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荒くれミステリー:あのひとのベツの顔・・・

どもども リクです
・・・いよいよとゆーか・・「あのひと」にまつわる お話です・・・

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港に関連するいろんな「いわくつき」の人物の中でも・・・

ある意味 このヒトほど、正体の分かりえない不可思議なヒトは知りません・・・

ご存知というか・・「夜逃げのキンさん」その人です(笑)

具体的にドコが不可思議かというと、ジツに色んな「顔」をば持っているからです。

職場を含め 殆どの人間は 単に 大酒のみでいっつも笑えるシッパイや事件を起こす 陽気で豪快な人物・・
としか思っていないのですが、ジツは信じがたい重層構造を持つ驚愕の人物でもあるのです・・・。

キンさんに最初に出会ったとき のっけからのイッパツは・・・リクに向かって・・

『おい! おめ~兄ちゃんか?? ホントついてんのかよ?? このさいついててもイイから イッパツやらせろ!』でした(^^;
「な、なんなんだ?この下品なオヤジは・・」と思ったダケのリクでしたが、
やがて このヒトが 本当の意味で「とんでもないヒト」ということがわかってきました。
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キビシかったといえる養成の期間も終わり、クレーン操縦のオペレーターとしても働き出したリクでしたが、
あるとき・・ホンのチョっとした油断から、北欧からの精密機材の貨物を落下させ部分破損させてしまうという、プロとして大層恥な失敗をしました。

当然 荷主は激怒して、損害賠償のみでは収まらないような雰囲気になって、社内でも リクへの責任論 つまりはクビにしろ という雲行きになって・・・
シッパイはシッパイです、いくら風が当日強かろうと、波浪で船が揺れようが、大事な商品をキズつけたリクの責任は否定できません。

進退は覚悟していましたが、ヒョイと キンさんが・・「おい、若けえの、行くゾ」っと、珍しく ネクタイにスーツで現れ・・・
伴って出向いたのは 荷物を傷つけてしまった荷主様のオフィス・・。

応接室でキンさんと待っていますと、いまだ怒りが収まらない外国人支配人が現れたのですが・・・
キンさんを見るなりギョっとして・・

『O~h!!キンヤか!?本当にオマエはキンヤなのか!?今日はなんという日だろうか!!』っと、
怒っていたはずの支配人は喜色満面とナリ、今にもキンさんに抱きついてキスでもしそうな雰囲気となって・・・

『そうか・・キンヤの会社だったか・・あの貨物 部分破損はしてるが、基礎構造に問題はないようだし、修繕費だけをそちらで負担するならモウそれ以上は何も言わんよ』っと、意外な展開になった。
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帰り道 地獄から脱したリクではありましたが、なんか正直 ドッキリにあったような気持ちのリクとしては不可解もいいとこで・・
ナンで あの外人支配人がキンさんを見て あんなにゴキゲンがよくなったのでしょうか? と訊きますと・・・

「ああ?うん、アイツね、マサチューセッツ工科大のときの同部屋だった相棒なの」ってコトも無くタイクツそうにアクビして・・・

げげっ!!! マ、マサチューセッツ工科大!? 世界中の超エリートだけが集まる 東大なんか目じゃないあの大学??

「シャレで受けたら補欠でひっかかっただけヨ、ま・・スグにヤメちゃったけど へへ♪」
「ど、どうしてヤメたんスか??」
「だってアイツら外人、朝からステーキ喰ってンだぜ~ とくにさっきのアイツ、ワキガが臭くてどうにもガマン出来ね~からオイラ中退して日本に帰ってきた」
「・・・ンなアホなこと・・・」
「ま 世の中いろいろあんのヨ! 若けえの!あんなセコなシッパイでいちいちハラ切ってたら 港なんぞで生きちゃあいけねえから もっとズ太くなんなヨ」
って、いつもの破天荒なキンさんそのものに戻り 豪快に笑いました。

周囲の皆が知らないキンさんの側面を見たのはこれだけではありません。
それからしばらく経ったころ・・・

その当時 会社に在籍していた Xという人物が、仕事が絡むトラブルで、相手に傷害を与えてしまうという 荒くれにふさわしい(?)事件を起こしてしまいました・・
中立的に判断してもどっちもどっちの事件だったのですが、なにせ暴力行為に及んだのは Xで・・

傷害事件の公判が行なわれるにあたって、最初 Xについた弁護人は国選だったのですが・・・
そのとき リクめは社長室で社長と執務をしていたのですが・・
「アカンな・・Xのヤツの件、国選のやっつけ仕事やと、おそらくはアイツ実刑になる確率高いで・・エエ弁護士どっかにおらんかなあ?」っとコボシました。

