかしだ・・・いっぺんでも、【それを有効に使ったならば】・・ぶっちゃけ もうこの先《アタシはか弱いオンナのコですぅ~大目にみてくださぁ~い(涙)》ってな 使い分けは通用せんデ、それだけは憶えておけヤ。」 「は、はい・・・」
「でも・・ナンが原因で?若い衆とトラブった??セクハラ発言か>」 「・・・チョっと 今まだ話す気には・・・」
これが ホセ・・・業務初日から《オンナ荒くれぶり》を発揮した人材でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おい!サバ子・・・新人の あのデカいオナゴ さっきから姿観えへんがドコ行きよった?」
「なんか・・・新人女子らのクチ喧嘩でヤリ込められたらしくて、B倉庫のウラで泣いてるらしいです」ってショーゴが。
「はい??泣いてるって・・・たしかアイツ 元・女子プロレスの出身やろ??そんなんがナンで泣くんヤ?ちょっと連れて来い!用事があるけん」
「シクシクシクシク・・・ひっくひっく」
「おおサバ子 そこチョっと座れヤ」
「シクシクシク ヒック」
いちいち泣くなヨ~(--;
「サメザメと泣くな!ぶっちゃけ似合わん・・ワルいけど(笑)ま 見た目ど~あれ、ワシャ♂なもんでヨ、乙女の気持ち100%はよ~わからんのヨ。でも、仲間内のクチ喧嘩で そのたびに泣いてちゃ ぶっちゃけ 勤まらんよこのショーバイは」
「えーん えーん」
チカラと体力は凄いですが、なんか・・・バランス悪いってゆーか、あらら??って思うぐらい 気弱で泣き虫な それがこの 通称《サバ折り劇場】こと【サバ子】で。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひいひい ぜいぜいと、女子ふたりが 這い蹲るようにバテバテしております。【けん子】と【がめ子】です。
『キ、キツいですぅ~~親方!ちょっと休ませてください』
たしかにキツいです、港のコンテナヤードで、重い重い貨物とかを仕分けする作業員業務、小柄な女子であるふたりには。
わたくしめは 今はメインこそ クレーンドライブのガンメンなのですが、入社して2年ほどは、貨物作業でシゴかれ抜いて、55キロぐらいしかなかった握力が、2年足らずでジツに80キロ近くまで上昇しましたからネ。
「あのヨ・・・【がめ子】に【けん子】ヨ、やっぱ・・キミらにゃ無理なんとちゃうか?この作業は・・・大怪我せんうちにチョっと思い直さないか??」っとわたい。
「困りますっ!!ヤル気は負けてません!アタシらはっ!!」
「それはわかるがヨ・・・この仕事は、体力に余裕のない人間ほどケガしやすいんヤ。昔やけど バテバテで蹲っておった新入りの作業員が、クレーンから降ろされた コンテナの下敷きになった悲惨な事故があってヨ・・・そんな悲劇繰り返すわけにはいかんのヤ」
がめ子が「マジでこの仕事クビになるのは困るんです!なんせ、養わなければならない人間が居ますもんで・・・」
「事情は知ってるけどヨ~・・・ぶっちゃけ チョっとは《そいつも》働かせたらどないヤ?あまり甘やかしても・・・」
「がめ子」には、まだ籍は入れてませんが 事実婚としての亭主がおりまして。自称《脚本家のタマゴ》なんだそ~~で(--;
しかし ど~なんだろ??脚本家稼業に専念されるってても、か弱きカーチャンに、あきらかなOVERワーク気味のこんなキツい仕事させて平気な根性ってのは??