そうしますと、それから2時間も経たないで・・・
一本の電話がかかり 社長が応対していましたが・・驚いたように、電話の相手に何度も平身低頭して謝辞を述べていました。

「おい・・・信じられんコト起こったデ・・」っと、社長がつぶやき・・・

「あんナ・・オマエ、日商岩井の疑獄事件って知っとるか?」「はい、ロッキードのあとの防衛航空機疑獄ですよね」

「信じられんが あの事件で日商岩井の副社長、海部八郎サンていうんやが、その海部さんを弁護して、結果 執行猶予3年勝ち取った弁護士の先生 じきじきの電話や・・」
「はあ???何でまた??」

「それがナ・・Xの件 自分が請わせてもらえるか? って・・相手側との示談はカンペキ自信あるからって・・よくすれば公判前の和議に持ち込めるやろう ってナ・・」
「だ、誰かが手配したんですか?そんな大物の弁護士・・」

「キンのやっちゃがナ・・・」「は??」
「アチラさん云うには、朋輩のキンヤ君から たっての依頼なので 是非わたしとしても昔の借りを返したいので 是非やらせて欲しい ってナ・・いったい キンのヤツ どういうヤツなんやろいかなあ??」

事件ですが・・本当に公判前に、裁判長勧告による民事の和議が成立し、刑事においても罰金5万円という にわかには信じられない軽い処分で解決しました、もちろん・・その弁護士さんへの弁護料金はチャラだったのです・・

キンさん本人に 後になって秘密裏に訊いてみましたが・・
「さあね・・オレも昔サンザンとワルさしたんで、親父があの弁護士に相当積んだンじゃねえの?」って笑い飛ばすだけで・・

またしばらくしてからですが・・・
野毛の馬券売り場しばの川筋の飲み屋街をトモダチとそぞろ歩いていた晩でしたが・・

煮込みがうまいと有名な一軒の飲み屋のカウンターに、キンさんと、見慣れない同年輩の男性が座って飲んでいるのを見つけました。
かたわらの男性は 興奮したようにキンさんに熱く語りかけているようです、キンさんはといえばシラケたように相手にすらしていない雰囲気です。

「なっ!キンヤよお!!・・いつまで本当の自分を偽ってシラケたフリしてんだ!? もういい加減 贖罪はすんだハズじゃないのか??」
「もうサ、オイラのことはほっといてくんないかなア・・テメエで選んだ道だし テメエの人生なんだからサ」
「もったいないだろっ!!おまえのキャリアが!!」男性はドン!っとテーブルカウンターを大きく叩き、店中が一瞬ビックリしたようでした。

男性の見てくれは 高そうなスーツを上品に着こなし、正直 こんな横浜も場末の縄のれんで飲むにはふさわしくない感じの紳士です、
大手商社の部長さんといわれても通るような風格も感じました。
この中へ割って入るのもなんだし、見ないフリをしてリクは通り過ぎたのですが・・・

そんなことも 日々に忙殺されてすっかりと忘れていたのですが・・・

とある日・・結果からいいますと、会社が結構な額の「手形サギ」に遭いました。
社を挙げて全力で回収と収束に尽力して どうにかトラブルは解決の兆しを見せましたが、
どうしてもコゲつく部分は あきらめるしかないだろうという雰囲気が支配し始めていたころ・・・

そのコゲつきの いわゆる「最後のジョカー札」をひくのが 我が社 もしくは S社 ということになって、
S社の交渉人というのが こともあろうか? あの、「性の大魔神 蛸壺女史」で・・・(--;
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御茶ノ水女子大卒の才媛 元通産省キャリア、(おまけに名器;笑)理路整然とS社側の言い分を述べる彼女に太刀打ちできる人間は我が社には皆無でした。