わたいは「とにかくだ!ケガするのだけは避けねばならん・・・で、ワシも考えた・・・。採用した以上 ワシかて責任はアル。お辞めいただくなんて事はせんから安心しぃ♪ただこのままだと あまりに危険で見てられないから、どや?こないせんか??配置換えや」
「配置??・・・あのーアタシら、リク親方以外の下につくって そんな気はナイんですが・・・」
まあ お聞き。ワシかてナ・・・会社のために命張るって、ンな忠実な会社人間とはチャウねん・・・かつて業務売り上げはいっつも最低・・会社のお荷物でしかなかったこの【暁チーム】を・・
苦労した って、自慢する気はない・・けど、どうにか、十数組有る 港のチームで一等賞ぶん取るまでにはなった。だがナ・・・
いつも「崖っぷち」なんだオレらは・・・
ぶっちゃけ、実体ときたなら、事実として【僅差のTOP獲得】に過ぎん・・・エエか?ワシャ このチームの業績、誰もモンク云えへん不動のモノにして【出世】したる・・・いつかはテメエのモノにしたる気持ちヤ そのためには・・」
けん子&がめ子『そのためには??・・・』
「スマンがヨ・・・キミらには そのい【出世の踏み台になって貰いたい】・・・」 「げっ ふ、踏み台ですかぁ・・・」
そや 踏み台・・あ でも誤解すんな、利用するだけして 後でポイ捨てなんぞプライドに賭けてせえへんよって♪十二分に対価は払うデ♪
躊躇はしない、一気に駆け上がる・・・
あのナ・・・もう時代的に港のコンテナ作業のみでブイブイいわせて TOPだあ♪って威張ってる時代、そんなんでは今後は よぉ持たんねん・・
けん子ヨ、ぶっちゃけキミにはナ、経理の方の事務局に入って貰いたい。ホンマ自慢やないけど ワシって人間、内外に【敵だらけ】や(笑)
事務局の現場に・・・テメエの手足となる味方を置きたい・・・。これからの時代、会社の上のほうから降ってくる、コンテナ捌く作業のみではダメや・・・
先見性を以って将来的に有望な、儲け話をいち早くキャッチしてワシに流せ。オレらのチームそのものが商品のバイヤーになるのヤ♪証券の世界と違って こういうのはインサイダーにはあたらない安心しろ♪
だけど・・ワシらのチームだけに有利なことばっかしてたら ぶっちゃけ それじゃかえってアカンようになるデ・・バランスを考えて、総体的に会社全体のためになる事ででも技量を発揮して貰いたい。
そう、【貸しを作る】それもかなり重要やしナ。
で、「がめ子」、近々なんやけどナ・・親方特権の一環として、ウチとこのチームを母体にして【薬事部】そのセクションを立ち上げる。
そこの主任は ワシと同期の【ラン】じゃ。うん? ま~そういうこと・・・アイツをチョっとでも昇進させるにはこの手しか思いつかない・・・。
がめ子 キミは そのランの助手になったれヤ キミご実家は 調剤薬局さんやろが?ダレにも云わん、ぶっちゃけたハナシ・・・地元のじーちゃん ばーちゃんに処方するクスリ、薬事の資格無くても親とかが留守な際はちゃっちゃと調合しちゃうって、いっぺんや2遍どころじゃなく ヤっとったやろ??まあ隠さんんでエエから♪
仕掛けは慎重に・・・
正社員といえども、所詮は一介の貨物類作業請負いでしかないチームがだ・・・今まで外注に頼ってた【薬事検査】を取り仕切る部署 うち建ててみろって・・それでもう会社はウチらのチームのこと潰すのは不可能やデ♪な?ワルいハナシとチャウやろ♪いっちょノってみんか?ワシの計画に。ドロ船にはせんからヨ(笑)
がめ子&けん子『・・・わかりました。ノリます その勝負。でも・・・《悪魔》ッスね~~リク親方は・・・』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あと・・・トリは「リアル貞子」でおますが・・・
ぶっちゃけコイツはマジで規格外(笑)たとえていうなら『毎日が 粗忽長屋のヨタロー』でして(^^;
エピソード全部挙げるなら 書ききれません(笑)
(--;;
港の諸先輩などは わたいの事『リク』なんていうよりも、『お~い!女ヨタローの飼い主!』って呼びます(--;
当人けっして!ワル気などないのでっけど、する事成す事 殆どが まさに《ヨタロー》でおまして・・・
たとえば・・「おい貞子 ココにあったメロン切ったの アレどないした?」って問うなら・・
「ああ 捨てました」ってから 「ナンでっ!?」っていうと・・・
「だってアレ、《スイカの皮》でしょ?いつまでも置いとくのは汚いので捨てました」って・・・ @@;
コ、コレ捨てますかアンタ??@@;
・・・今の平成の時代・・・《メロン》を知らないヤツがココに居てました・・・。
だけども・・・この貞子の隠れた《天才性》わたいはそれをココロより評価していますのだ♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