「では・・・よろしいですね? 今回の件の最終的処理は 貴社さまの責任にて会計処理なされるという方向性で一致したことに・・」

・・・ああ、もう今度のボーナスはないなあ・・っと、皆が落胆していた 次の瞬間・・

バタン!!っと、会議室の扉を乱暴に開け キンさんがネクタイこそしていないが、いつもの とらいちファッションではなく スーツで入ってきた。

「チョっと待てイ~っ!!」
おいおい・・少しは空気読めよキンさん・・いつもの荒くれ相手のケンカじゃないんだから・・っと、皆心の中で思った。

蛸壺さんは「・・ナンですかあなたは?・・・ あっ!! キ、キンヤさんっ!!」っと、ナゼか絶句し・・・

キンさんは「蛸壺よお・・・オマエじゃ役不足だ、上司の川本ここにソク呼べや!」っとなぜだか自信たっぷりに・・

「は、はい・・」いつもは超強気の交渉で有名な あの蛸壺さんが まるで新人事務員のように言うことに従ってます・・

10数分後 呼ばれて来た 川本という蛸壺さんの会社の上司を前にして キンさんは・・・

だいたいだナ・・今回の手形サギをだ、騙された連中が 最後のババ引くヤツをさらに選びだす方式の解決策は根本から間違いなんだヨ!!
空手形をつかませたヤツを喜ばすだけだってのを分からないほどバカじゃねえだろがっ!!
相手はレッキとした会社で逃げも隠れもしてねえんだから、堂々と被害に遭った額を請求すればそれでイイじゃんかよ!!

川本「で、でも相手は国際企業で、弁護団も外人ばかりなんですヨ それに問題の手形自体も裁判で これはシロだって認定されてしまった後ですし、今のプランで行くしか他に解決方法が・・」

おめえ アホかっ!?弁護士がユダヤだろうと、フランスだろうと、この事件の発生となった日本という国の法律によって処理されるンだぞ!外人にヘンなコンプレックス抱くな!あんなのマン●臭いだけだ!!
それにナ・・裁判でさらにコッチが不利な立場になったと信じ込んだら それこそ向こうの思う壺だゾ!
・・・いいか?よく聞きナヨ・・手形の裁判は知ってるように、開廷第一回目で審理結果が出て裁判終了すんだろ?アレってナンでかわかるか?

川本「それは・・経済の回転を考慮して、その手形そのもが不正か有効なのかだけを審理するからですよね」

そーともヨ・・ジツはココが大きなポイントだア、相手側の会社はテメエんとこが勝ったと思う反面、逆にデッケ~ リスクを背負い込んだんだ・・
アッチの会社はヨ、今でも ダマサレたのは当社も一緒だ ってな論理だろーけどナ、よくこの関係書類熟読してみな!
あの架空手形もってきた あの石炭みてえなクロンボ野郎、《▲▲コーポレーション 参事》ってあんだろがっ!!
あのなあ・・数字とかばっかしか普段見てねえから こんなチョボイチにダマサレるんだよ!商法、会社法の観点から言えば 少なくとも日本の法律が有効なフィールドにおいて、
「参事」って執行部に属する役職の肩書きが認定された人間が不正を行なった場合はだ、その責任は無限に、所属する会社が連鎖する責務から解放されない ってあんだヨ。
おそらくはサ・・アッチもそこんとこのテメエらの弱さについてはとっくに分かってるはずだからよ、それにだ 裁判で晴れて「有効」とお墨付きが出たあの手形・・
これが判決で 事故手形である ってな判決になってたら、コッチとしては この手は使えないんだ・・・

川本「どうしてですか?? その方がコッチとして被害金を相手に請求しやすいじゃないですか」

相変わらず 甘ちゃんだなあ(笑)いいか?裁判でコッチが仮に勝ってたら、向こうさんは今度は あれはあの者が勝手にたくらんだダケって論法で来るにちげえねえ、
オイラの睨むところ、あのクロンボは主犯ではなくって、単なる実行犯だナ・・黒幕はおそらく あの会社のベツの人間だわさ。
でもそうなるとコッチとしてはだ・・あのクロンボを警察頼むにしろ テメエのチカラで捕獲して真相自白させるしか、アッチの会社の申し立てに対抗できる手段は無いわけヨ。
だけど、国家が認めた 潔白なる約束手形だ♪ コレが社会的に有効である以上、アッチの会社としては テメエんとこの潔白を立証するためには逆にアッチがクロンボを捕まえない限り、コッチの言い分に対抗はムリだね♪

おいリク! 今日何月だ?

「に、2月です・・」

今年の4月1日からよお、「個人情報保護法」ってのがスタートするよナ? まだ一月半もアルわけだゼ、それまでの間 ナニ調べようとも事実上 野放しだってこった。
ジツはナ・・ある程度 あのクロンボの電話記録とか、クレジット利用照会とか 当たれるスジには手を回して掴んだんだ・・
オイラの勘だけどネ・・ヤツはおそらく東海か中京あたりで潜伏してるはずだぜ・・ちゃっちゃとどんなコネでもいいから網を貼りナってば。
コトは迅速にせにゃあ 解決はもっともっと遠のくゾ、明日とは云わねえ、今日でもスグによ・・
ウチの社とおたくS社の顧問弁護士両方ともなって アッチにこのポイントで談判してみ?
120%の確率で ゼッタイ向こうから泣きが入って まあ慰謝料はさすがにムリだろうが、賠償額はほぼ満額取れっからヨ♪

一同は リクもふくめて ポカーンっとあっけにとられ・・・

本当に・・・キンさんの云うとおりにコトは進展しました・・・

あれほどモメ続けた 問題が 本当にアっという間に解決の方向に動き出し、おまけに犯人である 黒人のオトコも名古屋に潜伏のところを逮捕されました。
それも・・・本人は頑なに否定していますが・・逮捕といっても 初期段階はいわゆるそれは「民家人による逮捕」であったらしくて・・
名古屋地区の某宗教団体青年部が協力をしたということですが、それがどうも・・・キンさんのラインからの依頼による行動だというウワサで・・・

ご存知の方もおられるでしょうが・・先の事件の S社の蛸壺女史とリクとは ぶっちゃけ男女の関係です、
ほぼいつも 吸い取られるダケ吸い取られて連戦連敗ですが(--;;

しばらくぶりに しとねを共にしたある晩 過激にもほどがあんだろ!ってくらいのプレイ(笑)が終了した後 彼女に尋ねてみました。

「ねえ・・」 「うん?リク坊 なあに?」

「普段 強気で通るあなたが・・キンさんの前だと まるで女学生みたいにおとなしかったのは不思議だなあ って・・」
「ふふんっ!」っと蛸壺さんはベッドから半身を起こし メンソールのタバコに火をつけてチョっと苦々しく笑った・・

「リクなんかは聞いてないの??」「ナニを?」「キンさんの正体というか、本当の姿を」「・・・」
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あのネ・・ワタシが云ったといっても キンさん、いえ・・ワタシにとってはキンヤ支社長なんだけど・・本人はウソ八百だって認めないと思うけど・・
あの人はね・・第三次中東戦争当時、イランに在駐して、日本に送られる原油を確保すると同時にネ、ハッキリ云って激戦戦争状態だからネ現地は・・
日本政府発表から意図的に隠蔽されてた邦人とその家族あわせて、60数名もいたのが本当の真実でネ・・
この残留邦人の多くは 現地の日本領事館が把握していない、商売人だったり、バックパッカーだったり、それから、いわゆる 世捨て人みたいな、祖国に戻りづらい類の人たちネ。
政府はモウ一人も邦人は現地には残っていないという公式発表してるもんで、当然というか、救助活動も出来ない・・というよりしないわけ・・
アメリカや、イスラエル政府への「配慮」ってやつかな? ・・まあハッキリ云って そうした邦人を 無き者として・・切り捨てたんだネ・・
そんななか キンヤ支社長は、残留邦人の皆を不眠不休で無事に保護して、イラン国内の政府はあてにならないから、反政府系ともいえるグループの《首長》と交渉して、
置き去りにされた邦人の安全と食料、住居を保証させて、イスラム圏は国家体制の政権よりも イザという場合 頼りとなるのは部族の長だから。
そのおかげで一名の犠牲者を出さず全員を紛争終結と同時に寄航の船に乗せられたという ワタシらの世界ではインディージョーンズみたいな伝説の人物よ。

でもネ・・・不幸だったというか・・・その、置き去りの邦人らが「無事だった」というのが あとあとの問題のこじれに・・・

外務省ラインに中東紛争が終結の時報と共に生存安否の無事が伝えられて、一時マスコミでも「居ないといったはずの邦人がどうして!?」って騒がれたわけヨ、
外務省としては、いわゆる メンツ丸つぶれネ(笑)あそこの省庁は 今もってお公家様集団だから、国民の無事よりも自分の省の利益とメンツしか頭に無いわけ・・
それで、本来なら 日本を油切れになる事態を救って、なおかつ残留邦人を保護したキンヤさんは大英雄じゃない? それなのに・・・

「それなのに?? どうしたのでしょうか??」

残留邦人の中に 数人は、いわゆるイスラム解放主義に属するグループともコンタクト・・コンタクトったって、逢えばあいさつする程度のコンタクトよ、
そういう人物もいたのを 外務省ラインに都合よくハナシの衣を替えてサ・・キンヤさんが米国・イスラエルに敵対する武装組織の戦闘員をかくまったっていう話に摩り替えた。。

「きったねえ・・・・」

それに・・イチ早く 本社に手回しして・・イランで紛争がはじまった時点で キンヤ支社長は 既に日本本国の社との雇用関係は抹消していたって画策して・・
結果として ただの民間人の勇気あるというよりも、短絡的で無鉄砲な冒険だったという「オチ」を設定してネ・・