関内駅に程近い ハマの馬車道のビル地下にある ワインBAR
リク「どや?マー坊♪ 新商売は慣れたか?」
マー坊「ああリクさん♪・・・や~まだまッスね~、亡くなったイチハラの兄貴の後釜で、居抜きでこの店 再開させましたが、やっぱりオイラにゃ荷が重い・・・ガード下のたこ焼き屋が向いてまさあ(笑)」
リク「まあ謙遜すなヤ♪どうしてリッパな青年実業家やんか。・・・そりゃそ~と、例のモノ、出来上がってるか??」
マー坊「はい。 じゃ、奥のオフィスの方へどうぞ」
支配人室のプレートがある 奥の、最小限の応接セット、パソコンとTV、それと、ココだけはヤクザチック、見事な光沢で黒光りする黒壇のデスク
マー坊「なんかね・・ココの部屋に居ますと、イチハラの兄貴にジっと・・・見張られている、そんな気がしてくるんですよ ははは・・・」
リク「出し抜けやったからなあ・・・。まさか、あのイチハラが、《ホテルの一室で 頓死》だなんて・・・ぶっちゃけ今でも信じられへん・・・」
マー坊「事件性は無い・・って警察側のハナシなんですが・・・」
リク「それはあくまで《警察サイド》の見解やろが?ヤクザ的史観で捉えるならどやねん?1ミリも納得なんぞ出来ないやろ?マー坊よ」
マー坊「イチハラの兄貴は・・・並みのヤクザでいれば長生き出来たかもって・・マジで最近そう思いますヨ。チョっとばかり頭脳が飛びぬけ過ぎてた・・・その頭脳が最後は命取りになったのかも・・・」
リク「敵を作りすぎたってのはあったかもナ」
マー坊「あの・・・これ本心ですゼ。オレが今、マジで心配してるのは・・・リクさん、あなたも、イチハラの兄貴と殆ど変わらない、ヤバい方向へ向かってるんじゃないかってネ。マジで勘弁ですよ!もう10数年の付き合いの昔馴染みの葬式出るなんてのは」
リク「アホ、コロされたって、素直に死んでくワシやと思うか?心配すな、今後のデンジャラスは承知、覚悟のうえじゃ。でも・・・ありがとな・・・こんなワシ心配してくれて・・・」
マー坊「で・・・頼まれました例の・・・・ですが このとおりです はい」
リク「お~~♪バッチリやんけ♪ 写真つき、あのクソ野郎・・・も~コレでガタにハメたるデ♪言い訳効かんわナ これでもう」
マー坊「あと、別口のコイツの件、・・・それから財務の●●の方も、やっこさんが入れ込んでるキャバのオンナに小遣い掴ませて、録音した寝物語のテープです」
リク「サンキュ♪ 香ばしい雰囲気になってきたやんか♪ウチとこの社もおもろいことになるでぇ♪」
マー坊が直々にコーヒーを淹れてくれて 「どうぞ イチハラの兄貴が好物だった ハワイ・コナ・・・《ホンモノの》です」
リク「さすがにウマいなこれ。ドタマの奥がクラクラしてくるワ♪」
マー坊「それはリクさん、疲れてるからですヨ!ホント大丈夫ですか??またちょっとヤセた感じがしますが 食ってます??」
リク「なに心配は不要ぢゃ」
マー坊「それにしても・・・リクさん。《意図》・・・それがどうもわからんのですが・・・。所属する会社の、重役らの《スキャンダル》・・アナタの性格だ、このネタで脅してカネにしようなんてハラは無いんでしょ?」
リク「ああ無い。正義感とチャウよ、そ~ゆ~ユスりタカりは主義に合致しない。マー坊よキミ ヤクザやけど、けっしてクスリとかを売り捌くシノギには手を出さないって その《自分へのケジメ》と一緒や」
マー坊「でも、じゃあ・・どうするんスか?いうなら ご身内の醜聞の動かぬ証拠を集めて??」
リク「・・・うん、いうならナ・・コレって《欲と得》両てんびんヤ。マー坊・・・・・ココだけだゾ ワシが《本音》吐くのは・・・」 「はい・・・」
リク「いい加減・・・《出世がしてえんだヨ!!》ワシが今まで どんだけ貧乏クジをあえて引いて、社のために貢献、汗かき通してきたかダレもわかっとらん!放っといたなら永遠にダレもわかろうとはせんヨ。そんな連中さ 会社の上の方は。だから・・・ワシは決めた・・・《積極的にテメエで動こう》ってナ・・」
マー坊「なるほど・・・多数派工作の一環ですか。出世のてがかりとして。怖いなあ・・港のリクに 弱みを握られる重役ってのも(笑)」
リク「ああ。いい加減 ドブ板の下を這いずり回るのは ぶっちゃけ飽きた!な?エエやろ?昨年末のボーナスが増額した理由は、ぶっちゃけ うちとこチームの売り上げ増加なんやデ。チョっとはその貢献度合いを評価しろヤ あほんだら!って気分・・・」
《後編に続く》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遂に暴かれた 港のリクの《本性》(?)果たしてどう相成りますやら? 後編」を お待ちください。