「それって、恩をあだで返す そのものじゃないですか??」

それでもサ・・キンヤさんとしてはだ、全員が無事ならオレは何よりソレが大満足なんだ って笑ってた・・でも・・・
置き去り邦人の中の 11歳の男の子だったんだけど・・戦闘状態のイランの衛生状態って 日本と比較ならないほど劣悪でしょ?
当時に配られ食べた食材のなんかに一種の「原虫」が混じっていたらしくて、帰国後わずか1月で劇症肝炎発症して数日で死んじゃったの・・・

「・・・・・」
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それをナニよりも残念がり 悲しんだのがキンヤさんで・・・「オレのせいなんだ」って、モウ本当に抜けガラのようになっちゃって
イラン拘束当時も その男の子のこと、わが子同様に可愛がっていたんで気持ちも理解できないことも無いけど・・全ての責任をひとりで背負い込むのは あまりにもおかしいと思ったよネ・・、
無論 「そんなわけあるわけがないじゃないですか!!」って、必死に説得したし、なにより わが子を亡くした母親までもがキンヤさんを擁護したけど・・
本人のキンヤさん自体が 自分をどうしても許容できずに、それまでの敏腕商社員としてのキャリアも、すべてを捨ててプッツリ姿を消しちゃった・・
まあそれでも、何年かしてから、リク坊のいる会社で働いているのが分かってみんな安心したんだけど、
正直・・あのキレ者だったキンヤさんが・・ただの酔いどれの土方のオジサンにしか見えなくって・・チョっとがっかりもした・・

でも・・・リク坊・・キンヤさん、根っこはサビついてなかったよネ♪ 相手の弱点を瞬時に割り出して、間髪をいれず攻撃に転じる あの手法!ひさびさシビレてヌレちゃったよワタシ あはっ♪

  ヒトにはみんなそれぞれ、さまざまなる過去があって当然で、その「現在(いま)」しか見えていないのですが、
  ひょっとして、あなたの隣に座るそのひとも、信じがたいような過去をもったトンデモない人かもしれません。

キンさんの場合も フトあてはまるんじゃないか?と思うのは・・・
大手の商社っていうのは、商売それだけというわけではなく、例えばドコドコの土地にこんな資源があるようだ・・とか、
あそこの国の大統領の健康状態はこうで、あそこの首相はこんなスキャンダル抱えてる とかいった情報を探るのも業務の一環のようで、
諜報機関的な作業も付いて回るのが巨大商社だということを聞いた記憶があります。
そう思うなら、商社ラインでの 大物弁護士を知っているのも、外国企業のフロントマンに知己があるのも、
また、もう贖罪はすんだはずだろうと、あのリッパな重役風紳士に問い詰められていたキンさんの姿も 合点がいく気がします。

それに・・ジツは港の荒くれ連中でも密かに把握している真実・・キンさんが英語はおろか、スペイン、独、伊、中国、おまけにスワヒリ語まで堪能だということ・・
「イチバン怪しいのが日本語ダア」ってのが 荒くれ者特有のブラック・ジョークですが(笑)

世界中のアチコチを・・本人曰く「放浪して乞食してた」っとウソぶきますが、乞食はともかく、彼の頭の中には 世界のあらゆる現地情報がギッチリ詰まっているのは事実です。
それゆえ、ごくごく表面しか知らない人は キンさんを単なる 港の乱暴者のリーダー格って思い込むだけですが、
正味なハナシ、当たり外れも多く 大雑把で、イイときばかりとはお世辞にもいえない御仁ですが、
港の関係者全員から ジツに不思議な人望を得ている人間であるのです。

今日も 元ドリフの 荒井注クルソツの キンさんは・・・

『きゃ~っ!!また キンさんにお尻触られた~!!』
『ダレだっ!? こんなとこにサルの剥製置いたのは!?』『キンさんでえ~す』『くそ~~!!あのバカ・・』
『社長 加賀町警察署から電話で・・キンさんが《また》無銭飲食の容疑で拘留されてます』

  いやはや・・なんとも・・・なんともな御仁です(^^;
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             この先もアンタについてくゼ♪(・・たぶん;笑)
最後に 蛸壺サン・・商社時代のキンさんにはイロイロと教えられたそうですが・・ズバリ・・キンとはヤったの???

蛸壺「うふふふ・・・それは ヒ・ミ・ツ ♪」

                 完


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プロフィール

港のリク

Author:港のリク
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港で働く ジツはとっても気の荒い(?)アンちゃん・・・ですが、産まれついてのホルモン分解異常の関係で♂なのにEカップの胸の持ち主 という混沌としているわたしです。

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